if〜刹那君は引きこもり〜   作:猫舌

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第17話

刹那サイド

 

 

三日目も気付けば終わり、最終日の昼になっていた。飛行機までの空き時間で僕達は国際通りでお土産を買っていた。

 

 

「えっと・・・この紅芋タルト4箱ください」

 

 

僕は家族の分のお土産を買って、店を出る。国際なんて呼ばれてるだけあって人の数がヤバい。そう思いながら携帯で時間を確認すると集合時間まではまだ一時間以上あった。どうやって暇を潰そうか・・・。考えながら歩いていると、クラスメイト達がDQNな方々に絡まれているのが視界に入った。うわぁ、面倒臭い。僕は溜息を吐きながら向かう。

 

 

「だから良いって言ってるでしょうが!」

 

「ちょっとだけ俺と遊ぼうぜ?」

 

「そうそう、退屈させねえからさ!」

 

「だから迷惑って言ってるでしょ!?」

 

 

近づく度に会話が耳に入る。さてと、僕の考えを察してくれるだろうかこの子達は・・・。呼吸を整えて僕は彼女達の前に出た。

 

 

「ダメぇ!お姉ちゃん達を連れてかないで!」

 

「せ、刹那!?」

 

「あ?何だガキ?この姉ちゃんの妹か?」

 

「違うよ!僕は真希お姉ちゃんの弟の刹那だ!」

 

「お、お姉ちゃん・・・そうよ!この子は私の自慢の弟の刹那よ!」

 

「そうか・・・おいクソガキ、何処か行ってないと痛い目みるぜ」

 

 

そう言ってDQNのリーダーは拳をボキボキと鳴らす。正直怖さも何も感じない。調子に乗ってる馬鹿に僕言った。

 

 

「知ってる!それってテレビで言ってた中二病って言うのだ!お兄ちゃん中二病だ!」

 

「なっ、このガキ!」

 

 

ブチギレた馬鹿が拳を振り下ろしてくる。後はコレを避けt「オイ」・・・あれ?何で蒼乃さんがDQNの拳を受け止めて殺気全開の目で見てるの?何で月村さん達も一瞬で取り巻き達をKOしてるの?

 

 

「何私の刹那を傷物にしようとしてるんだ?殺すぞ?」

 

「お、お姉ちゃん?口調が可笑しいよ?ほ、ほら、スマイルスマイル」

 

「うん♡ちょっとだけ待っててね?お姉ちゃんちょっとこのお兄さんを殺・・・殺して来るからね。アリサぁ!すずかぁ!」

 

「ええ、分かってるわ」

 

「ふふふ・・・死なないでね」

 

「ふ、ふええ・・・」

 

 

怖っ!え、ナニコレ?何でこの三人に恐怖してるの僕は?マジギレした時のお母さん以上の殺気ですけど!?そのまま路地裏へとDQN達は引きずり込まれていき、打撃音と液体が撒き散らされる音がした後、良い笑顔の三人が戻って来た。

 

 

「お待たせ!愛しの弟きゅん!」

 

「演技だ馬鹿。さっさと戻るyって痛っ」

 

「どうしたの刹那?」

 

 

足に痛みが走った僕は靴を脱ぐ。そして履いている靴下の爪先が赤く染まっていた。靴下もキャストオフすると、靴擦れを起こしていた様で、血が滲んでいる。

 

 

「やっぱり慣れない靴は履くべきじゃないね」

 

「大丈夫刹那?ほら、背中に乗って。アリサ、刹那の荷物持ってあげて」

 

「分かった。すずか、刹那の足の手当お願い」

 

「うん、如月君。ちょっと染みるけど我慢してね」

 

「うっ・・・染みる」

 

「我慢なさい。男の娘でしょ?」

 

「ニュアンス違うよ・・・」

 

 

こうして僕は何一つ活躍すること無く蒼乃さんに運ばれて先生達と合流し、空港へと向かった。

 

 

~空港~

 

 

「私達の便が来るまで30分だ。今の内にやりたい事はやっておけ」

 

 

織斑先生の言葉に自由時間になり、僕達は空港の屋上に来た。不思議と人が居ない。

 

 

「えっと・・・三人共さっきはありがとう。役に立てなくてごめん」

 

「良いのよ別に。良い思いもさせてもらったしね。ほら」

 

『真希お姉ちゃん!真希お姉ちゃん!真希お姉ちゃん!』

 

「おい、それ何処から入手した」

 

