守りたい、ただそれだけ(本編完結)   作:ディニクティス提督(旧紅椿の芽)

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第6話

「さて、はじめまして、とでも言った方がいいのか?」

「その必要はないよ。僕も君の事は少し耳にしているしね」

「さよか。じゃ、まどろっこしいもん抜きでやるとするか」

 

空中で対峙する俺と織斑。俺の場合、バイザー越しでの会話となるんだかな。強制的に全身装甲なのもあるが、傭兵してた頃はかえってこっちの方が落ち着く。てか、生身を晒す方が俺としてはどうかとは思うんだわ。

 

「ところで、その全身を埋め尽くす装甲はあれなのかな? 僕に負けた時の醜態を晒さないためかい?」

「あ?」

 

負ける? いやいや、そりゃねえわ。一夏ばっかにかっこいいもん見せられては俺の立場がねえっつの。それに、『闘い』よりも『戦い』の方が慣れてんだ。そこまで酷え様にはならんと思うんだがな。

 

「さっきは少し不覚をとったけど、次は負けないよ。なにせ、僕は天才なんだからね」

「天才、ねぇ…………興味ねえや。一夏の方がセンスはあるなこいつぁ」

「なんだと!? お前、僕があの出来損ないに劣っているとでも言うのか!?」

 

え? 劣ってんじゃないの?

内心そう思ったのは俺だけじゃないはず。てか、絶対劣ってるに決まってんだろ。人間として重要な部分が欠落しているように、俺は感じるからな。

 

「お前よりも一夏の方ができるさ」

「ふざけるな!! 僕は天才なんだ!! お前に勝って証明してやるよ!!」

 

そう言って奴は雪片を正面に構えた。さて、じゃあやるとしますか。俺は武装を呼び出すために視線で、視界の隅にある武装一覧をいじる。これはスロット式になっていて、視線移動による武装選択を可能としている。最も、使用頻度の高い奴はその上の欄に五つまで登録してあるんだがな。

 

『両者、試合開始』

「落ちろぉぉぉぉっ!!」

 

正直言ってだが、動きが単調すぎる。あの時のろくに扱えてないラマーチの誘拐犯共は別として、その他のテロ屋でも普通に使えてたし、俺と同じような同業者もこんな酷え乗り方はしてなかった。あれはどちらかというと、蜘蛛のように滑らかで、かつ獲物を刈り取るプレデターのようなもんだったわ。だからよぉ

 

「動きが読めんだよ!!」

「なぁっ!?」

 

俺は横へ避ける事で回避する。というか殆ど回避という回避はしてないんだがな。あまりにも直線的すぎで、ほんの少し横へずれるだけで回避できたわ。

 

「くっ、このぉ!!」

 

返す刃で切りかかってくるけど、そいつも予測済み。その場からちょっと後退して難なく回避。おいおい、こんな奴にセシリアは引き分けちまったのか? だとしたら少し残念だ。いやまて、性能を全て出し切らずに、ある程度だけ出しただけ、本気ではなかったと考えるべきなのだろうか。ま、今はそんなこといいか。

 

「こいつぅっ!!」

「なんともねえよ〜」

「バカにしてぇっ!!」

「当たってねえぞ〜」

「くそっ!!」

「ほらほら〜、どうしたんだよ天才クーン?」

 

俺はとりあえず、回避だけを続ける。いやー、未だに武器が決まらねえんだ。超近距離から超長距離までの幅広いジャンルの武器があるから困るわ。中には広範囲殲滅兵器もあるからたまったもんじゃないが。ちなみにある特定の追加ユニットでは劣化ウラン弾とかが標準化されるから怖え。ただのアサルトですら放射能汚染兵器に早変わりだぜ。

 

「調子にのりやがって!! そういうお前は攻撃も何もしてないじゃないか!! そっちの方が腑抜けじゃないのか!!」

 

天才君(笑)がなんか言ってるが、俺は全然気にしない。相手のペースに乗せられないことが、自身のポテンシャルを発揮できる最高の条件だ。まぁ、力量の差がそこそこ開いてりゃその限りじゃないだろうけどよ。

とりあえず武装はあれでいいや。痛ぶるにはもってこいだぜ。

 

「そうかいそうかい。なら、武器を使って相手してやろうじゃねえかよ」

 

俺が選んだ武器はハンドガトリングガン。本来なら火力突撃用の兵装なんだがな、威力が少し低いんだわ。対IS用のガトリングガンならいざ知らず、たかが12.7mmの徹甲弾だぜ? 対人にはもってこいだが、対ISとなれば少々物足りん。だが、今はそれくらいでいい。俺はそのガトリングガンを両手に持って構える。

 

「な、なんなんだよ、そいつは!!」

「あー、教えんのめんどいから、いいや。ほな、いきまっせー」

 

