「全滅」の舞台になった世界で付き合ったハルヒとキョンのその後です。
少しラブラブします、キュンと少しでも来ればそれで…。
「L」〜番外編〜
ー涼宮ハルヒの幸福ーIn パラレルワールド
朝、目が覚めた。
俺はキョン。
SOS団所属のハルヒ曰く一番下っ端だ。
そしてその団長のハルヒと昨日から付き合っている。
告白は俺からした、近所迷惑になるレベルで叫んでな。
…だが、した覚えがないと思う自分がいることも確かに感じている。
気のせいか…?
いつもの時間に出て学校へ向かう。
教室に入り席に座ると谷口が話しかけてくる。
「よーっすキョン」
「ああ、おはよう」
「なあなあキョンキョン〜
良い女いねーの??」
「朝っぱらからお前というやつは…」
「そんなの居ないし知らねーぞ」
「やあ、キョン」
「おお、国木田」
国木田も登校してきて話に混じる。
「おい国木田、邪魔すんなよ、俺は今キョンに可愛い子を紹介してもらうところなんだから!」
「可愛い子?」
「おいおい、ホラ吹いてんじゃねーぞ谷口
俺は一言も紹介するなんて言ってねーぞ」
「可愛い子なら僕が知ってるよ?」
なんだと?
国木田の口からは到底飛び出すとも思わなかった言葉だ。
「ま!マジ!? 国木田さん〜教えてくださいよ〜」スリスリ
谷口よ…。それでいいのか…
今お前が全力で擦り寄ってるのはさっき「邪魔」と言い放った男だぞ…。
「いいよ、えっとね、先輩なんだけどね。
キョンも良く知ってるよ」
「なぁにぃ!?キョン、貴様というやつは…」
「待て待て、そんな知り合い朝比奈さんしかいないぞ!?」
「ええと、鶴屋先輩かな」
…あー、なるほど。
だが国木田、確かお前は鶴屋さんを追いかけてこの学校に入学したんだよな。
それ教えたら谷口の野郎がすっ飛んでくのにいいのか?
…まあ、谷口ごときでは鶴屋さんは手に負えないだろーからすぐ帰ってくるだろうけどな。
そう、もう谷口は名前を聞くと国木田から離れ走って三年校舎へ向かった。
「すごいパワーだね」
「…ああ、全くだよ」
「バカキョン!」ばぎいっ
!!??
後ろから背中を蹴られる。
「いっでえええ!!」
「何すんだよハルヒ!!」
「強烈だね〜」
そう叫び放ち、振り向いた先にいたのが我らがSOS団団長にて俺の彼女。
涼宮ハルヒその人だった。
「何もしてないわよ!」
「した!限りなくしたぞハルヒ、俺の背骨は悲鳴をあげている…っ!」
「うっさいわね〜。 自業自得よっ」
「俺がなんかしたってのかよ!?」
「良い女が居ない学校で楽しいのかしら?」
……ああ、なるほど。。
さっきの谷口との会話どっかで聞いてやがったな。。
まあ確かに居ないとはいったが、そんなの谷口相手だからに決まってるだろう。
真剣に言わせてもらうと朝比奈さんや長門、鶴屋さん、喜緑さん。可愛い人なんて沢山知ってるぞ。
中でも…
「なんで谷口にお前の可愛さを教えなきゃなんねーんだよ」
「えっ、えっ??」
「大体同じクラスに1年いてお前の可愛さに気付けず「良い子いないか」どーか聞いてくるやつに教える価値もないだろう」
「ーーっ///」
顔を真っ赤にしやがって。
わかりやすぎんだよこの野郎。
そうは思えどこれは可愛い。
ついつい調子に乗って頭を撫でるがそれが失敗。
「ば、バカキョン!人目のあるところで触んなっ!」
バギャァァッ
「ぎゃあああああ!!」
「凄いね〜」
国木田が微笑む中ハルヒの恥ずかしげな横顔を見ながら俺は床に空中を4回転半し、落下した。
ー保健室ー
「…ん、…んん…いつっ…」
目が覚めた。
ここは…?保健室か。。
ああ、そうだった、調子に乗ってハルヒに殴られて気を失ったのか。
今何時だろう。
時計を見たら12時を超えている。
四時間終わってやがる!!!!
