守りたい、ただそれだけ(本編完結) 作:ディニクティス提督(旧紅椿の芽)
マルロクマルマル。今日もいつもの仕事から朝は始まる。時間の概念を得た
「悠夏、おはよう。起きて、起床時刻になった」
紅城悠夏を叩き起こす事。それが朝必ずしなければならない事。悠夏が中学生になってからはずっと私がしている。それまでは一夏か悠助がしていた。だけど、今はどっちも仕事でいない。子守を任されている私が必然的にする事になった。
「う〜〜ん…………あと、五分…………」
そう言って悠夏は布団をさらに深く被った。大体いつもこんな感じ。悠夏は朝が弱い。時間通りに起きれた事はまずないと言っていいくらい。
「ダメ。今起きないと遅刻する」
「五分じゃ遅刻はないよー…………」
こうなった悠夏には何を言っても聞かない。
「わかった。実力行使に出る」
だから布団を思いっきりひっぺ剥がした。あまり時間も掛けてられない。それに、悠夏は今日から高校生になる。遅刻なんてさせられない。実質的な保護者を二人に任せられているからには完璧にこなさないと。
「うぅ〜、イオナのいじわる…………」
「ごく当たり前の判断をしただけ。いじわるはしてない」
私は悪くない。起きない悠夏が悪い。そのなかなか起きないのは治らない?
「朝ご飯の準備はできてる。すぐ下に降りてきて」
「ふぁ〜い…………」
私が言ってもおそらく悠夏の耳には入っていない。そう思いながら私はコーヒーの準備をするのだった。
「…………朝からあれはないでしょ、イオナ」
「二度寝しようとしていた悠夏が悪い」
「それはそうだけどさ…………」
寝起きの
「はい、コーヒー。いつも通り、砂糖は入ってる」
「あ、うん。ありがと」
こんな風に叩き起こされる私も私だけど、叩き起こすイオナもイオナだよね。別に朝からあんな風に起こさなくたって二度寝すれば起きられるのに…………
「悠夏、貴方が二度寝したらきっと起きない。いい加減、一人で起きられるようになって。でなければ、一夏と悠助に報告する」
「わ、わっ! 待って待って! ちゃんと起きるように頑張るから! だから、それだけはやめて!」
多分この事が知られたら母さんは微笑みながら叱りにくるだろうし、父さんだったら容赦なく叱りにかかってくる…………前に一回だけ怒られた時があったけど、それは本当に怖かった。気がついたらちょっとちびっていたし…………考えただけで身震いしてきた。それよりも、なんか考えていた事を読まれたし…………イオナって何者? そんなに顔に出やすいのかな?
「そう。ならいいけど」
私がそう言うけど、イオナからは懐疑そうな視線を向けられる。うぅ…………私ってそんなに信用無い?
「それより、早く朝ご飯食べて。準備もある」
「はーい」
とりあえず、今は朝ご飯を食べる事にしよ。そうしないとまた遅くなってイオナにいろいろ言われるし。…………昔から思うけど、イオナって私のお姉さんなのかな? 私が小さい時からいたんだし、そうなのかもしれないけど…………私は成長するのに、イオナは全く変わっていない。全く成長する気配が無い。その…………色々と。
「悠夏」
「な、なに?」
「次に変な事を考えたら、ご飯全部抜く」
…………イオナ、それは酷いよ。私の自由はこうして事実上イオナに支配されているのだ。
「そ、それだけは堪忍してくださいぃぃぃ…………」
「そうしてほしいなら、余計な詮索はしない」
そうイオナは言った。余計な詮索って…………そもそもでなんで私の考えている事を読み取る事ができるのかな?
「…………時期が来たら話す…………」
何か小さな声でイオナが言ったみたいだけど、私の耳には入って来なかった。一体何をぼそって言ったんだろ?
「忘れ物は無い?」
「さすがに無いよ。昨日の内に準備しておいたんだし」
朝ご飯を食べ終えた私達は学校に行く準備をしていた。と言っても制服に着替えるだけなんだけどね。荷物についてはもう先に送ってるし、持っていくものもほとんど無い。白を基調とした制服。この制服を着られるの学校はこの世界で一つしか存在していない。
——国際IS操縦者育成機関。通称、IS学園。
一時期閉鎖されそうになったとかという噂もある学校。昔は女尊男卑とかという風潮のせいで女子校だったらしいけど、今はそんな風潮が消えて男女共学になっている。その学校の受験に私は無事に受かった。勿論イオナも。
「それでも確認はするべき。昔一夏はそれを怠って内履きを忘れたって榛名が言ってた」
「あー…………うん、母さんの事だからあり得そう」
妙に納得してしまう私がいる。母さんって几帳面で真面目だけどどこかパタパタとしているイメージがあるから、忘れ物しててもおかしくなさそう。
「だから念入りにチェックをして」
「はいはい。でも、そのチェックをしてから特に弄ってもいないんだし、大丈夫だよ。もう、イオナは心配性だなぁ」
こんな風にイオナは心配性である。何をするにも万全な状態でいたいみたい。けど、私だってもう高校生になるんだからそれほど心配される年でも無いんだし、ちょっと過保護じゃないのかなと思ったりするんだよね。
「別に私は心配性じゃない。ただ、不安要素を取り除きたいだけ」
「それを世間じゃ心配性っていうの」
「そう。こっちは準備終わった。悠夏は?」
「私は最初から準備万端だよ。早く行こうよ」
「わかった。それならもう行こう」
そう言うとイオナはすたすたと一階へと降りていく。ああ、もう! 置いていかないでよ!
