安心院さんと炬燵に入って蜜柑を食べつつ駄弁りながら物語を傍観するだけの簡単なお仕事。因みに時給2500円   作:惰猫

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安心院さんともう介入しないと決めつつ傍観し直す十二セット目

面倒です。

正直超面倒です。

なんか感動のワンシーンやってっけど『生徒会、テメェ達の勝ちねぇから』の状態になってるぞ。

 

「さて、なじみさん。俺達は頂点に立つことが出来た訳なんだが」

 

「……正直つまらなかったね」

 

「だね~」

 

……大刀洗先輩が近くにいるのに疑問を感じなくなったんだが。

なじみさんは嫌がっているようだけどな。

 

「コレがジャ○プ展開って奴か」

 

「そうだね、主人公が敵を救って仲間にするっていうお手軽な王道展開だね」

 

「だね~」

 

……この人は解っているんだろうか?

なんか空気的にものほほんとしててツッコミにくいんだがツッコンで良い物なのか?

 

「いいんじゃないかな」

 

「?」

 

「なじみさん、俺には出来ねぇ……。ック、こんなズルすぎるだろッ!」

 

「??」

 

畜生、可愛いなコンチクショー!

ま、それは世界樹の根のそばに置いておいて。

 

「……あの茶番いつまでみてれば良いんだ?」

 

「さぁね~」

 

何というか大刀洗先輩って雰囲気が球磨川くんと黒神さんを足して2で割って、

長者原 融通を掛けてISののほほんさんで割った様な人だな。

何というかのほほんとしているけど、キチンとその先を考えていて、

自分が認めた相手は例え敵であろうとキッチリしっかり護りそうな気がする。

 

「……キスしてるな」

 

「キスしてるね~。私ともする~?」

 

「止めい」

 

俺は決して恥ずかしかった訳でも、なじみさんが怖かった訳でもないからな。

両方なんて可能性はないからな。全くないからな。絶対にないからな。微塵もないからな。

 

「……デレデレすんなよ。君には僕がいるじゃないか」

 

「ヤンデレって嫌だよね~」

 

……こ、怖い。

いや、最悪なじみさんと大刀洗先輩の出会いを無かったことにするけどな。

なんというかなじみさんに久々に出来た繋がりだし無かったことにはしたくないからさ。

だから頼むから殺し合いはしないでくれよ……。

 

「と、取り敢えず結果発表に興味が無いし帰るか?」

 

「そうだね。僕としてもこれ以上此処には居たくないね」

 

なじみさんの表情からは失望、哀れみ、敵意が感じられた。

……ん?敵意?

 

「……なじみさん、大刀洗先輩に初めて感情持ったな」

 

「……ふぇ?」

 

ふぇって可愛いな。

あと、いつの間にTシャツジーンズに着替えたんだ……?

 

「僕が居たくないねと言った後に君が後ろを振り向いて何か考えている間に着替えたよ」

 

「……何のスキルを使ったんだ?」

 

「上書き保存だよ」

 

「確か俺が手のひら孵しを弄って出来たやつだよな」

 

「そうだよ。僕と君の両方の初めてのキスで渡してくれた能力でもあるね」

 

……懐かしいな。

俺が未だスキルを渡すのに口写ししか知らなかった時の出来事だよな……。

 

「大刀洗先輩はどうする?お茶ぐらいなら出すが」

 

「ん~、又今度にさせてもらうね~」

 

「了解」

 

んじゃ、跳躍。

 

さて、跳んできたんだが。

 

「なぁ、なじみさん。この形容しがたい色の布団は何だ?」

 

「コレは玉虫色だよ。見る角度で色が変わってるだろ?」

 

「……いやいやいや、どうやったら布団が玉虫色にテカんだよ!?」

 

「僕の一京個のスキルをふんだんに使ってだよ」

 

「……無駄使いにも程があんだろ」

 

取り敢えず、無かったことに……って出来ない!?

ちょ!?どういうコトだ!?

 

「ふふふ、残念でした♪戻して欲しければ僕の言うことを聞くことだね」

 

「無理なコトじゃなければ何でも良いぞ」

 

「ほう、そんな安請負しちゃうんだね。ま、僕にとっては有り難いことなんだけどさ」

 

何をすることになるんだろうか?

ま、別に何を言われても基本出来るんだがな。

 

「じゃ、今から僕のことをなじみと呼ぶこと。いいね?」

 

「……恥ずかしいんだが」

 

「ふふふ、残念だったね。僕もこれからは光一って呼ばせて貰うよ」

 

「いや、俺が呼ばれる分には全く支障は無いんだが」

 

……物凄く羞恥心が有るんだが。

だって、俺が中学の時からずっとなじみさんで通してきたんだ。

今更変えるのも何だか気恥ずかしいモンがある。

 

「……な、なじみ。きょ、今日のご飯は何がいい?」

 

「そうだね、唐揚げを食べたいかな」

 

「ああ、解った」

 

……物凄くくすぐったいな。

 

「じゃ、光一。僕はお風呂に入ってくるからご飯作っておいてね」

 

「了解」

 

んじゃ、久々にやるか。

それではレッツクッキング♪

-テッテテテテテ♪テッテテテテテ♪テテテン♪テテテン♪テテテン♪テテテン♪テテテテテン♪

 

「グレート上手に出来ました!」

 

隠し味に生姜を少し入れた。

基本は醤油ベースで上げるときには健康を全く考えず取り敢えず美味しい油を使った。

で、大嘘憑きで健康に良くない物で味に支障の無いものを全て除外した。

ん?スキルの無駄使いだって?

 

使えるモンは使わなきゃ勿体ないだろ?

 

「ん~、良い匂いがするね」

 

「おかえり、もう食べれんぞ」

 

「それを察して出てきたんだよ」

 

-閑話休題

 

美味しく頂きました。

と、言うよりも毎回思うんだが俺が美味しく頂きましたって言うのは変じゃないか?

 

「メメタァ」

 

「というわけでなじみさ、え~となじみ。美味しかったか?」

 

「光一が作る料理は例外なく美味しいけど?」

 

いよっしゃああああああああああああ!!

 

 

……ふぅ。

さて、明日は明日の風が吹くと言うぐらいだ、明日にはどんな楽しい出来事があるんだろうか?

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