if〜刹那君は引きこもり〜   作:猫舌

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ども!
今回から暫く、rainバレルーkさんの《人外になった者》とのコラボを書かせて頂きます。
初めてのコラボなので、何卒暖かい目で見守ってください。


刹那「甘えるな!」バキッ

猫舌「ペサァーーーー!?」


では、どうぞ!


番外編ふぁーすと!
番外編ふぁ~すと! 《ifのif~刹那君と人外さん~》 第1話


三人称サイド

 

 

これはもしもの更にもしもの話・・・。ある日、ある世界に一人の男がいた。その男は夜の街を一人で歩いている。

 

 

「ハハ♪今日はいい月だ。だろ、《朧》」

 

『ソウデスネ王ヨ』

 

 

ポケットの"相棒"に話し掛けて夜空に光る月を見上げて楽しそうに笑う。このまま楽しい気持ちで帰宅する・・・筈だった。

 

 

「おぉっ!?」

 

『王!』

 

「ダメだ!朧を"展開"どころか能力すら使えん・・・」

 

 

急に足元に出現した歪に男は引きずり込まれていった・・・。男が居なくなった道には、月が輝いているだけだった・・・。

 

 

三人称サイド終了

 

 

刹那サイド

 

 

今日も今日とて課金廃人の僕は深夜のコンビニへパーカーのフードを深くかぶって向かっていた。今日の空は曇っていて、月が全く見えない。今日に限って街灯もチカチカして何か不気味だ。

 

 

『何か起こりそうですね。さ、早く買って帰りましょう』

 

「そうだね、行こうセシア」

 

 

首元に掛けられたデバイスと会話しながらコンビニへと走る。そしてコンビニで課金カードと家族へアイスを買った僕は早足で来た道を引き返す。道中、道を歩いていると突風が吹き荒れた。

 

 

「わぷっ・・・急に何だろう?」

 

『くっ・・・マスターがスカートさえ穿いて居れば・・・そうだ!』

 

「ちょっ、セシア!?」

 

 

馬鹿げた発言をした駄バイスの強制セットアップにより、僕の服装は制服とスカートに変わった。

 

 

「てか・・・艦これの響かい!」

 

『ディモールト!さあ、奇跡の風よ!マスターのパンチラを!』

 

「しかも何でミニスカなのさ!?にゃああああ!」

 

 

僕の叫びも虚しく風が吹き荒れる。それと同時にシャッター音がヤバい。暫くすると風は止み、その場を静寂が支配する。

 

 

『チッ・・・もう終わりですか』

 

「セシア二ヶ月メンテ無し」

 

『わ、私に死ねと!?』

 

「なら写真消して」

 

 

----ぁ・・・!

 

 

『そ、それは・・・!』

 

「ならメンテは無しだね」

 

 

----ぁ・・・ぁ・・・!

 

 

『だって・・・マスターのパンチラは私の夢ですよ!?他の読者さん達だって!』

 

「メタ発言すな」

 

 

----ぁ・・・あ・・・!

 

 

「ん?」

 

『マスター!直上です!』

 

「へ!?」

 

「ぁぁぁぁぁああああああ!」

 

「そ、」

 

『空から男の人が降ってきた!』

 

「いや、シ○タじゃないかrはぶっ!」

 

『ま、マスター!』

 

 

空から突然落ちて来た男は僕に直撃して二人揃って地面に倒れこむ。イタタと思いながら目を開けると、其処には黒髪のイケメンフェイスがあり、僕の唇に柔らかい物が当たっている感触があった。その正体に気付き、フリーズしていると黒髪イケメンが笑みを浮かべて僕を見る。

 

 

「いきなり何かと思ったら・・・悪く無いな」

 

「・・・は?」

 

「空腹がヤバイんだ。ちょっとだけもらうぜ、お嬢ちゃん」

 

「あ・・・」

 

 

そう言って僕の首筋にイケメンが舌を這わせる。僕の体は突然の感触にビクンと跳ね上がる。首元ではセシアが『なにやっとんじゃワレぇ!×××ぞ!』と言っているが、何故かアウトロール、バリアジャケットの解除が不可能になっている。力の入らない僕はなすがままにされ、思わず出そうになる声を必死に堪えていた。そんな中、イケメンの前歯が少し伸び、首筋に刺さるのを僕は見逃さなかった。次の瞬間、

 

 

「!?ふぁーーーーっ♡ま、まっひぇ♡こ、こぇ・・・らめぇ・・・♡」

 

 

頭の中が真っ白になって何も考えられなくなる。僕の言葉にイケメンは聞く耳を持たず、僕に歯を立てる力を強めた。だが・・・

 

 

「悪い、あと少sガアアァアァアァア!?」

 

「んぅ・・・しゅごぉ・・・♡」

 

 

突然苦しみ出したイケメンの前歯からは僕の血が滴っていた。

 

 

「アウトロール出来た!何しとんじゃ変態!」

 

「ごはっ!」

 

 

アウトロールに成功したセシアがイケメンを蹴り飛ばして僕を抱きかかえる。

 

 

「大丈夫ですかマスター!」

 

「しぇ、しぇしあ・・・♡あたみゃが・・・ぱちぱちって・・・ふぁ・・・♡」

 

「・・・ゴクリ・・・はっ!と、取り敢えず家に転移します!・・・一応アレも」

 

 

そう言ってセシアがイケメンを抱えて魔法陣を出現させた所で僕は意識を落とした・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ふわぁ」

 

 

目を覚ますと自室のベッドで、窓の外からは日差しが差し込んでいた。どうやらあの後一晩寝てしまった様だ。あまりハッキリしない意識でリビングへ向かうと、先程の黒髪イケメンが如月家の面々に囲まれて亀甲縛りで正座させられていた。

