大分間が空いたわりに短いです。そしてぶっちゃけ本編に殆ど関係ありません。
場面的には絵里ちゃんと希ちゃんがμ'sに入ってから数日の話です。
ではどうぞ!
『今日?』
「はい、私と希が伺いたいですけど……今日はお時間大丈夫ですか?」
私と希がμ'sに入って数日。
今日は生徒会の仕事が少ないので、希と相談して優希さんのお家に伺うことにしたため、お昼に優希さんの携帯に連絡している。
『五時ぐらいなら帰ってきてると思うから、それ以降ならいいよ。俺の家の場所わかる?』
「海未に聞いたので大丈夫です」
『了解。じゃあ待ってるね』
「はい、お邪魔させてもらいます」
電話を切ると、一緒にお昼を食べていた希が面白いものを見つけたような笑みを浮かべている。
「大丈夫だったみたいやね」
「ええ、五時以降なら大丈夫だって」
「そっか。ごめんな、ウチも一緒で。二人っきりになりたかったやろう?」
ニヤニヤしながら口に手をあてて聞いてくる希
「な、何を言ってるのよ希。私たちは練習しに行くだけよ」
「えー、本当にそれだけ?ウチの知ってるエリチは、男の人の家に自分から行くよな性格じゃないけどな~」
「……歌やダンスを教わりに行くだけよ」
「そういうことにしといたる」
……そういうことじゃないんだから。バカ希
「エリチ、本当にこの辺なの?」
「その筈なんだけど……」
迷っても良いように早めに学校を出て来たんだけど……。おかしいな、海未から教えてもらった場所だとこの辺りの筈なんだけどな
「絵里ちゃん、希ちゃん」
呼ばれて振り向くと、変装してる優希さんが袋をいくつか持っていた。
お仕事が終わった後に買い物をしてきたのかしら?
「二人とも早いね」
「エリチが早く行きたいって言うから」
「ちょ、ちょっと!私は迷っても良いように早めに出ただけで」
「ふふふ……あ、ごめんね」
私たちのやり取りを見ていた優希さんが微笑ましいものを見るような笑みを浮かべていた。
私の視線に気づいて笑うのをやめて謝る優希さん。
「あ、それより道、分かった?」
「ちょっと迷ってます」
「じゃあ案内するから着いてきて」
そういうと、次に私たちが行こうとしていた方向に歩き出す。
ほら、やっぱりこっちで合ってるじゃない
「ちなみにこのちょっと先にある家が海未の家だよ」
「へぇ、やっぱり家が近いから仲良しなんやね」
「でも、海未と最初に会ったのは小学二年生の頃だけどね」
「へぇ、もっと長い付き合いだと思ってた」
「海未は俺にとって"特別"だから」
私……いや希にも、優希さんが言った『特別』という言葉がやけに響いた。
「あ、あの優希さん―――」
「ここが俺の家だよ」
私の声を遮るように優希さんが指を差す。
偶然かわざとか…………。きっとわざと遮ったのだと思う。人には触れられたくないものが一つや二つある。
「へぇー、ええお家に住んどるな。流石はアイドルさんやんな」
「まぁね。地下に練習場があるからそこで着替えておいて。俺は十分くらいで行くから」
「はい」
優希さんは上に上がっていく。
おそらくだけど上が自分の部屋なのだろう
「行くわよ希」
「はーい。早く着替えないと着替えてる最中に優希さんが来るかもしれんからな」
口元を手で隠しながらもニヤニヤしている希
きっと優希さんだったら入る前に確認するはずだがら、そんなことがおきるわけがないわ
「バカなこと言ってないで行くわよ」
……別に覗かれたっていいもん
「希ちゃん、そこのステップもっと早く」
「はい!」
「絵里ちゃんはもっと自然な笑顔で踊って」
「はい!」
私が着替え終わって少し経ってから優希さんが入ってきた。もちろんノックして着替え終わってるかを確認して
「はい、一回休憩」
そういってペットボトルを私と希に渡してくれる。
「ありがとうございます」
「ありがとうな」
「二人ともまだ数日しか経ってないけど絵里ちゃんは自然な笑顔が出来れば問題ないし、希ちゃんは所々ペースが遅いけどそれさえ直れば完璧。凄いね二人とも」
「ウチは覚えるのは得意やし、体動かすのは苦手じゃないからな」
「私もバレーをやっていたので」
それにしてもやっぱり作り笑顔で踊ってるのかしら私?
自分では自然に笑ってるつもりなんだけど……
「あの、私自然に笑ってないですか?」
「うん。普通の人が見たら笑えてるけど、本当の笑顔を見たことある人には分かるかな。他のメンバーは自然な笑顔で踊ってるからきっと目立つと思うよ」
確かに皆自然に楽しそうに笑って踊ってる。
どうすれば良いのかしら?
