インフィニタスポテンシア~無限の可能性~   作:北欧狐

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最強の再臨、圧倒

 

秋斗side

 

【鳳羽 白光】を飛ばして数分でみんなの元に着いた。

 

「秋斗!目が覚めたのね!良かった・・・。無事で・・・。」

 

鈴が泣きながら言ってきた。

 

「心配かけたな。でも、もう大丈夫だ。」

 

「おい、出来損ない。そのISは何だ」

 

今度はクソ兄貴が話しかけてきた。

 

「よぉ、クソ兄貴。これか?これは俺の白鳳羽とお前が捨てた白式が融合した姿【鳳羽 白光】だ。お前を倒すために力を借りたんだよ。」

 

「ちっ、あのポンコツが。どこまでも僕の邪魔をして。まぁいい。また来たなら今度も。いや、今度こそ殺してやる。そんなポンコツを2つ融合させて来たところで無駄だってのを教えてあげるよ。」

 

そして、俺とクソ兄貴は戦いだした。鳳羽 白光でもクソ兄貴が操ってる福音のスピードに追いつくのがやっとだし、鈴やセシリアたちと連携して攻撃しても持ち前のスピードや全方位射撃兵装【シルバーベル】で迎撃されて殆ど通ってない。白式と融合することで発現した単一仕様能力【零落白夜】を使っても良いがまだ福音のSEはたくさんある。恐らくあっちを削りきる前にこっちのSEが切れておしまいだ。くそっ!!俺が来てもなんも変わんないのかよ!!

 

そんなことを考えているうちにクソ兄貴がまたセシリアに向かって行った。・・・・・・が、セシリアとクソ兄貴の距離が20Mくらいになったタイミングで海から白銀色の光の柱が出てきた。今度は何だよ!!

 

 

 

 

輝side

 

目を開けると真っ黒の空間が広がっていた。明かりも無いが何故か自分の姿は見える。

 

[こうしてるってことは俺はやられたのか。

さて・・・・・・戻るか。]

 

『『何故?』』

 

突然後ろから声が聞こえて来た。振り返ると輪郭はわかるがそれ以外は真っ黒で目の辺りが仮面の様に赤く燃えているヒトらしきモノが2人いた。1人は恐らく男で俺にそっくりだ。もう1人は肩甲骨の辺りまである長い髪をしてワンピースらしきものを着た俺より低い推定150〜160cmぐらいの女がいた。こっちはクロにそっくりだ。

 

男『もう1度聞くよ?何故?』

 

女『あなたはあの転生者に負けた。胸を貫かれた。それなのに何故戻るのですか?』

 

女神に頼まれたから?アイツにやられたから?違うそうじゃない。確かにそうだがそれが1番の理由はそうじゃない。

 

[みんなが危ないから。みんなを守りたいから。みんなと戦いたいから。]

 

男『全力で戦って負けたのに?』

 

[ISでの話だ。俺自身の力ではまだ負けてない。]

 

女『あなたの力とはこんな・・・。』

 

そう女が区切ると辺りの暗闇が消えそこには真っ赤な空とそんな空より赤黒い、まるで血のような色をした液体が足元に広がっていた。その液体には切創や銃創、刺創があるしたいが大量に転がっていた。

 

女『こんなモノしか作ることのできない力のことですか?』

 

[ああ、そうだ。これは俺がやったこと。否定する気はさらさら無い。俺の罪だからな。確かにこの力は他のモノを傷つけ、壊す力だ。それでも俺はこの力でみんなのために戦う。]

 

男『そんな血塗れの力で、手で守られたとしてみんなは嬉しいと思う?喜ぶと思う?』

 

[人殺しの手だ。喜ばないだろうな。むしろ、怖がって、離れて、今までのようには行かないだろう。それでも俺はこの力でみんなのために戦う。みんなとともに戦う。]

 

女『それは何故?』

 

[昔言ってくれた奴がいたんだ。「君のその力は壊すための力なんかじゃない。誰かの笑顔を守れる力だよ。」っと。そのあとそいつの墓の前で誓ったんだ。【この力は破壊するためのモノじゃない!好きな()と、その好きな娘がずっと人として扱われず道具以下として扱われ残酷な人生を強いられながらも死ぬ間際まで愛し、信じ続けた人間(モノ)を守るための力だ!それを証明してみせる】ってな。その誓いを!信念を貫くだけだ!]

