ラブライブ! 君の為に   作:紅葉 秋

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何とか間に合いました!
最後の方は変なテンションで書いたから若干R15くらいの書いてありますがご了承ください。

では最後に遅くなったけど海未ちゃん誕生日おめでとう!

どうぞ



9月3日、修正


《海未ちゃん誕生日》 幸せの道のり

 

 

「海未は何か欲しいものとかある?」

 

朝の稽古が終わり、雑巾がけをしていると優希さんが声をかけてくる。

 

今は三月。絵里や希、にこが卒業して約一年。次は私たちの番が刻一刻と近付いています。

 

きっと卒業記念とかではなく、私の誕生日が近いからそんなことを聞いてきたのでしょうね

 

「去年と変わらず、特にはないです」

 

どんな物でも貰えたら嬉しいですし

 

「そっか……今年は海未と恋人になったから欲しいものが変わったかな~って思って聞いたんだけど」

 

そう、私と優希さんは今年の一月から恋人になりました。

優希さんから呼び出されて告白されました。正直優希さんは私のことを妹のような存在だっと思っていたので告白された時は今までで一番嬉しかった 。

嬉しい過ぎて、き、キスしてしまったくらい

うぅ、今思い出すだけでも恥ずかしいです。

 

 

「でも、よく考えたら付き合う前とあんまりやってることは変わらないよな」

 

確かにそうですね。

朝は基本的に一緒に稽古して一緒に朝食を取り、放課後からは一緒にテレビを見たり料理したり。休日が合えば、で、デートしたり。

 

付き合う前から変わったことと言えば、一緒にいる時間が少し増えて二人で出掛けるのがデートに変わったくらいですかね

 

「……うーん、恋人になってから初めての海未の誕生日だから何か特別な物あげたいんだよな……」

 

優希さんが残念そうな表情でボソッと呟く。

……今日も睡眠時間が短かったから思っていることを言ってしまったのでしょうね

 

欲しいものですか……………あ、

 

「し、強いて言うなら…………優希さんが一緒に入れればわ、私は幸せです」

 

私は言い終わると後ろを向く。……は、恥ずかしくて優希さんを見れません!

 

「………………」

 

 

「優希さん?」

「海未ーーーっ!」

 

反応がなかったので優希さんの方を向こうとすると、優希さんが笑顔で抱きついてきた。

 

「可愛い!可愛い過ぎるよ海未!」

 

いつも以上にテンションの高い優希さんがさっきより強く抱きしめてきます。

 

「あ、あの稽古の後なので…………私汗臭いです」

 

「ん、そう?別に臭いはしないし、そもそも俺は海未の汗なら気にしない」

 

「わ、私が気にするんです!」

 

「そっか、海未も女の子だから気にするよね」

 

そう言って優希さんは離れる。

…………汗をかいてなければ……ずっとやってもらいたかったんですが

 

「よし、それじゃあ続きはシャワー浴びたらね」

 

 

その後、シャワーを浴びたら本当に抱き付かれました。

……まぁ嬉しいからいいですけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海未の誕生日の前日、つまりはホワイトデー

 

毎年この日は本来なら休みたいのだが、アイドルの俺には無理な話だ。

でも、海未の誕生日プレゼントは用意したし、後はホワイトデーなのでバレンタインデーのお返しだけだな。ま、それが今日のお仕事なんだけどな

 

 

始まりは五年前。

バレンタインデーに大量にクッキーが送られてきた。何でチョコじゃないか?俺が苦手って公言してるから

 

そんで送ってきたファンの人達がホワイトデーの日に事務所の前に座ってた。出待ちってやつだ。

バレンタインデーのお返しがもらえるのでは!?と思った人がな

 

 

そんなことを知らない俺が偶々事務所に用があって行ってしまったらファンの人達に見つかってしまった。

見つかってしまった以上、何もあげないで帰すのも可愛そうなので音無さんに材料を買いに行ってもらい、クッキーを自分で作り、手渡しで全員に渡した。

それからはホワイトデーは毎年、事務所の前にファンの人達の行列が出来るようになった。

 

 

