それは彼女の母、神綺からの手紙だった。
文章多めにしようとしたけど
最後のほう会話多めになっちゃったw
まあごゆっくりお読みください~
母親から手紙が来た。
『アリスちゃん。たまにはその可愛いお顔を見せてくれなきゃママ悲しいな~
だから今度家に帰っておいで。 あなたのママ 神綺より』
見て破り捨てそうになった。第一私は過去と決別するためにここにやってきたのだ。家出同然に・・・
なのに帰ってこいだなんていうのはひねくれた私には受容できないものだった。
手紙を机に置き紅茶を淹れる。浮ついた心を落ち着かせるためだ。
「うーん…困ったなぁ。研究にも詰まってるしありがたいことなのに、どんな顔して会えばいいんだろ…」
しかし母親の気遣いを無下にすることもできなかったので私は帰省することにした。
私はなるべく目立たないよう帰省ラッシュに合わせていくことにした。
魔界への入り口は博麗神社の裏にある。なので魔界の帰省の日には博麗神社がある意味賑わう。
だがほとんどのやつらは神社なんて通り道としか考えてないので
しまいには霊夢が関所を設けて金を徴収している。
「はーい、魔界に帰りたけりゃここで金を払って行ってよー」
霊夢に会わせたくないので金を置いて素通りする。
「ちょっとあんた!待ちなさいよ!」
霊夢に腕をつかまれる。
うわーめんどくさい。こうなれば…
「What!? If you want to say,please say it!I'd paid!」
(なによ!文句があるの?お金は払ってるでしょ!)
「うう・・わかったわよ。通りなさい…」
ふふ霊夢英語にきょどって私に気づいてないわ。ラッキー。
「アリスさーん!!」
元気な声が私を呼ぶ。魔界の門番をしているサラだ。
「ん、久しぶり。この時期は大変ね。」
久しぶりに見た彼女は以前より風格を漂わせていた。
「アリスさんがこっちに来るなんて何年ぶりでしょう?
てかなんでサングラスなんかしてるんですか?」
「だって恥ずかしいんだもの…」
自然と笑顔がこぼれる。懐かしい記憶の欠片が頭をよぎった。
サラに別れを告げ魔界へと入る。
魔界という名前だがどこぞのminecra○tの暗黒界のように溶岩の海があったりするわけではない。
ただ幻想郷より殺風景で近代的な感じはあるが。
「よう姉ちゃん」
大通りを進んでいると、人型の男に絡まれた。魔界には珍しいロックな感じである。
「俺、仇桜っていうんだけど、今から食事でもしない?」
ナンパしに来たらしい。帰省ラッシュのときに”食事しない”は論外だわ。
そしてその男を拒否しようとしたとき後ろから女が現れ、
「貴方、何してるの…?私という女がいるのに。さあ帰って私と愛を深めましょ?」
男は女に引きずられて去って行った。
「まるで嵐のようね…」
私の家は家って言えるのかわからないが魔界の中心にあるパンデモニウムで育った。
大きな城のような見た目でできている。
「何用でパンデモニウムに来た?」
もちろん門番もいる。紅魔館と違って真面目だ。
「…実家に帰ってきたんだけど?」
少し真面目君をいじめたくなったので、こう返した。
「何を言ってる…貴方はアリスさん!これは失礼しました!」
「いえ、気にしないで」
ふっ、ざまぁww
重厚な門を通り中に入る。中は主が思い通りにできるように無限と有限の空間が存在している。
「また変な装飾が増えてるし…」
「それは私がデザインしたものです」
「のわぁ!いきなり出てこないでよ」
こいつはここのメイド長である夢子。咲夜と少し似ている。
というかメイドというのはなぜこんなに神出鬼没なのだろうか。
「アリスさんの臭いを嗅ぎつけまして」
犬か。人間にはそんなハイスペック嗅覚なんて存在しない…母親が夢子を魔改造した可能性は否めないわ。
「てかなんで今日に来るんですかー仕事増えるじゃないですかー」
「はぁ…このダメイドは…」
そこは咲夜を見習ってほしい…
「あ、あとこのサングラスはボッシュートしときますね」
すっと華麗に夢子にサングラスを取られる。
「ちょ、ちょっと、返しなさいよ」
「こんなんつけてるのは頭にバカって書いてるのと同じですよ」
相変わらず腹の立つ言い方だが、夢子らしく親近感が持てた。
「きっと神綺様泣いて喜びますよ。貴方が出て行った日も泣いてましたから」
魔界神が泣くって…まったく。
「呆れているのかもしれませんが、それだけアリスさんを大事に思ってるってことですよ」
「わかってるわよ。でも誇れる母親じゃない。子供っぽいし」
「ふふ、アリスさん。あなたはわかってませんね。もし本当に神綺様が子どもだったら、
あなたが抜け出した後、貴方を追いかけたんじゃありませんか?」
確かに私が出ていったあと何も来なかった。
「皆が止めたからじゃないの?」
「いえ、貴方が出て行ったあと神綺様はご自分の愚行に対して泣いておられたんですよ。
ごめんね、アリス・・・と」
その言葉で初めて私は気付いた。母親は努力していたんだと。母親を泣かせたのは私だと…
やがて主の部屋に着く。夢子が扉を叩く。
「神綺様。お客様がお見えになられました。」
「…入っていいわよ」
夢子は”貴方が扉を開けるのよ”と言わんばかりに道を開ける。
懐かしい。よく叩いた扉である。
ドアノブを回しその扉を開ける。
そこにはいつも変わらない母親がいた。
「お帰り、アリスちゃん」
「…ただいま、お母さん」
「ごめんなさい」
まさか母親からその言葉を聞くとは思ってもみなかった。
「私、あなたの気持ちをちゃんと考えてなかった。
ごめんね…ごめんなさい…」
「でも、それはお母さんが私のためにってやってくれたんでしょ?」
「だけど…」
「…私も悪かったわ。勝手に出て行って。だからほら涙を拭いて?魔界神の名が廃れるわ」
「ありがとう。アリスちゃん」
また母親の笑顔が見ることができた。本当にうれしかった。
…そしてまたあの笑顔に会いに行こうと私は思った。
楽しんでもらえたでしょうか?
感想できれば書いてちょ!
神綺の出番は思ってたより少なくなりましたね。
てか勝手に夢子さんしゃべるから困るww
夢子「作者は早く秘封の続編を書かないと皆さん読んでくれなくなりますよ」
…はい、すいません。善処します。