「たぶん絵里ちゃんはもう少し気楽に踊ったら良いんじゃない?絵里ちゃんは肩に力が入りやすいんだし」
「そうやな、エリチはダンスも歌も上手やから大丈夫や」
「……私には難しいです」
「意識するもんじゃないからね。ま、皆と過ごしてたら自然と笑えるよ。だってそれがμ'sだからね」
……それは少し分かるような気がする。
あの子達はそういうパワーを持ってる、人を笑顔にする凄い物を
「さて、時間もそろそろだから始める準備して」
「「?」」
時間もそろそろ?誰が来るのかしら?
「最初に言っておくけど、別に呼んだ訳じゃないからね」
「―――やっぱりこういうことでしたか」
ドアから制服姿の園田さんが呆れた表情で入ってくる。
な、なんで園田さんがここに?
「優希さんの家を教えてほしいと言われた時から変だなと思っていましたが、練習だけじゃ足りませんか?」
「そういうわけやないやけど……」
「やっぱり私と希は入ったばっかりだから」
足を引っ張りたくないって思いもあるけど……早く本当の仲間になりたいって言う思いが強い
「気持ちは分かりますが……二人で練習するなら私たちにも声をかけてくれれば良かったに」
「でも流石に私と希の勝手に皆を付き合わせるわけには…………」
「それにこの練習まで皆でやったらオーバーワークになってまうやろ?」
確かに体力のある私や希は大丈夫だけど、小泉さんとかは無理させちゃいそうだから
「確かにそうかもしれませんが……」
「大丈夫だよ海未、本当に無理そうだったら俺が止めるから」
「……分かりました、私は何も言いません。ただし、私も練習していこうかと思います」
「別に海未ちゃんはやらなくてええんやで」
「絵里先輩や希先輩の練習に何も言わないんです、私がここで一緒に練習しても何も言えないですよね」
確かにそうだけど……
「でも、園田さんに悪いような……」
「あ、こうなった海未は引かないから諦めた方がいいよ。それに海未はたまにここで一人で練習してたりするから、今日はそれが一人じゃないだけだから気にしなくて大丈夫だよ」
海未なら体力的にも問題ないからっと付け加える優希さん
「海未今日は?」
「頂きます」
「了解」
長年の付き合いから短い言葉だけで察してる二人。これだけでも二人の仲が分かる。
「絵里ちゃんと希ちゃんはご飯食べる?今なら俺が作るけど」
「えっと私は……」
「ウチはご馳走になろうかな」
私が迷ってると希が先に返事をする。
そして希はそのまま私に近づく。
「エリチも食べたいやろ?」
「希……」
迷ってる私を見て希が背中を押すために先に返事をしてくれたんだと思う。
本当に私は希に助けてもらってばっかり
「ありがとう希」
「何のこと?ウチは優希さんの手料理を食べてみたかっただけやん」
希のそういうところ……結構好きよ
「絵里ちゃんは?」
「私もご馳走になっても……いいですか?」
「もちろんいいよ。じゃあ練習が終わったら教えて、君たちがシャワー浴びてる間に出来上がるようにするから」
そういって優希さんは上に上がって行く。
優希さんの料理か……何を作ってくれるのかちょっと楽しみ
上に上がっていく優希さんを見て心なしか嬉しそうに微笑んでるエリチ
確かにエリチの為っていうのもあったけど……あれはウチの意思が強い。
一人の家より皆と食べたかったっていうのもあるけど…………あの二人にあやかりたいというよく分かんない自己満足
ウチは転勤が多くて仲の良い友達が作れなかった。もちろん幼馴染みなんてものも居ない。
だからかな?海未ちゃんと優希さんみたいな普通の幼馴染みじゃなくて互いのことを本当に大切に思ってる大事な人。そういう特別な関係に憧れてるん、ウチ。
やっぱりウチは寂しがりなやろうな…………。
「では、練習を始めましょうか」
「ええ、希も大丈夫?」
「もちろん大丈夫やで」
今はμ'sの一員になったんやから、皆に負けないように頑張って練習しなきゃね♪
ちなみに練習後に食べた優希さんのお手製のパスタとサラダは予想以上に美味しかったん
読んでいただきありがとうございます!
次は出来ておりませんので次回は未定です!
ミナリンスキーの回が全然進みません。合宿は話は半分くらい出来てるのに…………。
最後にサンシャインの中だけど、今日は私が二番目に好きな果南ちゃんの誕生日です!
果南ちゃん誕生日おめでとう!