一昨年は人の数が多すぎて警察の方達まで出動させてしまった。…………正直これには驚いた。

そんなこともあり、去年から近くの広場を借りて配っている。そしてそれだけの数のクッキーを作るため、調理場とお菓子作りの料理人を臨時で雇い、皆で早朝から作っている。流石に一人じゃ間に合わない

 

…………余談だがホワイトデーだけの費用で数百万かかっている。社長には申し訳ないと思っている。

 

だが、これのお陰でお菓子作りのレベルが上がり調理番組にも呼ばれるようになった。それで数百万は帳消しに出来るだけの経済効果を呼んだんだけど…………やっぱり数が多すぎ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つ、疲れた」

 

午後三時。ファンの人達に渡し終えて帰宅中。

 

仲の良い人達、A-RISEの三人、μ'sの海未以外の八人にも渡した。

 

 

さて、最後は俺のお姫様の所に行くか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま海未」

 

「お帰りなさい優希さん。お疲れ様です」

 

自分の家に入ると海未が出迎えてくれる。

 

「ごめん、少し遅れて」

 

「いえ、時間通りですよ」

 

なぜ海未が家に居るのかというと、お仕事が終わった後デートするために俺が家で待っててもらったからだ。

 

デートと予告している為、海未の服装はいつもよりおしゃれだ。

 

 

うん、とても似合ってる。

 

 

「その服も可愛いよ海未。ちょっと着替えてくるからもう少し待ってて」

 

海未の頭をポンポンと手をおいて自分の部屋に行く。

 

 

 

始めようか、海未にとって最高の二日にするためのデートを

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『可愛いよ』ですか」

 

やはりそう好きな人から言われると嬉しいものです。ことりに相談して正解でした。

 

今日はホワイトデー。だからでしょうか、優希さんの今日のデートへの気合いのいれ方がいつも以上に感じます。

 

ホワイトデーのお返しはまだもらってません。

お返しをしてくれるから今日、デートに誘ってくれたのでしょうか?それとも違う理由で?

 

 

「ともかく今日のデート。凄い期待してますよ優希さん」

 

何であろうとあの人なら私を楽しませてくれるはずですから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「着いたよ」

 

「す、凄いですね」

 

俺の車で約一時間、海未と来たのは最近人気の大型ショッピングモール。色々なお店があり、幅広いニーズに応えてくれる良いショッピングモールだ。

 

「行きたい所ある海未?」

 

海未にここのパンフレットを見せる。

 

「えっと…………あの雑貨屋さんに行ってみたいです」

 

海未がパンフレットを指差す。

……全くお前の為に来たのになんで気を遣うのかね

 

「あと、ここの洋服売場と有名なカフェね」

 

「……何で私が行きたい場所がわかったんですか?」

 

「何年海未の側にいると思ってるの?この2つだけ他の店に比べて少し長く見てた。海未の事だから、『優希さんが退屈してしまうのでは?』みたいなこと考えて言わなかったろう?」

 

海未が苦笑いをする。正解か

 

「……全部わかってしまうんですね」

 

「当たり前だ。何年海未のことを見てきたと思ってるだ?」

 

海未だって俺のことよく分かるくせに……。

 

それより一つ、怒らなきゃいけないな

 

「バーロー」

「痛っ」

 

俺は海未にデコピンをかます。

出来るだけ優しくはしておいたから痛みは一瞬のはず

 

「海未は前提から間違ってる」

 

「な、何をですか?」

 

額を押さえながら若干涙目の海未が聞いてくる。

……涙目の海未も可愛いな

 

 

 

 

「ーーー海未が笑ってるんだったら、どんな場所に居たって楽しいに決まってる。だから気を遣わなくていいよ」

 

海未の頭を撫でてやると涙目から一転、クールな笑みを浮かべる。

可愛い海未もいいけど、こういう海未も好きだ

 

「次、変な気を遣ったら希直伝のワシワシもとい、胸を揉むからな」

 

分かりやすく手の動作も入れて言う。

 

「は、破廉恥です!」

 

顔を真っ赤にして自分の胸を手で隠して抗議する海未。

まあこんな人がたくさんいる場所ではやんないけど

 

「冗談はさておき、行こうか海未」

 

「はい」

 

俺は海未の手を取る。海未は特に嫌がらず受け入れる。

 

前は大変だった。恋人になり始めの方は手を繋いだだけで顔を赤くしていたのに、今では普通に手を繋ぐのはもちろん、お互いの指と指を絡めて繋ぐ恋人繋ぎまで出来るようになった。

 

急速に成長しているな海未は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当に…………良いんですか?流石に悪い気が……」

 

雑貨屋さんと洋服売場で買い物を終えた時点で優希さんに数万円も買って頂いてしまった……。

 

そもそも優希さんが悪いんです!

