電脳世界の吸血鬼   作:世桜

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どうも。初めましての方は初めまして。『とある作製者の禁書目録』を読んでいる方はこんにちは。世桜と申します。
今回からSAOで一本やっていきたいと思っています。
初っぱなから言うのもあれなんですが……オリ主の口調が安定しないのは仕様なので気にしないでください。


序章:妖精の世界へ

いきなりで悪いけど、皆様(読者様)は『オンラインゲーム』と言われて何を思い浮かべるだろうか。

某紅葉物語かもしれないし、ドロップを使って戦うドラゴンかもしれない。ファンタシーな星かもしれない。思い浮かべるものは人それぞれだろう。だけど、俺が『オンラインゲーム』と言われて思い浮かべるのはさっき上げたものじゃない。もっと現実味溢れることで恐怖の伴うオンラインゲーム『ソードアート・オンライン(SAO)』か、恐怖は無いけど人間の欲望と言う黒いモノの為に生み出されたオンラインゲーム『アルヴヘイム・オンライン(ALO)』だろう。

この二つの中でも俺としては『アルヴヘイム・オンライン』の方が一番に思い浮かべるだろう。俺の義姉、結城 明日奈がプレイヤーではなく被害者として巻き込まれたあのゲームを。

皆様(読者様)からしたら、SAO時代から語る方が良いと思うのだが、今回はSAO時代の前に、ALO事時代、つまりALO事件を語った後に語ろうと思う。

SAO時代の事が知りたい皆様(読者様)は少しの間、待って貰いたい。

 

それでは皆様(読者様)、お待たせいたしました。ALO事件を語らせて貰いましょうか。お相手はこの俺、(ともしび) 今日夜(きょうや)です、以後お見知りおきを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……その話、本当ですかエギルさん」

 

「ああ。さっき写真も見せたろ?……それで、お前らはどうすんだ?キリト、ホオズキ」

 

SAO時代からの仲間であるエギルが経営する喫茶店兼バー、『Dicey Cafe(ダイシー・カフェ)』そこにホオズキこと俺とキリトこと桐ヶ谷 和人―キリにぃ―がここの店長であるエギルさんの話を聞いていた。

そもそもここに俺達が呼ばれた理由はというと、『アルヴヘイム・オンライン』通称ALOに俺の義姉である結城 明日奈―アスねぇ―が幽閉されている可能性があると言う情報をエギルさんが入手したからだ。

 

「勿論行くさ。やっと手に入ったアスナにたどり着くための情報なんだ。例え可能性が低くても俺は行く。……ホオズキ、お前は別に付き合わなくてもいいんだぞ?」

 

「はは……笑えない冗談は止めてくれませんかキリにぃ。……俺も行くよ。眠り姫(アスねぇ)を目覚めさせる王子(キリにぃ)のために騎士()が道を作ってやる」

 

「そうか、ありがとな。……エギル、そのALOってのは何処で買えるんだ?」

 

キリにぃがそう聞くとエギルさんは待ってましたと言わんばかりの顔で俺達を見ながら、

 

「お前らならそう言うと思ってたよ」

 

と言ってカウンターの下からALOを二本取り出した。

 

「行ってこいよ、キリト、ホオズキ。ソフトは奢ってやる」

 

「ありがとうございます。エギルさん」

 

「サンキュー、エギル。……ゲーム機を買わなくちゃな。ホオズキ、ゲーム屋行こうぜ」

 

「了解。でもその前にケーキ食べる時間をもらえますか?」

 

「キリト、ナーブギアで動くぞ。アミュスフィアはアレのセキュリティ強化版でしかないからな」

 

もう一度アレを被る度胸があるならな。とエギルさんは続けて言った。

ナーブギアのセキュリティ強化版……果たして本当に安全なのだろうか。あの茅場晶彦だって試験に合格し安全と認められたナーブギアに殺人機能を着けたというのに。

 

