ただいま、試しに違う作品を書いてる為とほとんど内容が浮かばない為、ちょっと更新が遅れております。
ノリに乗れれば一気にかけるんですけど……。
そんなこんなでどうぞ!
9月6日 修正
次の日、朝からお仕事を終えて、一度帰宅してから音ノ木坂にやって来た。
ちなみに格好はいつものウィッグ(海未風)はしてなく私服に帽子というちょっと学院内だと浮く格好である。
仕方ないじゃん、いつものウィッグで正体がバレたらあのウィッグできないじゃん。一応ここ近場だから
プライベートはゆっくりしたいからな
さて、警備員の人は入校書を腕に付けてたら普通に入れてくれた。
中に入るといくつもの部活が新入生を勧誘したり部活紹介をしたりしていた。
そういえば今日は新入生歓迎会だったな
そんなことを考えて周りを見てると…………一生懸命声を出してチラシを配っている海未を見つけた。
……恥ずかしがりやの海未が……成長したな
父親のようなことを思いながら人気の少ない場所を探す。
だって一応内緒で来てるわけだし一般生徒に見つかったら面倒でしょ
「そろそろ行くか。じゃあな、アルパカたち」
色々な場所を見ているうちにライブの時間が近づいていた。
それにしてもこの学院はなぜアルパカを飼育しているのだろう?可愛いとは思うけどなぜアルパカ?
もっと普通な生き物はいなかったのだろうか……
ま、アルパカたちのお陰で時間は潰せたからいいか
俺はライブ会場である講堂を目指して歩きだす。
「下見しとけばよかった……」
私、七草優希は校内で迷子になった。
そもそも、講堂の場所知らないのにどうやってたどり着こうとしたんだ?アホだ、俺
あー、どうしよう。誰かに道を聞くか。でも人気の少ない場所を選んで通ったから人居ないし……。
「この間みたいに希ちゃんが現れないかなー」
希ちゃんが居れば何となく問題が解決すると思うんだよね。スピリチュアルパワーで俺を見つけてくれないかな
「呼んだ~?」
階を変えようと階段を下ろうとしていると上から希ちゃんがひょっこりと顔を出す。
「ナイスタイミング希ちゃん」
「やっぱり道に迷ってたんや」
「何でわかったの?」
何となく回答は分かるけど
「カードがウチにそう告げたんや」
やっぱりすごいよね希ちゃん。スピリチュアルパワーや高校生にしては自己主張の激しいあれとか
「なるほど、じゃあ折角来てもらったから案内してくれる?」
「ええよ。でもちょっと早く行こうか」
「何で?」
「もうすぐライブ始まるよ」
…………あ、迷子になったせいでそんな時間になってたか
「ごめん希ちゃん、凄く急いでもらっていい」
「了解。ほな、行こうか」
小走りで講堂を目指す。
……走りたいんだけど学校だから廊下は走れないだよな
「着いたよ」
「ありがとう希ちゃん。希ちゃんはライブ見ないの?」
希ちゃんの案内で講堂にたどり着いた。
だが、希ちゃんは講堂前で止まる。
「ウチは素直じゃない子を待ってるから大丈夫」
「そっか。なら先に行くね」
希ちゃんはサポートする人がたくさんいて大変だね。
でも、俺も海未たちを見守りたいからいくね
希ちゃんと講堂の前で別れ、一人講堂内に入る。
「そりゃそうだ!…………世の中そんなに甘くない」
中に入ると観客が誰もいない講堂で歯を食いしばって泣くの我慢している穂乃果ちゃん、涙目で穂乃果ちゃんを見ていることりちゃんと海未。
……当たってはほしくなかったが、こんなことになるかもしれないとは思ってた。
知名度が全くないアイドルなんて観客が居ないなんてままある。ちなみに俺の地方での初ライブは観客が三人だった。
さて……そろそろあの三人のあんな顔見たくないから出るか
「あれ?……ライブは?」
俺とは違う場所から講堂に入ってくる女子生徒。
あのリボンの色は…………一年生かな?