俺はそのまま両手のトリガーを引いた。六砲身の銃身から放たれる無数の弾丸は分間二千発のレートで放たれている。だが、IS自体にはそんなにダメージが通らんからせいぜい100発直撃で一か二くらい削れる程度。それでも、12.7mm徹甲弾の威力までは消し去ることはできないだろうさ。現に奴はその衝撃で顔を苦悶に歪めている。ついでにだ、この際一気に攻め立ててやるとしよう。

 

「なんなんだよ、その銃は!? 不正でもしてるんじゃないのか!?」

「残念! 純正品だわこれ、生産はアメリカのGEW社な」

「そんな事知るかよ!!」

 

幾多の弾雨にさらされても、天才君(笑)は俺に切りかかってきた。やべ、近接状態だからあかんかも。

 

「あーらよ、っと」

 

なんてなー。脚部のスラスターをふかして、逆立ちのような姿勢を取る。そして、奴の背後をとってからの再びガトリングガン。

 

——残弾、10%——

 

愛機がそう警告してくる。ハンドガトリングガンの欠点は弾数が少ないんだわ。それ以外は軽いから取り回しがいいから気に入ってるんだよな。ちなみに一番はどう足掻いてもアサルトライフル。やっぱりあれが使い慣れてるしな。銃撃戦から簡易狙撃戦まで幅広く対応してる。

天才君(笑)は、俺が背後を取ったことに気づいてはいるようだが、ガトリングの与える衝撃のためなかなか後ろを向けない模様。あ、これ振り向きざまにってやつじゃね?

 

——残弾なし——

「弾切れになればこっちのものだ!!」

 

奴は予想どおり、振り向きざまにに切ってきた。しかも、レーザーの刀身を出しているから零落白夜発動中。そうきたのねぇ…………まあ、だからこそ対応策も考えてあるんだがな。

俺はガトリングガンを手放すと直ぐに両方の腰にそれぞれ手を添えた。するとそこからはあるものが射出される。

対装甲ナイフ。

闘蛇龍唯一の固定兵装。見かけは一般的なコンバットナイフだが、その強度と斬れ味については、一級品ものだ。

俺は左手で逆手持ちしているナイフで雪片を受け止めた。手応えはほとんどない。向こうの力が弱いだけなのか、それともこちらが強いのか、それがよくわからないが、今の俺では明らかに余裕充分だった。ついでに右手の方は順手持ちして雪片に突き刺した。

 

「オラァッ!! そんな機械仕掛けの刀で俺に勝てんのかよ!!」

「ゆ、雪片が…………! お、お前ぇぇぇぇぇっ!!」

 

そのまま突き刺したナイフを抉るように動かし、雪片を完全に破壊する。まだグレネードとかあるが、あいつはあれだろ、こんな至近距離で爆発物を使うような覚悟はないように見える。だったら、どうするかって?

 

「ついでに地面と盛大なキスをぶっかましてきやがれ!!」

 

一本背負の要領で、天才君(笑)を投げ飛ばし、地面へと叩きつける。俺も追撃すべく一気に急降下する。

 

「この野郎! こいつでも——」

「そうはさせねえんだな、天才クーン?」

 

天才君(笑)はスモークグレネードの方を投げて来ようとしたが、俺はその握っている右手を脚で踏みつけ、地面へと押さえつける。ん? グレネード? そんなもん、ピンが抜かれてねえから普通に起爆しねえわ。

 

「さてさて〜、お前さぁ、一夏の事を出来損ない呼ばわりしてたよなぁ?」

「それがどうした!? あんな何も出来ない奴を出来損ないと呼んで何が悪い!?」

「そう、それだ。俺はそいつについて少しご立腹なんだよ。だからなぁ…………楽には倒さねえぞ!!」

 

俺は右手にショットガンを装備する。中に入ってるのは攻撃力自体はそんなにない、特殊鎮圧弾。だが、あくまで鎮圧用。そのためには気絶するほどの威力はあったって仕方ねえ。そういうある意味で狂った弾薬だ。ちなみにスラッグタイプ。拡散はしないぜ。

俺はその銃口を突きつけ、セミオートで放った。

 

「があっ!? あがっ!?」

 

何度も放たれる威力クレイジーレベルの弾丸が確実に天才君(笑)をじわじわと苦しめる。

 

「うわっ!! あ、あ、ぁぁぁっ!! うわぁぁぁっ!! いや、ぎゃ、ひゃぁぁぁぁっ、ぁぁぁっ!!」

「オラオラ、どうだぁ? 一方的な暴力の前になすすべもなく惨めに散っていく気分はよォ?」

「や、やめてくれ!! し、死にたくない!! ぐがぁっ!?」

「おー、こいつは命乞いってやつか? なんだよ、叫ぶのは女か? 恋人か? それとも愛しの姉ちゃんかぁ?」

 

