仮面ライダーフォーゼ -外伝-   作:Dr.mouse

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閲覧有難うございます。

今回はオリ主とヒロインの出会いを描きました。

あんまり仮面ライダーっぽくありませんが、ご了承ください。


第2話 「男・女・出・会」

高校3年生、6月。

 

この4月に私立天ノ川学園高等学校に転入してきた堀井祐太は、ようやく新しい高校に慣れてきた頃だった。

 

新しい環境に慣れるのは得意な方ではないが、それでも時間がかかったのは、この学園が少し特殊だったからだ。

 

この学園の理事長・我望光明氏は教育者兼宇宙飛行士で、将来宇宙に携わる優秀な人材を育成するために、この学園を立ち上げた。未知なる宇宙には個性的な人材が相応しいとして、この学園には生徒も教師も、個性的な人物が多かったのだ。

 

個性的な人物は覚えやすいと思われがちだが、こうもみんながみんな個性的だと、覚えることも難しい。

 

もちろん、平凡な者も大勢いるし、祐太もその中の一人だった。

 

その中で、祐太は以前の高校に通っていた頃と同じく写真部に所属していた。運動神経に自信がない祐太に、唯一、才能と呼べるものをもっているのが、写真だった。

 

写真部の部長の山本麻里や、副部長でその彼氏の三浦俊也、他の部員たちもよくしてくれていた。

 

 

 

そんなある日の放課後のこと。

 

祐太はチアリーディング部の練習場所へと向かっていた。

 

チアリーディング部は、写真部に常時撮影を許可している部だったからだ。

 

そのとき、ふと祐太は、ゴミ箱の前で膝を抱えて泣いている少女を見つけた。

 

その姿格好を見るに、チアリーディング部の部員だ。

 

一体どうしたのか。気になって歩み寄ってみると、ゴミ箱の中には、グチャグチャになったコンビニのパンやおにぎりがあった。

 

なるほど、誰かに悪戯されたんだな。まったく、酷いことをする奴がいたものだ。

 

祐太は少女の顔を覗き込んだ。

 

すると、その少女の顔に見覚えがあることに祐太は気づいた。以前に三浦から聞いたことがある、元サイドキックスの一人で現チア部部長、今年のクイーン有力候補の繁野ジュンだ。あまり意識したことはないが、同じクラスだったっけか。

 

「可愛い・・」

 

祐太は思わずポロッと呟いた。

 

すると、ジュンも祐太に気づく。

 

潤んだ瞳で見つめられるとドキッとしてしまい、祐太は少し躊躇ったが、声をかけてみた。

 

「大丈夫?」

 

「あっ、堀井くん・・」

 

そのとき、ジュンのお腹がグゥと鳴った。

 

17時、まあ小腹も空いてくる頃か。

 

恥ずかしそうにエヘヘと笑うジュンに、祐太は鞄からピンク色の可愛らしい紙袋を取り出した。最近気に入っている移動ドーナツ店・はんぐり~のドーナツを買ってきていたのだ。

 

「これ、食べる?美味しいよ?」

 

紙袋から真っ白な砂糖をまぶしたシンプルなドーナツ・プレーンシュガーを取り出して差し出すと、ジュンの顔はパァーッと明るくなった。

 

 

無邪気な子供のような笑顔でプレーンシュガーにかぶりつくジュンを、祐太は可愛いなと思いながら見つめていた。

 

思わず手に持ったカメラで写真を撮って部屋に飾りたい気持ちを必死に抑えていると、ジュンはあっという間にドーナツを食べ終えていた。

 

「それ、酷いな。沢山あるけど、仲間の分?」

 

祐太はゴミ箱を見ながら尋ねた。

 

「ううん、アタシの。おやつに食べようと思ってたのに・・」

 

そんなジュンの言葉を聞いて、祐太は驚愕した。

 

「こんなに食うの!?んで何で痩せてるの!?ギャル○根かお前は!」

 

「フフッ、堀井くんって面白いこと言うね」

 

笑顔を取り戻したジュンは、チラッとドーナツの紙袋に目をやる。どうやら中身がまだあることはバレているようだ。

 

「どんだけ消化早いんだよ・・」

 

他の部員たちの分と思っていた紙袋を差し出すと、ジュンはその全てをペロッと完食した。

 

「有難う!おかげで今日の練習も乗り切れるよ!」

 

パッと立ち上がると、ご馳走様と言い、練習に戻っていった。




「ウィザード」に登場する移動ドーナツ店・はんぐり~は、実は天ノ川学園都市にも来ていたという(笑)

閲覧有難うございました。
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