今回は全く原作キャラは出てきません
五月一日
カタカタカタカタ⋯⋯
深夜十二時を過ぎようとしているころ暗い部屋の中で白い髪の少年、天川望がパソコンをいじっていた。
その画面には椚ヶ丘中学校と書いてあり、何かを調べているようだった。
それが終わったのか固まった筋肉をほぐすため伸びをして、パソコンの電源を落とした。
すると、窓のほうへ行きまだ生きているというかのように光る三日月を見ながらつぶやいた。
「やっと見つけた」
その言葉には何かをとても期待したような声だった。
望side
次の日、まだ眠く完全に開ききっていない目をこすりながらリビングに来るとそこには幼なじみである星野愛里がエプロン姿で立っていた。
「おはよ~! もう、ごはんできてるよ~」
と言われ、こちらもおはよーといいながら椅子に座って朝食を食べだした。
少し遅れて、愛理はむかいの椅子に座り朝食を食べだした。
僕は幼なじみが作ったおいしい料理を一緒に食べるという漫画みたいな朝食はとても幸せなのだが、もっと面白いことはないかなと思っていると
「のんちゃん、昨日遅くまでパソコンいじってたでしょ」
と聞いてきたのでいいタイミングだなと思い昨日のことも含めて話すことにした。
「ああ、そうだよ 昨日は椚ヶ丘学園について調べていたんだ」
「なんで椚ヶ丘? のんちゃんそこ志望高校だったっけ?」
「違う違う、僕が調べていたのは高校じゃなくて中学だよ」
「そうなんだ じゃあ余計なんで? のんちゃん中学入ってるじゃん」
そう、僕はもう中学三年生で愛理と同じ市立中学に通っているのだ。
そう思うのが普通だが僕は何のために椚ヶ丘中学について調べていたのかを話した
「椚ヶ丘中学について調べていたのは椚ヶ丘中学に転校しようと思ったからだよ」
すると、
「へぇー、そうなんだ」
とかえってきたのであんまり驚かないんだなぁと思っていると
「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
と急に愛理は大声を上げた。
愛理side
のんちゃんの大胆発言に私は思わず大声を出してしまった。
それもそうだ中学三年で転校なんて理由がない限り普通はしないからだ。
もしかして、イジメられているのかもしれないと思い椅子から立ち上がりきいてみると、のんちゃんは若干引いていた。
私が迫る勢いだったのかもしれないと思いながらものんちゃんを見ていると
「愛理、それは違うよ」
と返ってきた。
私はその答えにほっとしながら椅子に座り大声を出したことに謝りながら理由を聞いてみた。
するとのんちゃんは笑いながら
「楽しそうだから!!」
と私が予想もしていなかった答えが返ってきた。
いや、うそをついた少しは予想していたのかもしれない。
だって、のんちゃんは小さいころからこんな感じで楽しそうなことや面白そうなことがあったらどんなことでもやってきたからだ。
小学四年生のころ川を下ったら本当に海に行くのかということを調べるため養護施設の平川先生や私の両親の反対に耳も傾けず学校を休んで川を下って海まで行った。
その後、みんなに心配をかけてとても怒られたのを覚えている。
その時もなんで行くのと聞いてみたら楽しそうだからとしか返ってこなかった。
私はそんなことを思いながら苦笑いをし
「ダメ元で平川先生に頼んでみたら?」
ときくと
「じゃあ、学校が終わったあと行って頼んでくるよ」
ということでこの話しは終わった。