ネタを練ったり、翔鶴建造してテンション上がったり、学校の試験勉強に追われたり等あって中々時間が取れませんでした。
では、コラボ第2話。
どうぞ!
三人称サイド
早朝、アキトはリズムよく刻まれる包丁の音と和食の定番の味噌汁の香りに目を覚ました。
「・・・刹那?」
隣に眠っていた筈の弟分が居ないことを認識し、目を擦りながら階段を降りてリビングへと向かう。扉を開けると、朝日の光を受けて輝く白髪を結い、エプロンをして鼻歌を歌いながら朝食を作る"大人の"刹那が居た。
「・・・beautiful」
「~♪ん?あ、アキ兄おはよう」
「・・・あ、ああ・・・おはよう」
「丁度良かった。味噌汁の味見お願いしてもいいかな?」
「おう、任せろ」
アキトは何処かの漫画で読んだ新妻像と刹那の姿を何処かで重ねながらも小皿に入った味噌汁を口に含む。するとアキトは目を見開く。
「美味い!刹那は料理が上手いな」
「えへへ・・・アキ兄に喜んで欲しくて・・・頑張っちゃった」
照れくさそうにする刹那を見て本当に男なのかと疑いそうになる。最初は成長した姿に驚いたが、昨夜に魔法の事等を聞いていたので、年齢魔法と言う物だろうと直ぐに推測できた。
「それじゃあ、卵焼きとか作っちゃうから新聞でも読んで待ってて」
「分かった。何か手伝って欲しいことがあったら呼んでくれ」
「うん」
アキトの言葉に頷くと、刹那は鼻歌を歌いながら作業に戻りアキトはソファに座って新聞を読みながら時々刹那を見ていた。暫くするとリビングのドアが開き、如月家の面々が顔を出す。
「あ、アキト早いね」
「おう、レヴィ。おはよう」
「まさか我らより早く起きているとはな」
「美味そうな匂いで目が覚めてな。ん?二人だけか?」
「セシアは昨日撮った刹那の写真の編集、アインスは朝に弱いからな」
「シュテるんとユーリも朝弱くて・・・。今日は学校も休みだしね」
「金剛とトリエラは?あの二人は朝強そうだが」
「あの二人はバイト疲れでダウンだ」
ディアーチェの言葉にアキトは驚く。それを見て苦笑しながらディアーチェは続けた。
「コンビニでバイトしている様だが昨日ヘルプであの後夜勤に入ったのだ。どうも職場の同僚が面倒な者だったらしい」
「そうなのか」
「そんな訳で、ゆっくり寝かせてやってくれ」
ディアーチェの言葉に頷いていると、刹那が朝食を配膳し終えてアキト達に声を掛けた。
「三人共、ご飯できたから冷めないうちにどうぞ」
「「「ああ(うむ/うん)」」」
席について朝食を食べる。相変わらずの美味さに全員の顔が綻ぶ。三人はあっという間に朝食を食べ終えてしまい、刹那に変わってレヴィが食器を洗っていた。ディアーチェは洗濯をし、刹那はアキトと掃除をする。終えた後はソファーに座ってテレビを見る。ゆったりとした休日が過ぎて行った・・・。
三人称サイド終了
刹那サイド
昼食に素麺を茹でていると、後ろから誰かに抱きしめられる。この匂いは・・・
「おはよう金剛」
「good-morning提督!よく分かったネ」
「金剛の匂いがしたから分かるよ」
「・・・提督はワンちゃんみたいデース」
そう言って金剛は僕を抱きしめる力を強める。僕は金剛に声を掛けた。
「食べ終わったら好きなだけ甘えて良いからもうちょっと待っててね」
「分かりまシタ!待ってるネ!」
そう言って金剛はソファへ言ってアキ兄達と話し始める。僕も茹で上がった素麺を盛り付けて冷やした露を運び、昼食を摂り、ソファでゆったりとする。それから皆でテレビゲームで遊んだ。そして夕方の事・・・
「それじゃあ行って来る」
「うん。アキ兄、本当に大丈夫?」
「ああ、場所は教えてもらったし丁度外の空気も吸いたかったしな」
そう言ってアキ兄は財布をポケットに入れて靴紐を締めた。
「じゃ、行って来る」
ドアを開けてアキ兄は晩御飯の買い出しに出掛けて行った・・・。ただこの時僕は気付くべきであった。
「あの人・・・誰?」
僕を散々追い掛け回す馬鹿共が居た事に・・・。
刹那サイド終了