 

男『知ってるよ。』

 

男が言い目元の炎が消え身体にも色が出てきた。

 

[やっぱりお前か、☒☒。]

 

『うん、ごめんね?こんな面倒なことをして。』

 

[良いさ。別に誓いを忘れたわけではないが改めて気合いが入った。礼を言うぜ。]

 

『そう言ってもらえると嬉しいよ。さて、あの力を使って戦ったとして彼らとはどうなっちゃうのかな?』

 

[まぁ、少なくとも今までのような関係ではいられないだろうな。でも安心しろ。俺の計画通りに行けばハッピーエンドだ。]

 

『・・・そう・・・・・・それなら安心だ。それじゃあ行こう!』

 

こうして俺たち2人はその空間から消えていった。

 

その後その空間に残った女は

 

『何がハッピーエンドですか・・・。そのエンドのハッピーにあなたたちは含まれていないのでしょ?あの誓いを覚えててくれたのは嬉しいけどやっぱり重荷を背負わせちゃったかな?さぁ、そろそろ私も動こっと。』

 

そう言っていたがその言葉を聞いたものはいなかった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

セシリアside

 

突然現れた光の柱が消えるとそこには輝さんがいました。ですが、普段の輝さんとは違い全身白一色です。眼帯も外れ眼帯の下が露わになりました。そこにはまるで銃などで使うレーザサイトのように赤いモノが埋まっていました。全身白一色に赤いセンサーアイ。そして背中に真っ黒な天使の翼。それらは白夜の黒十字の1人にして最強の存在【白銀の輝】の特徴に酷似しています。

 

「・・・・・・輝さん?」

 

私が恐る恐る輝さん?に尋ねると輝さん?は少し頭だけ私の方に向けました。その目は今にも泣き出しそうなくらいに悲しそうな目をしていました。そしてすぐに織斑一夏の方に向き直ります。

 

「なんだ。まだ生きていたのか。」

 

[・・・クロ。]

 

輝さん?はあの男を無視してクロさんに話しかけました。

 

『なんですか?』

 

[ラストオーダー。]

 

『・・・・・・わかりました。・・・・・・どうかご武運を。』

 

そう言ってクロさんは輝さん?の手から外れ粒子になって消えました。

 

「自分のISを手放して何を・・・!?」

 

織斑一夏が話していましたが輝さん?が顔面を掴み投げることで遮られました。投げられた勢いで織斑一夏は少なくとも1㎞ぐらいは吹き飛ばされました。

 

「この程度で・・・がっ!?」

 

織斑一夏が吹き飛ばされながらも福音のスラスターを使って態勢を立て直そうとしていたところをハイパーセンサーで捉えることすら出来ないほどのスピードで追いついた輝さん?に殴られて今度は海に叩きつけられました。織斑一夏がまだ倒れていないのはわかっているはずなのに輝さんは追撃しようとせずまるで上がって来るのを待っているかのようにその場に留まっています。やがて織斑一夏が海から出て輝さんと同じ高さまで上がってきました。

 

「僕の邪魔をするなーーー!!」

 

織斑一夏が叫ぶと福音の兵器【シルバーベル】を発動しました。

 

「輝さん危ないですわ!!」

 

私が叫びますが輝さんはその場を離れようとはせず左腕を正面に軽く伸ばしました。すると肘の辺り前腕部から背中にある翼と同じような翼が出現しました。

 

[シュート]

 

輝さんが呟くとその翼から無数の羽根が織斑一夏に向かって真っ直ぐ飛んで行きます。シルバーベルと輝さんの飛ばした羽根がぶつかりました。ですが、拮抗したのは一瞬で瞬く間にシルバーベルの弾幕を押し返しあっさり織斑一夏に集中砲火を浴びせました。

 

「何よ・・・・・・これ・・・・・・。」

 

鈴さんが呟きましたがそう思うのも無理はありません。あれはかつてラウラさんと戦った時やその後のVTシステムと戦った時より遥かに上。その時はいつもの輝さんの状態でしたから仕方ないにしてもあの強さはクラス対抗戦での無人機襲撃事件よりも上。あの戦いでも輝さんは本気ではなかったということです。秋斗さんも驚いているということは秋斗さんが白銀の輝・・・いえ、輝さんと修行していたという時ですら本気ではなかったということですね。

 

 

やがて、というほど時間も経ってませんが輝さんの一撃一撃が相当重かったのか織斑一夏はすぐにボロボロになりました。輝さんは織斑一夏に近づいていきます。織斑一夏は待っていたと言わんばかりに右手のクローで刺そうとしますが輝さんは左手のひらで受け止めて腕を掴み空いている右手を織斑一夏の顔の前にやります。すると右手が青く光り始めそこから光線が出て織斑一夏を捉えました。光線をモロに食らった織斑一夏はそのまま海に落ちていきました。

 

 

 

それを見送った後輝さんは振り返り私たちをひと通り見た後何も言わず翼を大きく広げて遥か彼方に飛んでいきました。

 

 

 





輝の精神世界での女の口調が最後変わったのはちゃんと理由があります。その理由は後ほど。
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