ラブライブ! 君の為に   作:紅葉 秋

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どうも紅葉です。

前の回から評価を六人の方から頂きました!

とても感謝しています!


今回は真姫ちゃんと海未ちゃんのメインの回なはずです……。


では、どうぞ!


9月13日 修正


第11話 素直じゃない子

 

 

「あー、にこちゃんだったか……」

 

海未から名前を聞いた時、どこかで聞いたことあるなーって思ってファンレターなどから探してみたら、あった。

 

正体は東京でやるライブの度にお花をくれたりファンレターをよくくれる、俺のファンのにこちゃんだった。

 

 

いつもはにこ、としか書いてなくて思い出せなかったわ。

 

 

 

 

音ノ木坂でスクールアイドルやってるんだ…………。

 

 

にこちゃんに会いに行くついでに久しぶりに音ノ木坂に行こうかな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頑張ってスケジュールを調整して休日を作り、二度目の音ノ木坂に来ていた。

 

もちろん、理事長には事前に話を通してあるよ

 

 

「あー、アイドル研究部ってどこだ?」

 

海未にも何も聞いて来なかったため、部室がどこだかわからない。

部室がどこにあるかなんて話さないからな

 

 

この間みたいに希ちゃん呼んだら出てこないかな……。

 

助けて希ちゃんー!

 

 

「また迷子になっとるん?」

 

 

いや…………本当に凄すぎて言葉がでない

 

 

「もしもし、聞いてる?」

 

「ああ、ごめんね無視して。ちょっと期待通りの展開過ぎて驚いてる」

 

言ってる意味がわからない希ちゃんは首を傾げる。

 

希ちゃんも美人だからこういう仕草一つでも絵になるよな……。

 

 

「まあええか。それで今日はどこに行きたいの?」

 

「アイドル研究部の部室に行きたいんだけど」

 

「そこならすぐそこを上がって右側の教室なんよ」

 

「本当にいつもありがとうね希ちゃん。今度お礼するね」

 

希ちゃんは何をすれば喜ぶんだろう?

 

「ええよ、優希さんがあの子たちの助けになってくれれば」

 

……希ちゃんって影で色々μ'sのサポートしてくれてるよね。

 

何か特別なことでもあるのかな……?

 

「それじゃあ、ウチは生徒会があるから」

 

希ちゃんがまたな、っと言いながら生徒会室の方に歩き出す。

 

 

ま、詮索するのは良くないな。あいつらに害処か利益になることばっかりやってもらってるからな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「リーダーには結局誰が?」

 

希先輩の生徒会の取材で、穂乃果がリーダーにふさわしくない、というにこ先輩の指摘から始まったリーダーを誰にするかの論議。

 

穂乃果たちは私を進めてくれましたが…………私には無理です。恥ずかし過ぎます……。

 

様々な意見が出たのですが結局は誰にも決まらずにいます。

 

 

コンコン

 

「珍しいわね、この部室に訪ねてくる人がいるなんて……。どうぞ!」

 

にこ先輩が代表して言うと入って来たのは

 

 

 

いつもと違うウィッグをつけて眼鏡をかけていた優希さんが居ました。

 

 

な、なんで学校にいるんですか!?

 

「アンタ誰よ?」

 

にこ先輩と真姫が不審者を見るような視線を送ってます。

 

他のメンバーは誰だろう?といった表情しています。

 

……どうやら優希さんに気づいてるのは私だけのようです。

眼鏡とウィッグだけで雰囲気が全く違いますからね。長年の付き合いがないと分からないですよね

 

優希さんの方を見ると偶然が目が合います。そして私の目をじっと見つめます。

 

 

……はぁ、わかりましたよ。黙っていればいいんですね

 

わかりましたという意味を込めて頷くと、優希さんはニコっと笑う。

 

 

長年付き合ってきた私だからわかる私たちのアイコンタクト。

 

 

……『私と優希さんだけ』の特別な物。

 

 

「えっと、君が矢澤にこさん?」

 

「……なんで知ってるのよ?まさか私のファン!?ごめんねー、にこは皆のアイドルなの~。だから貴方だけのアイドルにはなれないの~」

 

……優希さんが珍しくなんとも言えない顔をしています。

 

確かに初めてではにこ先輩の対応に困りますよね……。

 

 

ふぅ、っと優希さんが一呼吸してから肩掛けのカバンから何かを取りだし

 

「……あれ、おかしいな。君は俺のファンじゃなかったけ?」

 

取りだした物をにこ先輩に見せる。

 

あれは……この間花陽にあげていた新曲のCDですね

 

