Fate/BigDaddy Prototype 作:凡人9号
呼ばれたと思ったら真っ暗で、とりあえず上に向かって掘り進んだら地下室だった。
そんなよくわからん現状だが、分かることが一つだけある。
目の前の白髪が俺を呼んだということだ。
その後ろに着物を着た爺さんがいることからおそらくここは日本なのだろう・・・しかし、日本にあんな妖怪なんていたか?噂でしか聞いた事がなかったが、まさかぬらりひょんなのか?それにしては後頭部が短い、うん、おそらく人間なのだろう。
・・・それにしても、この老人。どこかで 似たような雰囲気の輩とあった事があると思ってじっくり観察していたら分かった。
こいつはアレキサンダーに似ているのだ。
将来自分が狂うであろう事を察して、そうなった時に狂った自分を誰かに殺してもらうために準備をしていたかつての優秀な科学者にして、自称『偉大なるアレキサンダー』。出来れば理性のある状態で会いたかったものだ・・・
まぁつまるところ、この爺さん殺していいんだよな?狂っちまった奴は殺すに限る。
何故か知らんが『プラスミド』と『ジーントニック』の変更が手軽に出来るようになっているようなのでこれまで付けていたものから俺の考えた戦闘用の物に変えておく。
さぁ、初陣と行こうじゃないか。
「ふむ、混沌・狂(善)まぁこれはよい。筋力B、耐久B、敏捷C、魔力C、幸運D。さて、これで勝てるかのぉ、雁夜」
「俺には、勝つしか選択肢はないんだ!今更やめられるか!」
おそらく召喚に成功したであろうサーバントのステータスを確認した間桐臓硯が楽しそうに笑うが、間桐雁夜は必死の形相で叫ぶ。
「この儂が頑張る息子の為に折角用意した触媒も使わずに召喚するからじゃ」
「黙れ臓硯。貴様のやることだ、どうせ碌でもない
「息子から信用されて内容で儂は悲しいわい」
後ろでニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべる臓硯から一歩離れ、目の前に立つ
潜水服の左手に、青い雷が走っているのだ。
「お、おい?ば、バーサーカー?」
そう、間桐雁夜が声をかけると同時――――
彼の真横を青い雷が走った。
背後で聞こえるくぐもった声に反応して雁夜が振り返ると、そこには青い電気を全身から放電しつつ、細かに痙攣する臓硯の姿があった。
「バーサーカー!何してるんだ!」
そう問えど、バーサーカーと呼ばれた潜水服の存在。ラムダは答えない。否、答えられない。何故なら彼の声帯は生前の、英雄へと至る前の段階ですでに改造され出せる音と言えば唸り声程度の物のみなのだから。
しかし、
『狂った奴、殺す。それが、それのみ、助け』
その意志が届いた時、間桐雁夜の頭には疑問が渦巻いていた。
『何故臓硯が痺れたまま動けないのか、狂っているのは
「い、いいぞバーサーカー!そのままだッそのまま―――カフッ」
バーサーカーにパスを通して魔力を送りほんの少しだがステータスの強化を図ろうとした直後、雁夜は口から血を吐いた。そして、突如全身を襲う激痛に身をよじる、
「雁夜ァアアアア!貴様、この儂を憚ったな!よくも、許さん―――ギィッ」
痺れが収まったのか、杖を地面から軽く上げ、激昂しながら振り下ろそうとした時だ、再び間桐臓硯を青い雷が襲った。
雁夜が再びバーサーカーへと振り返り、彼が見たのは、左手に炎を纏う姿。そして、バーサーカーが指を鳴らすと、間桐臓硯の体は炎に包まれていた。
燃えながらもしばらく暴れ、そして倒れていく間桐臓硯を見た雁夜は、いつの間にか激痛の収まっていた体を抱えながらバーサーカーを見るとドリルがあったはずの右手で淡い赤色の模様が目を引くナマコやウミウシ等の海洋生物の類の生物が一匹握られていた。
「待てバーサーカー、何だそれは。何するつもりなんだ?」
右手に持つ物を見ていたバーサーカーがゆっくりと顔を動かし、視線が雁夜をとらえる。
