ラブライブ!~輝きの向こう側へ~   作:高宮 新太

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十と九

 味噌の良い香りで、自然と目が覚める。

「あ、目、覚めたん?ちょっと待ってな。今朝ご飯できるから」

 希の家に居候させてもらって早5日。今日も今日とていつも通り、希は僕が目覚めるより早く起きて朝食を用意してくれている。

「・・・・なんか夫婦みたいだな」

「&%l#%&ふっ#$!!///」

 寝ぼけた頭で希がワタワタしているのをぼーっと眺める。朝から元気だなー。

「っはーはっーはー」

 落ち着いたのか、深呼吸を何度か繰り返すと希はゆっくりと振り返った。

「もうー、雪君?そう言うの軽々しく言ったらあかんよ?特に他の女の子に言ったら絶対あかんで?勘違いしてしまうやん」

「うん?・・・うん、分かった」

 僕としてはポロっと出たひとりごとみたいなものだったのだが、こうも取りみだされると若干傷つく。今もなお希は髪をいじくったり無意味に冷蔵庫を開けたり閉めたりしていて全然落ち着きがない。もったいないから冷蔵庫は閉めた方がいいと思う。

 こう独り暮らしが長かったためか、独りごとがもはや習慣みたくなってしまっている。その事を反省しつつ、身支度を整え希が用意してくれたおみそ汁をすする。相変わらずおいしい。

「希のおみそ汁は飽きないよね。毎日作ってほしいくらいだよ」

「ぶふっ///」

 向かい合うように座っていた希は、すすっていたおみそ汁を盛大に吹く。

「どうしたの?」

「雪君!もうさっき!ほんの数分前に言ったばっかりだよ!?そういうの軽々しく言っちゃダメって!!」 

 えー?おみそ汁作ってほしいってリクエストしちゃダメなの?それとももっと重い感じで言った方がいいのかな。ちゃんと心をこめて言えってこと?

「希、僕の為に毎日おみそ汁作ってくれ!」

「悪化した!!」

 言った瞬間、ガン!と脳天直撃チョップを食らわされた。どうやらこの言い方でもダメだったらしい。どういえば良いというのか。

「もう、本当に雪君は雪君やね」

 そう言った希は目を会わせてくれない。その言葉の意味を深く考える前に時間に押し出された。

「ほら、もう早くせんと遅刻するで?生徒会長が遅刻はあかんやろ」

「・・・・・・そうだね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝と打って変わって昼休み、いつもならお昼は仕事がある例外を除き、教室か食堂で過ごしているのだがここ一週間ほどは生徒会室に入り浸っている。

 仕事の為。ではなく。

「あの、書記さん?」

「・・・・・・何?」

「いい加減機嫌直してくれません?」

「・・・・やだ」

 僕が捕まったということはすぐさま学校中に広まった。噂や世間話の格好の的となってしまった僕はいささか好奇の視線を向けられる事が多くなり、こうして誰もいない生徒会室でお昼を過ごしているということだ。

 まあ生徒会長が逮捕なんて、洒落でも笑えない。それが事実ときたもんだ。格好の餌食になってしまうのはいたし方ない。

「いやほら、捕まったのは事実だし、人の噂も七十五日っていうじゃん?先生たちからはもうお許しが出てるんだしさ。だからほとぼりが冷めるまでじっとしておいた方がいいと思うんだよ」

「・・・・・・・・」

 書記さんは納得がいっていないのか、なおも目に見えて不機嫌だ。 

「それにほら、僕と一緒にいると書記さんまで何か言われちゃうよ?」

「・・・・そこですよ」

「へ?」

「前にも言ったはずですけどね。この際分かってないようだからもう一度一から言ってやりますよ!私が怒ってんのはそこなんですよ!なに!?あなたと居ると私まで何か言われる?それがどうしたってんですか!そりゃ何か言われるのはむかつきますけどね!あなたが!当の本人であるあなたが気にしないって言ってんのに!私が気にするような程度の低い人間だと思われてた事に私は一番むかつくんですよ!」

