フォーゼ放送当時に友人の依頼を受けてネタ帳にまとめていたものを、この場を借りて発表させていただくことにしました。
出来るだけ原作の雰囲気を壊さないよう努めますが、当時高1の妄想をもとにしていますので、恋愛要素が多めになってくることもあります。
ご了承下さい。
どうしてだろう?どうして僕は、殴られているんだろう?
公園で、学ランを着た少年が、同じ学ランを着た少年たちに囲まれ、暴力を受けていた。
「お前ウザイんだよ!」
眼鏡をかけているから?
成績がみんなより少しいいから?
運動神経がみんなより少し悪いから?
僕が・・・弱いから?
どうして、どうして僕は・・・。
そのとき、突然暴力がやんだ。
恐る恐る顔を上げる。
目に入ったのは、僕といじめっ子たちとの間に立ちはだかる、一人の少年だった。
「君は、確か・・・」
「一人相手に何人でやってんだ、お前ら!いいか、喧嘩ってのはな、一対一の真剣勝負なんだ!こういうのをな、卑怯って言うんだぜ?」
立ちはだかった少年が言う。
しかし、いじめっ子たちはそれを見てクスクスと笑う。
「喧嘩なんかじゃねえよ。俺たちは、サンドバッグを殴ってるだけ」
いじめっ子たちのリーダーが言った。
「サンドバッグ?コイツがか?」
少年と目が合った・・・気がする。ヤバい、殴られている間に眼鏡を何処かに落としたみたいだ。少年の表情もよくわからない。
「わかったぜ、お前たちがどんなにクズ野郎かってことがなあ。全員まとめて、タイマン張らせてもらうぜ!」
そこからは早かった。
少年はたった一人でいじめっ子たちのうち数人をノックアウトし、いじめっ子たちを追い払ってくれた。
「有難う」
地面に落ちていたという眼鏡を手渡してくれた彼に、僕は言った。
「君、凄いね。メチャメチャ強いじゃん。僕とは大違いだ・・・」
僕は土埃の付いた眼鏡を拭きながら言った。
僕は弱い。だからいじめられている。
「お前、いつもああなのか?」
彼が尋ねる。
「うん。2年生になってから、だけどね」
そう。1年生のうちはまだよかった。いじめっ子たちのリーダーと同じクラスじゃなかったんだ。
それが今年の4月、進級して同じクラスになった途端、目をつけられた。
それからは地獄のような日々だった。暴力、暴力、暴力の毎日。
「お前、全然抵抗してるように見えなかったぜ?防戦一方っていうかよ」
ふと、彼が不思議そうに僕の顔を覗き込みながら言った。
「そんなの、当たり前じゃない。だってあの数だよ?勝ち目なんてないのに・・・」
「勝ち目がないとか決めてんじゃねえ!」
僕の言葉が気に入らなかったのか、彼は突然大きな声をあげ、座っていたベンチから立ち上がった。
「確かにアイツらのやってることは卑怯だ!勝てないかもしれねぇ。でも、やる前から無理だって諦めて、何もしなかったら、状況は悪くなるだけだぜ?」
最もな気がした。
赤の他人なのに、ここまで情熱的になってくれることに、僕は感動した。
「君、今日、うちのクラスに転校してきた人だよね?名前、もう一度教えてくれない?」
僕は勇気を振り絞って尋ねた。
彼と親しくなれば、僕も変われるかもしれない。そんな気がしていた。
「俺は如月弦太朗。この中学の連中全員と友達になる男だ!」
見た目は時代錯誤の不良だけど、僕は弦太朗の友達になった。
この日から、弦太朗は僕の英雄になった。
オリ主と原作の主人公・如月弦太朗との出会いを描きました。
二人は同級生の設定ですが、この話ではまだ中学二年生ということなんですね!
いやー、中学生の頃から福士蒼汰さんはさぞカッコよかったんだろうなぁ!
いじめっ子のいかにもいじめっ子っぽい台詞は、私が中学時代に聞いた言葉です。トラウマになってるのか、忘れられません。
これからよろしくお願いいたします。
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