洋服売場に行った時だって…………。

 

『海未、ごめんな。俺アイドルやってるけど服の組み合わせとかイマイチ分からないから、海未がどういうの欲しいか分からん』

 

『いえ、気にしなくて大丈夫ですよ。……私もほとんどことり達と来て選んでもらっているので詳しくないですし』

 

『そっか……仕方ない、プロに頼むか。ちょっと待ってて』

 

そういうと優希さんは奥の方に行ってしまう。

 

 

 

数分後、二人の女性の店員さんを連れて戻ってきた。

……なぜか顔が赤いですが。…………なんだかムカつきます

 

『彼女に似合う服を探してるんですけど』

 

『ご、ご予算は?』

 

『彼女に似合うならいくらでも』

 

『か、かしこまりました!』

 

二人の店員さんは走って探しに行く。

 

『……女性の顔が赤かったようですが何をしたんですか?』

 

『いつもより声のトーンが低いけど、何か怒ってる海未?』

 

『…………彼女を放置して他の女性を楽しませていたようですから』

 

『何か勘違いしてない?……俺はただ「とてもとても可愛いくて綺麗な彼女を喜ばせたいから手伝ってくれませんか?」ってな』

 

……店員さん達が顔を赤くしてた理由がわかりました。優希さんのことだから、笑顔でそんなお願いしたんでしょうね……。

それより!

 

『そ、そんな恥ずかしいことを言っていたんですか!?』

 

端から見たらバカップルじゃないですか……。

 

『俺は事実しか言ってないから恥ずかしくも何ともないけど……あ、それより店員さん達が持ってきてくれたから着替えて』

 

そう言って私を更衣室に押し込んだ。

 

その後、六回ほど着替えさせられました。

着替える度に、『可愛いよ』や『綺麗だよ』ときちんと感想を言ってくれます。

やっぱりきちんと感想を言ってもらえると、女の子としては嬉しいです。

 

『よし、店員さんー!これ全部でいくら?』

 

そして何だかんだで優希さんはお会計を済まして、最初に戻ります。

 

「何の為にお仕事頑張ってると思う?これくらい余裕だよ」

 

男の甲斐性ってやつかな?って笑顔で言ってる優希さん。

 

……いくらアイドルでたくさんのお給料を貰っているからって、お洋服で数万円も使わせてしまうのは……。彼女だからって悪いです……。

 

「海未は気にしなくていいんだよ、バレンタインデーのお返しなんだから」

 

「……でも私があげたのはただのショートケーキですよ」

 

「俺にとっては海未が俺の為に作ってくれたショートケーキにはそれだけの価値があったって話。この話はここでおしまい。お金の話ばかりしてるとデートが楽しくなくなるから」

 

そういうと優希さんは私の手を引き、

 

「次行こう!」

 

次の場所へと走り出す。

 

 

…………惚れた弱みと言うのでしょうか、優希さんの気遣い全てが私の心を揺らす。全てが格好よく見えてしまう。

 

 

これでは本当にバカップルですね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「楽しかったか?」

 

「はい、ありがとうございます」

 

「それなら良かった」

 

優希さんは優しげに微笑む。

 

 

一通りのお店を回り、途中のお店で夕食を済ませて、今はベンチで休憩しています。

 

それにしても私と優希さんは変な所で似ていますね。先程優希さんが言ったように私も…………優希さんと一緒なら、どこでも楽しいです

 

 

「あ、ごめん海未。ちょっと音無さんから電話あったみたいだから、少し席外すね」

 

「はい」

 

優希さんはそういうと遠くへと小走りで行く。

 

電話くらいなら私は気にしないのですが……。

 

 

