Fate/BigDaddy Prototype   作:凡人9号

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タイトルが傑作映画の続編作ったら駄作になったンゴ、みたいになったけど気にしない!


第四話 続・仄暗い海の底から

時は深夜。

通常ならば人間は皆寝静まり、夜間も起きている人は極少数のこの時間帯。

 

そして突如海から現れた右腕にドリルを付けた潜水服の謎の英霊(サーヴァント)を前に、硬直状態は転機を見せた。

 

「のう小僧。アヤツの力量は如何ほどだ?」

 

牛二頭が引く戦車(チャリオット)に乗る大柄の赤毛の大男がカーディガンを着た少年に問いただす。

 

「そこそこ・・・なんだろうけど、狂化されてアレなら、普通の英雄を狂化させただけ、なのか?」

「ふむ、しかし、それにしてはどうにも・・・」

 

英雄には、独自の()()の様な物がある。

青いドレスの少女にも、緑のタイツの男にも、戦車に乗る大男にも、電柱の上で立つ黄金の鎧を着た男にも。

 

しかし、海から現れた者にが、それがなかった。狂化されているから、という言い訳の余地もなく、英雄だとは考えもできない存在。

 

そんな者が、潜水服のヘルメットを動かし、一人一人サーヴァントへと目を向け回り、そして一点で止まる。

 

「誰の許しを得て(オレ)を見ている、海の」

 

黄金の鎧を纏う英雄だった。

黄金の鎧の男がその背後の空間にある三つの黄金の渦を移動させ、渦の中から剣の切っ先と、槍の切っ先と思われるもの二つを現しながら、その黄金の渦を少しだけ移動させ、潜水服の真正面へと向ける。

それに対し、潜水服はその左手をまっすぐ突き出すだけ。

 

「魔法か?」

「いいや、魔力もそう多くない、というかお前以下だ。多分違う」

「じゃあ何だ」

「見てれば分かるだろ、黙ってろライダー」

「ここで他の者潰れるのもなぁ。アヤツ面白そうでもあるから、残念だ」

「ライバルが減るのはいいことだろ、なに馬鹿言ってんだよライダー!」

 

現状はいわば、黄金のサーヴァントの宝具のお目見え、潜水服の、おそらく狂戦士(バーサーカー)の力量を謀る場。

 

「海の物は海に戻り、無様に藻屑と化せ」

 

黄金の男が言い切り、黄金の溝から武器を真っ直ぐ潜水服に向け射出する。

 

発射直後、黄金の男が目を見開き、その他の者は皆爆風から顔を守る。

 

一つは海に落ち水柱を、一つはコンテナに突き刺さり、爆風を。

 

 

 

そして最初に放たれた槍は()()()()()()()いたのだ。

 

 

「や、奴め。本当にバーサーカーなのか!」

「狂化して理性を失くしているとしては、えらく奇妙な奴よのう」

 

深緑の槍兵(ランサー)と、戦車に乗る大男(ライダー)が驚嘆の声を上げる。

 

「ラ、ライダー、何が起きたんだ!?」

「あやつ、今空中で止まっておる槍を左右に振り、飛んでくる他の槍と剣の進路を変更させたのだ」

「・・・魔力は多くないし、それに、魔術を扱うバーサーカーなんて・・・」

 

外野が考察している中にも、当人達は動く。

 

 

潜水服が突き出していた左手を少し引き、そして再度突き出すことによって、空中に停止していた槍が左手の動きに連動し、真っ直ぐに元々黄金の渦があった場所を通過し、どこかへと消えていった。

 

「貴様、我の宝物に振れるだけでなくそのまま紛失させるとは・・・そこまで死に急ぐか、雑種ッ!」

 

直後、黄金の男の背後に現れたのは二十にも及ぶ黄金の渦と、その中心から覗く剣に始まり斧、槍、斧槍といった武器の数々。

 

「先の術を使い、どこまで凌ぎ切るか。さぁ、見せてみよッ!」

 

まるでその言葉に応えるかの如く、潜水服の右腕のドリルが轟音を立てて回転し始め。射出された二十の武器の雨へと、ドリルを突き出し駆ける。

 

その場にいた誰もが、何だただの狂戦士(バーサーカー)だったか。とため息を突きかけた直後、

 

ドリルにあたった武器が弾かれるように吹き飛び、辺りのコンテナや地面に被害を出していく。

 

