仮面ライダーディケイド 《インフィニット・ストラトスの世界》   作:URUTORA

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初めまして、URUTORAと申します

ペースは遅いですが、頑張って書いていきます


序章
第0話 疑問


「えーっと……あ、ここか?」

 

 

『受験生の方はこちら』と書かれた看板の前で郵送された地図から顔を上げた少年、織斑一夏はほっとした声を上げる。彼は今日、私立『藍越学園』入学のための高校入試を受けに来ていた。試験会場である多目的ホールへと受付を済ませながら入場していく。

 

(もう…千冬姉にばかり頼ってはいられない。ちょっとでもいいとこ入って、早く自立しないとな)

 

女性にしか動かせない世界最強の兵器、《インフィニット・ストラトス》通称ISが広がり始めてから、今の時代は女尊男卑が当たり前の考えになっていた。

 

この男女差別、女性優先の風習は(女性優先、と言っても従来の『レディーファースト』とはかなり違った意味になるが)、男女間の関係はもちろんのこと、世界の様々なものが女>男といった構図になってしまっている

 

ものごころつく前に一夏とその姉、千冬を捨てた両親のかわりに、千冬がここまで養ってくれてきていた。しかし、いつまでも守られる側ではいたくない。ここまで育ててくれた千冬姉を、今度は自分の手で守りたい

 

そのために就職率が高く学費が安い藍越学園に入学することは、色々な意味で一夏としての第一歩であった。

 

「うっし、がんばりますか!!」

 

 

 

 

 

同時刻、多目的ホールの近くにあるどこにでもあるような脇道に、とある変化が起きていた

 

銀色のオーロラのようなものが出現し脇道を通過していく。すると、オーロラの中から一人の男が現れた

 

男は脇道をでて、一夏が入っていった多目的ホールを見上げながらつぶやく

 

 

 

 

「ここが……ISの世界か………」

 

 

 

 

 

彼の名は門矢士。『破壊者』と呼ばれ続けながら、自分の死に場所を探し、仲間を作っていく旅をしている『仮面ライダーディケイド』である

 

 

「さて…いくか」

 

 

何故、仮面ライダーである士がライダーのいないこのISの世界にきているのか。それは、今回彼がある『依頼』を受けたからだ

 

____________________________________________

 

 

―光写真館―

 

「はぁ…今回も駄目だったか」

 

自分で入れた紅茶を飲みながら士は自分の撮った写真をながめていた。

 

「結局、この世界も士の世界じゃなかったってことか?うおっ、相変わらずすげーピンボケ」

 

そんな彼の写真を横から覗き込んできたのは、士とともに旅を続ける仲間であり、『仮面ライダークウガ』でもある小野寺ユウスケだ

 

士はそんなユウスケを一睨みすると写真を放り投げてしまう

 

「仕方ないだろ、次の旅の行先に期待するさ」

 

「なんかさ、もう普通に士が写真撮るのヘタでいいんじゃないか?」

 

「アホいうな。この俺に苦手なことなんて無い。」

 

「ナマコ苦手だって大樹さん言ってなかったっけ?」

 

「………」

 

珍しく士が言い負かされていると、光写真館の受付、光夏海が勢いよく「バン!!」と机を叩いてきた

 

「士君、聞きたいことがあります!!」

 

「店頭で売られているウナギの9割がオスだ!!」

 

「へぇー、そうなんですかー…って!そんなこと聞いてません!!」

 

どこぞのネットムービのようなやり取りをかわす二人だが、夏海の乱入でいい感じに話題がそれたことに内心ほっとする士

 

「それで夏海ちゃん、聞きたいことって?」

 

ユウスケも興味をそそられたのか、笑いのツボを突かれてゲラゲラ笑う士そっちのけで質問の先を促した

 

「はい……実はさっきまで士君のこれまでとった写真を見返していたんですが……」

 

そう言いながら士がこれまで撮ってきたなかで『まだマシな方だろう』部類の写真が入ったアルバムを取り出す。

そこには様々な世界で出会った様々な仲間たちの写真がおさめられていた

 

「これまで皆と一緒にいろいろな世界を旅してきましたが、一つ思ったことがあって」

 

そう言って夏美はアルバムの1ページを開く

 

「えーと、これは「し…シンケンジャーの…世界か…」あ、士」

 

笑いの発作がおさまりぜーぜー言いながら士が答えた。そこには、妖怪・外道衆と戦う5人の侍『侍戦隊シンケンジャー』と家臣の日下部 彦馬が写っている。だがその写真は『侍』というより『親子』といった方がしっくりくるように見える。

 

「この世界はライダーのいない世界で、そこに私たちが現れたことによって世界のバランスが崩れたということでした」

 

「あー、あんときは大樹さんのディエンドライバーが盗られたりして大変だったっけなー…。でも、無事皆の力で倒したよな!!」

 

「それで、お前の疑問ってのは?」

 

「はい…あの時はすぐ別の世界に行ったりして深くは考えなかったんですけど、あの世界では『ライダー』のかわりに『戦隊』が怪人と戦っていました。そこで思ったんですけど、ライダーがいない代わりに『別の何か』がいる世界があるなら…」

 

 

 

 

「『ライダー』も『別の何か』もいない、戦いの無い平和な世界もあるのか……ということかな?」

 

 

 

ギュウウウウウン!!!、と。

 

夏海の疑問を聞いていた士たちの前に銀色のオーロラが現れ、そこから夏美の言葉を代弁するように男の声が答える

 

「なっ!!」

 

「な、なに!?!?」

 

「……その声は」

 

 

 

突然の出来事にユウスケと夏海が驚く中、士は冷静に声の主を聞き当てていた

 

 

だが士の知るこの声の主は、こんなところに現れるような人ではなかった

 

 

 

そして、オーロラが通過し現れた男は、やはりこれまで士に見せたことのないような表情をしていた

 

 

「鳴滝……」

 

 

 

「ディケイド…いや、門矢士、君の力を貸してほしい。」

 

 

 




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