最早一方的な戦い。周囲の奴らはそう考えているんだろうが、擬似コアでドンパチやってる奴らはこんなの日常茶飯事だ。どちらかといやぁ、俺だってコンバットハイになるような人間だし、仕方ないもんは仕方ねえんだわ。あ、あと、アリーナ内での会話は観客には聞こえないらしい。逆に観客の歓声とかは普通に聞こえるっぽいけど。何気ハイテクなもんだな。ちなみに管制室にはだだ漏れなんだけど。

 

「うわぁぁぁぁっ!! ち、千冬姉さん!! た、助け——」

「——あー、つまんね」

 

向こうのやつが織斑千冬の名前を呼んだ瞬間興冷めしたわ。俺はショットガンを引っ込め、代わりにあの武器を取り出す。

——バスターソード。

その長大で重厚な大剣を俺は振るった。血で濡れたように赤い刀身が白式の装甲を、グレネードラックを、ウイングスラスターを、腕部装甲を、脚部装甲を、そしてヘッドギアを破壊していく。

 

「こいつで止めにしてやるさ」

 

一気に切り上げ、既にろくな攻撃力もなにも残されてない天才君(笑)を宙に浮かせる。

 

締め(戦闘終了)だ」

 

落ちてくる体を横薙ぎに一閃。その勢いのまま壁面へと叩きつけられる天才君(笑)。そして、そのまま意識を失った。あーあ、終わっちまったわ。なんかさー、散々大口を叩いていたくせにこのザマだし。正直、一夏よりも数段弱い感じがするわ。ま、井の中のなんたらって奴か。

 

『勝者、紅城悠助』

 

そのアナウンスが流れるとともにアリーナは歓声に包まれた。それにしても、こんなんで盛り上がるんだねえ。常にドンパチやっているような俺にはわからねえもんだわ。

…………あ、やべ、勝っちまったから代表やらなきゃなんねえじゃんかよ。面倒…………辞退でもしてくるか。

 

 

 

 

 

「圧倒的ですね、紅城君と織斑さんは」

「紅城はともかく、織斑はそうには見えなかったが?」

「いえ、どちらも凄い戦いでした。織斑先生はそう思わないんですか?」

「ああ、私の妹なら出来て当たり前なんだろうからな」

 

悠助が戻ったピットとは反対側のピットの管制室。そこでは、織斑千冬と山田真耶が先ほどの試合について会話をしていた。

真耶は二人についてしっかりと褒めてはいるが、千冬は悠助の方だけを賞賛している。それどころか、千冬は一夏が勝ったことを『当たり前』とすら言っている。

 

「しかし、あの機体に関する情報が全くないとはな…………」

「ええ。開発元もわかりませんし、データバンクにも登録されてない機体ですからね」

 

二人は二機の情報——闘蛇龍と蒼龍の詳細なデータが開示されてないことに疑問をもつ。それもそのはず。IS学園では原則的に機体の情報開示を行う必要がある。それが、どの国の所属であろうと関係はない。

 

「少し、確認してくる必要があるな…………」

 

千冬はそう言うと管制室を後にした。

 

「はぁ…………また織斑先生の悪い癖が…………だから副担任をつけさせられているんですよ…………胃薬はどこでしたっけ…………」

 

一人残された真耶はその行為からくるストレスに悩まされているのだった。個人での勝手な行動は何処でも慎まれるべき行為だ。それを平然と行う千冬に真耶もなにか憤りを感じているのかもしれない。

その千冬はというと

 

(その気になれば回収して、春十に渡すか…………あいつにあの機体は勿体無いだろう)

 

一人、春十が蒼龍を纏う姿を思い浮かべながら悠助達のいるピットへと向かっていったのだった。

 

 

 

 

 

「はぁ? 検査するから機体を渡せだと?」

 

俺は試合が終わってくつろいでいる時、織斑千冬が来て、唐突に俺と一夏の機体を差し出せと言ってきた。いや、ほんと意味不明だわ。なんで検査する必要がある? ウイルス汚染とかの危険性は全くないぞ。最新のウイルスバスター入れてるからな。

 

「ああ。お前達の機体の出力はどの機体と比べても遥かに上だ。そのため不正とかをして機体を改造したのではないかという意見があってな。検査はそのためだ」

 

アホくさ。そんなんでいちいち回収されていたら、中国のハイパワー型の機体はどうなるんだよ。あっちの方が俺らのやつよりあるかもしんねえぞ? そんなんだったら、あの開発陣の人間は大泣き確定だわ。なにも不正してないのに回収されてロースペックにされましたー、ってな。

 

「ほぅ…………んで、誰がそんなこと言ってきたんだ?」

「僕だよ」

 

そう言って現れてきたのはくだんの天才君(笑)。何の用なんのやら。

 

