ラブライブ! 君の為に   作:紅葉 秋

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どうも紅葉です!

やっと私の中で内容がまとまってきたので投稿します!

では、どうぞ



第13話 試練と優しさ

 

 

「あ、そういえば海未」

 

「なんですか?」

 

「昨日、伝えるの忘れてたんだけど、『ラブライブ』が開催されることになった」

 

朝、海未との稽古の片付け中に昨日伝え忘れてたことを伝える。

 

帰り道で教えようと思ったんだけどすぐに海未の家に着いちゃったから仕方ない。

 

「えっと……ラブライブ、とはなんですか?」

 

やっぱり普通にそれだけ言っても分かんないよな……。

 

「海未にでも分かるように簡単に言うとスクールアイドルの甲子園みたいなものだ」

 

「なるほど、そういうのがあるんですね。凄いですね、最近のスクールアイドル人気は」

 

「確かに。スクールアイドルだけで番組が作れるからな。……俺も仕事が無くならないように頑張んないとな」

 

大学の授業も今の所問題ないから仕事無くなると暇になるな

 

「何を言ってるんですか……優希さんの今の人気ではそうそうお仕事は無くならないでしょう」

 

呆れたように俺に言う海未。

確かにA-RISEだけじゃ、全然落ちないと思うけど、他のグループがA-RISEぐらいの人気が出たら……ちょっと危ないかな

 

例えば…………μ'sとか

 

「なんですか?」

 

「確かにありえないか…………今は」

 

君たちが成長してくれるのを楽しみに待ってるよ

 

「後、そのラブライブの司会、進行役、俺がやるから」

 

最初だからインパクトが欲しかったんだろうな。

まあ、俺としても面白そうだからやるけど

 

 

「そうなんですか」

 

あれ、思った以上にリアクションが薄いな……。

 

「じゃあな、海未。これから仕事だから」

 

「はい、頑張ってくださいね」

 

海未に見送られて道場を出ようと歩き出す。

 

……なんかこれだけだったつまらないな

 

「ちなみにな、ラブライブの優勝者には俺に一つだけ、何でもお願い出来る権利がプレゼントされるらしい」

 

「え?…………ちょっとその話、詳しくしてもらえませんか?」

 

後ろから急に袴の袖を海未に掴まれる。

おお、急に食い付いてきたな

 

「悪いな、さっきも言ったけどこれから仕事だ。確か、放課後辺りには公式に発表されるから、にこちゃんか花陽ちゃんに詳しく聞いてー!」

 

海未の手を上手く袖から離し、頭をポンポンと叩いて道場の出口に走る。

 

アイドル好きの二人なら噂くらいは聞いているだろうから、ルールだのはわかるはず

 

「ちょ、ちょっと!待ってください!優希さん!」

 

叫んでる海未がいるが……あえて無視する。

 

だってね……ちょっと顔を赤くしてる海未が可愛いから。それに教えない方が面白いでしょ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ことりちゃん……お休みなさい」

 

「穂乃果ちゃん~、穂乃果~ちゃん~!」

 

放課後、花陽にラブライブの詳細なことを聞き、優希さんが本当に司会、進行役をやることも分かりましたが、優希さんが言っていた何でもお願い出来る権利がプレゼントされるらしい、というのはどうやら無いようです。

 

はぁ、私がからかわれただけのようです。

…………ちょっと安心しました

 

 

その後、ラブライブのエントリーに必要な学校側に許可を生徒会に取りに行こうとしたのですが、生徒会長が許可するとも思えず、結局理事長に直接許可を貰いに行くことになったんですが……調度生徒会長と鉢合わせしてしまいました。

 

生徒会長は許可出来ないと主張する中、理事長がある条件をクリアすれば許可すると言われました。

 

 

条件とはメンバー全員が赤点を取らないこと。

 

このくらいなら大丈夫だと思っていたのですが…………穂乃果、凜、にこ先輩は危ないみたいです。

 

その為に今日から三人は勉強をしているのですが…………こんなだらけていては正直不安です。

 

私は弓道部があるので離れなければ行けないので尚更不安です。

 

 

明日は優希さんにお願いして勉強を見てもらいましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか、あなたに見つかってしまうなんてね……」

 

弓道部の活動を終えて帰ろうとしたとき、校門の前で私達のライブ映像を見ていた生徒会長の妹さんに見つかり、話していると妹さんと一緒に帰る予定だった生徒会長と鉢合わせしました。

 

私は妹さんが持っていたライブ映像について聞きたいことがあり、今は公園のベンチで生徒会長と座っています。

 

「前から穂乃果たちと話していたんです。誰があの映像を撮影してネットにアップしてくれたんだろうって」

 

最初は優希さんかと思ったんですけど、本人が違うと否定されましたので

 

「まさか生徒会長だったなんて……。あれがなかったら私達は今、こうしてなかったと思うんです。だから―――」

「止めて」

「えっ?」

 

お礼を言おうとしたら生徒会長に止められます。

 

