そして、ランサー!あんたまじかっこいいよ!!
この物語に出てくるか怪しいけどな!!
無限に続くのではと思うくらいの量の異形が柳洞寺へと攻め込む。
それをたった二人だけでその異形の雪崩を抑え込む。
その二人の動きは最早人間では届かない境地に達していた。
一体を倒すたびに間髪入れずに三体を纏めて切り裂く。さらに次。また次へと夥しいほどの異形が絶命し、その体を霧散させる。
その数はすでに300を超えたのではないか。
「キリがありませんね。」
「全くだ。これはやはり大元を絶たなければならないか。」
アーチャーは異形の雪崩を抑え込みながらその大元を探す。
石段は既に偽徒に埋め尽くされていた。それはまるで真っ黒な絨毯の様にも見える。
その中にアーチャーは一点だけ別のものを見つける。
真っ白な少女。
少女は偽徒に囲まれ此方を見据えていた。
アーチャーは確信した。
あの子が、あの少女がこの異形を生み出した大元であることを。
それして、あの子を”殺せば”全て終わるということを。
それを確信してからのアーチャーの動きは速かった。
瞬時に後ろへと後退し、詠唱する。
「投影…開始。」
アーチャーの後方に無数の剣が現れる。
通常、この攻撃には多大な魔力を要する。
しかし、その魔力の問題はアーチャーがアーチャーというクラスで魔術師に召喚された時のみだ。
今、アーチャーは『守護者』として召喚されている。その為、魔力の問題は瑣末なものでしかない。
「…っ!?」
ライダーがその無数の剣に気づき、慌てて退避する。
「
無数の剣が異形の雪崩へと突き刺さって甲高い鉄と鉄がぶつかり合う音が鳴り続ける。
異形の雪崩を剣の雪崩が打ち消していく。
剣の雪崩はみるみると偽徒を減らしていき、その少女までの道を作った。
瞬時に弓と少女を貫くための矢を投影する。
ゆっくりと矢を装填し、弓をこれでもかと魔力を込め、引く。
この間にも剣の雪崩は異形の雪崩を抑え続けている。
あとは真名を解放するだけだ。それでこの時代での仕事は終わる。
「偽・螺旋剣(カラドボルグ)!」
轟音に似た音を立て、矢が標的へと赤い軌跡をつくる。
「
その矢は容易く少女の体を吹き飛ばす。
はずだった。
「…!!」
一撃必殺とも言えるほどの威力を持った矢は7枚の巨大な花弁の盾によってその軌跡を止められていた。
衝撃が盾の持ち主を襲う。
一枚、また一枚とその花弁を減らしていく。
最後の一枚と化したその時、矢はその威力を失い力尽きた。
アーチャーは自分に近い姿に成り果てたその盾の持ち主へと殺気を向ける。
「貴様…。自分が何をしているのかわかっているのか?」
持ち主もまた、アーチャーをまっすぐに見据える。
「まさか、『みんなを助けるのが正義の味方だ』などとでも言うつもりではないだろうな…?衛宮士郎!!!!」