そして最後の剣が、弾かれた直後、これまでの様に乱雑に飛ぶのではなく、黄金の男が立つ街頭に向かって飛び、街頭の根元から切り裂いた。

 

いつの間にか街頭から飛び退き、そして地面に着地した黄金の男。その背は細かに震えていた。

 

「痴れ者が。天に仰ぎ見るべきこの我を、同じ大地に立たせるかァッ!この不敬、万死に値するぞ!!」

 

直後、彼の背後には数えきれぬほどの、視界を覆わんばかりの黄金の渦が出来上がり、古今東西の武具の数々が頭をのぞかせる。

 

「そこな海の。肉片一つ残るとは思わぬことだな!」

 

後にバーサーカーはこう語る、『剣飛んでったの事故ですやん』と。

 

しかし、黄金の男の怒りは止まる。パスによって自身へと飛んできたマスターの言葉によって。

 

「時臣、貴様如きの諫言でこの王たる我の怒りを鎮めろとは・・・随分大きく出たな、時臣」

 

口からは確かに怒りの感情が感じ取れるが、何を思ったのか黄金の渦を次から次へと消していく。

 

「フンッ、命拾いをしたな、海の。他の雑種共、次の時までに有象無象を間引いておけ。王たる我と(まみ)えるのは真の英雄のみで良い」

 

そう言い残し、黄金の鎧の男は黄金の粒子のみを残し消えていく。

 

「ふーむん、どうやらアヤツのマスターはアヤツほど剛毅なタチではなかったということだな」

 

そんなライダーの言葉が静かになった港に響いた。

 

 

 

 

 

ガンマだが、戦場の雰囲気が最悪です。いや、戦場の雰囲気は最悪なのが普通なんだけど。この嵐が去った後の様な「あれ?次なにすればいいんだっけ?」って雰囲気が個人的には嫌いだ。他のビックダディと戦った後の「ADAM摂取してもらいたいけど新鮮な死体ってどこだ?」って感覚に近い。

 

とりあえず当初の目的であった「遠坂時臣という貴族のサーヴァントと因縁」の様な物は作ったし、俺の持つ「単独行動B」というトニックに似たスキルのおかげで雁夜から無駄に魔力を貰わなくていいが、今しがた戦った感覚だともう少しだけステータスが欲しいと思うのは欲張りではないだろう。

 

いやしかし・・・

 

「お、おい、アイツこっち見たぞ」

「ふむ、今の所おとなしいが、次に何をしてくるか分からないのがバーサーカーなのならば迂闊に動くべきではないだろうのお」

「俺としては、セイバーとの決着をつけたいところであるが・・・」

「アイリスフィール、下がっていてください。何をするか分かりません」

「そうねセイバー、気を付けて」

 

なんでこんなに警戒されてるんだ、俺?海から出てきたっていう第一印象が悪すぎたのか?

参ったな、この体はエレノアを助ける直前の、死ぬ前のエネルギーあふれた体。つまりすでにビックダディ、喋れないのだ。俺の声が聞こえるのはパス繋がっている雁夜だけだし・・・

 

しかし、今目の前にいるのが古今東西の英雄達か。さっきの金色のは分からないが、二槍流に見えない何かを持った人、そして牛の曳く・・・多分戦車(チャリオット)に乗る筋骨隆々のマッチョマン。そういえばさっき海の中で聞こえにくかったけど征服王とか言ってたよな、雁夜の家に戻ったら調べてみよう。

 

「う、動かないぞ。なんだ、誰を狙うのか考えてるのか!」

「バーサーカーならば目に入ったらすぐに襲ってくるだろう。だから違うのだろう」

「つまり、マスターが何とかして抑えているということだな」

「襲ってのないのならば好都合、どうしましょうか、アイリスフィール」

「ま、まだ様子見でいいんじゃないのかしら?」

「アイリスフィール!それでは甘いですよ!」

「その通りだセイバー!セイバーのマスターよ、戦は相手の隙を如何に突くかだ!」

 

や、やばいな、敵が纏まり始めてるぞ。多分あと少しで団結しかねない・・・ど、どうする?雁夜?・・・返事がない。とりあえずこっち見てる奴でも倒すか。四人くらいいるけど一番分かりやすいところにいる奴でいいよな!




原作に絡むようになったら部屋捜索して発掘したけど(凡9、ダサシンでの反省点を生かさず)、難しいな。主に文章の再現が。まぁ、ダサシン読んでた人なら分かるでしょうが、これが凡9クオリティです。

さーて、これからどうしよう。
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