 

 

「うわっ!めっちゃ可愛い」

「ねぇ、彼女一人?」

「俺らと遊ばない?」

 

優希さんが居ない間に、三人組のチャラ男でしたけ?そんな人にナンパされました。

 

なんてタイミングの悪い……。

 

 

「彼氏を待っているので遠慮いたいます」

 

「えー、良いじゃん、俺達と遊んだ方が絶対楽しいって」

それは100%とありえません。

 

ちょっと面倒になってきましたね。確かこんな時は…………

 

「私、アイドルの神裂さんぐらいのイケメン以外とは遊びませんので」

 

にこが『変な男に絡まれたら、これを言えばみんなどっか行くわよ』って言ってましたけど……効果あるのでしょうか?

 

 

「あ、神裂が好きなの!俺達、今度のライブのチケット持ってるんだけどお俺達とデートしてくれたらあげるからさ」

 

……いや、そのライブをやる本人から貰ったので大丈夫です。

 

私が無言だったので相手は悩んでると思ったようで両隣に二人が座る。

 

 

 

…………臭いです。強い香水を付けてるみたいなのですが、この臭い苦手です。

優希さんの服からする、落ち着くような香りが私は……す、好きなので

 

さらに一人が私の肩に手を置きます。

 

やだ、こんな人に触られたくない

……気持ち悪いです……怖いです

…………助けて、助けてください優希さん!

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前ら、海未になにやってんの?」

 

私の肩に手を置いていた男性の手首を掴み、三人組を冷たい視線で睨み付けている優希さん

 

 

ーーー優希さん!

 

 

「い、いっつつつつ、は、離せ!」

 

「あ、悪い。これ以上お前なんかが触ってると菌が着きそうだったから」

 

そう言って手首を離す優希さん

 

「てめえ!ちょっと顔が良いからって、なにやってくれてんだよ!」

「男には用がないの、彼女置いて消えろ」

 

二人の男性が優希さんを囲む

 

「……臭い、俺に近づくな。そのキツイ香水の臭いが移る」

 

「ふざけやがって!」

 

「優希さんっ!」

 

怒りがマックスになった一人が優希さんの顔面を殴りつけます。それによって優希さんがかけていた眼鏡が地面に落ちる。

 

 

「…………これで」

 

「あ?なんか言ったか?」

 

「これで正当防衛な」

 

ニコッと微笑むと、優希さんはバッグから護身用の警棒を取り出す。

 

 

 

 

そこから数秒で終わりました。

 

…………得物を持った優希さんに素人が勝てるわけはありませんから

 

 

「よし、ゴミ掃除終了。…………海未」

 

私の名前を呼ぶと優希さんは私をぎゅっと抱き締めてくる。

 

「ごめん、俺が離れたばかりに。…………怖くなかった?」

 

「少し……だけ。でも、大丈夫です。だって」

 

私は優希さんの顔を見つめて

 

 

 

 

 

「ーーー優希さんが助けてくれるって、信じてましたから」

 

 

笑顔で私の気持ちを告げる。

私に出来るのはこれくらいですから

 

 

 

すると珍しく優希さんが顔を真っ赤にして頬をかきながら照れる。

 

久し振りに照れてる優希さん見ました。

 

「…………ありがとうな海未」

 

優希さんは私の顔を見て小さく呟きます。

感謝するのは私の方ですよ

 

 

「なぁ海未」

 

「何ですか」

 

「……もう少しこのままでいい?」

 

「はい、いつまでも良いですよ」

 

 

いつもと立場が逆ですけど……たまには良いですね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………もう、あそこには当分行けません」

 

「…………そうだな」

 

抱き合っていると、気が付かない間に凄い人だかりが出来ていて二人で逃げるようにお店を出た。

 

今は俺の家で時刻十時になっていた。

 

「それじゃあ私は帰りますね。今日は楽しかったです」

 

立ち上がり家を出ようとする海未

 

「あ、ちょっと待って海未」

 

俺は海未の手を掴み、動きを止める。

ここで帰られるとちょっと予定が狂うんだよね

 

 

「今日家に泊まっていかない?」

 

「えっ?きゅ、急にどうしたんですか?」

 

