涼宮ハルヒの全滅   作:カオミラージュ

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「B」涼宮ハルヒの幽霊

「B」ー涼宮ハルヒの幽霊ー

 

 

 

 

〜宇宙〜

 

 

ー思念体ー 《涼宮ハルヒの襲撃に失敗》

 

ー思念体ー 《戦闘員の増強を申請する》

 

-思念体-《それは不許可。 他の情報統合思念体に思惑が発覚する恐れがある。

少数行動が原則 焦るな》

 

 

ー思念体ー《はぁ。 そうですか。 なら一人でやりますよマスター。

あ、でもマスター。 1人、協力を煽るのは構わないわよね?》

 

 

-思念体-《人物のシグナルコードを所望》

 

 

《許可》

 

 

ー思念体ー《はぁい、ありがと。 じゃ、、行ってくるね〜》

 

 

〜地球〜

 

 

 

「着いたわね。さて、と。闇雲に攻撃しても長門さんに邪魔されるしなぁ。

私の本気でも長門さんには到底叶わないもんね。

それに今の所情報統合思念体の助力のお陰で素性はバレて無いけど相手は長門有希。

時間を掛ければバレる恐れもあるわね。

 

早く協力を煽らないと…くすっ」

 

 

 

 

 

〜部室〜

 

 

「…飛来を感知。 攻撃のエネルギーは察知出来ず…。

様子見を続行する」

 

 

長門は何かを感じ取ったみたいだった。

 

「お、おい長門! その俺たちを狙ってるっつう情報統合思念体とやらが来てんのか!?

様子見でいいのかよ!」

 

 

「考えてみてください。

罠の可能性があります。

長門さんが討伐に向かえば残されるのは非力ではないですが立ち向かえない僕らだけ。

そういった意味合いでは長門さんの言う「防御」は敵の素性も知れる、僕らも守れる。

長門さんからして一番やりやすいやり方なのです」

 

 

 

「キョーーーーーン!!!!」

 

バタアアアン

 

 

「いってえええええ!!!!」

 

俺のケツは大きく腫れ上がる。

思いっきり蹴られたみたいだ。

やれやれ、こいつは…。

 

「何すんだよハルヒ!」

 

 

そこにいたのは、団長、ハルヒだった。

 

 

「部室に入ってみたら空気が重いんだから。

景気付けに蹴ったまでよ。他意は無いわ。」

 

「他意のかたまりじゃねーか!」

 

「それはそれとして、ねぇ有希、なんの話してたのっ?」

 

「大したことではない。 わたしが昨日、トラックに轢かれた猫を見たと言う話をしていただけ。」

 

 

「そっか、だから皆暗かったのね。

しっかしひっどいことする奴もいるもんね〜!

まるでキョンみたい!」

 

 

「なんでだよっ!!」

 

 

「それも悲しいけれど、今から私達がやることに似てるわね!」

 

 

おいおい勘弁してくれよ。

今はそれどころじゃ無いってのによ。

 

 

「やること…と言いますと?」

 

 

古泉は首を傾げる。

するとハルヒは立ち上がり、どこからかホワイトボードを持ってきた。

そして自信満々に大きくこう書いた。

 

「幽霊探索大作戦 パート1」

 

 

…大体なんのことか分かったがとても聞いて欲しそうだったからここは流れに沿って聞いてみる。

こんな物で閉鎖空間が出たらたまったもんじゃねーからな。

 

「ハルヒ、それは一体なんだ?」

 

 

「ふっふ〜ん! キョンにしてはいい質問じゃない!

そんなに聞きたいなら教えてあげるわっ!」

 

 

ノリノリだな…

 

 

 

「い〜い!? さっきの有希の話でもあったように、動物や人間は脆くてすぐ死んでしまうの。

そうすると、1日に大量の命が天国か地獄に行くわけでしょ?

そんなに天地獄も広くないと思うのよね〜」

 

 

いやいや、そこは広くあってくれよ天地獄…。

ま、無駄な話か。

ハルヒが狭いといえば天地獄なんて狭くなるんだからな…ふっ。俺も諦観性が出てきたみたいだな。

 

 

「ってなると、溢れ出た魂たちはまだこの世に居ると思うの!

 

そ、こ、で!!

 

今からみんなで街に幽霊を探しに行くわよ〜っ!」

 

 

 

「なるほど、面白い仮説ですね、涼宮さん。

その理論なら溢れ出た魂たちはいるでしょう」

 

おい、古泉!

ハルヒの閉鎖空間を出さない為とはいえ賛同なんてしちまうと…っ!?

 

 

 

「でしょ!さすが古泉くん、話が分かるわね!

と言うわけで居残り食らってるみくるちゃん捕まえてさっさといくわよーっ!」

 

 

ボソッ

「長門、大丈夫なのかよ外に出て…

ハルヒの事だ…二手に別れるぞ…」

 

 

ボソッ

「大丈夫。 何があってもわたしが守る

それに信憑性95%で情報統合思念体は攻撃の手を休めている。

なんからのインターバルが必要な模様」

 

 

「有希は賛成意見確定よね!

キョン、なにか不満、あるのかしら?」

 

 

ここで「ある」と言えばお前が止めてくれるならメガフォンで言うぜ…はは。

 

「ねーよ、あっても無駄だろ?

さ、行こうぜ」

 

 

 

 

そして二年生の朝比奈さんを教室からさらい、俺たち一行は宛てもなく街に出かけるのだった。




今後の展開をご期待ください!

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