三人称サイド
アキトは刹那に教えてもらったスーパーで買い物を済ませ、帰路に着いていた。暫く歩いてから立ち止まり、声を出す。
「さっきから俺に何か用かいお嬢ちゃん達」
そう言うと、曲がり角の影から三人の人物が姿を現した。《高町 なのは》、《フェイト・テスタロッサ》、《八神 はやて》の三人である。なのはが一歩踏み出してアキトに聞く。
「貴方は何者なんですか?」
「俺か?俺は刹那の兄貴分みたいなもんだな。そう言うお嬢ちゃん達は何者だ?」
「私達は刹那君の友達です!」
「・・・の、割には随分とストーカー紛いな事するんだな」
アキトの言葉に場の空気が変わった。アキトから発される圧になのは達は押されている。それを無表情で見ながらアキトは続けた。
「どうせ刹那が言ってた時空なんちゃらの阿呆共だろ?」
「・・・知ってたんですね。なら貴方からも刹那君に言ってください。刹那君の力は世界に必要だって」
「そうです。刹那一人で何人もの命が救えるんです」
「お願いします!刹那君の目を覚まさせたってください!」
そう言って三人はアキトに頭を下げる。そんな三人を見てアキトは・・・
「だが断る」
バッサリと斬った。その言葉に三人の顔に明確な敵意が生まれる。
「どうして・・・どうして貴方達はそんな酷い事が言えるんですか!?」
「酷い事?勝手に魔法だの抜かして人攫ってく様な事してるそっちの方が酷いがな」
「違います!私達は世界の為に・・・!」
「その為に関係無い所に踏み込んでんじゃねって言ってんだこの侵略者」
アキトから発される威圧感が一段階上がる。三人は震えながらも言った。
「侵略者なんかじゃ無い!私達は正義と法を守る組織です!」
「それはお前達の領土の勝手な言い分だろ。こっちからすれば迷惑だ。・・・帰る」
そう言ってアキトは歩き出した。後ろで何か言ってるが気にせずアキトは帰宅する・・・。
~如月家[リビング]~
アキトは先程の出来事を余すことなく刹那へと話した。
「・・・本当にあの三馬鹿は」
「どうする?今なら俺が殺って来てもいいぜ?」
能力が使えなくなっても身体能力は高いアキトが拳を鳴らす。それを見て刹那は手で制した。
「放っておいて良いよ。知り合いに相談して何とかするからそっちの方が面倒事が少なくなるし」
「そうか。それにしてもアイツ等本当に虫唾が走るな。法律が無かったらミンチにしてたぞ」
「うん、落ち着こうか。皆もデバイスとか仕舞って」
トリエラがコンデンサーを取り出した辺りで刹那の冷や汗が加速した。その場は何とか収まり、刹那は溜息を吐いた。
「いい加減諦めてくれないかな・・・」
「それは無理だろう。刹那の様な才能の塊は誰もが欲しがるはずだ。魔法主義の塵芥共は特にな・・・」
まさかアキトにまで接触してくるとは思わず、刹那だけでなくその場の全員が溜息を吐いた・・・。
三人称サイド終了
刹那サイド
アキ兄から話を聞いた後、僕はとある人物に電話を掛けていた。電話を掛け、2コールもしないうちに相手が電話に出る。
『もしもし刹那。どうかした?』
「急にごめんね、《真希》」
電話の相手は僕の恋人である《蒼乃 真希》だった。僕は今回アキ兄が別世界から跳ばされて家で居候している事、三馬鹿に絡まれた事、ハラオウン親子に相談して欲しい事を話す。真希は即答し、電話越しでも分かる位殺気を放っていた。
『・・・本当に困ったわね』
「本当にアキ兄に手を出すとは思ってなかったよ」
『そのアキトさん・・・だっけ?本当に良い人ね」
「うん。最高の兄を持ったよ僕は」
『この勢いで私の事をお姉ちゃんって呼んでもいいのよ!ハァハァ・・・!』
「・・・キモッ」
『んんっ!その罵倒がまた良い!』
「・・・全く。それじゃあね真希」
『ええ、大好きよ刹那♡』
「うん・・・僕も好きだよ」
自分で言って恥ずかしくなりながら電話を切る。僕は暫く顔の熱が引くまで部屋から出られなかった・・・。戻っても何となく気づかれてアキ兄にからかわれたのは別の話だ。
刹那サイド終了