海未ちゃん誕生日回は今、徹夜して書きますので…………。
今回短いですが、どうぞ
9月3日、修正
「お参りしてくれてありがとな」
優しげに微笑む美人の巫女さん。
「いえ、ちょっと神様にお願いしたいことがありまして」
「どんなお願いしたん?五百円もお賽銭入れるなんて、よっぽど叶えてほしいお願いなんやね。あ、もしかしてあそこの三人に関係あることだったりするん?」
「よくわかりましたね」
五百円で音ノ木坂学院に入れるなら俺はここの神社を心の底から好きなるよ。
それにしてもこの人、しゃべり方といいただ者ではない気がする。
「さっき喋ってたの見っとたから知り合いなのかな~って。あの子達頑張ってるんよ、ここでも学校でも」
「あれ、あの三人を知ってるってことはもしかして音ノ木坂学院の人ですか?」
それ以外、学校内でのことなんて分からないよな
「そうやで、音ノ木坂学院の三年の東條希です。よろしくね、お兄さん名前は?」
おお、海未達の先輩か
でも、ちょっと意外。大人っぽい雰囲気を出してるからタメか歳上だと思ってた
「あ、俺は七草優希、大学一年。あの三人をよろしくしてやってね東條さん」
「ええよ、それくらい。これでも生徒会の副会長やから」
魅力的な笑みを浮かべてくれる東條さん。
…………生徒会の副会長なら入校許可くらいもらえるかな
「あの東條さん、ちょっと相談なんだけど入校許可ーー」
「うーん、それは無理かも。流石にそこまでの権限はウチにはないわ」
あー、だよね。……はぁ、どうしよう
「でも、あなたの『本当の姿』なら入校許可くらいなら、理事長にお願いすれば大丈夫やと思うよ」
意味深な笑みを浮かべる。
…………この子なんで俺のことを知ってるんだ?
どこでバレた?
「……何を言ってるの東條さん?」
「七草さんが誰だかはわからんけど、その格好が変装だってことはわかるんよ」
……ウィッグしてからはバレたことないんだけど。本当にただ者ではなかったか
「…………何でわかったの?」
「カードがウチに教えてくれたから」
「スピリチュアルパワーってやつ?」
「せや、すごいやろう?」
東條さんが胸を張って言う。…………立派な力とお胸をお持ちで
「すごいすごい、参った。あ、ごめんね俺もう行かなきゃいけないんだ」
「そうなん?またね」
「またね、『希ちゃん』」
気に入った。
この子とはきっと長い付き合いになると思う。希ちゃん風に言うと、俺のスピリチュアルパワーがそう感じてる。
さて、希ちゃんにアドバイスもらったし…………社長たちに相談するか
新入生歓迎会の前日の放課後。俺は音ノ木坂学院の前まで来ていた。
先日のことを社長たちに相談したら『優希がよく話してくれる海未ちゃんの為なのね?…………それならいいわよ。ただし、大勢の人にバレちゃダメよ。最小限の人にしか教えちゃダメだかね』と許可をもらった。
なので今日は理事長に会うために来た。きちんとアポは取ったよ
ただ『七草優希』として会いに行くのではなく、アイドルの『神裂優希』として会いに行くため、ウィッグもしてなく、眼鏡をかけてるだけで変装はほとんどしていない。わかる人にはわかる姿だ。
ファンが居ませんように
ちなみに芸名が『神裂』なのは、社長がハマっているアニメのキャラクターの名字が神裂だったからというふざけた理由なので、深い意味はない
俺もあのキャラ好きだよ。海未にちょっと似てるから
それにしても、やだな。
ただでさえ放課後で生徒が多いし男がここに居ることで目立っているのに…………バレないことを切に願う
早く案内の人来ないかな……。
「神裂様でいらっしゃいますか?」
待っていると、綺麗な金色の髪の子と先日知り合った希ちゃんが歩いてきた。
案内役の人かな?それにしてもこの辺の女の子は可愛い子や綺麗な子が多いな。
…………あの子達と最近会ってないな……今度会いに行くか
「はい、私が神裂です。希ちゃんは久し振り」
先程から金色の髪の子の後ろで手を振ってた希ちゃんに挨拶する。
「……まさか、トップアイドルだったなんて流石のウチも驚きやな」
ちょっと驚いた表情で後ろから金色の髪の子の隣に歩く希ちゃん。
「スピリチュアルパワーでもわからなかったか。あ、本名と変装の格好は内緒でお願いね」
バレたらあのウィッグで歩けないし、結構気に入ってるんだよ。
「…………希は知り合いなの?」
隣で驚いている金髪の子が希ちゃんに質問する。
「神社で会ってな。あ、こっちの可愛いのがウチの親友のエリチ、ここの生徒会長やっとるんよ」
「ちょっと紹介するならきちんとしてよ!……ゴホン、絢瀬絵里です」
……なんかこの子海未に似てるかも。クールなのに可愛いい反応する所とか
「……クスッ」
「ほら、希が変な紹介するから笑われちゃったじゃない!」
顔を少し赤くして希ちゃんに対して怒ってる絢瀬さん。こういうのが可愛いらしいんだよな、本当に海未とこういうところが似てる
「ごめんね反応が可愛いらしいから笑っちゃった」
「か、可愛い」
可愛いという単語を聞いて顔をまた赤くする絢瀬さん。
最近の女の子はストレートの言葉に耐性がないのだろうか?
みんな可愛いから言われ慣れてると思ったけど
「それで早くここから移動したいんだけど……」
絢瀬さんと希ちゃんが来てから視線が増えた。特に絢瀬さんが顔を赤くした辺りから
俺的にはこれ以上目立つとバレるリスクが上がるから嫌なんだけど
「あ、はい。こちらです」
先程とは違い、真面目な表情をして絢瀬さんが案内してくれる。
「あの、神裂さん」
「ん、何かな?」
希ちゃんと一緒に先導してくれていた絢瀬さんが俺の隣まで来て真剣な顔で俺を呼ぶ。
「神裂さんにお願いしたいことが二つありまして…………」
「いいよ、あ、でも内容によるけど。後、理事長に会った後でよかったら」
「はい、ありがとうございます。それでここが理事長室です」
真剣な顔から少し気の抜けた顔になる絢瀬さん。
真面目な表情もいいけど、笑ったりしてる方が良いと思うんだけどな……。
「ここまで連れてきてもらってありがとうね二人とも。それじゃあまた後で」
コンコン
二人にお礼を言って、理事長室の部屋のドアをノックする。
「どうぞ」
さて、ここからが大変だぞ
頑張る!