「ちょっと待ってよ、イオナ!」
「遅い悠夏、早く行こうと言ったのは貴方なのに」
「それはそうだけどぉ…………」
だけど、そんなに早く行く必要ないでしょ! 玄関で靴を履くのだってそれなりに時間はいるのに…………お陰でローファー片方しか履けてないよ。というか、イオナは私より面倒臭いブーツを履いているのに、なんでそんなに早く出られるの!?
「悠夏、靴は両方履くもの——」
「わかってるから!」
そんな事イオナに言われなくてもわかっているから…………あぁ、なんだろう。前もこんな風にイオナに振り回された事あるなぁ…………イオナはしっかり者なのか、それとも天然な人なのか、全くわからないよ…………。
持ってきたもう片っぽのローファーを履き、やっと準備は整った。
「それじゃ、行こっか」
「了解」
こうして私達はようやくIS学園学園へと向けて歩き出したのだった。
入学式を無事に終えた私達はそれぞれの教室へと向かった。と言っても、私とイオナは同じ一組に振り分けられていた。
IS学園にはいつくかの学科が存在している。
宇宙空間での探査活動を担当するオペレーターを目指す、航空宇宙学科。
機体の整備・開発を担当するメカニックを目指す、整備学科。
地球の未知なるフロンティアを探し求める探求者を目指す、地球開発学科。
スポーツとしてのISを活用しトップ選手を目指す、特化技能学科。
そして、私達が所属する、国の防衛及び平和維持活動としてISを用いる兵士を育てる、防衛学科。
防衛学科には女子もいるが、男子の方がどちらかといったら多い。女性の比率で多いといったら特化技能学科の方が多いに決まってる。じゃあなんでこっちを目指したかって? ——決まってるよ、父さんみたいなIS操縦者を目指したいんだ。父さんは世界初の男性IS操縦者。それも、私と同じ時にこの学園でほぼ最強だったらしい。そう、母さんから聞いている。そして、父さんは何度傷ついても、母さんを命懸けで守っていたらしい。傭兵とかもしていたらしいけど、そんな父さんが私の誇りだ。だから、私も父さんと同じ道を歩みたくなった。それが理由。
「悠夏、どうかした?」
隣の席に座っているイオナから声をかけられた。運が良かったのか、私の席の隣はイオナだ。少しは気が楽にいられそう。
「ううん、なんでもないよ。ちょっと考え事」
「そう、ならいいけど」
けど、ここに来てまでイオナの態度は全くと言っていいほど変わらない。ここまで自分を保っていられるって、すごいと思うな。私は既に緊張してがちがちになっているし。
そんな時だった。
「おいおい、なんでこんなところに女がいるんだよ」
「ほんと、そうだよな。女は黙って家を守ってりゃいいんだ」
「それかあれじゃね? 女尊男卑ってやつの名残で自分が強いって思ってんじゃねえの?」
どこからか聞こえてきた声。明らかに悪意が満ち満ちている。女尊男卑の風潮が消えたから、今度は今まで通りの男尊女卑が始まってきている。男子校とかではそれが顕著なんだとか。私の他にもいた女子生徒も顔を俯かせてしまった。やっぱり、女がこうやって出てくるのはダメなのかな…………。
「悠夏、元気ない? 頭撫でる?」
そうイオナが言ってきた。イオナはあのら男子たちが言った事をなんとも感じていないみたい。…………やっぱり、イオナは違うや。私なんかよりも断然強い。こんなんじゃ、誰かを守るなんて無理だね。
「ありがとう、イオナ」
なんだか、今はいつものイオナのお節介が少し心地よいものに感じられた。
「気にしないで。私は悠夏の事を任されているから」
「そういえばそう言ってたね」
「うん。それと、もうそろそろ先生がくる」
「あ、はーい」
イオナがそう言った直後、教室のドアが開いた。そこから入ってきたのは、
「皆さん、おはようございます。全員揃っているよね?」
腰の近くまで伸ばされた黒髪、琥珀色のような瞳、そして左の前髪を留めている黄色のヘアピンが特徴。絶世の美女といっても過言ではないその姿に誰もが見惚れている。けど、その人は私にとって見覚えがある——
「初めまして。防衛学科一組の担任をする、紅城一夏です。皆、よろしくね」
というか、私の母さんである紅城一夏だったのだから。というか、私が言うのもなんだけど、若々しすぎるよ…………これで今三じゅ——
「紅城さん? 何を考えていたかわかりませんが、後で個人的なお話がありますから必ず来てくださいね」
…………余計な事を言わなきゃ良かった。というか、声に出してないのになんで皆わかるの!? そんなに顔に出やすいの!? そう言う母さんの顔は笑ってはいるが、目が全く笑っていなかった。あ、私終わったかも…………。
それはともかく、私の母さんである紅城一夏は元日本代表。そして、二代目ブリュンヒルデである。それからはずっと勝ち続けていた。他国の代表が単一使用能力をこれでもかと使うのに対して、母さんはそんなものを一つとして使わなかった。基本的なところで世界を制したのだから、化け物なんじゃないのかって思う。って、
「な、なんで母さんがここにいるの!?」
「ここでは紅城先生です。公私を混同しないように」
「は、はい!」
そもそもで滅多に帰ってこれない母さんがなんでこんなところで先生をしているのか全くもって理解できなかった。てか、そんな事一切聞いていないし。隣でイオナはくすくすと笑っているし…………って、イオナ! ま、まさか知っていて私に言わなかったの!?