「え?蒼雲で録音してただけよ?」

 

「【何言ってんのコイツ?】みたいな顔するな!そして其処の二人!ソイツのデバイスからデータをもらうな!」

 

 

何か色々台無しだ。僕は溜息を吐きながら三人の間を通り抜けて屋内へと戻る。

 

 

「早くしないと置いてくよ、《真希》、《アリサ》、《すずか》」

 

「「「!うん!」」」

 

 

返事を聞いて、自然と口元に笑みが浮かんだ気がした。僕達は飛行機に乗り込み、遂に沖縄の地を飛び去った。そしてあっと言う間に時間が流れ、自宅前まで帰って来ました。靴擦れ?空港に着くまでの間に完治したよ?僕の身体能力舐めるな。蒼乃さんを家の前まで送る。

 

 

「ありがとね。送ってもらっちゃって」

 

「ううん、僕も背中借りちゃったしね」

 

「気にしなくて良いのに。それじゃあ、その・・・」

 

「うん、あの馬鹿共との模擬戦でしょ?頑張ろう」

 

「ええ。絶対に負けられないわ」

 

 

そう言って蒼乃さんは決意の篭った目をする。その表情に思わずドキッとしてしまった。

 

 

『真希、少し良いか?』

 

「アインス?どうしたの?」

 

 

そう言ってアインスは蒼乃さんの端末に移って話をし始めた。そして数分後、アインスは僕の端末に戻って来る。

 

 

「話は終わった?」

 

『ああ、真希は今日から刹那の恋人の一人だ』

 

「・・・what?」

 

『提督、私の真似デスカ?』

 

「ちゃうわ。アインス=サン?何を言ってらっしゃるので?」

 

『もう意地を張るのは辞めたらどうだ?刹那のやってる事は好きな子にちょっかい出す小学生だぞ』

 

「いや、好きとか・・・そんな事・・・ないし・・・」

 

『分かったからモジモジするのを止めろ。辛抱たまらなくなる』

 

 

アインスは偶に目が怖い時がある。

 

 

「で、でもディアーチェ達だって」

 

『既に許可はもらってあるぞ』

 

「早いよ!て言うかよく許可出せたね皆!」

 

『お前は嫌なのか?真希が彼女で?』

 

「嫌じゃ無いけど!・・・はっ!?」

 

 

完全に地雷を踏んだ。気付けば僕は涙を流した蒼乃さんに抱きしめられていた。

 

 

「良かった・・・良かったよぉ・・・」

 

「あー・・・うん。蒼n、真希・・・好きだよ」

 

「うん・・・私もだいすきぃ・・・」

 

 

暫く僕達はこのままだった。何も言わずに認識阻害と防音の結界貼ったセシア達の仕事ぶりに一層涙が出た。その後帰宅した僕は家のドアを開けた。

 

 

「ただいmってうわあ!?」

 

 

開けた瞬間蹴りが飛んできたのでそれを思わず手で受ける。この感じ何処かで覚えが・・・。

 

 

「・・・感は鈍ってない様ですね」

 

「まさか・・・」

 

「久しぶりですね。刹那さん」

 

「うん、久しぶり・・・《トリエラ》」

 

 

僕の目の前には褐色の肌に金髪の髪と、ボーイッシュな服を着た少女《トリエラ》が居た。

 

 

「何時戻って来たの?」

 

「昨日です。もう居ても立っても居られず」

 

 

そう言ってトリエラはポケットから何かを取り出す。僕は彼女に嫌われている。きっと嫌がらせに違いないな。そう思っている僕の目の前に現れたのは一つの指輪だった。

 

 

「刹那様、結婚してください」

 

「・・・ぽい?」

 

 

頭の中が一気に真っ白になった。え?何?血痕?ああ、僕殺されるんだ。血まみれにされてグチャグチャにされるんだ。そっか・・・。

 

 

「あの、痛いのは嫌だから一瞬でね?」

 

「痛い?問題ありません。痛いのは女の方ですから」

 

「君の方なの!?」

 

「はい。私にそんな趣味ありませんから」

 

「君の趣味も大概だよ!」

 

『待ってくださいマスター、トリエラさん!何か言葉がすれ違ってます!』

 

「「ん?」」

 

 

この後、ディアーチェ達が来て僕は家の中へと入って行った・・・。

 

 

刹那サイド終了

 




久しぶりに投稿できました!
次回から模擬戦と如月家修羅場編が始まるかも!?
続きは次回!
さようなら!
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