『
結論からいうと、ヒカルに現れたスキルと少年に現れたスキルは、全てのバランスを崩すものだった。
ホロウエリアの調査はものの数日で終了、雑魚もボスも敵ではなかった、団長が鉄壁の守護神なら2人はさながら…。
街へ戻るや、3人は階層攻略を進めた、3人だけの鬼畜パーティーは攻略組さえ恐れさせた。
ついた通り名は『
ヒカルが望めば、1度見たことのあるアイテムは武器防具問わず複製出来た。
スキルさえも、敵の使用するスキルは本来プレイヤーは使用制限があるものばかりだが、ヒカルはそれを再現する。
その様はまるで魔法のように、もはやゲームバランスなどお構い無し。
少年には少しばかり災難があったことを伝えねばならない、話は印が現れた直後の会話まで遡る。
少年は現れたスキルを確認するために、使用するしかないと考えた。
まぁ、試しに使ってみるしかないかな。
スキルを選択し、意識をそこへ向ける、感覚を研ぎ澄ましソードスキル同様モーションに身体を預ける。
次の瞬間、少年の身体は黒い光に包まれていた。
黒い残光のスキルは次第に光度を強め、黒は闇よりも尚暗い影になり、光は弾けて辺りを照らす。
明るいのに暗い、黒いのに眩しい、それが第一印象。
次に少年の身体を見た団長とヒカルは、目を疑った。
いや正確には、視覚情報を疑ったというべきか。
少年の身体は
黒服に黒髪
背丈はさほど高くなく
体格はやや細さが目立つ
面立ちは整えられていて
性別を聞けばなるほどと思うが
それでも何処か女性的に思えた
しかしそれは
あくまでも思えただけだった
今の今までは
2人の前の少年は
アバターの性別が、逆転してしまっていた。
な、何じゃそりゃぁぁぁぁああああッッッッ!!!!????
少年、もとい元少年の雄叫びが、ホロウエリア全土を包み込む。
団長はそれを見てひとこと
これはこれは、実に美しい、と…。
元少年はそのひとことで、団長に肉薄するや黒い片手剣を鎧の隙間に無理やり捩じ込みます。
殺す…
ヒカルはワタワタと慌てて、団長と元少年の間に割って入ります。
か、可愛いよ、すっごく!(前から可愛いかったけどもっと可愛くなったよ、とは流石に言いませんでした。)
元少年はガクリと膝を着きます
男に可愛いは誉め言葉になってないぞ…
その後ホロウエリアの各ボスに怒りの矛先を向けると、元少年の猛攻が始まりました。
発動したのは『四刀流』スキルは片手武器のスキルを同時に4つ、修得している中から次々に使えるというものでした。
使用するのは、主に『短剣・片手剣・曲刀・細剣』でしたが
時にはそこに『片手棍・体術』などを織り混ぜて放ちます
また、自己強化状態となるスキルでもあるので『四刀流』使用中はアバター自体が武器となります。
手足はまるで、研ぎ澄まされた刃の如く『装備した武器とは別に、斬・突』属性を発生させます。
それなら『片手棍・体術』のスキルだけ使えば良い、と思われるかもしれませんが、どういう訳か『斬・突』属性の無いソードスキルやバトルスキルだけでは、連続して使用出来ないのです。
まるで、斬らせろ、貫かせろと『四刀流』のスキルが渇望するかのように。
反面元々軽量装備であったためか、四肢意外は打たれ弱く回避や防御が少しでも疎かになれば、その脆さから2人はよく肝を冷やしました。
団長曰く、圧倒的な攻撃系のスキルだが、文字通り諸刃のやいばと言える。
あまり過信して突撃し孤立すれば、自分だけでなく仲間まで危険が及ぶと。
四刀流の元ネタは同じ作者様の黒の王です、もう私としては黒=孤高なイメージです。
戦闘描写は色々考えてみましたが、それらしく書けなかったので思いきってはしょりました。