「今日、いや明日の朝は一緒に居たいな~って思って」

 

誕生日プレゼントその一、見せられないし

 

「…………わかりました。今日は泊めて頂きます」

 

少し考えると海未は笑顔で答えてくれる。

 

「よし、じゃあ海未の着替えを取りに行くか。あ、叔父さん達には許可取ってあるから」

 

 

…………ヤバイちょっと緊張してきた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お風呂いただきました」

 

一度、家に帰り最低限の要る物を持ってきました。

その時、事前優希さんから知らされていたお母さんから『海未の好きにして良いですからね。頑張って』

 

……頑張って?どういう意味なんでしょう?

 

 

「ん…………」

 

難しい顔をしていた優希さんでしたが、私を見た瞬間じーっと見つめる優希さん。

 

「な、なにか変な所でもありましたか?」

 

こ、この寝巻き変でしょうか?

 

「いや、お風呂上がりの海未に見とれてた。綺麗だよ海未」

 

「っ!?……あ、ありがとうございます」

 

 

全く……どんな不意討ちですか

 

 

「さて、海未ちょっと真面目な話がある」

 

優希さんは私の目を真剣な表情で見つめる

 

……何の話でしょうか?

 

「いつ話すか迷ったんだけど……今日が良いと思って話すな」

 

一回深呼吸して再び顔をあげて

 

 

 

 

 

 

「ーーー俺と一緒に住まないか?」

 

 

 

 

 

 

「…………………」

 

「…………何か言ってくれない?流石に辛い」

 

「はぁ!」

 

一瞬、思考が停止してしまいました。

 

き、急に言われたのでかなり戸惑っています。

でも正直…………とても嬉しいです

 

「…………やっぱり嫌だよな。ごめん、忘れて今のなし」

「嫌じゃないです!」

 

驚いた顔をしている優希さんを、今度は私が真剣な表情で優希さんを見ます。

 

「急だったので戸惑ってしまっただけです…………。私などでよろしければ……よろしくお願いいたします」

 

 

どうしても顔が赤くなってしまいます。

 

 

恥ずかしいですか、これは私の本心で…………私の待ちに待ったことですから

 

 

 

「海未」

 

「はい?」

 

呼ばれて顔をあげると突然軽く触れるだけのキスをされる。

 

「ありがとう。これからもよろしく」

 

優希さんは笑顔で言う。

その笑顔は今日一番でいいものでした。

 

 

 

「さて、そろそろだよな…………」

 

一段落して、二人でリビングのソファに座っている(もちろん隣で)と優希さんが動き出す。

 

「何がそろそろ何ですか?」

 

「ちょっと待ってな…………5、4、3、2、1。ーーー誕生日おめでとう海未」

 

あ、そういえば明日、正確には今日ですね。私の誕生日。色々ありすぎて忘れたました。

 

突然、優希さんは隣に居る私を力強く抱き締めて、キスをしてくる。

 

「んっ、んんんっ!」

 

舌は入れてはきませんが、ずっと私の唇から離してくれない優希さん。

流石に息が出来なくなってきたので、背中を叩いて知らせる。

 

「んっ、ご馳走。ごめんね急に。俺がどれだけ海未のことを好きか伝えたかったから」

 

 

……もう、嬉しいから許してあげます

 

でも、このままだと癪なので私も反撃します。

 

ーーー誕生日くらい大胆になってもいいですよね

 

 

 

「優希さん!」

 

私は優希さんの顔を手で押さえて私の唇を優希さんの唇に合わせ、舌を優希さんの口の中に入れます。

 

「んっ、うんっ、んんっ」

「んんんっ!んんっ!」

 

数秒間、舌を絡ませてから唇を離す。

 

優希さんの顔は知る限り一番真っ赤でした。耳まで真っ赤です。

 

「私も優希さんのことが大好きです!」

 

「…………まさか海未から、こんな大胆なことをやられるとは。…………なんか、今日は俺ばっかり嬉しいことされてるな」

 

「ふふ、それなら私も一杯貰ってますよ」

 

優希さんの愛を、たくさん

 

「さて、海未。見せたいものあるから付いてきてくれる?」

 

優希さんは私に手を差し出す。

 

「はい、喜んで」

 

私は手を掴み、ソファから立ち上がります。

 

そして優希さんは私の手を引き、二階にあがる。

 

あれ?確か二階は優希さんの部屋と空き部屋しかないはずですが?

