仮面ライダーフォーゼ -外伝-   作:Dr.mouse

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更新が随分と遅れてしまいました。
久しぶりに文章を書いたので、自分でも驚くほど文章力が低下している気がします。


第4話 「英・雄・再・会」

薄暗い視界の中に、煌々と輝く二つの点。ゆっくりと近づいてくるそれは、やがて怪物の目であることがわかった。

 

「ガルルルルルルル…………」

 

野生のうなり声を上げるその怪物は、二足歩行であるが、闇夜にとけるような漆黒のその姿と顔は、まるで犬のようである。

 

「まさか、これが……」

 

祐太はついさっき三浦から聞いた話を思い出す。

 

学園で噂の怪物。そう、これこそが……。

 

「ゾディアーツ!!??」

 

祐太が口に出した瞬間、大犬座の怪物・シリウスゾディアーツは祐太に向かって全速力で駆け出した。

 

「え、ちょ、おい………」

 

悲鳴を上げることも、逃げ出すこともできなかった。祐太はその場に立ち尽くし、絶望が迫るの待つ。

 

「グラァアアアアアアッ!!!!!!」

 

ヤバイ、死ぬ。本能的にそう感じた祐太は、ギリギリのところでなんとか体を動かすことに成功。横に転がり、飛びかかってきたシリウスを回避する。

 

しかし、一度回避できたことなど、ただの幸運にすぎない。人間のスピードを遥かに凌駕するゾディアーツの攻撃を、人間が避けることなど不可能に等しい。

 

祐太は強い蹴りを受け、3~4メートル弾き飛ばされた。

 

「うぁっ!!」

 

咄嗟に受け身をとったものの、その一撃は生身の人間の体には重く、全身に激痛が走る。

 

「グルルルルルルル……」

 

シリウスがまた迫ってきた。

 

ヤバイ、今度こそ死ぬ。とても短い人生だった……。

 

祐太が生きることを諦め、目を閉じたそのとき。英雄が現れた。

 

 

 

死を覚悟したにもかかわらず、痛みを感じないことに違和感を覚えた祐太が目を開けると、さっきまでシリウスが立っていたはずの場所に、少年が立っていた。学生服を着ていることから高校生と思われるが、短ランにリーゼントと、その姿はかなり昔のヤンキー漫画に出てきそうな風貌だ。

 

一方のシリウスを探すと、少し離れたところで尻餅をついているのを見つけた。

 

何が起こったのか。祐太は瞬時に悟っていた。この少年が、シリウスを殴り飛ばしたのだ。

 

「大丈夫か?」

 

振り向きもせず、祐太に背中を向けたまま、少年は尋ねる。その背中には、とてつもない強さが感じられた。そしてそれは、どこか懐かしい雰囲気を漂わせている。

 

「き、君は、もしかして……」

 

しかし、祐太が口を開いたそのとき、シリウスが起き上がり、二人めがけて飛びかかってくる。

 

そのスピードは凄まじきものだったが、少年は素早い身のこなしでそれを回避、回し蹴りを決めてシリウスを返り討ちにする。

 

 

 

「さぁ、とっとと片付けるぜ」

 

少年とシリウスとの睨み合いが続く中、少年はメカニカルなツールを取り出すと、腹部に当て、それをベルトに変化させて装着する。左の拳を握って大きく振りかぶったら、準備は完了だ。

 

「変身!!」

 

次の瞬間、少年は一瞬にして姿を変えた。

 

白いその姿は、どこか宇宙飛行士の宇宙服を思わせるデザイン。

 

間違いない、怪物・ゾディアーツと並んで学園の噂になっている戦士である。

 

その名は……。

 

「仮面ライダーフォーゼ、タイマン張らせてもらうぜ!」

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