夕奈「どうせわからないと思うから先に能力を言っちゃいますね」
琢磨「能力?お前は幻想郷を知ってんのか...?」
夕奈が首をかしげた。
夕奈「幻想郷?どこの県にあるんですか?そんな地名」
アリス「能力持ちで幻想郷を知らないのね...生まれつきの能力持ちかしら」
夕奈「なんのことだかさっぱりですが私の能力は『能力を創造する程度の能力』です」
霊夢「能力を創造する?作れるってこと?」
夕奈な手に持っていた包丁をどこかに投げて、槍を創造した。
夕奈「いまのは私の能力で『武器を創造する程度の能力』を創造しました」
琢磨「...思い通りにできんのか...」
ーーードロォ...
夕奈が持っていた槍が突然溶け始めた。
アリス「一体!?」
夕奈「私の能力は便利っちゃあ便利なんですけど...能力を創造するメリットがあるかわりに創造した能力にちなんだデメリットもあるんですよ。今は武器を創造する代わりに短い時間で溶けてなくなってしまうというデメリットですね」
正直言って、そんなデメリットがなかったらすぐに死んでた。『死』に関する能力を創造して、発動すればそれで終わりになるからだ。
霊夢「まあなんでもいいわ。とりあえずぶっ飛ばす!」
霊夢が先陣をきって、夕奈に飛び込んでいった。
琢磨「なぁアリス...ひとつ問答を考えてくれや」
アリス「ん?なんなの?」
琢磨「記憶のない人間って...そのまま生き続けるとどうなるんだろうな?」
アリス「...は?」
琢磨が出した問答は意味がわからなすぎる問答だった。
・・・
ここで琢磨の過去を話そう。
まずわかってほしいのは琢磨は自分の過去についてはまったく知らないのだ。記憶があるのは中学の時からだ。琢磨は捨て子だった。そこで霊歌に拾われ、今に至るのである。普通の知識とある程度の常識はあったものの記憶がすっぽりと消えていたのだ。
琢磨「...一体俺は何者なんだ...?」
霊歌にあってから琢磨の周りに不穏なことがおきはじめた。幽霊が見えるようになったり、神隠しに一時的にあったりと...普通の中学生なら受け入れたくないだろう。だが、その日から琢磨は起こること全てを受け入れ、自分の正体を調べ始めた。そして、衝撃の事実にたどり着いた。
琢磨「自分は何者でもない?」
そう、結果は何者でもないという結果だった。どういう意味かと言うと...
霊歌「自分の正体は人間ではないことよ」
もちろん、それを良しとしなかった霊歌は琢磨の種族まで変えた。そのついでに記憶も少しいじった。
琢磨「自分の正体をもう一回暴くだけさ...」
琢磨は記憶がいじられる前にそう言った。霊歌は今もそれに恐れている。いつかまた...自分の正体と使命について思い出す日がくるかも知れないということに...
・・・
夕奈「じゃあいきますよ!」
琢磨「自分は何者なんだろうな?」
記憶が消される前の琢磨の言うことが静かに実行され始めていく...