……あの後、実は私もお願いしてもらいました。

 

 

「そ、それは、神裂優希の新曲!?なんで持ってるの!?」

 

それは本人にだからです。とツッコミそうになりましたが、先程約束したので堪えます。

 

 

CDを見せたことでことりと花陽も優希さんに気づいたようで、ことりが私の肩をちょんちょんと叩いてきます。

 

私が顔を近づけると私の耳元でことりが小さな声で話しかけてきます。

 

「ねぇ、海未ちゃん。なんで優希さんがここに居るの?」

 

「さぁ……私も聞いていないので何でここに居るかはわかりません」

 

「そうなんだ。海未ちゃんにも知らせてないんだ」

 

「はい、あ、でもたぶんですけどアイドルとしてのお仕事ではないかと。用事もにこ先輩のようですし」

 

「あ~、なるほど」

 

「後、優希さんの名前も伏せておいてください」

 

「うん、わかった」

 

気になってこちらをじっーと見ていた花陽に、ことりが人差し指を立ててしーっと合図をやっています。

 

ふふ、ことりらしくて可愛い光景ですね

 

 

 

花陽はあまり状況がわからなそうでしたが、喋らないでというのは分かったみたいで頷きます。

 

もうそろそろ優希さんから正体を明かすでしょうから大丈夫だと思いますけど

 

「誰ってね…………これでわかるかな?」

 

そう言ってちょっと楽しそうに眼鏡を外す優希さん。

 

いつもは大人っぽいのに、こういう時は子供っぽいんですから……。でもそういうところも…………わ、私は好きですよ

 

 

「「「「あっ!」」」」

 

気づいていなかった四人も気づいたようで声を出します。

 

 

会ったことある穂乃果とファンのにこ先輩が眼鏡を外しただけでわかるのは分かるのですが、あまり興味のなさそうな真姫や凜がわかったのはちょっと意外です。

 

 

「か、神裂さんっ!?な、な、なんでこのような所に!?」

 

「とりあえず説明もしてあげるから落ち着いて座ってもらえる?」

 

 

 

優希さんに促されて皆が定位置に座ります。

優希さんもにこ先輩の向かい合う席に座ります。

 

「さて、俺が来た理由だけど一つは矢澤にこちゃん、君に会いに来た」

 

「わ、私ですか!?」

 

「そ、海未から君のことを聞いてね。いつもお花やファンレターありがとうね」

 

優希さんはニコっと笑うと、にこ先輩が嬉しすぎてなのか少し間抜けな顔になります。

 

時々、優希さんはファンの前に現れてプレゼントをするファンサービスをします。

結構好評のようで、熱狂的なファンのにこ先輩も優希さんと喋れてるだけでも嬉しいでしょうね

 

「そんな君にプレゼント」

 

優希さんは先程のCDの上に横開きの封筒を置き、机から上手く滑らせてにこ先輩の前でCDたちを止めます。

 

…………アイドルの優希さんは完璧過ぎて……ちょっと嫌です。

 

だって……隣に私が居なくても何でもこなせて…………頼ってもらえないのは……寂しいです。

 

 

 

って!私は何を言ってるんですか!?

 

私は……ただの幼馴染み…………なんですから。

 

 

 

「あ、ありがとうございます!……この封筒はなんですか?」

 

「開けてみな」

 

にこ先輩が優希さんに促されて封筒の中を恐る恐る開ける。

 

「こ、これは!ライブのチケット!?」

 

震えながらチケットを見つめるにこ先輩。

 

「それってそんなに凄いの?」

 

何も知らない穂乃果が首を傾げます。

 

「「「「当たり前でしょ((です))!」」」」

 

にこ先輩、真姫、花陽、私が穂乃果の方に身を乗り出します。

 

「アンタねぇ!無知にもほどがあるわよ!」

 

「神裂さんが久しぶりにドームでやるライブ。神裂さんの人気、ドーム、久しぶりのライブということもあって販売と同時に即完売したのよ!」

 

「その価値からオークションでは通常の十倍近くの値段になってる代物ですよ!」

 

「ファンなら誰もが喉から欲しい物なんですよ!」

 

私も持っていないので……羨ましいです。

 

「へ、へぇ、そうなんだ…………。あれ真姫ちゃんもやけに詳しいね」

 

確かに真姫がやけに詳しいですね…………ちょっと意外です。

 

「そ、それは……」

 

「それに私が作曲お願いしたとき、アイドルの曲は聞かないって言ってなかったけ?」

 

「か、神裂さんはその辺のアイドルとは違うの!」

 