 

優希さんは自分の部屋の隣の部屋の前で止まります。

 

その部屋には一週間前にはなかったネームプレートがかかっていました。

 

「ーーー誕生日プレゼントその一。海未の部屋です!」

 

逆になってるネームプレートを元に戻し、部屋のドアを開ける。

 

中は…………私の部屋とほとんど同じ構造になっていました。

 

「海未の部屋を出来るだけ再現してみた、海未もそっちの方が落ち着くでしょ」

 

やー、でも良かった、一緒に住むの断られたら無駄になってたから。と呟く優希さん

 

「とても嬉しいです」

 

「喜んでくれて嬉しいよ。さて、今日は疲れたでしょ?もう寝よう。ベットも海未が使ってるのと一緒だから気持ちいいよ」

 

優希さんはドアを開けて

 

「おやすみ海未」

 

微笑んでドアを閉めて自分の部屋に行く。

 

 

 

 

 

 

…………やっぱりわかりませんでしたか……。

私がキスをしたとき舌を入れたのは…………私の初めてをあげてもいい……いえ、貰ってほしいと言う意味だったんですけど。

 

私と同じで優希さんも、結婚する相手以外とはしない人です。私とはまだ恋人だからしないんでしょうね

 

私は、きっとこの先どんな素敵な男性が現れても……優希さん以外とは結婚しない。だから優希さんに『一緒に住まないか?』と言われたとき、この人になら私の全てを捧げても良いと思いました。

 

だから私はいつまでも待ちます。

ーーー優希さんが求婚してくるその日まで

 

 

でも、どうせ一緒に住むのなら……もっと優希さんの側に居たいです。優希さんと一緒に寝たいです。

 

…………そうです、今日は私の誕生日だから少しくらいわがままを言っていいですよね!

 

あんなキスまでしたんです!今更恥ずかしいことが一つ二つ増えようと変わりません!

 

 

私は覚悟を持って自分の部屋を出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうしたの海未?」

 

ノックもせずに優希さんの部屋に入ると、突然の訪問に驚いたようですがすぐにいつも笑顔で問いかけてきます。

 

「あ、あの…………」

 

いざ目の前で言おうとすると、や、やっぱり恥ずかしいです

 

「海未」

 

もじもじしている私に優希さんが目の前で来て

 

「俺にしてほしいことがあるんでしょ?たぶん『もっと一緒に居たい』みたいなことじゃない?」

 

「な、なぜわかったんですか!?」

 

「海未がもじもじしている時は甘えたい時が多いから。海未は甘えるの下手だから」

 

うぅ、私はどうせ不器用です!

 

「海未の言葉で甘えてみ、俺が受け止めてあげるから」

 

優しい表情で私を見つめる優希さん。

 

「えっと…………一緒に暮らすなら、優希さんと一緒に……」

 

「一緒に?」

 

 

 

「ーーー一緒に寝たいです!一緒のベットで!」

 

 

 

「……いいよ、おいで海未」

 

少し予想外だったのか驚いた顔を一瞬しましたが、すぐに微笑むと優希さんは布団に入り、私の場所を開けて手招きをしてくる。

 

「し、失礼します」

 

ゆっくりと優希さんの布団に入る。

すぐ隣には優希さんの顔がある。

優希さんの温もり、匂い、全てが私を包んでくれます。

……これならぐっすり眠れます。

 

「優希さん」

 

「なに海未?」

 

「私は幸せ者です」

 

「当たり前だろ、俺が不幸にさせない」

 

そう言って寝ながら私の頭を撫でてくれる。

 

 

 

今年の誕生日はとても良い一日になりそうです。




読んでいただきありがとうございました!

読んで思った方もいると思いますが、本当ならもう誕生日の日の話があったんですが、時間が間に合わないので無理やり完結させました。

少し休んだらこの続きを書くので楽しみにしていてください!

本編はいつ更新するかわからないですが


最後に海未ちゃんは綺麗で可愛い!
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