 

 

「えっと・・・これ何のプレイ?」

 

「む!?刹那、起きて平気か!?」

 

「うん、大丈夫だよディアーチェ。で、この人は・・・」

 

「ああ、強姦魔だ」

 

「だから俺は吸血鬼だっての。性犯罪者じゃねえ」

 

 

イケメンが弁解すると、シュテル達がデバイスと魔法陣を向けてトリエラは銃を向けた。僕はそれを慌てて止める。

 

 

「待った待った!確かに昨日この人にキスされたり血を吸われたりしたけど!」

 

「GUILTY!」

 

 

誰かが叫び、殺気が膨れ上がる。僕は溜息を吐きながら全員をバインドで拘束した。そしてイケメンの縄を魔力刃で斬る。

 

 

「えっと・・・大丈夫ですか?」

 

「助かった。昨日は悪かったなお嬢ちゃん♪」

 

「あ、僕男です」

 

「・・・なん・・・だと・・・」

 

 

僕の言葉にイケメンはその場に膝を付いた。僕は苦笑いしながら思い出し、聞いてみた。

 

 

「あの、昨日は大丈夫でしたか?最後苦しんでたんで」

 

「あ、ああ・・・正直死ぬかと思った」

 

「僕って結構特殊体質だから下手に血を摂取したら死にますよ?」

 

「どうもこの場所に飛ばされてから空腹でな。まあ、お陰で満腹だ♪」

 

 

そう言ってイケメンは二カッと笑う。流石イケメン、笑ってもカッコイイ。取り敢えずソファーに座らせて説明を求める。

 

 

「えっと・・・何で空から降ってきたんですか?」

 

「ああ、実は昨日街を散歩してたら地面に歪が出現して気が付いたら落ちてたんだ。能力は使えないし、腹は減るしでもう大変だったぜ」

 

「そうだったんですか・・・じゃあ、昨日の突風は」

 

 

歪がこの世界に出現した副産物なのかもしれないな。アテナさんに聞いてみるか・・・。そう考えながら今後について話し合う。

 

 

「えっと・・・よければ暫く家に泊まって行ってください」

 

「良いのか?俺は昨日お前の血を吸ったりしたんだ。またお前を襲うかもしれないぜ?」

 

 

そう言うイケメンの手を僕は握る。彼の目の奥には少し自分に似た何かを感じた。だから不思議と他人に対する緊張感や嫌悪感を感じなかった。僕はイケメンを見て言った。

 

 

「襲う気があるのならそんな事自分から言いませんよ。それに行く所無いでしょう?」

 

「・・・お人好し・・・だな」

 

「よく言われますよ」

 

「だが・・・嫌いじゃない。すまないが世話になるぜ。俺は《暁 アキト》だ。アキトでいい」

 

「僕は《如月 刹那》です。刹那で構いません」

 

 

こうして、引きこもりと人外さんの初邂逅は終了した・・・。

 

 

「あの~・・・そろそろ開放してもらえませんか?もう警戒してないんで」

 

 

セシア達が床に転がって言う。僕はバインドを解除した。

 

 

「僕の為に怒ってくれたのは凄く嬉しいよ。でも亀甲縛りはダメでしょ」

 

「いや、注意するのはそこか?」

 

 

アキトさんが突っ込む。その後部屋を案内したりしてあっと言う間に夜になった。そして夕食になったが・・・。

 

 

「アキトさん・・・食べますね」

 

「これでも腹四分って所だけどな。それにとても美味い」

 

「ありがとうございます」

 

「刹那、アキト、飯のおかわりはいるか?」

 

「「yes♪」」

 

「仲いいね~」

 

 

ディアーチェに二人で茶碗を渡していると、レヴィが大盛りのご飯を食べながら言う。そんなこんなで夕食も終え、入浴もすませた僕とアキトさんはアキトさんの客間で窓から星を見上げながらアキトさんの居た世界の話を聞いた。

 

 

「ISと女尊男卑の世界・・・か」

 

「良い奴も多いんだが・・・許せない奴もいる」

 

「どの世界でもクズはいるんですね」

 

「ああ、刹那も苦労してたんだな」

 

 

そう言ってアキトさんは僕の頭を撫でる。何かお兄ちゃんみたいだ。

 

 

「なら俺の事は兄ちゃんでも構わないぜ?」

 

「ふえっ!?ぼ、僕もしかして口に出してました?」

 

「いいや、そんな顔してたからだ」

 

「そんな顔してた?・・・じゃあ、《アキ兄》って呼んでもいいですか?」

 

「ああ。それに兄ちゃんに敬語はいらないぜ刹那♪」

 

「うん、アキ兄」

 

 

僕が笑うと、アキ兄はまた頭を撫でてくれた。僕に此処まで優しくしてくれる他人は何時ぶりだろうか。そう考えると涙が溢れてくる。それをアキ兄は優しく拭ってくれた。

 

 

「これ位で泣くなよ。可愛い顔が台無しだ♪」

 

「・・・可愛いって言うな」

 

「ははっ、涙目で睨まれても可愛いだけだぞ」

 

「うう・・・もうっ」

 

 

ふざけているとお互い疲れていたのか、そのまま同じ布団で眠りに落ちてしまった。家族や真希以外との暖かさに僕は幸せを感じながら眠りに落ちた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Good-night刹那♪」

 

 

刹那サイド終了




はい、コラボ第1話でした!
今回のコラボで初めてrainバレルーkさんの作品を知った方は是非バレルーkさんの作品を読んでください!
とても面白いです!
ではまた!
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