 そこまで一息で言った書記さんは肩でゼーゼーと息をしながら、こちらを睨みつけてくる。

「・・・・・わたしじゃ、噂を止めることも、あなたを慰めることすらできないから。だからせめていつも通りでいようっていうのにあなたときたら・・・・・!」

 最初の方こそしおらしかったのに、段々と怒りが再燃してきたのか目に怒りの炎が揺れているのが分かる。

「わわ、ご、ごめん。書記さん」

「別に、いいですもう」

 本格的に拗ねられてしまったようで、書記さんは背中を向けてしまう。

「・・・・・ありがとね。そんなに想ってくれて、それなのに台無しにしちゃうようなこと言ってごめん。でもちゃんと感謝してるんだよ?書記さんが僕のそばにいてくれて、幸せだって」

「・・・・・・・・・むぐ///」

 背中を向けていた書記さんは、そのまま足を抱え込んで椅子の上で体操座りをしてしまう。あれ?伝わんなかったかな。

「・・・・海田君の恥ずかしいと思う基準が知りたい」

 なんだかよくわからないけど分かった。書記さんの機嫌が何とか治ってくれたようだということが。

「・・・・・じー」

 視線を感じる。その感じる視線の先を追うと、ドアの隙間にぴったりとくっついているツバサさんがいた。

「何してるんですか?」

「・・・・別に」

 僕たちに気づかれたからか、もともと隠れようという気がなかったのか、まるで何事もなかったかのように隣にちょこんと座る。

「・・・・・・」

「あ、あの何してるんですか?何か生徒会に用とか・・・・?」

 隣にいるツバサさんは不吉なオーラをビシビシと放っていて、若干居心地が悪い。

「何?用がなくちゃ来ちゃいけないの?そんなことないわよね?そんなことないって前言ってたもんね?」

「は、はい・・・・・」

 確かにかなり前、僕が生徒会長になりたてのころにそんなことを言った覚えはある。良く覚えてらっしゃる。

 ・

 ・

 ・

「いや、あの、いい加減にしてもらって良いですか?」

 なんなんださっきから。一言も言葉を発さず、かといって僕と書記さんがしゃべろうとするとガンとした眼で睨みつけてくる。なにがしたいんですかこの人。なんで唯一安心できる生徒会室でこんな息苦しい思いしなきゃならんのだ。

「ふぅ、そうね。書記さんには後で話があるとして」「ぴゃっ」

 ツバサさんの異様な圧に、左隣にいる書記さんは今にも泣きそうだ。いや、よくよく見てみると喜んでいる。ああ、ツバサさんと二人っきりになれると喜んでいる書記さんの心境が痛いほど伝わってくる。

「まあぶっちゃけここには用があってきたのよ」

「あるじゃん用」

 さっきの僕に対しての圧はなんだったのか。

「うん、まあこれを聞こうかどうか、私は凄く悩んだわ。正直今でさえ聞くのが少し怖いのだけれど、でもいつまでもこのままじゃいけないと思うから。はっきりしておきたくて」

 そういうツバサさんの顔は不安げに揺れているものの、決めたことなのか引くつもりはなさそうだ。

 いったい何を聞かれるのか、心当たりがまるでない。

「・・・・雪、あなたもしかして穂乃果の家に同棲している。とかじゃないわよね」

「・・・・え?」

「へ?」

 書記さんは面喰っているようで、僕の顔を盗み見るように瞳が動く。しかし、面喰ったのは書記さんだけではなくて、僕も同じだった。

「答えて、雪」

 えー。なんだかすごくツバサさんの顔が近いが、そんなことを言っている場合ではない。なに?同棲?どうせいって、同じ姓って意味でも、同じ性って意味でもなくて、一緒に住むって意味の同棲?結婚秒読み間近とかのカップルがするあの同棲?