「もしかして真姫ちゃん、優希さんみたいな人が好みなの?」

 

「か、勘違いしないでよね!顔なんて全く興味ないんだから!単純に神裂さんの歌が好きなの!わかった!?」

 

顔を真っ赤にして反論している真姫を見て優希さんがクスッと笑います。

 

「な、なに笑ってるの!?」

 

「いやー、あまりに真姫ちゃんが一生懸命に反論してるから、ついね」

 

「い、意味わかんない」

 

真姫はぷぃっと優希さんから視線を反らす。

 

「にこちゃんに会いに来たつもりだったけど、歌だけを好きになってくれた子に会えるとは……。ありがとうね真姫ちゃん」

 

今日一番の笑顔で真姫にお礼を言う優希さん。

 

アイドルとしての総合評価ではなく、歌のみで評価してもらえたのが余程嬉しかったのでしょうね

 

優希さんはカッコいいですから仕方ないです……。

 

まあ、歌のみを評価するあたり真姫らしいと言えば真姫らしいです。

 

「っ!……そ、そういえば!」

 

恥ずかしいのか、真姫が話を反らします。

……今の真姫の気持ち、わかりますよ

 

優希さんは平気で恥ずかしことをするんですから……。受ける身にもなってください!

 

「にこ先輩のことを海未先輩から聞いたって言ってましたけど……どういう関係なんですか?」

「恋人」

 

「「「「「「「えっ?」」」」」」」

 

予想外の答えに全員の声がかぶります。

わ、私達はいつのまにそのような関係になったんですか!?

 

「ど、どういうこと海未ちゃん!私聞いてないよ!?」

「海未ちゃん♪ことりも『詳しく』聞きたいな♪」

 

私と同様に動揺している穂乃果と……氷のような笑顔のことりが一番最初に私に詰め寄ります。

 

…………最近、ことりのこの笑顔を良く見る気がします。

 

「ふぇぇ、ゆ、優希さんにこ、恋人がいるなんて……」

「……それも相手が海未先輩だなんて」

 

花陽と真姫はこの事実を知って落ち込んでいます。

 

……真姫、それはどういう意味なんですか

私じゃあ釣り合わないって意味ですか?

 

「ちょ、ちょっと海未!あ、アイドルは恋愛厳禁よ!」

 

私だってそれくらいは知ってますよ!

 

「あーっ、もう!優希さん!説明してくださいっ!」

 

「いや、軽い冗談のはずだったんだけど、皆があまりに真剣に聞くから驚いた」

 

ごめんねと苦笑いを浮かべながら謝る優希さん。

 

 

やっと誤解が解けて良かったんですけど……ちょっと残念です。

 

「なんだー、冗談か。本気にしちゃったよ」

 

「良かった~」

 

「それで、結局どういう関係なの!?」

 

皆が落ち着きを取り戻した処で、真姫が最初の話に戻します。

 

「そうだな……、あ、これならどう」

 

カバンからいつも着けているウィッグを取りだして着ける。

 

「あ!七草さんだニャー!」

 

「確か海未先輩の幼馴染み……でしたけ」

 

「正解。にこちゃんは全くわからないだろうから、一から話すね」

 

 

そして真姫や凜、にこ先輩に分かるように、私と優希さんの関係、穂乃果達と会った経緯を簡単にですが話します。

 

花陽も知らないことがあったようで

 

「……いいな、海未先輩。羨ましい」

 

「私もこんなお兄さんみたいな人欲しいな~」

 

それはいくらにこ先輩でもダメです。

 

 

 

 

ーーーそれは私だけの特別なものだから

 

 

 

「とりあえず、これが俺と海未の関係。これで満足した……真姫ちゃん?」

 

「はい……失礼なことを散々言って、すいません」

 

「いいよ、気にしてないから。さて、確認なんだけどにこちゃんはそれ持ってる?」

 

「い、いえ、今回はゲットしそこねました」

 

「そっか、無駄にならなくて良かった」

 

「…………にこ先輩が持ってなかったら欲しがったな……」

 

花陽がぼっそと呟く。

 

やはり花陽も持っていませんでしたか……。

 

「ん、花陽ちゃんも欲しい?」

「とっても欲しいです!」

 

花陽の呟きが聞こえてた優希さんが花陽に訪ねると、花陽は目を輝かせながら上目遣いで優希さんに近づきます。

 

「いいよ、にこちゃんにあげた分を入れて全部で十枚あるから」

 

そう言ってカバンからチケットを取り出して花陽に渡す優希さん。

 

…………それなら私も……欲しいです。

 

「わぁ~、ありがとうございます!あ、お金は?」

 