「このクラスにはもう一人先生が来ますが、少し着任が遅れるそうです。そちらは後で紹介がありますから、楽しみにしててくださいね」
そして、母さんからもう一人の先生がここに来るって事が私達に教えられた。だ、誰が来るんだろう? 父さんは今国連平和維持軍に所属しているからまずありえないだろうし。
「では、ざっくりとこの防衛学科について説明しますね。防衛学科は読んで字の如く、国の防衛等に関わる事を専門に取り扱います。アラスカ条約がある以上、戦争行為で用いる事は禁止されていますが、災害派遣、地雷処理、要人警護、平和維持活動などと様々な事に関わります。人を助けるという分野においてのエキスパートを育て上げるのがこの学科の役目というわけです」
人を助ける、か…………確かに戦う事だけが誰かを守るわけじゃないからね。ISのような人型機動重機は災害現場で最も力を発揮するだろう。従来の重機とは違って小回りがきくし、センサー類も充実しているから、人を助けるにはもってこいだ。
「そのために皆さんには二ヶ月でISを自由に扱えるようになってもらいます。次の時間、ISを装着する訓練を行いますので、第三アリーナへ集まってください。私からの連絡は以上です。では遅れずに来てくださいね」
そう言って母さんは教室を後にしていった。母さんが出て行った後の教室は少し賑やかだった。ブリュンヒルデと会えて良かったとか、美人の先生に恵まれたとかそんな感じ。男子の一部は母さんの言っていた話の重みを全く感じていなかったようだ。
「あの、紅城さん、だよね?」
そんな時誰かに話しかけられた。ふと見ると、ショートカットの黒髪に水色の髪が混じっている特徴的な髪をしていて、私よりも少し小柄な女子がいた。
「そうだけど…………」
「私は更識那月。数少ない女同士、よろしくね」
「こっちこそ。私は紅城悠夏、よろしくね。それと、こっちはイオナ」
「私はイオナ。よろしく」
「私の事は悠夏でいいよ。紅城は二人もいるし」
「なら私も那月ってよんでよ」
そう言って那月は手を出してきた。
「握手しましょ。友達になるにはそれが一番だってお父さん言ってたし」
「へー、そうなんだ。うん、まぁ、よろしくね」
私も手を出し、互いの手を握り返した。握手で友達になれるって…………父さんや母さんとは違う事を言うんだ。父さんの場合、同じ釜の飯を食ったら友達とかって言ってるし、母さんの場合友達は自然とできるものって言ってたからね。
「二人とも、自己紹介はそこまでにした方がいい。次の授業が始まるまで十分もない。第三アリーナで着替える事も考慮したら、今出るべき」
イオナがそう教えてくれた。確かに時間に遅れたらまずいからね。母さんだから鉄拳は飛んでこないと思う、多分。
「それじゃ、悠夏、イオナ。早く行きましょ!」
「了解。行動開始」
「って、二人共! ちょっと待ってよぉ〜〜!」
二人はそうやってすたすたと先をいってしまった。行動力の高い二人に私は自然とおいてけぼりをくってしまうのだった。
「ねぇ、なんだか紅城先生、ご機嫌ですね」
「そうですか?」
第三アリーナの教員専用更衣室で
「そうですよ。いつもの落ち着いている態度が一変して、背中に強襲用増設ブースターが付いているような——」
「…………それ、暗に浮かれているって言ってますよね?」
うぅ…………浮かれているつもりはないんだけどなぁ。私はいつも通りだよ。
「まぁ、そうですけど。でも、今の紅城先生はとても嬉しそうですよ?」
「まぁ、私の娘が入学しましたから、喜ぶものも喜びますよ」
悠夏が入学した事は嬉しいと言ったら嬉しいけど、なんで防衛学科を選ぶかなぁ…………この学科、国家防衛って響きはいいけど、昔のIS学園と同じ軍事関連の事を中心にやるんだよねえ…………そんなところに自分の娘が入ったんだから、少し複雑な気持ちになるよ。
「そうですか、羨ましいです。では、私は使用機体の立ち上げを行ってきます。それでは、お先に失礼します」