「そんなのしてるわけないじゃないですか」

 困った顔になっているのが自分でもわかる。大体なんでそんな話になるって言うんだ。同棲だなんて、付き合ってすらいないぞ、そんなチャラい奴だと思われてたのか。 

「・・・・・・そうよね?同棲だなんてそんなことしてるわけないわよね?毎日朝食作ってもらったり、穂乃果のおみそ汁を毎日食べさせてくれとか言ってるわけないわよねー?」

 何そのいやに具体的な想像。あれ?でもなんか似たような事をした覚えが。

 なんだっけ?頭に靄がかかったようで、気持ち悪い。思い出せ僕。

「そうですよー。大体私達高校生ですよ?そんなテンプレラノベみたいなことあるわけないじゃないですかー」

「そうよねー。早とちりしちゃったわー」

「大体どこからそんな話になったんですか」

「いやほら、高坂さんに負けた理由を聞いたときにね。雪が変なこと言うもんだから」

「変なこと?」

「うん、なんか自分の家がなくなって穂乃果の家に帰るなんていうのよ。そりゃ勘違いするって」

「なるほどー、それは勘違いしちゃいますね?」

 二人は安心したのか屈託のない笑顔で笑う。そんな二人をよそに、記憶を思い出していると、ようやく今朝の一幕を思い出した。 

「ああ、言った!言ったわ僕。そのみそ汁作ってくれってやつ、今朝僕言いましたよ。いやー、思い出せてすっきりした」

 二人の笑顔の輪に僕も加わろうと顔を上げると、二人とも氷河期のように表情が凍りついていた。

「あれ?どうしたんですか?」

「雪、なんて言ったの今」

「え?だから、今朝僕の為におみそ汁を毎日作ってくれって言ったんですよ。まあ怒られちゃったんですけどね」

 まあそれ言ったのは穂乃果じゃなくて希だけどね。たははと笑いながら照れて頭をかいていると二人の頬が引く付いていることに気がついた。

「笑ってんじゃないわよ!!何!なんなの!同棲じゃないって言ったじゃない!何プロポーズしちゃってんの!?ああ、プロポーズしたからもう同棲じゃないとかそう言いたいつもりこのバカ!」

 うわーんと、ツバサさんは一目散に走り出してしまう。泣いていたような気もする。

「え?なに?」

 意味が分からずにツバサさんが走り去って行った方向を見つめてみるも、勿論分かるはずがなく。

「ねえ、書記さん。なんでツバサさん走り出して行っちゃったの?」

「海田君」

「うん?」

 書記さんは俯いている。顔の表情までは読み取れず顔を覗きこもうとしたところ。

「この浮気者ー!」

「ぶべら!」

 その一言共に思いっきり頬をたたかれる。

「それならそうと、早く言ってよ!そうすればこの気持ちにも――――――――――」

 今度は確実に泣いている書記さんが、ツバサさんの後を追っかけるように立ち去って行った。

「・・・・・・なぜに?」

 取り残された僕には、茫然自失とするしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 放課後になっても、二人とは会えずじまいで。

 学校の情報や、テスト結果などが張り出される掲示板の前。僕は立ち尽くしていた。

『海田雪!事実上の結婚か!?』

 その掲示板の一面にデカデカと張り出されているのは新聞部の校内新聞。

 折れそうになる心を必死に奮い立たせて続きを読む。

『今日未明。新聞部員の諜報活動により海田雪が幼馴染であるスクールアイドルK氏に「毎日俺の為にみそ汁を作って下さい」とバラの花束と共にプロポーズしたことが発覚しました(笑)。海田氏はこのほかにも数名のスクールアイドルと肉体的な接点があり、我が校のスクールアイドルとも密接な関係であるということからこちらも調査を進めて行きたい所存であると――――――――――――』

「尾びれ背びれぇぇ!!(怒)」

 思いっきり新聞を二つに引き裂く。なんだこれは、事実無根も甚だしい。というかほとんど嘘じゃねえか。なんだ肉体的接点て、ねーよんなもん。

「あ、あれみて。浮気会長だわ」

「ホント、次はアライズも狙ってるって噂よ」

「いや、目があった。孕まされるかも」

 よくよく見てみると、周りも似たような反応だ。つーか早くね?情報回るの早すぎじゃね?今朝からのこれって、新聞部有能だな!・・・言ってる場合じゃねえ!