それにしてもナイスなタイミングで来てくれたな眼鏡の子!
「花陽ちゃん……」
あの子は花陽ちゃんって言うのか……よし、覚えた!
君のお陰で三人は……まだやれる!
「君たちは観客が居るのに……ライブやらないの?」
「あ……」
三人が俺を見つめる。
海未は俺のことがわかったようで、小さく声を出して微笑む。
まだ安心して微笑むのは早いぞ
「君たちは今日の為に頑張ってきたんじゃないの?」
穂乃果ちゃんとことりちゃんが涙を拭い、顔を上げる。その顔は決意が灯っていた。
「ことりちゃん!海未ちゃん!」
穂乃果ちゃんが一呼吸おいて
「歌おう!私たちの歌を!」
「うん!」
「はい!」
音楽が流れ、歌い始める三人。
彼女たちは一ヶ月という短い時間で頑張った。
グループの名前、作詞、作曲、ダンス、衣装作り、ライブ場所の確保。何も知らない素人がここまでのライブをするのはどれだけ大変か……。
俺だってダンスや歌の練習に一年費やしたのに……
でも
頑張って三人とも
曲が終わり、拍手をする。
講堂が大きく観客が少ないため、拍手の音が寂しい…………こればかりは仕方ない
あれ今更だけど、観客が何人か増えてる!?
あ、神社で会った赤髪の子も居るし、椅子の陰に隠れて見てる不審な黒髪ツインテールの子も居る。それに花陽ちゃんの隣にも友達っぽい元気そうなオレンジ髪の子まで居る。
凄いな、初ライブで観客数負けちゃったよ
三人は達成感に満ちた笑顔で観客席を見ていた。
「絵里ちゃん」
俺の視界に絵里ちゃんが映る。……感動したっていう顔ではないな
「生徒会長……」
「どうするつもり?」
三人達に冷ややかな視線を向ける絵里ちゃん。
「続けます!」
「なぜ?これ続けても意味なんてないと思うけど」
観客席を見渡す絵里ちゃん
確かに観客は全然集まらなかった。
……だからなんだ?最初なんてこんなものだろう。ここから頑張ってやっとたくさんの観客に見てもらえる。
むしろこんな所で諦める方がおかしい
「やりたいからです!」
穂乃果ちゃんがはっきりと告げる。
「今、私もっともっと歌い、踊りたいって思ってます。きっと海未ちゃんもことりちゃんも。こんな気持ち初めてなんです!やって良かったって思えたんです!…………今はその気持ちを信じたい。このまま誰も見向きもしないかもしれない。応援なんて全然もらえないかもしれない。でも!一生懸命頑張って、私達がとにかく頑張って届けたい!今、私達がここに居る、この思いを!」
あー、何だか海未のことを関係なしに応援したくなってきた。
「いつか……いつか私達」
穂乃果ちゃんが何かを呟き始める。
そして大きな声で
「必ずここを満員にしてみせます!」
絵里ちゃんに宣言する。
……格好いいな穂乃果ちゃん
「楽しみにしているよ三人とも」
俺は一人、講堂を出る。
「あの三人、どう思う?」
出るとすぐに壁に寄りかかっている希ちゃんと出会う。
「良いもん持ってるよあの三人。絶対に人気は出るよ」
「そっか、なら良かった」
そう言って希ちゃんは優しげに微笑んで、カバンを持って帰ってしまう。
さて、俺も帰ろうかな
帰った後、俺の家に来た海未に一時間ほど小言を頂いてしまった。
でも、『ライブ良かったよ』と言うと、機嫌が良くなった。
その後は海未と二人で、練習メニューを考えたり、詞を作ったりして最後は反省会をして、海未を家に送り今日は寝た。
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