「別にあなた達の為にやったんじゃないから、寧ろ逆。あなた達のダンスや歌が人を惹き付けられないか、知ってもらおうと思って。……だから今の状況は想定外。でも、私は認めない。人に見せられるものになっているとは、私は思えない。そんな状態で学校の名前を背負ってほしくないだけ」

 

冷たい口調で説明をし終えた生徒会長が立ち上がる。

 

「待ってください!」

 

私も立ち上がり、生徒会長を止めます。

 

「もし、私達が人を惹き付けられるようになったら、生徒会長は私達のことを認めてくれますか?」

 

「…………無理よ」

 

「どうしてですか?」

 

「私にはスクールアイドル……いえ、アイドル全部が素人にしか見えない。一番実力があると言われてるA-RISEも……素人にしか見えない。それにあなたたちの肩を持ってる神裂優希さんも、『歌手』としては凄いと思うけど……ダンスは素人にしか見えない」

 

……私達のことを知らない貴方に何がわかるんですが!?

 

確かに私達はまだ練習不足で、歌もダンスもまだまだ未熟ですが、一緒懸命頑張っているのに!

 

 

 

 

 

でも、一番私の気にさわったのは…………優希さんのことです。

 

ダンスが苦手なのは本人の優希さんが一番知ってます!

でも、顔と歌だけで優希さんがここまで来れたと思いますか?

 

最初の頃は今より全然下手で、それこそ今の私達ぐらいと同じで、歌手やモデルにならないと?よく聞かれてたのを知ってます。

 

だから優希さんはそんなことを言われないように、時間がある限り一人でこっそり練習して、疲れているのに普通に振る舞って、誰に気付かれないように練習して、やっと普通のアイドル並みにまだレベルを上げて……トップアイドルと言われるまでっ……頑張って来たんですっ!

 

 

「あなたにっ…………あなたに、私達のこと……そして『優希さん』のこと、そんなふうに言われたくありません!」

 

 

 

ーーー優希さんのことを何も知らない貴方にっ……優希さんのことを言われたくないです!

 

 

 

 

「泣かなくていいよ、海未」

 

 

背後から私の頭に手を置いて優しい声をかけてくれる。

 

……後ろを見なくても誰だかわかります

 

 

「絵里ちゃん、海未を泣かせないでくれる」

 

 

 

ーーー私をこんなにも安心させられるのは優希さんだけですから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んー、どれにしようかな?」

 

仕事が早めに終わったため徒歩で家に帰ってる途中、公園の自動販売機の前で中学生の外国人……いやハーフかな?ともかく可愛らしい女の子がどれにするか迷っていた。

 

「確か、お汁粉は飲み物だよね……?」

「待って!お汁粉は飲み物ではないよ!」

 

恐る恐るボタンを押そうとしている女の子を止める。

 

やっぱり外国の方なのかな?

コーヒーとか絶対に飲み物とわかるものじゃ駄目なのだろうか?

 

「ハラショー、教えてくれてありがとうございます!」

 

ハラショー?どこの国の言葉だ?でもニュアンス的には驚いたみたいな意味なのかな?

 

 

 

「待ってください!」

 

お、なんか聞いたことある声が公園のベンチの方から聞こえる。

 

「もし、私達が人を惹き付けられるようになったら、生徒会長は私達のことを認めてくれますか?」

 

そちらを見ると、海未と、音ノ木坂の制服を着た金髪のポニーテールの子が立ち上がって、ただならぬ雰囲気で話をしていた。

 

あ、やっぱり聞き覚えがあると思ったら海未の声か。

で、相手はきっと絵里ちゃんだろう。金髪のポニーテールは絵里ちゃんぐらいだろうし、何より生徒会長って呼ばれてるから間違いないだろう

 

 

「…………無理よ」

 

「どうしてですか?」

 

「私にはスクールアイドル……いえ、アイドル全部が素人にしか見えない。一番実力があると言われてるA-RISEも……素人にしか見えない。それにあなたたちの肩を持ってる神裂優希さんも、『歌手』としては凄いと思うけど……ダンスは素人にしか見えない」

 

…………うん、知ってるよ。俺はまだまだだってことは。昔から知ってる

 

 

 

「あなたにっ…………あなたに、私達のこと……そして『優希さん』のこと、そんなふうに言われたくありません!」

 

涙を浮かべながら絵里ちゃんに対して、怒りを見せてくれる海未。

 

 

……きっと俺は、海未がいたからここまでやってこれたんだと思う。

俺がダンスが駄目だの言われたのを海未に愚痴った時も、自分のことのように怒って不機嫌になってくれたり

 

そして俺がトップアイドルになった時も自分のことのように凄く喜んでくれた。

 

 

 

ありがとうな海未

 

 

 

そんなことを思ってたら足が自然に動いていた。

 

 

それにこれ以上、海未の泣き顔をあまり見ていたくはないからな

 

 

 

 

海未達の背後に気付かれないように小走りで忍び寄る。

 

こういう時、何だかんだ色々出来ると、ダンスは出来ないんだろうなーって思う

 

 

「泣かなくていいよ海未」

 

泣き止むように頭に手を置き、優しい声で海未に声をかける。

 

 