『お前、これ、食う』
「・・・・・・嘘だろ」
ゆっくりと足を動かしいてくバーサーカーと後ろへ下がっていく雁夜。
そんな和やかな雰囲気を壊すかのように――――
『雁夜、お主よもや、あの程度で儂を殺した等と思っていなまいな』
何処からともなく、地下室全体に間桐臓硯の声が響く。
「なっ!どこだ臓硯!姿を見せろ!」
『そこのバーサーカーが何を取り出したかは知らぬが、儂から解放されようなどと夢を見るからだわい』
直後、地下室の隅、天井、ありとあらゆる場所から大量の地を這う虫々がわき出してくる。
「ば、バーサーカー?」
先ほどまで持っていた赤い模様のウミウシを雁夜に投げ渡し、そしてすぐに雁夜に近づき、両手を両脇の下に伸ばすして持ち上げ右肩に担ぐように乗せる。
『さて雁夜よ。お主の令呪、儂が有効活用してやるとするかのう』
「バーサーカー!何とかできないか!」
雁夜の叫びに応えるかのように、バーサーカーの左手が変容していく。
手の表皮に六角形の穴がいくつも連なったような物体が出来上がり、その穴の中から次々と黄色と黒の模様を持った羽虫、蜂が頭をだし、そして飛んでいく。
その間も、相手いる右手に銃のような物を手にする。上部には蒸気機関車の車輪の様な物が蠢き、時に一回転し。その銃身にはランタンの様な物がぶら下がっている。
そしてその銃口を壁についている階段へと向け、トリガーを引く。
その銃口から飛び出したものは銃弾ではなく、鋲の様な、ボルトの様な留め具。その武器の名前はリベットガン、文字通りリベット、ボルトの様な物を飛ばす道具で、本来は海底都市ラプチャーへの水漏れを止めるための工具であるのだが。
飛び出したリベットが着弾した場所が発火し、その周囲にいた虫達が燃え始める。
これが、バーサーカーがラプチャーを駆け抜ける道中で海底都市の科学技術で改造した相棒の一つ。
「バーサーカー・・・お前も虫使いだったのか」
辺りが何かが燃える匂いと虫の奇妙な悲鳴が包む中、雁夜が呟いた。
しかし当人から帰ってくるのは『さっさと、ソレ食え』だけである。
何をもって食べさせようとしているのか、生きたまま食べなければいけないのか、されど
そんな状況でも、事態は進む。
蜂が虫を殺せど、階段にリベットを打ち込み虫を燃やせど、次から次へと湧いてくる大量の虫。
そんな一進一退、またはジリ貧になっているバーサーカーが打った一手、いや二手。
左手に現した緑色の球体をあたりに複数投げる。虫にあたるとその球がはじけ、そして当てられた虫が近くにいた虫にかじりつく。
そして次に左手に出した青い球、先ほどと同じようにあたりに投げつけると、どこからともなくブラウン管テレビの上部にプロペラと、下部に機関銃を備えた機械がけたたましい駆動音を地下室へと響かせながら現れる。現れた物の内の一つは赤いラインが入っており、区別化がされているのであろう。その機体が階段の先へと飛んでいく。
続々と現れる虫達をその針で仕留める蜂達。
階段に何かが撃ち込まれる度に上がる火の手と、階段を上がろうとしている虫が次々と焼けていく。
自分を食べてる虫を味方だと認識しているのか、一方的に食べられ続けるかつて自分を
空を飛ぶ奇妙な機械の銃撃によって蹂躙されていく。
そんな光景を見て、赤い模様のウミウシを両手で持った間桐雁夜は呟いた。
「なんか、ヤバいの召喚しちまったよ、葵さん・・・」
臓硯ってこんな存在でいいんでしたっけ?って聞きたいんだけどあまりに低い文章力で読者さん方が分かってくれるか凡9不安。
※この小説はノリを楽しんで頂く作品です。
ダディさんのステータスは他のサーヴァント見てマスターがマスターなのでこれくらい?同じ改造人間なのでフランちゃんに近いものにもしたりしました。
そしてダディ謎のADAM提供、こいつ何がしたいの?(なお作者も(ry