「もう何度も被ってるさ。それに……死んでもいいゲームはヌルすぎるぜ。情報、ありがとなエギル」

 

「ああ。情報代はツケといてやる。……アスナを助け出せよ。そうしなきゃ俺達のあの事件は終わらねぇ」

 

「ああ。いつかここでオフをやろう」

 

キリにぃとエギルさんが打ち付け合うとそのままキリにぃは店のドアを開けて出ていった。

 

「いつもにまして静かだと思ったら、まだケーキ食べてたのか……」

 

「ふぅふいふぁもの「無くなってから喋ろ」モグモグゴックン……好きなものですからね。そりゃ集中だってしますよ」

 

「……そうか」

 

そう言ってエギルさんは俺の横に積んである大量の皿を見た。

 

「それで、何個目だ?」

 

「えーと、八切れは食べてるから……一ホール位だと思いますが」

 

「なんだ、『甘物の宣教師』様はご健在ってか」

 

「……あんまりそれ好きじゃないんですが」

 

『甘物の宣教師』。これはキリにぃの『黒の剣士』やアスねぇの『閃光』のような俺の通り名だ。

理由としだが、恐らく攻略会議中にでも甘物を食べてたし、その後に回りの人にもお裾分けしてたからだと思う。

……まぁ、俺にはもう一つ、通り名が有るんだけど……今は省略させてもらう。

 

「……ま、いいです。エギルさんご馳走さま。お金、ここに置いときます」

 

「おう、まいどありぃ」

 

エギルさんとそんなやり取りをして店から出るとキリにぃが待っていた。

 

「お待たせしました、キリにぃ」

 

「いや、大丈夫だ。それじゃあ、行くぞ。……走れるか?」

 

「問題ありません!鬼の灯、『鬼灯』を舐めないでもらえます?」

 

「そうか。……だったら暇なときにでも少し直葉と打ち合いでもしてやってくれ」

 

「……あれ?嵌められた?」

 

疑問を抱え独り言を呟きながら俺は自転車に乗るキリにぃを追いかけていった。

 

 

 

所変わりここはキリにぃの家。俺はいま玄関でキリにぃを待っている。……ん?何で入んないのかって?そりぁ、仲のいい間柄だからって勝手に家に入るのはどうかと思うが?親しき仲にも礼儀あり。ってな。

……なんかさっきから直葉の声と物凄い音が聞こえんだけど……大丈夫なのかあれ?

 

「ホオズキ待たせたな。ほら、入ってくれ」

 

そんなことを考えていたらキリにぃが麦茶をお盆に乗せて運びながら声をかけてきた。

 

「さっきの音、大丈夫なんですか?」

 

「ああ、気にしなくて大丈夫だ。……ほらキチンと靴は揃えろ」

 

「……はーい」

 

キリにぃに色々言われながらも俺はキリにぃの部屋に案内された。

 

「それじゃあ、行くぞ。準備はいいか?」

 

ラフな格好に着替えたキリにぃが頭にナーブギアを被ってベッドの上から声をかけてきた。

 

「もちろんです。いつでも行けますよ?」

 

「よし。それじゃあ最後の確認だ。妖精の種族は自由。キャラネームはSAO時代のを使うこと。アスナに関する情報があればメッセージを送ること。この三つは覚えてプレイしてくれ」

 

 

「了解。……それでは、始めましょう」

 

ナーブギアをもう一度被り直しキリにぃはベッドの上に。俺はついさっき適当に引いた簡易型布団(座布団を並べただけのもの)の上に。それぞれ横になり、あの世界へと入るためにあの言葉を発する。

 

「「リンク・スタート!」」

 

瞑った目にあった少量の光が消え暗黒が支配する暗闇へと移り変わり、俺の意識は身体から離れ、ゲームの世界、『ALO』の世界へと吸い込まれていった。




どうでしたか?
次回にはALOに入って色々とやっていこうと思っています。
もし次回がありましたら是非とも宜しくお願いします。
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