久しぶりに文章を書いたので、自分でも驚くほど文章力が低下している気がします。
薄暗い視界の中に、煌々と輝く二つの点。ゆっくりと近づいてくるそれは、やがて怪物の目であることがわかった。
「ガルルルルルルル…………」
野生のうなり声を上げるその怪物は、二足歩行であるが、闇夜にとけるような漆黒のその姿と顔は、まるで犬のようである。
「まさか、これが……」
祐太はついさっき三浦から聞いた話を思い出す。
学園で噂の怪物。そう、これこそが……。
「ゾディアーツ!!??」
祐太が口に出した瞬間、大犬座の怪物・シリウスゾディアーツは祐太に向かって全速力で駆け出した。
「え、ちょ、おい………」
悲鳴を上げることも、逃げ出すこともできなかった。祐太はその場に立ち尽くし、絶望が迫るの待つ。
「グラァアアアアアアッ!!!!!!」
ヤバイ、死ぬ。本能的にそう感じた祐太は、ギリギリのところでなんとか体を動かすことに成功。横に転がり、飛びかかってきたシリウスを回避する。
しかし、一度回避できたことなど、ただの幸運にすぎない。人間のスピードを遥かに凌駕するゾディアーツの攻撃を、人間が避けることなど不可能に等しい。
祐太は強い蹴りを受け、3~4メートル弾き飛ばされた。
「うぁっ!!」
咄嗟に受け身をとったものの、その一撃は生身の人間の体には重く、全身に激痛が走る。
「グルルルルルルル……」
シリウスがまた迫ってきた。
ヤバイ、今度こそ死ぬ。とても短い人生だった……。
祐太が生きることを諦め、目を閉じたそのとき。英雄が現れた。
死を覚悟したにもかかわらず、痛みを感じないことに違和感を覚えた祐太が目を開けると、さっきまでシリウスが立っていたはずの場所に、少年が立っていた。学生服を着ていることから高校生と思われるが、短ランにリーゼントと、その姿はかなり昔のヤンキー漫画に出てきそうな風貌だ。
一方のシリウスを探すと、少し離れたところで尻餅をついているのを見つけた。
何が起こったのか。祐太は瞬時に悟っていた。この少年が、シリウスを殴り飛ばしたのだ。
「大丈夫か?」
振り向きもせず、祐太に背中を向けたまま、少年は尋ねる。その背中には、とてつもない強さが感じられた。そしてそれは、どこか懐かしい雰囲気を漂わせている。
「き、君は、もしかして……」
しかし、祐太が口を開いたそのとき、シリウスが起き上がり、二人めがけて飛びかかってくる。
そのスピードは凄まじきものだったが、少年は素早い身のこなしでそれを回避、回し蹴りを決めてシリウスを返り討ちにする。
「さぁ、とっとと片付けるぜ」
少年とシリウスとの睨み合いが続く中、少年はメカニカルなツールを取り出すと、腹部に当て、それをベルトに変化させて装着する。左の拳を握って大きく振りかぶったら、準備は完了だ。
「変身!!」
次の瞬間、少年は一瞬にして姿を変えた。
白いその姿は、どこか宇宙飛行士の宇宙服を思わせるデザイン。
間違いない、怪物・ゾディアーツと並んで学園の噂になっている戦士である。
その名は……。
「仮面ライダーフォーゼ、タイマン張らせてもらうぜ!」