「お前達の機体は明らかに強すぎる! どう考えても不正したとしか考えられないじゃないか!!」

「んでー、その根拠は? あ、一夏、悪りぃ、ちと飲みモン買ってきて。こいつで」

「うん、わかった」

 

とりあえず、一夏に飲みモン買いに行かせてと。あ、パシったわけじゃねえぞ。ちょっと面倒なことになりそうな気がしたもんでな。

 

「決まっている! 天才であるこの僕が負けるはずがないからだ!!」

 

あー、乙。どーでもいいけど、そんなくだらねえプライドみてえなエゴの塊でいちいちいちゃもんつけられてちゃこっちがもたねえっつの。あー、だからこういう類の奴らは嫌いなんだ。まぁ、人間はどいつもこいつも自分のエゴで生きているようなもんなんだけどな。

 

「そんなくだらねえ理由でか? へっ、天才と言われても、心はお子ちゃま並みてえだな」

「こ、こいつ…………言わせておけば!!」

「んんっ…………とにかくだ、その機体は一度預からせてもらう。拒否はさせないからな」

「ん? あ、どーぞー、ご勝手に」

 

俺は左手の籠手を差し出す。として、織斑千冬はその籠手に手を触れようとした、その時だった。

 

「っ!?」

 

電流が籠手から走った。無論俺には全然害はない。こいつは、束さんがかけてくれた最新版の強奪防止プロテクト。強制的にとろうとすれば高圧電流が流れるし、データを解析しようにも二十八桁以上のパスワードを複数回入力しなければならない。挙句、そのパスワードも数分に一回切り替わる鬼畜もんだ。なかなかにイカしてるもんだ。ちなみに束さんは数分前にデータを取り終えて帰っていった。本当、動きの読めない人だ。

 

「くっ、ならば——」

「おぉーっと、データの解析とかは無理だぜ。ある特殊なパスワードが必要だしな。それ以前に、俺がすんなりと受け渡すはずがねえだろ」

 

それは狼狽えている織斑千冬に対してこう言っておく。

 

「あとな、てめえが世界最強だとかブリュンヒルデだとか知らんがな、一夏に手を出してみろ。その命、いただくからな——こんな風によ」

 

俺は一気に距離を詰めて、腰に隠し持っていた拳銃を抜き、織斑千冬の顎に突きつける。向こうは全く反応できてない模様。全く…………こんなのに反応できずに世界最強とは…………笑えるな。まだ、あの女郎蜘蛛の方が強えわ。

 

「悠助、頼まれたもの買ってきたよ」

「おう、サンキュー。んじゃ、寮の方へ行くとするか。——さっき言ったこと、忘れんなよ。あと、俺ら代表辞退すっから」

 

俺はそう言うとピットを後にして寮の方へと向かう。事前に鍵は山田先生から預かっている。俺と一夏が同室の扱いだ。おそらく束さんあたりが干渉したんだろうさ。その辺は感謝しないとな。

 

「ところで、悠助はさっき何を話していたの?」

「ん? ああ、ちょっとした世間話とかさ」

 

そうとだけ答える。まぁ、こいつの笑顔が守れればいい。あいつらはエゴの塊だ。それも、とびっきりのな。この世界が、この風潮が、さらにそれを強めている、それか、あれがこの風潮を強めているのかもしれない。ならいっその事

 

「…………ぶっ壊すか…………」

「? 何か言った?」

「んにゃ? なんでもねえよ」

 

俺がそう言うと一夏はくすりと笑う。いや突然そんな笑顔見せんなよ。ドッキリしたじゃねえか。あー、あかん、この女、確実に人を落とせるわ。

 

「そういえば、晩ご飯ってどうしたらいいんだろうね? やっぱり自炊?」

「知らんよ。あ、でも確か、なんか食堂とかあったとか…………」

「へー、そうなんだ。なんか楽しみだね」

「俺としては、お前の飯の方が楽しみなんだがな」

 

寮までの道、その間はたわいない話をして時間を過ごした。この時間だけはとても平和に感じる。願わくはこんな風によ、戦うようなことのない時間が長く続くといいわ。傭兵の言うセリフじゃないんだけどさ。戦場に三年も身を置いてりゃそうも思うわ。

 

 

 

 

 

(何故だ!? なぜ春十があの落ちこぼれと、どこの馬の骨かもわからない奴に負ける!? 何故なんだ!? あんな奴ら専用機がなければ…………!!)

 

あの試合後、そう思う人の姿がここにあった。

 

(専用機…………そうだ、奴らを超える力を持ってねじ伏せて、春十の仇をとればいい。そうすれば、奴らの化けの皮も剥げる、そして春十はますます私しか目に入らなくなるはずだ!!)

 

ただ、その考え自体、間違っていることすら気づかないまま、少女はただ一人不気味な笑みを浮かべているのだった。

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