「いやー、雪。お前本当に最難なやつだな!」

 後ろから声をかけて近づいてくるのは英玲奈先輩。顔はにやにやと意地の悪い笑みを浮かべている。

「言ってる場合!?英玲奈先輩何とかしてくださいよ」

「無理!」

 即答だった。ていうか相談する相手を間違えている。

「まあいいじゃん。誰にも迷惑かかってないんだし」

「かかってるよね。がっつり我が校のスクールアイドルとか書かれてますよ」

「それに関してもほっとけば大丈夫。どうせあんじゅとかツバサあたりがなんとかするだろ」

 適当だなー。と不安になっているとまた周りがひそひそと騒がしくなってくる。こんな噂が立っているど真ん中で英玲奈先輩と一緒にいるのはまずかったか。

 そう思い若干数距離を取ろうと一歩動いた瞬間、がっちりと肩を組まれる。

「なんなら持つか?肉体的接点」

「な!///ば、バカじゃないの!?アンタほんとにバカだろ!///」

「おーおー、初々しいなー。かわいいかわいい」

 そういって高らかに笑う英玲奈先輩は生徒たちの人混みの中に紛れる。からかわれたのか、励まされたのか、相変わらずよくわからない人だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな放課後も終わりを告げ、身支度を整えて家(といっても希のだが)に帰ろうかというところ。校門に不自然な二つの人影が。

「雪穂?と、亜里沙ちゃん」

「あ、雪さん」

 やや緊張した面持ちで二人は校門に佇んでいた。まるで誰かを待っているみたいに。

「どうしたの?」

「遅い」

「雪さんを待ってたんです」

「僕を?」

 なぜに?

「それにしてもすごいところですね?ハラショーです」

 後ろにそびえたっている学校を見上げながら亜里沙ちゃんは感嘆している。雪穂はちらと目線を泳がしただけで大して興味はなさそうだ。

「毎日こんなところに通ってるんですね。それに生徒会長って、尊敬します!」

「いやー、そんなことないさ。・・・・・・本当に、そんなことないんだよ」

 亜里沙ちゃんの純粋な尊敬のまなざしが痛い。だって僕人望ないもん。浮気生徒会長とか言われる始末だもん。半ば自業自得とはいえ。

 あれ?つーかこの状況はやばいんじゃないか?

 そう思ったがもう遅い。周りからは奇異な視線が容赦なく浴びせかけられている。うわー、明日学校行きたくないなー。

「それと明後日からですよね。うちに来るのは」

「そうだね。よろしく」

「はい!もうお姉ちゃんが世話しなくってしょうがないので早く来てください!」

 なんとか二人には悟られないようにひっそりと落ち込む。もう遅いかもしれないが、一応人目がつかないとこに移動する。

「いいから早く本題」

「あ、そうだった」

 なんかつい最近も似たようなやり取りを目撃した気がした。それはともかく、亜里沙ちゃんの瞳は徐々に固さを増して行く。

「あの、前に私がミューズに入るって話したの覚えてますか?」

「うん、覚えてる」

「あれなんですけど、やっぱりやめておくことにしました」

「―――――――――――――なんでって、聞いても良いのかな?」

「はい!穂乃果さんにも言ったんですけど、雪さんにも伝えておきたくて」

 僕に伝えたい?その言葉が引っ掛かる。が、亜里沙ちゃんは気付かないようでなおも言葉を紡ぐ。

「やっぱり私が好きなミューズは今のミューズなんです。今の、お姉ちゃんたちがいる十人(・・)。その十人(・・)が好きなんです。そこに、私はいないんです」

 ミューズが好きで、ミューズの九人(・・)が好きで、だからそれを壊したくなくて。だから諦める。その決断は中学生の体にどれほどの負担を強いたのだろう。どれほどの勇気があれば、そんなかっこいい事が言えるのだろう。自らが憧れた者に、自らがいない事を悟ってしまうのは、どれほど残酷なんだろう。