「いいよ。貰った物だし」

 

うっとりとした顔でチケットを見詰める花陽

ファンには堪らない物ですからね

 

「あ、あの……」

 

花陽がうっとりしてる中、真姫が自分の髪の毛の先をいじりながら優希さんに声をかける。

 

……心なしか頬が赤いですが

 

「…………良け……私にも……さい……」

 

真姫の声が小さく所々しか耳に届きません。

 

「ごめん、もう一回言ってもらえる」

 

優希さんも聞こえなかった……いえ、聞こえたみたいですが、ニヤニヤして真姫にもう一度頼んでいます。

 

意地悪な人ですね

 

 

「……本当は聞こえてるんでしょ?」

 

「さて、なんのことでしょうか?……素直じゃない子にはあげないよ」

 

ああ、なるほど。真姫もチケットが欲しくてお願いしようとしてるのですね。

でも、真姫は恥ずかしいから普通に言えないんですね

花陽やにこ先輩みたいにアイドルファンなら言いやすいんでしょうけど

 

「くっ、もう!言えばいいんでしょ!言えば!…………良ければ、わ、私にもください!」

 

顔を真っ赤にして、半ばヤケクソみたいな感じで優希さんに伝える真姫。

 

「はい、良く言えました」

 

そう言いながら真姫の頭に手を置き、兄のような微笑まし表情で頭を撫でる優希さん。

真姫は驚きはしましたが、特に抵抗せずに受け入れてます。

 

「あ…………」

 

優希さんが頭から手を離すと真姫から残念そうな声が出る。

…………真姫の気持ちも私は良くわかります。優希さんに撫でてもらうとなんと言いますか……気持ちよくて癖になります。

 

「まだ撫でてほしいの?」

 

「なっ!か、勝手なことを言わないでくれる!別にそんなこと思ってないんだから!」

 

真っ赤な顔で反論する真姫。

何て言うか…………分かりやすい反応ですね

私でも分かるということは

 

「はぁ、君は分かりやすいね」

 

そういうと優希さんは先程より強めに真姫の頭を撫でます。そのせいで髪型少し乱れてます。

 

「な、何するのよ!」

 

「素直になった方が良いって言ったよね?まあ、今日の所は勘弁しておくよ」

 

仕方ないからっと、言うと真姫の髪の乱れた所を優しい手つきで直していく。

 

「もう……意味わかんない」

 

乱れた所を直す辺りは流石だなと思いますが……そんなに触らなくてもいいのでは?

 

 

 

「なんか三人だけにあげるのは不公平だから皆も良かったら来て」

 

「ありがとうございます!」

 

「ことり、ライブに行くの初めてで、楽しみです!」

 

「これで凜もかよちんと行けるニャー」

 

穂乃果やことり、凜にもチケットを渡す優希さん。

やりました!これで私もチケットを入手できます!

 

「………………」

「………………」

「……あの、私には……くれないのですか?」

 

それは…………ちょっと泣きそうです。

 

「うわぁ!あげるから泣くな!」

 

私の目元の涙を慌ててながらも優しく拭う優希さん。

良かったです……私だけ貰えなかったら本当に一日中泣くところでした。

 

何はともあれ貰えて良かったです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、今日は何してるの?練習してた訳でもないだろうし」

 

「えっと、希先輩からの意見を受けまして……」

「リーダーに誰が相応しいかです!」

 

あー、なるほどな。アイドルグループのリーダー、即ちそのグループのセンター。結構重要なことだよな

 

俺、グループじゃないからよくわからないけど

 

「優希さんは誰が良いと思います?」

 

穂乃果ちゃんが俺に聞いてくるけど…………穂乃果ちゃん……いいの?君リーダーを取られそうになってるんだよね

…………穂乃果ちゃんが良いなら別にいいんだけど

 

「そうだな…………海未が良いと思うけど、どうせ海未のことだから、恥ずかしいとか言ってやらないだろうし、ことりちゃんはリーダーっぽくはないよね……。一年生にやらせるのもどうかと思うし、にこちゃんは……俺があんまり知らないからわからないし…………やっぱり穂乃果ちゃんが一番良いと思うよ」

 

このメンバーなら絶対に穂乃果ちゃん。

なんやかんややっても穂乃果ちゃんがリーダーになるよ

 

 

「それじゃあ仕方ないわね…………決着をつけようじゃない!」

 

にこちゃんが立ち上がって宣言する。

 

さて、どうなるのかな?

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございました!

次回の投稿日は未定ですが、気分転換がらに書いてた内容を投稿する予定です。



では、またいつか
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