安心院さんと炬燵に入って蜜柑を食べつつ駄弁りながら物語を傍観するだけの簡単なお仕事。因みに時給2500円 作:惰猫
朝、目が覚めたら目の前にメイド姿のなじみさんが居た。
寝ぼけていた俺には何が何やら全く解らず、抱き枕にしていたみたいで。
「……ごめんなさい」
「良いよ。僕が寝顔を眺めていたのが悪いんだしさ。」
……でも、何でまた寝顔なんて見てたんだ?
俺の寝顔なんて需要ないだろうし、何の得にもならないと思うんだがな。
「割と需要あるんだぜ?」
「……え?」
「前に箱庭学園で確か一枚二千五百円で取引されてた筈」
「いやいやいやいや!俺の肖像権は!?」
「……ま、僕が差し止めたんだけどね」
「……有り難うございますぅ」
グスッグスッ……。
俺、もうお婿にいけないよ……。
「大丈夫、僕が貰ってあげるから」
「……普通に嬉しいと思ってしまった俺ェエエエ!!」
壁に向かって頭を打ち付けます。
モチロン壁に傷が出来ないよう、且つ俺の血がつかないようにスキルを使って頭を打ち付けます。
「ちょっ!落ち着こう!一寸落ち着こう!!」
「……なじみさんが言うなら」
モチロンなじみさんに傷なんてグロイモン見せるつもりはないので無かったことにしたけどな。
「……スキルの無駄遣い過ぎるよね」
……そうですねー。
いや、普通に考えたら無駄遣い以外の何者でもないんだろうけどさ。
「それにしても君って急に鬱ったりするよね」
「なんかさ、若干ネガティブになるのが習慣だったからさ」
「……なんだい、その嫌な習慣は?」
「虐められてた時の習慣だな」
「その虐めてた奴は今何処にいるんだい?少しカッ消してくるよ♪」
「スキルの所為だし、しょうがないんじゃないか?人間ってのは異常を嫌うからな」
俺のスキルの代償は銀髪で赤と青のオッドアイという厨二な容姿。
何というか、さ。辛かったな……。
だってよ?俺自身は厨二病なんて患ってなかったのに厨二容姿に強制的になるなんてさ……。
「僕はその容貌、結構好きだぜ?」
「俺も大好きですよ、なじみさんのこと」
ま、軽いトラウマはブラックホールの30cm前当たりに置いておいて、だ。
今日はどういう風なことをしているのかな?あの変態的な生徒会は。
『貴様には失望した。もう何もしなくて良いぞ』
……コレ、今どんな状況?
「そうだね、八代っていう女の子がラブレターの代筆をしてもらう為に依頼に来たんだけど、
彼女が阿久根くんに初依頼として任せた訳なんだよ。
で、阿久根君が何を血迷ったか、『ラブレターの文を考えてコレでどうですか?』
みたいな感じで提出したんだけど」
「あぁ、なるほど。
阿久根君ってば、言葉を伝えたいのか気持ちを伝えたいのか理解出来なかった訳だ」
「That`s right.ご名答」
「何で英語に?」
「ノリ、だよ」
「……それで良いのか?」
「それで良いんだよ」
さて、と。
大方理解したけど、やっぱり天才と呼ばれる人種は何処か抜けてるんだな。
黒神さん然り、阿久根くん然り、なじみさん然り。
「僕は抜けてないけどね♪」
「悪かったから!笑顔でナイフ投げつけないでくれ!!」
何処のPAD長だよ……。
……でも他の人の前では完全院さんななじみさんだけど、家では割と抜けてたりするから萌えるぜ。
後、最近解ったんだが読まれて都合の悪い地の文はご都合主義な力でなじみさんに読まれないらしい。
「……だからメイド服だったのか!?」
「そうだぜ?君のPCには十六○咲夜の画像が一杯だったからね」
「……ギャアアア!?悶え死ぬぅううううう!?」
見られた、見られた、見られちまったよ!コンチクショー!!
アレ、全部俺が書いた奴なのにぃい!!
「絵面はR15位だったんんだけど、何であんな絵を描いてたんだい?」
「……知られざる英雄の人が、さ。
『俺は夏コミで【すいませ~ん!この本下さい!!】
って言ったら俺から目を離した瞬間に忘れられてしまってな。折角二時間も並んで多のに……ハハハ』
って言ってたから同情を禁じ得なくて、さ」
「……あの子はあの子でスキルに振り回されているんだね」
「……その時に俺が書いていた同人誌をフルカラーにして送ったんだよ」
「じゃ、どうして今も置いてるんだい?」
「なんか伝説の一品的な感じになってて価格が高騰してて、軽い小遣い稼ぎな感じで販売してるんだよ」
「……ま、それぐらいなら良いかな」
ふぅ……。
ま、兎にも角にも今日は何を作ろうかな。
…………あ、パフェ作るか。
ってな訳でいつもの歌を!
それではレッツクッキング♪
-テッテテテテテ♪テッテテテテテ♪テテテン♪テテテン♪テテテン♪テテテン♪テテテテテン♪
「プレミアム上手に出来ました♪」
「プレミアムって言えば、駄猫がマジ恋の武○小杉を見てニヤニヤしてた気がするんだけど」
「メメタァ」
ま、取り敢えずなじみさんの発言はマンションの屋上に置いておいて。
「それは割と人目に付くね」
「ま、俺のことでもなじみさんのことでもないし良いじゃないか?」
「そうだね、僕たちには関係無いモンね♪」
それはそれとして、だ。
「黒神さんの服を真似て阿久根君が袖を引きちぎろうとしてるんだけど、さ。
どう反応すれば良いんだろうか?」
「……スルーで」
「……それが得策かもな」
なんで知られざる英雄の人は咲○さんが好きなんだろうか?
……ま、何にせよこれからどうなるのか楽しみだな。