そう言って立川先生は更衣室を後にし、格納庫へと向かっていった。さて、と、私も着替えるとしますか。ロッカーから取り出したのは全身を覆う対Gスーツ。従来のISスーツではどうしても防御力に難が残るという事から、こちらの方が全面的に採用されている。私のは各部に蒼いペイントが施されている。悠助の色違いってところかな。肩や膝、重要なところにはプロテクトアーマーが装備されている。最後にヘッドギアを着けて、と。
「それじゃ行こっか、榛名」
〔はい! 榛名、全力で参ります!〕
そう意気込んだ私達は更衣室を出て、アリーナのフィールドを目指した。
「そういえば、実機訓練するって言ってたよね? どんな機体を使うのかな?」
「おそらく旧式の機体じゃないかな? ここはあくまで学校なんだし」
ISスーツに着替えた
——RATX4-01 蒼龍。
その機体は一つの芸術品のような美しさをどこかに持っているように見える。一瞬、機体がまばゆい光に包まれ、そしてそこから出てきたのは
「はーい、それじゃ授業始めるよ」
勿論母さんである。あの機体で母さんは世界の頂点に立った。ほとんど近接戦にだけ偏っているような機体でだ。
中から出てきた母さんはいつもの少々露出のあるISスーツではなく、私たちが着ているようなプロテクトアーマー付きのISスーツを着ている。
「まず、それぞれで四人一組、十班作ってね」
そう言われて班を組むわけなんだけど、男子は男子でもう班を組んじゃって、自然と男女で分かれていた。因みに私の班にはイオナと那月がいる。後は、誰だろう? 自己紹介とかしてないからわからないや。
「組み終わったみたいだね。それじゃ、各班でリーダーを決めて、それぞれ格納庫から機体を取りに行って来てください」
「誰が代表します?」
「私は悠夏を勧める」
「それじゃ私も」
「え…………マジですか?」
「という事で、紅城さん、お願いしてもいい?」
そう、茶髪が特徴的な子に言われてしまった。しかも、イオナも那月も私を推してくるし…………仕方ないか。なんだか、この押しに弱いところ、母さんに似てきたかもしれない。
「うぅ…………じゃあ私やるよ。機体の受け取りに行ってくるね」
「「いってらっしゃーい」」
という事で、なんか流れ的にリーダーになっていた。そういうわけで機体を受け取りに格納庫へと向かった。というか、格納庫まで結構距離あるんだ…………これかなり疲れそう。
格納庫に入ると、既に機体の起動が完了していた。
「ああ、班のリーダーだね。名前は?」
「紅城悠夏です」
「紅城さんね。じゃあ、あの三番カートの機体を使って」
「わかりました」
そう言われて三番カートに乗せられている機体のところまで行った。
「デバステーター…………」
私の目の前にある機体はデバステーター。国連軍が正式採用している機体の訓練機仕様だ。基本的な性能と豊富な武装、状況を選ばないマルチロール機。量産機でありながらその評価は高く、国連平和維持軍でもカスタマイズされて運用しているって話だ。固定武装、頭部近接防御機関砲、背部レーザーカノン、背部四連装マルチランチャー、胴体部旋回機関砲、脚部格納レーザーソード。どれも扱いやすい兵装である。
だが、何時までもこの機体に見惚れている場合じゃない。私はカートの電源を入れ、電動アシストを受けてみんなのところへと持って行った。しかし、電動アシストを受けていると言ってもほとんど感じなくて、気がつけば汗が滝のように流れ出ていた。
「お疲れ、悠夏」
「ぷはぁ…………つ、疲れた」
「それと、持ってきたところから装着と歩行の訓練を開始だって。先に紅城さんがしてもいいよ」
「まぁ、なんだかんだ言って私たちが押し付けちゃったみたいな感じがあるし、いいと思うよ」
「そういう事だから、悠夏、早くやって」
「はーい」
みんなからそう言われて、私が一番最初にする事になった。というかイオナ、なんかそっけないよねその態度。何か不満でもあるのかな?
