東方桜見伝   作:ゆっくり風間

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[26].スパァ!

ーーーカーン...カーン...ギャーン...

 

辺りに何かと何かがぶつかる音だけがしている。

 

琢磨「...」

ルーミア「...」

 

互いに攻防をやりはじめてから、既に十分は経過していた。互いに無言だった。

 

早苗「静かですね...」

 

神奈子「これが...琢磨の実力...?」

 

ルーミアの刀を振る速度は尋常なものではなかった。例えるならチーターの3倍くらいだろう。それを普通だと言わんばかりに、琢磨は銃で弾いているのだ。

 

氷『いくら霊夢の身体能力をとりいれてるからって...おかしい...』

 

狂磨『わからねぇ...何が琢磨を強化しているのか...』

 

琢磨は能力カードしか使っていなかった。他にスペルは使っていない。それに、いま使えるスペルは銃符「神速の銃撃」しかないのだ。

 

琢磨(うおお!世界が遅く見える!これは通常の0.5倍か?)

 

琢磨の視界は通常の0.5倍の速度で動いている。

 

ルーミア(ただの人間風情が私のスピードについていけてる?強化してるのか?)

 

琢磨「ふう...おら!」

 

ルーミア「な!?ぐう!」

 

ルーミアが考えている隙に引き金を一回引いた。ルーミアはギリギリで弾いた。

 

琢磨「...ん?普通になった?」

 

視界の速度が通常になった。

 

?「大丈夫ですか!?」

 

?「ちょ!何が起こってんのよ!」

 

早苗「あ!静葉さん!穣子さん!」

 

秋を思わせる紅葉色のワンピースを着ている。静葉は頭に紅葉の飾り、穣子は帽子を被り、ブドウの髪飾りをしていた。

 

?「厄いです...」

 

早苗「雛さんまで!?」

 

?「私も...」

 

文「いますよ~!」

 

早苗「にとりさんに文さんも!?」

 

雛人形を彷彿とさせるゴスロリ服を着た女性と、薄い青色の服を着ており胸に鍵を下げている女性と、文がいた。(琢磨と既に会っている。)

 

雛「私たちも加勢を!」

 

神奈子「待ちなさい」

 

そこに神奈子が割り込んだ。

 

静葉「何でですか!」

 

諏訪子「今はにらみあっているだけだけど...速すぎる...」

 

穣子「はあ?」

 

早苗「あのスピードについていけない!神でも...」

 

早苗の顔が強ばる。

 

にとり「でも琢磨は人間だよね?神でも追いつけない速度なら...」

 

諏訪子「そこがおかしいの。普通ならついていけないはずなのに...」

 

・・・

 

琢磨「ていやぁ!」

 

琢磨がルーミアに近づき、桜を刀にして斬りかかる。

 

ルーミア「うう...ふりゃあ!」

 

琢磨「スペル宣言!其ノ二「桜花一閃」!」

 

琢磨が物凄い速さで斬りかかる。

 

ルーミア「え?速...」

 

ーーースパァ!

 

辺りに鮮血が飛び散る。ルーミアの肩からあるものが落ちた。

 

ルーミア「...腕を斬られた?」

 

それはルーミアの右腕だった。

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