「絵里ちゃん、海未を泣かせないでくれる」

 

「…………貴方は誰?何で私の名前を知ってるの?」

 

凄い冷たい視線で俺を見つめる絵里ちゃん。

 

あ、絵里ちゃんはウィッグしてる状態だと俺を知らないだ

 

「これならわかる?」

 

俺はウィッグを外す。すると絵里ちゃんは目を見開いて驚いてる

 

「神裂さん…………」

 

「そ、君が言ってた、ダンスが下手なアイドル、神裂優希です」

 

ちょっと意地悪しすぎたかな

絵里ちゃんが少しばつの悪い顔になる。

 

「…………ああ、この子があの時言ってた大事な子ですか」

 

「そうだね」

 

「神裂さんからも言ってあげたらどうですか、『あなた達の実力で学校の名前を背負うのは止めた方がいい』って」

 

「……確かに海未達の実力はまだまだ。でも、それだけだよね?実力が無かったら部活しちゃ駄目なの?それはおかしくない?」

 

「それは音ノ木坂が廃校になりそうだからであって!」

 

「でもそれは大人の事情だよね?君達、生徒には関係ある?…………それにね、さっきのアイドル全部が素人にしか見えないって言ってたけど、頑張ってる人に対して失礼じゃない?」

 

悪いけどちょっと俺、機嫌が悪いから手を抜かないよ

 

「………………」

 

下を向いて黙る絵里ちゃん。

 

…………この姿を見てると機嫌が悪いのも忘れてしまった。

不器用でも自分なり頑張って廃校を何とかしようとしてるんだもね……一人で。

そんな子をこれ以上追い詰めるものかわいそうだ。

 

 

「お姉ちゃんー!」

 

あ、さっきのお汁粉の子

絵里ちゃんをお姉ちゃんと呼んでるってことは、この間色紙を書いた……亜里沙ちゃんってことか

 

言われてみれば二人似てる

 

 

それにしても良いタイミングだ。

この空気を切ってくれた。

 

 

「うわぁ!か、神裂優希さんがいる!ハ、ハラショー!」

 

「初めてまして、絵里ちゃんと知り合いの神裂です。よろしくね」

 

「わ、私は亜里沙って言います!」

 

かなり緊張している亜里沙ちゃんと握手を交わす。

 

「あ、そうだ。今度ドームでライブをやるんだけど来る?」

 

「良いんですか!?」

 

「いいよ、ちょうど二枚あるから『お姉ちゃんと』一緒においで」

 

「ありがとうございます!やったよ、お姉ちゃん!」

 

「良かったわね亜里沙」

 

俺がチケットを渡すと、無邪気に喜ぶ亜里沙にそれを優しい笑みを浮かべて見ている絵里ちゃん。

 

 

そういう笑みを浮かべていた方が可愛いし、色んなことが上手く行くと思うよ

 

 

「…………何が目的ですか?」

 

亜里沙ちゃんから視線を外して、こちらを睨む絵里ちゃん

 

「さぁね。…………ねぇ、そのライブまでに俺が、君を納得されるほどのダンスが踊れると思う?」

 

「……無理だと思います」

 

「そっか……。まあ、楽しみにしておいてよ二人とも」

 

「はい!」

 

「…………帰りましょ、亜里沙」

 

絵里ちゃんは歩き出して俺らから離れていく。

 

 

無理ね…………。

 

 

 

 

なら絵里ちゃんに見せてあげよう、アイドルの底力を。神裂優希っという男の底力を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「飲みます?」

 

気を効かせてか、亜里沙ちゃんが海未に先程買っていた飲み物を渡す。

 

そういえばこの子は何を結局買ったんだろう?

 

 

 

 

 

味噌汁

 

 

…………うん、もう何も言わないよ

海未も優しい笑みで見てるし

 

「あの、亜里沙。神裂さんと海未さん達μ'sのこと大好きです」

 

 

亜里沙ちゃんは笑顔で言い終わると、こっちに一礼して絵里ちゃんの後を追って走り出す。

 

応援してくれる子が居ると本当に有りがたいよな

 

 

亜里沙ちゃんが見えなくなると海未の表情が変わる。

 

「どうしたの海未?」

 

「…………生徒会長が優希さんのダンスについて話している時、反論出来なかった自分が腹立たしです」

 

「あれは仕方ない、『最後』の以外全部絵里ちゃんの方がしいから」

 

「でも!私は優希さんの近くで努力したのを見ていたのにっ………何も言えずにっ……!」

 

 

……お前が気にすることないのに

本当に優しい子

 

「はいはい、泣かないの海未」

 

「泣いてっ……ません!」

 

「そっか、泣いてないか」

 

俺は海未の顔を隠すように抱きしめながら頭を優しく撫でる。

 

 

 

海未の他人を思いやって泣いてくれる優しさ

 

 

ーーー俺はとても大好きだよ

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございました!

内容がまとまったと言ってもまだ次は出来てないので出来たら投稿します!

後、最近モチベーション下がってばかりなので投稿するのは遅れると思いますがご許しを。

最後に、感想や評価を下さった方々に感謝を申し上げます!
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