一旦その事は置いておいて、機体と向き合った私はその開いている胸部装甲から体を入れていった。両足が所定の位置について、腕の装甲が纏われ、そして胸部装甲が閉じられ、頭部フルフェイスバイザーが下された。
——デバステーター、起動プロセス完了。
その文字がディスプレイに表示され、私の視界は一層クリアなものへと変わった。武装には全てロックがかけられているようだが、今は訓練であるわけだし、問題はないんじゃないかな? だけど、今はもっと体を動かしたい、そう思う。箱型の装甲に覆われた手を開いたり閉じたりして感触を確かめる。
試しに脚部格納レーザーソードを取り出す。柄だけ入っている状態だから、刀身なんかは展開されるわけがない。その柄を持って試しに型を振るってみた。機体は私の思うように動いてくれる。袈裟斬り、斬り上げ、斬り払い…………一連の動きが滑らかに繋がっていく。
「おおう…………悠夏はもう既に機体を思うように扱っているねえ」
「紅城さん凄いです!」
「そ、そうかな?」
何の気なしにやってみた一連の動きを見た那月達から称賛の声が聞こえた。別にそんなつもりでやったわけじゃないんだけどなぁ。
「…………」
ただイオナだけが何やら少し不満そうな顔をしていた。何か私、イオナの気に触る事でもしたのかな…………?
「はい、そこ。近接格闘演習はいいから、歩行訓練を終わらせてねー」
そんな風にちょっと動かしていたら母さんから忠告の声が聞こえた。恐らくこれ以上課題にない事をしていたら説教が待っていると悟った私は機体の装甲を解放、そのまま機体から降りた。
「次は誰がやる? 那月はどう?」
「いやぁ…………あんな動き見せられたら、私なんか霞むって。それよりも、あなたがやったら? えーと…………」
「自己紹介、まだだったね。私は春海・カリウス、よろしくね」
「よろしくカリウスさん。私は更識那月、那月でよろしく。で、カリウスさんがやったら?」
「春海でいいわ。うーん、私も那月と同じで紅城さんのアレを見たら、ねぇ…………」
「そう、なんだ…………あ、私の事も悠夏でいいからね。それじゃイオナは?」
「私は最後でいい」
にべもなくバッサリとイオナに切り捨てられてしまった。てかイオナ、もしかしてへそ曲げちゃってる?
「でも、このままじゃ終わりそうにないから私がやるよ」
という事で、那月がやる事になったようだ。那月も私と同じように胸部装甲から乗り込んで最終的な起動をさせていく。
その後も授業自体は何事もなかったように進んでいった。
「ふぅ…………潮風も悪くねえなぁ」
そんな俺らの主任務は文字通り世界の平和を維持する事。時には紛争地帯への介入、時には違法実験施設の破壊、時には地雷原処理と戦争が残していった遺物を片っ端から片付けていくような仕事が中心。時々、災害時の救助活動に当たる事もあった。ISの汎用性を利用した便利屋だったわけさ。まぁ、そのお陰で俺も戦場以外でできる事も見つけられたし、結果はオーライだ。
そんでまあ今回の仕事というのが、国際ISサミットの会場警護だ。比較的良識な奴らで構成された現在の委員会は、反女尊男卑を掲げ、IS登場以前の姿を取り戻すために尽力している。しかし、あの面倒な女性権利団体が蔓延っているのも現状であり、現委員会に対して幾度も妨害行為を仕掛けてきている。時には爆弾なんか仕掛けやがったからな。そんなわけで国際指名手配されているテロリスト集団として世界に認知されている。まぁ、本家テロリストの亡国機業はあの事件以来内部崩壊を引き起こし、徹底抗戦派と降伏派の二つに分かれた。現状、撲滅は出来ていない。なお降伏派の連中はアーミアの温情があってなのか、俺らの部隊のバックアップチームとなっている。元がテロリストだけあってか、諜報活動や拠点制圧が得意である。いくらISが最強の力を有していても、基本的に土地の制圧となれば歩兵部隊の力が必要だ。俺からすれば、奴らの力無しでは任務を遂行するのは難しいだろう。ISでは入り込めない所でも人間なら余裕だからな。
まぁ、要するに俺も定職に就けたわけだ。そんな俺が天海龍の舳先にいるわけだが…………一種の気分転換ってところだな。アラスカに向けて航行する間、海には大きな変化などない。偶にクジラがすれ違う程度か。まぁ、天海龍の推進機構はスクリュー推進などではなく、重力子の崩壊によるウォータージェット推進。傷つける心配がねえわな。——話が逸れたな。でまぁ、俺だって人間なわけだし、ちょっとくらいは息抜きだってしたいわ。
「隊長! ここにいたんですか」
「おう、海斗じゃねえか。嫁さんは元気にしてるか?」