俺は何しに学校へ…とほほ…
「ーーあ、起きたのね」
「!?」
なっ!横に居たのかよハルヒ!
気付かなかった俺もあれだが…
「勘違いしてもらっては困るわ。
別にバカキョンが心配で、その、毎休み時間ここに居たとかじゃないからっ!」
「それで、それで、どうしても心配になって購買にもいかずずっとキョンの手を握ってたとか、そんなことしてないからっ!」
は、ハルヒ…。
「そうかい、そりゃ悪かったな。
…寒いだろ、こっちこいよ」
「何言ってんのバカキョン!?///」
「うるせえ。誰も居ないんだからイチャコラさせろよハルヒ。」
俺は無言でハルヒを抱き寄せる。
「う…あ/// ち、ちょっ、ちょっとキョン…///」
そしてハルヒのおでこに自分のでこを当てる。
すると鼻の頭が互いにくっつく。
そして俺は目を閉じる。
ハルヒはパタパタしてやがる。
「ば、ばか!ばかばか…っ 人が来たら///どーすんのよ////」
「…へへ。心臓バクバク言ってんぞ…。」
「あ、当たり前…じゃないっ///」
そして1分ほどそれを続けるとうーうーうなるハルヒから離れる。
「満足した、悪いないきなり。」
「あっ…。 ね、ねぇキョン。
もう…//終わり?//」
なっ…
可愛すぎんだろハルヒ…反則だぜ…
そうしてもう一度抱きしめようとした俺だったが、すぐにやめた。
俺に向けて手を広げて抱きしめられようとしていたハルヒもとっさに上に手を挙げ「よくねたわ〜」とか言っている。
「あらどうも、お邪魔でしたか?」
と入ってきたのは古泉だった。
「あ、ああそんなことないぞ、って何言ってやがんだ」
「お元気そうで何よりです…ふふ。
あ、これ貴方の鞄から出してきたお弁当です。
食べれますか?」
「ああ、ありがとう」
そう言って俺は弁当箱を開ける。
今日は妹が用意してくれた物だが、今黒い何かが見えた気がした。
俺は気にしないぞ。何も見てないからな。
「ところで涼宮さん、寝ていたということは二人で添い寝でもされていたのですか?」
「なっ!」
「こ、古泉くん!?」
「そんな訳ないでしょ! わわわ私は…そのーっ!
ゆ、床!そう!床で寝てたのよ!」
ハルヒよ、それでいいのか。
「昼間っから飯も食わず保健室の床で寝る女子」
だぞ、それでいいのか…。
「そうでしたか」フフ
ふふふと笑う古泉。
まるで見破られてるのかと思うレベルだ。
「あれ、なんでお前は来てくれたんだ?
まさか弁当箱を持ってくるためだけにわざわざ来てくれたのか?」
「はい、後はお見舞いも兼ねて…ですかね?
どうしたのですか?僕が来るのがそんなに珍しいですか笑」
涙が…。
こんなにいいやつに見えたことは無いぜ古泉…
「お怪我は無事ですか? 良ければ病院も紹介しますよ」
うおおお古泉いいいい
「なんていいやつだ」
「貴方は大切な男子部員ですからね、貴方の身に何かがあれば誰が僕とボードゲームをするのでしょうか」
「明日も明後日もやろうぜ古泉いい」
「ちょっと、何二人でいちゃついてんのよっ!
なに?キョン、そっち系の趣味あったの?」
断じて違うぞハルヒ。
俺にはお前だけだ。
ただ、お前にも感謝してるんだぜ。
飯も食わず看病なんて、分かりやすすぎんだよお前はよ。
…まあ原因作ったのもお前なんだがな…
それは良いとするか、可愛いハルヒに優しい古泉が見れたことだ。
帰り道俺は長門と朝比奈さん、古泉が前に行くのを見てハルヒの手を掴み少し後ろに下がりキスをしてみた。
「ーーっ/// キョ、キョン…///」
「好きだぜ、ハルヒ。」
「ーーーーばか」//
この「ばか」は多分世界で一番可愛い罵り言葉だったんだろうぜ。
そして目をぱちくりさせるハルヒも頼もしいハルヒも怒るハルヒも笑うハルヒも照れるハルヒも。
色とりどりな表情を振りまいてくれる。
夕焼けの空は今日も色とりどりな団長に良く似た陽射しを俺に当てていた。
まだまだ番外編は用意しています!