「亜里沙は強いんだね」

「ふぇ?」

 綺麗なブロンドの髪をさらさらと撫でる。本当に、憧れると言われたけれどそんなのこっちのセリフだ。僕の周りにいる人は強い人が多すぎる。

「といっても、私も雪穂に諭されたんですけどね」

「別に、そうした方が良いって思っただけだよ。どっちにしろスクールアイドルはやるつもりだし」

「そっか、やるんだね。なら全力で応援させてもらうよ。練習とかちょっとは見れると思うし」

「ほんとですか!?やった!」

 喜ぶ亜里沙ちゃんを最後に、フルフルと手を振る。

 そして、ホッと胸をなでおろした(・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 その事に強い違和感を覚える。なんで今、僕は安心したんだ?と――――――――――――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おかえりなさい。あなた(・・・)

「た、ただいま」

 結局、その答えは出ないまま、しかたなく希家に戻ると希はエプロンにお玉を持って変なことを言っている。

 まあ、あなたって呼ばれることもなくはないし、お昼にも書記さんに言われたし、特段変なことでもないか。

 そう思いなおしたのも束の間。

 夕食の準備を手伝い、食卓にはおいしそうな食事が並んでいる。そのこと自体は何ら不思議ではない。

「ほら、まだいっぱいおかわりあるから、遠慮せんでえんやで?」

「遠慮って言うか、うん。その・・・」

 夕食の準備を手伝っている時にも薄々感づいていたが、食卓の色どりがおかしい。

「こっちはね、赤みそでといたアサリのおみそ汁。そんでもってこっちがわかめと豆腐のおみそ汁。そしてこっちがなんとおみそ汁」

「みそ汁しかねえじゃねえか!!」

 真っ茶色。もうものの見事に茶色一色な食卓だ。伊藤家もびっくりだよ。

「主食は!?おかずは!?これ汁物だけじゃお腹タプタプになるだけだよ!」

「おかわりもたくさんあるから心配せんでええよ」

「聞いて!お願いだから俺の話聞いて!?どこ見てる!?俺の事見てる!?」

 確かにキッチンには鍋が三つも四つもあり、そのどれもがいっぱいにみそ汁が出来上がっている。

 なんでこうなった。昨日まではごく普通だったのに。

「ほら、今朝おみそ汁作ってくれって言ってたやん?」

「それで!?それでこのおみそ汁オンパレード!?」

 あれは別にこういう状況をさしていたわけではないんだけど。つーか、ちょっと考えれば分かるだろ。バカ?バカなの?バカなんだろ?

 今日はなんなの?厄日?

「あ、そうだ雪君。食べながらでいいから。これ」

 僕が目の前に広がるみそ汁の無限地獄となんだかんだ格闘していると希が一冊のノートを取り出す。

 僕の日記だった。

 取り返そうと何度か手を伸ばすものの、右に左にすべて見事に交わされる。

「か、返して・・・・・」

「うん、元よりそのつもりやけど」

 そういうと、希は日記の代わりに一枚の薄紙を机の上に差し出した。

「結婚しよっか」

「・・・・・・・・・・え?」

 ああ、厄日だ今日は。

 




 どうもアイアムボトムサウンド高宮です。
 学校が始まった。地獄のような日々が。というのは言い過ぎですが、憂鬱さでいえばどっこいどっこいです。
 と、思っていたのですが、ようやく!ようやく5thのライブブルーレイが発売になりますね!すごく楽しみです!もう一カ月もないよ!
 とか思ってたらすぐに劇場版のブルーレイですよ!もうテンションあがって学校なんか苦じゃないっすね。
 ということで次回もこのテンションを維持したまま頑張りたいと思います。
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