俺の元に一人の男が走ってくる。俺ら平和維持軍の制服を着用した日本人男性は徳島海斗中尉だ。俺の隊の副隊長をしている元日本国海上自衛隊隊員。同じ国出身同士だから共に杯を交わすような仲だ。尚結婚済みである。御相手はあのアーミアだ。俺より年下の海斗が俺より年上のアーミアを狙ってやったんだからな…………ある意味で尊敬するわ。しかもアーミアはアーミアでオッケーしたし。学園で教員を続ける事になったナターシャは涙を流して喜んでいたな、そういや。確か、あいつの子供もIS学園に行っているんだっけか。ん? 俺の階級? IS学園に入学してきた時のラウラと同じ少佐。
「はい! 朝からビールを飲んでも生きていられるほどピンピンしています! ——って、話題そらさないでくださいよ!」
「いや話題そらすも、話になってねえし。で、何の用だ?」
「隊長が今日付けでこの隊を去るという事なので、一言挨拶をしにきました…………隊長は私にとって憧れのようなものですから」
海斗の奴はそうポツリポツリと喋りだした。こいつの言う通り、俺は今回の任務を終えたらここを去って、別のところで仕事をしなけりゃならん。俺としてはここで働き続けたいという思いもあるんだが、上からの命令ーーそれも委員会の委員長直々に通達された事だからな。逆らってはいけないものもあるんだよ。
「なんで? 俺以外にもいい奴がいるはずだろ?」
「隊長だからこそ自分はついてきたんです…………あの日、横須賀で訓練しているところ隊長が偶然通りかかって、それで自分をこの隊に入隊させてくれた…………それがなければ今頃、守りたいと思える家族ができなかったと思います。その恩人にまだ自分は恩を返せていませんから…………せめてでもこうして挨拶をしにきたわけです」
なるほどねえ。やっぱり日本人は礼儀正しいわ。でもまあ、俺が此奴を引っ捕まえたのだって単に操縦技術の高い奴がいて、それが活用されていないのが癪にさわったっていう単なる我儘みたいなもんだし、礼を言われる事はねえと思うんだがな…………。しかもおまけに恩を返したいと言ってきやがったしな…………アーミアの気が向いたのなんて本当に偶然中の偶然だろ。だが、此奴の事だ。ちょっとやそっとじゃ引きはしねえ。此奴の頑固さだけは折り紙付きだ。なら、どうせ枠が余るんだし、埋めてでも貰うとするか。
「そうか。じゃお前、俺の隊を任せてもいいな?」
「勿論です! それが隊長命令であるならーー」
「そんじゃ、今任務の終了を以って第一部隊隊長を紅城悠助少佐から徳島海斗中尉へと変更する。こいつは隊長命令だ」
俺がそう言うと海斗は敬礼をしたまま固まってしまった。
「って、えぇぇぇぇっ!? じ、自分が隊長の後任でありますか!?」
「ああ。って事で、あとはよろしく頼んだぞ。心配するな、ちゃんと正式な辞令を出してやる」
「そういう問題じゃありませんよ!」
「じゃ、先にハンガーデッキに行ってるからな。時間には来いよ」
なんか後ろで叫んでる海斗を置き去りにして俺はハンガーデッキへと向かう。その道中、色々と考え事をしていた。これまでの俺の生き方とは大きく変わっているからな…………戦場でただ戦い続ける戦闘兵器としてではなく、人民を守る為に戦う兵士に俺は生まれ変わった。だが、それは俺が腑抜けてしまったのかもしれないとどこかで狂犬の俺が囁いている。そんな自分との葛藤が、俺の中で何度も起きていた。
「あ、紅城少佐! 第二小隊はいつでもいけます!」
「少佐、第三小隊も問題ありません」
艦内通路を歩いているとエイミーとレーアに出会った。こいつらの階級はどちらも大尉。小隊を率いるに十分なくらいだ。
「そうか。それとだ、今は作戦前だ。もっと気楽にしておけよ。俺の事もいつも通り名前呼びで構わん」
「そ、そうですか。というか、そういうところ本当に変わりませんね…………」
「だが、それも今日で終わりか…………そう考えると少し寂しくなるな」
「別に今生の別れじゃねえんだ。そのうち顔を出しに来るさ」
こいつらも自分の隊をよく率いてきたもんだよ。俺と同い年で、しかも奇襲部隊の隊長でだぞ。しかも結婚とかという事もしねえし。まぁ二人はどうやら後天的能力強化素体の影響で生殖機能を失っているため、結婚しても子供を産めないとかという事で結婚するつもりはないようだ。…………それを聞いていて胸糞悪い話だと思ったがな。それでも、こいつらは今の仕事を誇りに思っている。戦闘兵器として生み出されたこいつらが今、普通の人として生きる事が出来ている。それを見ていた束さんが涙を流していたからな。
そんでまぁ、俺の除隊話が完全に広まっているようだ。あの話昨日の夜に艦橋で一人伝えられたんだけどな…………広まるの早くね?
