理由?忙しかったんです!!忙しかったんです!←
「・・・、お腹いたい」
<男性用トイレはここら辺に有りませんね>
「そういう、いや、そうですね」
ロランは、窓際の席で空を見上げていた
「なぁ、少し良いか?」
「はい?」
ロランは話しかけられ、そっちを見たら織斑一夏が居た
「ロラン・スターリーだよな、オレは織斑一夏だ」
「どうも、お知りの通り。ロラン・スターリーです
呼び名はロランか、スターリーのどちらでも良いですよ
そして先程言ったと言いますがコッチはAIのニニギです」
<初めまして、織斑様。>
「ならロランで、オレも一夏で良いぜ
ニニギもよろしくな」
「はい、よろしくです」
<ところでマスターに何か御用ですか>
「あ、いや、ほら・・・男子生徒はオレとロランだけだから仲良くしたいなー、って思ったから」
「成る程、それもそうですね
今の状態はパンダの見世物のような扱いを受けているようで」
「・・・はっきり言うな、ロランは」
「正直な話、僕はあまりISに関与せずに兄の手伝いをしたかっただけなんですが、はぁ」
「兄って、あのロイ・スターリーだよな?」
「えぇ、そうです」
「というとIMも使えるのか?」
「はい、まぁ肩慣らし程度ですけど」
「スゲー!IMって紛争地域で活躍する工業スーツだろ?」
「えぇ、ですが」
「すまない、少し良いか?」
「「?」」
一夏と話しているとポニーテールヘアーの女子生徒が話しかけてきた
「あのアナタは?」
<マスター、この方はお兄様の友人である。あの人の妹様である箒様です>
「え、束さんの?」
「!、あの人を知っているのか?」
「はい、数年前にお会いしたり。たびたび兄の会話から聞きますから」
「・・・、そうか」
「束さんかー、懐かしいなぁ、元気なのかな?」
一夏はこの場に居ない人物を思い出す
「それより一夏、少し顔を貸してくれないか」
「ん、あぁ、良いぜ
ロランもどうだ?交流を深めるのにも」
「いえ、僕は遠慮します」
「なんでだ?」
ロランは箒を見て、一夏を見る
「実は昔に束さんから二人の関係を聞きまして、間に入るのは駄目かと。
それに二人で話したい事が有ると思いますし」
「そ、そうなんだ一夏。すまないと思うが」
「わかった。ロランがそういう気遣いしてくれてるんだから無碍(むげ)にするのもな。」
「よ、よし、なら行くぞ」
<よろしいので?>
「・・・馬に蹴られたくないですから」
<空気を読まれたのですか、良いと思いますが一つだけ進言させてもらいます>
「どうぞ」
<針のむしろ乙>
「今度こそダンク <すみませんでした!!> ・・・はぁ」
一度この駄目AIを検査と調節した方が良いかロランは考えたが、ニニギはこれだからニニギと思い、取りやめた
「ちょっと、よろしくて?」
<「?」>
ロランとニニギは声がした方を向くと、金髪でツインテールの女子生徒が話しかけてきた。
「えぇ、大丈夫ですけど・・・どちら様で?」
「私(わたくし)、自己紹介をしたのですが」
<マスターはその時眠っておられましたから聞いてなかったのです>
「・・・、まぁ良いですわ
セシリア・オルコットです、イギリスの代表候補生なのでISに関する事ならご指南してもよろしくてよ」
「ご丁寧に、お知りと思いますがロラン・スターリーです
ご指南のきっかけを作ってもらえて嬉しいのですが、生憎ISは三年前から操作しているので大丈夫です」
「左様ですか、ところでロイ・スターリー氏とは、どのような関係で?ご兄弟ですの?」
「はい、兄弟の次男坊です。亡き父の血しか繋がってませんが家族として認めてもらってます」
「そうなのですか」
「えぇ」
ロランはニコリと笑い、「お声をかけたのは、それだけでしょうか?」と聞くがセシリアは「まさか」と答えを返す。
「ご質問したいことが、おひとつ有りまして・・・
ロランさんはISとIMのどちらの方が性能が上だと思いますか」
「これは難しい質問ですね」
「軽い気持ちで良いので」
ロランは何が軽い気持ちでだ、と内心悪態をついていた。
ISと答えると、IMを否定してしまい、ISに劣る事を証言してしまう事になる。
また逆の事を言ってしまえば、ISを使うIS学園全体を敵に回す他に女尊主義である先生や生徒が襲い掛かる可能性が有ったからからである。
「正直、答えにくいですが・・・
IMとISも良い部分が有りますので選び難いです。
まぁ、機体性能と操縦者のテクニックが重要だと思いますが・・・。僕はまず目にする所は、機体の基本的な長所や短所ですね、理由を説明しても?」
ここは、敢えて中立思考で両方の機体を基本的な性能差の説明で答えを誤魔化した。
「えぇ、良いですわ。その理由(わけ)を教えていただけませんか」
「まず、ISは宇宙開拓専用に作られた強化スーツ、対するIMは危険物処理および工業スーツです。
基本的にIMは絶対防御という安全装置が取り付けられてなく、機体には安全性が無いのが特徴です。
まぁ、そこら辺は車と同じです。
しかし地雷は勿論、近代兵器に対しては無敵の歩く戦車に近い存在となります。」
「ふむふむ」
「またISだって同じ長所の部分も有りますが、今では防御システムを突破する銃火器も有りますので、意外に絶対防御という点も無くなっています。
最後に、共通の弱点はエネルギーですね。エネルギーが無いと、ただのカカシです」
「・・・。なるほど、両方の性質を見抜いているとは、全くもっての素人ではないようですわね」
オルコットは頷き、ロランを同等な目で見る。
「Thank you、Miss Orukotto.
少しは認めていただいて光栄です。」
「あら、Pleasure is mine(アナタが勝手にそう思ってるだけですわ)
私は、Mr.ロイの弟して自覚しているか、立場上の確認をしていただけです。」
「ですが先程の眼とは少し違いますから認めていただけたかと」
「あら、気のせいではなくて?」
「では、そういうことにしましょう。そろそろチャイム鳴りますよ」
ロランは、最後にそう言って次の授業に使う教科書を取り出し始め、オルコットは立ち去った。
<軽い腹の探りあいはいかがでしたか?>
と小声でニニギは聞くと、ロランは
「さぁ・・・?でも彼女、少しもボロは出しませんでした。
イギリス代表候補、オルコット・・・。彼女が出たISの大会データを集めてください。戦闘用に対策法を作ります」
<かしこまりました。制作に半日はかかります>
そしてチャイムが鳴り、ロランはアクビを噛み殺しながら授業を聞いていたが。
「慣れない事はするもんじゃないな」
そして授業中にロランは、ひとつ言葉を小声で吐いたのだった・・・。ちなみに一夏が出席簿で頭を殴られてた事に対し、ロランは無視した。