琢磨「たしかここを右に曲がって・・・次を左だったよな」
今俺は『香霖堂』という店に向かっています。にしても・・・こんなところにたって利益なんてでるのだろうか?だって森のど真ん中だぜ!?すこし道が整備されているとはいえ・・・
琢磨「とりあえず日が傾いてきたな。急ごう」
ダッシュで『香霖堂』に向かった。
琢磨「やっと着いた・・・もう夜になりかけてるな。これじゃあ妖怪の一匹にでも出会うかもな。・・・にしても本当に妖怪っているのか?霊夢を疑っているわけではないんだがどうも信じられねぇんだよな~。とりあえず店に入るか」
カランカラン←よくある店の鈴の音
?「いらっしゃいませ」
琢磨「あなたが『香霖堂』の店員か?」
?「店員ではなく店長だが・・・まあいいか。君は見たところ外来人っぽいね?名前はなんていうんだい?」
琢磨「店長だったか。それはすまなかった・・・俺の名前は石川 琢磨だ」
霖之助「僕の名前は森近 霖之助(もりちか りんのすけ)。よろしく琢磨」
店長の森近 霖之助と握手。
霖之助「ところで今回はなんの用だい?」
琢磨「今日は武器を買いにきたんだ。なんかいいのないか?」
霖之助「武器か・・・武器といっても様々あるけどなんかリクエストはあるかい?」
琢磨「特にはないな。」
霖之助「じゃあ『あれ』を持ってこよう・・・ちょっと待ってて」
そう言い残すと店の奥に歩いていった。少し時間がたつと霖之助がなにかを持って戻ってきた。
霖之助「これなんてどうだい?この刀は『無名刀』と言って持つ人によって効果が変わる刀だよ」
そう言いながら刀を鞘から抜き去った。その刀身は日本刀のように鋭く、まるで刀身自体が濡れているようだった。
琢磨「ちょっと貸してくれ」
そう言って刀を受け取ると刀から光が出る。
琢磨「!?なんだこれ!眩しい!」
?「私を抜いたのはお前か!」
琢磨「・・・は?」
ようやく目が慣れてきた。それと同時に目の前の女性が見えた。その女性は薄い赤の色を基調とした桜のガラが入っている着物を着ていた。
?「私の質問に答えろ!刀を抜いたのはお前か!」
琢磨「え?いや・・・俺じゃなくてそこにいる男性が抜いたんだよ?」
俺は霖之助を指差した。
?「ふむ・・・しかし奴からこれっぽちの力も感じぬぞ?」
霖之助「琢磨。たぶんだがそうじゃない。確かに抜いたのは僕だ。だけどその子を『無名刀』から出したのは琢磨自身だと思うよ。その証拠に君が刀を持ったら光を放ったじゃないか」
琢磨「俺がこの子を出したぁ?俺にそんな力なんてねえよ?」
霖之助「適応者だったんじゃないか?それなら説明がつく」
?「そこの奴が言っている通りだ。私を出すにはある条件がいる。お前はそれを満たしていたということだろう」
琢磨「・・・さっきからさぁお前お前失礼じゃないか?俺には石川 琢磨というちゃんとした名前がある!」
?「そうか・・・ならば琢磨。貴様はこの『無名刀』を使う覚悟はあるのか?」
琢磨「覚悟?なぜそんなものが必要なんだ?」
霖之助「それはその刀の由来からきているはずだよ。簡単に言うとそれは妖怪が作った刀なんだ。間違えた使い方をしたらたちまち自分が傷つく」
?「そこの奴が言うとおりだ。改めて質問する。覚悟はあるか?」
琢磨「・・・信じらんねーが覚悟はある。銃刀法違反で捕まらなきゃいいわ」
?「ふむ。ではまず主人の琢磨に私の名前をつけてもらおう。最初に説明しとくと私は『無名刀』の一部なのだ。刀の名前通りこの刀にはまだ名前がない。なので持ち主に名前をもらう。その名前は持ち主が変わらない限り変わることはない。わかったか?」
琢磨「要するに名前を付ければいいんだろ?それなら今思いついた。お前の名前は・・・
・・・桜だ」
それはとても単純な名前だった。?が着ている服の色とガラが桜だったからだ。
桜「桜か・・・シンプルだがそれがいいな」
霖之助「話はついたかい?」
琢磨「ん・・・そうだな。じゃあこれお金な」
霖之助「えっと・・・これおつりね。それとこれをプレゼントするよ」
琢磨「・・・なんだこれ?白いカード?」
桜「それは『スペルカード』と言うものでわかりやすく言えば『必殺技』だ」
霖之助「ただし。それではまるで意味がない。そのカードに魔力や霊力、妖力を注げばカードが変化して使えるようになる。使い方はそのカードの名前を叫べばいい」
琢磨「そうなのか。じゃあありがとな。霖之助」
桜「邪魔したな」
霖之助「また寄ってくれ。それと夜は妖怪の動きが活発になる。気をつけろよ」
そう言って俺と桜は『香霖堂』を出て行った。
桜(!?近くに妖怪の気配がする・・・しかも二人だな。琢磨の実力でも見ましょうか)
桜は口に笑みを浮かべ琢磨の後をついていった・・・