「それにさ、お前らは俺の戦友だ。俺は戦友を忘れるつもりはない。休暇でも使ってそのうち来りゃいいだろ?」
「そうですね…………でも、寂しくなるのは仕方ありませんよ」
「お前…………隊長がそんなツラしてたら部下が不安になるぞ」
俺はそう言って頭をくしゃくしゃに撫でてやった。
「って、子供じゃないんですから頭撫でないでくださいよ! 私達同年代ですよね!?」
「俺からすればお前らは妹みたいなもんだ。別にいいじゃねえか、少しくらいさ」
「まあ、エイミーは背が未だに小さいから子供と間違われても仕方ないな」
「ちょっ、レーアまで!?」
そう言って俺に反抗してくるエイミーであるが、外見上殆ど年を取っているように見えない。薬物強化による副作用で老化に対して強い抗力を持っているらしい。それはレーアにも言える事だがな。そんなわけでガチで四十代に突入しかけている俺からすればまだ子供にしか見えないんだわ。
「も、もう! 確かに見た目はこんなのですけど! 私十分大人なんですよ!」
「はいはい、わかったわかった。だが、自分でそれ言っちゃ世話ねえぞ」
「エイミーはまだ色々と成長途中だからな。大人(笑)だろ」
「レーア!」
レーアの一言に不意打ちを食らった俺は思わず吹き出しそうになった。確かにこいつは色々と成長途中だわな。
〔一夏に報告してやろうか?〕
(やめろおい。俺はまだ死にたくねえ)
話を聞いていた武蔵が一夏に報告するとか言ってきたから、一先ずやめさせた。一夏にあんな事を教えたらどうなるか…………おお怖え。笑顔で無言でじわじわと迫りつつ、謎の重圧をかけてきて何をしてなくても土下座しなければならない事になる。その時の笑顔がマジで絶対零度の冷たさを持っているからな…………正直うちの嫁はやばい。ただ、大抵その後膝枕とか耳かきして貰ったから結果オーライなんだが。結論、俺の嫁は最高。
『間もなく作戦領域に突入します。第一から第三小隊までは速やかにハンガーデッキへ集結、機体及び装備のチェックを開始してください』
艦内放送でハンガーデッキへの集結が合図された。このようなアナウンスは基本クロエが一人でやっている。この艦自体がでかいISみたいなもので自動航行も可能だからな。その分余裕ができてこういった仕事をしているとの事だ。
「さて、お喋りも此処までだ。行くぞ、ローチェ大尉、シグルス大尉」
「「了解!」」
気分を切り替えた俺たちは艦内通路を駆け抜け一気にハンガーデッキへと向かった。
…………。
……………………。
「第一小隊! 機体の立ち上げは終わっているな!」
「はい! デバステーター各機、起動完了! 二番機、いつでも出られます!」
「同じく三番機、出撃準備完了! データリンク異常なし!」
「四番機、武装チェック只今完了! 問題ありません!」
第一小隊の面々は既に機体の立ち上げを済ませ、いつでも出られるようにしている。元傭兵が俺を含めて三人もいる平和維持軍一のゴロツキ部隊だが、その連携において比類なき強さを誇るのもこの部隊である。そんな彼らが使う機体は国連と束さんが協力し、一部にRATナンバーのデータを使って生み出された汎用量産機デバステーター。固定武装に頭部近接防御機関砲、胴体部旋回機関砲、脚部格納レーザーソードと基本的な装備であり、訓練用として使われているものと変わりない。だが此処に配備されているのはそれぞれに合わせたカスタマイズを施したワンオフ機であり、バックユニットも全員違う。二番機はレーザーカノンと四連装マルチランチャーが装備された基本装備、三番機は独立可動シールド付きの近接装備、四番機はエネルギー直結型レーザースナイパーライフルと広域レーダーを装備した狙撃装備といった感じだ。
「了解だ。今回は基本的に護衛だから敵さんが来ねえ事を祈っておこうか」
「隊長がそれ言うと大抵テロ屋が来るんで、やめてくださいよ…………」
「でも、それも今日で最後だぜ? これ以降無いってのが俺には退屈っすよ」
「それもそうですね。おそらく確実に奴らが来ますよ、隊長首を狙って」
「貴様ら…………好き勝手言いやがって…………」
だが、こいつらの口調は絶対と言っていいほど悪いまま変わる事は無い。というか、寧ろ俺をネタにして楽しんでいやがる。まぁ確かに俺が前線に出た時は必ずと言っていいほどテロリストどもが攻めてきやがる。基本話の通じない連中だから俺らが突っ込んでいって殲滅するしな。それが鬼の第一小隊だし。
「まぁいい。今回の任務はお偉方の会議会場護衛だ。間違っても護衛対象をぶっ殺す真似だけはするなよ」
「「「了解!」」」
『作戦領域に突入した。第一小隊、一番機から順次発進しろ!』
