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ヒカルがギルドホームから居なくなった後、ギルドメンバーは周囲を捜索した、狩りを手伝ってくれた彼にも連絡して探してくれるよう頼んだ。
それから程なく、ヒカルの元に黒猫のような少年が辿り着く、持ち前の脚力を武器に。
ヒカルは彼が来たことに気付くと、少しの安堵感を覚える。
そして少女の弱い部分を口にする、少年と出会う事が出来て嬉しかったこと、このまま次の層へ上がれば死ぬかもしれないこと、この世界をみんなで生きて脱出しよう。
仲間と約束した、そう頭ではわかっていても怖くて押し潰されそうになっていたこと。
その夜、少年と少女はギルドホームへ戻らず宿屋に泊まります。
ギルドメンバーには、少女が落ち着くまで時間をくれないか、少年はそのように伝えます。
翌朝、少年の元に置き手紙を残して、少女の姿はありませんでした。
話を聞いてくれて、ありがとう、これ以上みんなを心配させられないので帰ります。
今度会う時は、貴方と並び立てるようになっていたいです。
ギルドホームへ戻ったヒカルは、リーダーに逃げ出したこと、心配させたことを謝りました。
その上で、もう一度じっくり特訓していこうと提案します。
誰ひとり欠けること無く、もとの世界へ帰るため、時間をかけても安全に狩りをしながら強くなりたい。
それを聞いて少年達は、攻略組を目指して焦りすぎていたこと、ホームを買う資金に拘るあまり安全を無視していたこと、何よりメンタルケアを怠って来たことを謝罪しました。
ギルド『月夜の黒猫団』反省会です
それから暫くはゆったりとした時間が流れました、基本的な戦闘技術は無料で配られた指南書を参考に、経験値よりもお金よりも全員の安全を重視して、ゆっくりとしかし確実にMobを駆逐していきます、彼のように。
件の少年はというと、攻略組のトップとして最前線を支えていると風の噂に聞きました。
いつか再会することを夢みて、黒猫達は野生の獣達と戯れます。
ある日、黒猫達は安全に気を配りながらも、下層では上がらなくなって来たレベリングを、既に踏破されたダンジョンで行うことにしました。
ヒカルは嫌な予感がしました、彼にも連絡して、本当は行きたくないことを相談します、けれどもみんなを置いてひとりで帰るのも躊躇われ結局着いてきてしまいました。
流石に踏破されたダンジョンだけあって、宝箱は軒並み空箱、Mobの情報も指南書が教えてくれる通り、何も危険はありませんでした、みんなで力を合わせて落ち着いて対処すれば。
そう思っていました、黒猫のひとりが、不意に、唐突に、指南書には記されていない扉を発見するまで。
少年達は沸き立ちます、新発見かもしれない、レアアイテムが手に入るかも。
それは彼の忠告のひとつを呼び起こしました、たとえどんなに簡単なダンジョンでも、攻略組の見つけていないもの、指南書に書かれていないものは触れるな。
もしかしたら敢えてスルーされたトラップかもしれない、或いは時限式タイマーで出現する可能性もある、転移結晶が使えない部屋に閉じ込められて、状態異常を重ねて発生させたあとに、大量のMobに殴り殺しにされるかもしれない。
それでも、もしかしたら何も起こらないかもしれない。
罠は無く、Mobも湧かず、部屋に閉じ込められたりすることもなく、レアじゃないかもしれないけれどアイテムやお金が苦労することなく手に入るかも知れない。
それは、確かにありました。
この世界のレア中のレア『還魂の聖晶石』死んだものは10秒以内であれば蘇生可能
原作崩壊へ突き進みはじめました、アニメ観ていてとても嫌な展開だった記憶しかありません、ゾンビ映画嫌いなので例の展開を期待された方には申し訳ありませんが…。