東方桜見伝   作:ゆっくり風間

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[33].エピローグ

カ(弱い...弱すぎる!あいつは桜の子なのか!?)

・

・

・

琢磨(...?ここどこだ?)

 

琢磨の目の前に広がった光景。所々破壊された村だった。今燃えましたと見える。証拠に黒い煙が漂っている。

 

琢磨(一体...?...!?あれは、まさか!カリスト!?)

 

カ「誰か...誰かいないか!?」

 

琢磨(気づいてない?カリストが俺に?)

 

カ「村長!母さん!父さん!恵美子!」

 

琢磨(...恵美子?)

 

カ「誰も...いない...!?」

 

妖怪「ん?」

 

カリストの目の前に図体がやたらと大きい妖怪があらわれた。

 

妖怪「まだいたのか...ここにいた奴等はみな不思議は力を持っている。だから殺した」

 

カ「!?」

 

妖怪「お前もここの村出身か...だったら死ねぃ!」

 

妖怪が口を開け、カリストを食べようとする。

 

妖怪「これで全滅だな!」

 

カリストは簡単に妖怪に食われてしまった。

 

琢磨(!?カリストが妖怪に食われた!?だったら戦っていたカリストって...)

 

妖怪「ふぅ...満足だ...う!?」

 

妖怪が突然苦しみだした。

 

妖怪「うごぐけけ!?何だ、体が?痛い!?」

 

ーーー許さない

 

妖怪「頭に...響く!?」

 

ーーー許さない

 

妖怪「!!!??何なんだ!?これはえーーー!?」

 

ーーー妖怪なんて

 

妖怪の背中が突然盛り上がった。

 

妖怪「やめろ...やめろぉぉぉーーー!!」

 

ーーー殺してやる!

 

妖怪「ああーーーー!!」

 

背中から何かが飛び出した。妖怪は背中が裂けてその場に倒れた。

 

琢磨(はいぃ!?妖怪の中からカリストが出てきたぁーー!?)

 

妖怪から飛び出した何かはカリストだった。そのため、カリストは身体中血だらけだ。

 

カ「こいつだけじゃあ...ないな...?」

 

ーーー殺してやる...

 

カ「妖怪は全て敵だ!悪だ!滅ぼしてやる...カスも残らんように!」

 

カリストが中心で爆発が起こり、無になってしまった。

 

琢磨(っ!?)

 

それと同時に琢磨の意識も途切れてしまった。

・

・

・

琢磨「...すがぁ!!」

 

琢磨は勢い良く身を起こした。そこは和室だった。

 

琢磨「...どこ?ここ」

 

?「白玉楼よ」

 

琢磨「白玉楼...一体どうなったんだ?幽々子?」

 

幽々子「そうね...でも、時間切れね」

 

琢磨「...はい?」

 

時間切れ?それって...いやいや!何で幽々子がしってんだよ!

 

ーーーグゥ...

 

幽々子「お腹のね♪」

 

琢磨「え?...あ、ああ」

・

・

・

琢磨「で?カリストはどうなったんだよ」

 

とりあえず飯を食べ終わって一番疑問に思っていたことを聞いた。

 

幽々子「帰ったわ...本当よ?」

 

琢磨「...で?この世界が消えるってことは知っているのか?」

 

幽々子「知っているわ。そのために私が出たんだもの」

 

琢磨「...そうなのか」

 

幽々子「そんな悲しい顔をしないの!シャキッとしなさい、男の子なんだから」

 

そこに妖夢がやってきた。

 

妖夢「用意ができました」

 

幽々子「そう、じゃあ行きましょう」

 

琢磨「何かやんのか?」

・

・

・

幽々子「私がやるのは『剣舞』よ」

 

琢磨「剣舞?」

 

幽々子の両手には刀が握られていた。

 

妖夢「...良いですよ」

 

幽々子「じゃあ琢磨。しっかり見てなさい。それと...オカリナを」

 

琢磨「ほーい」

 

オカリナを取り出す。そこにはカエルのマークが浮かんでいた。

 

琢磨(カエル?...ああ、この世界の前に行ったのか)

 

妖夢「いきます...」

 

~~♪

 

妖夢が引いたのは『幽雅に咲かせ、黒墨の桜』の一部だった。琢磨もそれに合わせてオカリナを吹く。

 

~~♪

 

カエルのマークの横に幽霊...人魂のマークがついた。

 

幽々子が舞い、妖夢が奏でる。琴を。時に優雅に、時に激しく踊る。

・

・

・

幽々子「終わりね...」

 

琢磨「ああ」

 

妖夢「わ...私の初めてを奪ったのですから...忘れないでくださいね!」

 

琢磨「もちろん!」

 

琢磨の体が薄れていく。

 

琢磨(時が戻ったら...生き返るのかな?)

 

幽々子「...あ、カリストのことについて言っとくわ」

 

琢磨「ん?」

 

幽々子「あの子とあなたは一回...いや、何回も会ってるわ」

 

琢磨「...うえ?」

 

琢磨の姿が消えた。

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