艦内放送でアーミアの奴が出撃のコールをしよった。彼奴が部隊長をしている以上、決して死者は出ない。それ故、彼奴は誰もが信頼を寄せている。間もなく五十代とか言っているが、老ける気配なんざ彼奴ねえぞ。寧ろツヤツヤだわ。おそらく海斗が毎晩餌食になっているんだろうな。
まぁ、そんな事はさておき俺も作戦領域に向かうとしますか。一番機から行けっていう命令だし。
「武蔵、行くぞ!」
〔承知した!〕
俺の身体を眩い光が包んでいく。全身に装甲が纏われ、程よい重量感が四肢を支配する。閉じられたフルフェイスバイザーから送られてくる情報が鮮明に頭へと流れ込み、視界はより一層クリアなものへと変化していく。ディスプレイには固定武装の残エネルギーと残弾数が表示されている。…………二十年近く共にあり続けた機体だが、未だに此奴は劣化する気配など無い。寧ろ常に強化されている。だからこそ絶対的な信頼を持つことができる。
〔全システム、戦闘出力へ移行〕
「ああ、ありがとよ相棒。今日も仕事に向かうとしようぜ」
〔そうだな。まあお前の場合はその後が楽しみなんだろうが〕
「そうかもしんねえな。どのみち仕事済まさねえと無理だ。さぁ行くぞ、RATX4-00 黒龍、紅城悠助、出るぞ!」
リニアカタパルトが解放され、カタパルトレーンには紫電が走り、レールガンの砲身のような状態だ。その上を黒龍を載せたランチャーが突き進む。
「BⅡ型接続、一気に加速する!」
〔任せろ!〕
BⅡ型が接続され一気に速度を増していく。アラスカのユーコンまではこの調子でならすぐに着くだろう。
——さあ、
キャラ紹介
紅城悠夏(cv.Pile)
身長:161cm
体重:[データ削除済]
年齢:15
専用機:現在無し
容姿イメージ:西木野真姫(ラブライブ)
更識那月(cv.葉山いくみ)
身長:159cm
体重:[データ破損]
年齢:15
専用機:現在無し
春海・カリウス(cv.沢城みゆき)
身長:160cm
体重:[データ損失]
年齢:15
専用機:現在無し
紅城悠助(cv.中田譲治)
身長:178cm
体重:84kg
年齢:35
専用機:RATX4-00 黒龍
容姿イメージ:千早翔像(蒼き鋼のアルペジオ)
徳島海斗(cv.松本忍)
身長:174cm
体重:86kg
年齢:31
専用機:デバステーター
機体解説
デバステーター
一般機
【挿絵表示】
指揮官機
【挿絵表示】
国際IS委員会と篠ノ之束の共同制作により建造された汎用量産機。コアには束が開発に立ち会った改良型擬似コアが搭載されている。固定武装搭載、非固定武装非搭載とRATナンバーの機体と類似している点が見受けられる事より、本機の開発にあたりRATナンバーのデータの一部が使われているとのこと。
機体性能は極めて高く、並の量産機には他の追随を許さず、操作性の簡易さが世界に普及した理由の一つでもある。基本的な装備に加えて、RGATX3-71、RATX4-00に見られるバックユニット換装システムがあり、搭乗者に合わせたカスタマイズが可能だ。
IS学園でも訓練機として多数配備されており、国際IS委員会直属の部隊や国連平和維持軍にはさらにカスタマイズを施した指揮官機仕様も存在している。こちらは一般機のバイザーゴーグルタイプフルフェイスバイザーと異なり、デュアルアイタイプとなっている。それに追加して頭部近接防御機関砲も一門から二門に増加している。
固定武装
[頭部近接防御機関砲]
右側頭部に搭載された5.56mm口径の近接防御機関砲。丁度目線と同じ位置なるよう砲口が設置されている。
[胴体部旋回機関砲]
胸部下部に搭載されている旋回砲塔式の12.7mm機関砲。短砲身である為集弾率は悪い。
[脚部格納レーザーソード]
脹脛の装甲内に格納されているレーザーソード。使用時にはホルダーがせり上がり、柄が射出される。
射撃武装(標準武装のみ)
[アサルトライフル]
一般的な36mm口径アサルトライフル。エネルギーカートリッジを装填することで実弾の他、レーザーを放つことも可能。
近接武装(標準武装のみ)
[単分子ナイフ]
超高硬度金属を刀身に用いたナイフ。かつてアメリカ製クーガーに搭載されていたものと同系統。ただし、こちらの方が大型である。
バックユニット
[ノーマルタイプ]
基本的なユニット。単砲身のレーザーカノンと四連装マルチランチャーといった扱いやすい武装が特徴。
[インターセプトタイプ]
近接戦闘用のユニット。両腕に武器を持つことを前提に、ミサイル内臓可動式シールドを搭載。
「スナイパータイプ」
狙撃戦用のユニット。大型のジェネレーターとレドーム、そしてジェネレーター直結型レーザースナイパーライフルを装備。
さて、この小説も終わりがだいぶ見えてきました。完結まであと何話かかるかは不明ですが、あと一、二話程度で終わるかと思われます。それまでの間、生温い目でよろしくお願いします。