安心院さんと炬燵に入って蜜柑を食べつつ駄弁りながら物語を傍観するだけの簡単なお仕事。因みに時給2500円   作:惰猫

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安心院さんに萌えを感じつつ傍観する五個目

それにしても炬燵の色がコロコロ変わるのを見て俺は一体どう反応したらいいんだろうか。

だってさ、ライトグリーンやピンク、スカイブルーくらいなら良いんだがな?

流石にインディゴブルーとかワインレッドとか、

鶯色が来たときは本気でどうすれば良いのか解らなかった。

 

「良いじゃないか」

 

「いや、良くねぇよ」

 

だって、朝目が覚めて炬燵を見たら赤黒い布団なんだぜ?流石にびびったな。

 

「それなら何色が良いんだい?」

 

「普通の色が良いよ!つか寧ろ元の色に戻してくれよ!」

 

本気で元の色が恋しい。

俺が十五件のデパートを廻って漸く手に入れた布団だったのに……。

 

「……ごめん」

 

「謝るぐらいなら戻して」

 

「うん、それ無理♪」

 

畜生めッ!

兎に角夜までこの話は置いておいて、だ。

 

「昔はなじみさんツンツンしてたよな」

 

「……ごめん、アレは黒歴史だからほじくり返さないで」

 

「あ、うん。其処まで嫌がるんだったら金輪際出さないよ」

 

「……お願い」

 

……ま、あのときは俺も真剣に戦うってコトがあったからな。懐かしいな。

ま、それはそれとして。

 

「さて、今日は何を作ろうか」

 

「今日は特にリクエストは無いよ」

 

「……そうだ、クレープを作ろう!」

 

「クレープなんて何年ぶりだろう……?」

 

じゃ、いつもの如くアレを流してっと!

それではレッツクッキング♪

-テッテテテテテ♪テッテテテテテ♪テテテン♪テテテン♪テテテン♪テテテン♪テテテテテン♪

 

「グレート上手に出来ました♪」

 

「へぇ、今日はグレートなんだね」

 

「ま、基本は関係ないからな、そこ」

 

「メメタァ」

 

「はい、ストロベリークレープ」

 

「有り難う」

 

「ンで、俺がブルーベリークレープ」

 

「……ブルーベリー好きだっけ?」

 

「いやさ、目に良いって聞いて食べまくってたら好きになった」

 

「……?目が悪いなら欲視力あげるのに」

 

「金輪際、アレはもう二度と使うつもりはない」

 

本当に気持ち悪かった。

いや、多分球磨川くんのを見てしまったからなんだろうけど、アレはトラウマになってるからな。

 

「……あぁ、それはきつかったね」

 

「本気で泣きそうになったよ……」

 

中学生にもなってガチ泣きをしそうになったよ。

ま、それは銀河の果てに未来永劫置いておくとして。

 

「なじみさんってば何で制服?」

 

「気分、だよ♪」

 

「いや、制服なのは良いんだけどさ。何で箱庭学園のじゃなくってI○学園のなの?」

 

「いや、最近そこに居る女の子と連絡しあっててさ」

 

「別次元だぞッ!?」

 

「僕だからね♪」

 

「……な、納得してしまった」

 

ま、なじみさんなら仕方ないね。

何というかしょうがないよな?

 

『お前が泣くトコなんか見たことねえし、見たくもねえよ!!』

 

人吉君格好ぇ!?

ヤバイってコレは!!

 

「……本当に服のセンス以外は凄いよね」

 

「本当に服のセンス以外は良いよね」

 

……なんで服のセンスは駄目なんだろう?

 

「とある感想で『生まれる時代を間違えたんだよ……』ってあったぜ?」

 

「メメタァ」

 

「でも確かに生まれる時代を間違えた感じはあるよね」

 

「確かに」

 

でも、敢えてこの時代で自分のセンスを主張している人吉くんは評価に値すんぜ。

 

「ま、そんなことより」

 

「彼のセンスはそんなこと、なんだね」

 

でも正直人吉君の服のセンスがどうであってもさ、

俺の服のセンスやなじみさんの服のセンスには関係ないからな。

と、いうよりなじみさんは何でも似合うから困る。

 

「ふふふ♪もっと褒めてくれて良いんだぜ?」

 

「……やっぱり恥ずかしいから地の文を読むのは止めてくれない?」

 

「だめだよっ♪」

 

……正直破壊力がヤバイです。

いや、ヤバイではなくヤヴァイだな。

コレは本気で駄目な奴だわ。

満面の笑みを浮かべながら腕を後ろで組んで身体を前に倒しつつ『だめだよっ♪』だ。

コレでダメージを受けない奴は男じゃないって断言できるな。

 

「……どうしたんだい?」

 

「いや、何でもないよ」

 

「……?ま、君が何でもないっていうんだから良いか」

 

「なじみさんって今どんな服が欲しい?」

 

「そうだね……。メイド服かな♪」

 

「了解」

 

今度作ろう。

因みになじみさんのスリーサイズはキッチリしっかりバッチリ記憶してるぜ。

え?何で知ってるのかって?

それは、俺がスキルをコピーして面白半分で劣化させたら体型調査《スリーサイズカウンター》ってのが出来たんだよ。

ま、その偶然が幸いしてなじみさんの服を作れるんだけどな。

 

「……へぇ、何で知ってるんだろう?とは前々から思ってたんだけど、その能力のお陰だったんだね」

 

あれ?威圧感?なんか肩が重い。

 

「このスキルは有り難いけどな。自分の服を作るときも使えるからな」

 

「……僕と君自身以外に使ったことは?」

 

「いや、なじみさんの以外知っても意味無いからね」

 

「ふ、ふぅん」

 

あれ?なんか威圧感がふっと消えた?

ま、肩が重かったから良かったんだけどさ。

っと、それは置いておいて。

 

「今日の晩ご飯何が良い?」

 

「そうだね……。僕は久しぶりにサンマが良いな」

 

『だから俺もめだかさんの様に胸元を露出する!!』

 

『……サタンかっけぇ!!』

 

「オッケ。取り敢えずあの胸をガバッてやっているのと何か感動している二人組はスルーしような」

 

「そうだね。あの二人はスルーしようか」

 

……生徒会に阿久根君が増えたみたいだし、ま、これからどうなるのか楽しみだな。

……未だ変態が増えるのかな?

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