if〜刹那君は引きこもり〜   作:猫舌

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番外編ふぁ~すと! 《ifのif~刹那君と人外さん~》 第5話

刹那サイド

 

 

僕がアキ兄に気絶させられてから数日感が経過した。セシア達が血塗れになって帰って来た時は驚いた。そんな僕は地下室でアキ兄用の強化スーツを作っている。この世界に来てから能力が使えなくなったアキ兄は身体能力が高いだけで、この前の馬鹿共が援軍を呼んだら最後だと危惧しての制作だった。そして遂にスーツは完成した。

 

 

「出来た・・・眠い・・・」

 

『此処最近徹夜するからですよ・・・』

 

「だってあの馬鹿共が何するか分かったもんじゃないし・・・」

 

『それはそうですけど、取り敢えず締めといたんで暫くは大丈夫ですよ』

 

 

セシアと話しながらアキ兄の元へと強化スーツを持って行く。アキ兄はリビングでトマトジュースを飲みながらテレビを見ていた。アキ兄に僕は話し掛ける。

 

 

「アキ兄、スーツが出来たよ」

 

「本当か?・・・って凄い隈だぞ刹那」

 

「えへへ・・・ちょっと無茶したかな」

 

「お前は自分を蔑ろにしすぎだ」

 

「ごめんごめん。早速なんだけどコレを腰に巻いて」

 

「・・・ベルトか?」

 

 

アキ兄に渡したのは、赤色のベルトに斜めになった銅色のバックルが付いた物だ。アキ兄はそれを腰に巻きつける。

 

 

「それじゃあ、そのバックルを横に倒して」

 

「こうか?」

 

『complete』

 

 

ベルトから音声が鳴ると、アキ兄の体に黒のジャケットの上に銅色のアーマーが装着された強化スーツが纏われた。腰には専用の武器が装着されている。強化スーツを見てアキ兄はニヤリと笑った。

 

 

「最高だぜ刹那。ありがとな」

 

「うん!それ頑張ったんだよ。だって魔力が無くても使えるデバイスだから!」

 

「・・・は?」

 

 

僕の言葉にアキ兄はポカンとなる。

 

 

「・・・それじゃあアレか?俺はコレを着てれば魔法も使えるのか?」

 

「うん。でも素材の強度的にはSSSクラスまでの魔法しか使えないけどね」

 

「イマイチ分かりにくいんだが、どれくらいの威力だ?」

 

『簡単に言えばマスターに近いレベルです』

 

 

セシアの言葉にアキ兄は再びポカンとなった。それを見て苦笑した次の瞬間、周りの景色が一気に変わった。結界が貼られた時と似ていたが、何処か違う。只の結界とは思えなかった。僕達は急いで外に出る。外は夜に染まり、赤い月が輝いている。そして街には何の気配も無かった。否、結界を張られたのは街だけではない。この地球其の物が結界に覆われていた。当然街に人気は無く、魔導士の気配すら感じられない。と言う事は管理局じゃないのか・・・。そう思っていると僕はある事に気付いた。何時もなら結界に居ても平気な筈のディアーチェ達の気配を感じないのだ。

 

 

「何で・・・何でだ!?」

 

『マスター!アテナ様から通信が入ってます』

 

 

セシアの言葉で我に返り、通信に出る。そこには血相を抱えたアテナさんが居た。

 

 

『刹那さん!大変です!』

 

「丁度僕も聞きたかったんですよ。何ですかこの状況・・・」

 

『実は、違う世界同士が繋がった歪みが発生する事件が相次いでるんです』

 

「じゃあ、アキ兄が来たのって・・・」

 

『はい、歪みの影響です。それで再びこの世界で歪みが発生したので、取り敢えず世界を結界で覆ったのですが・・・焦っていた所為で如月家とその中以外の全てが対象になってしまいまして・・・』

 

 

だからディアーチェ達は居なかったのか・・・。納得した僕は安堵の溜息を吐いた。だが、その安心した気持ちは、アテナさんの次の一言でブッ飛んだ。

 

 

『それで、世界の歪みを修正するのは良いんですけど・・・向こうから良くない物が来てしまったみたいで・・・。お願いします!それを倒してください!』

 

「倒してくださいって・・・ん?」

 

 

アテナさんの言葉に戸惑っていると、空に大量の歪みが出現し、そこから謎の機械人形が降下して来た。それも沢山だ。

 

 

「え・・・何アレ」

 

「・・・ISだ」

 

「アレが・・・IS・・・」

 

 

でも確かISって人が乗ってるんじゃ無かったっけ?そう思っていると、ISの一気が此方に急降下し、着地した。そして此方を見ると、ISから声が流れた。

 

 

『アーカード・・・見つけたぁ・・・ハハハ!』

 

「アキ兄、避けて!」

 

 

僕が叫ぶと同時にISの頭部から光線が放たれた。アキ兄は何とか躱す。地面には大穴が開き、マグマでも流し込んだかの様に高熱を帯びたクレーターと化していた。

 

 

「セシア!セットアップ!」

 

 

僕はセシアを纏い、忍者刀でISを斬り付けた。だが、刃は通らず、セシアの刃が折れた。

 

 

「なっ!?」

 

『邪魔だ人間・・・死ねェ!』

 

 

隙を見せた僕にISから爪が伸びて襲いかかった。痛みを覚悟して僕は攻撃が来るのを待つしか無かった・・・。だが、次の瞬間。

 

 

「させるかクソ野郎」

 

 

アキ兄の声と共に数発の魔力弾が放たれ、ISの爪は逸れて、地面に突き刺さった。僕はその隙にISの懐に潜り込んで、中心部分に手のひらを当てた。そして、

 

 

「《ザケルガ》!」

 

『グギャアアアアア!?に、人間如きがあああああ!』

 

 

ザケルガに貫かれたISは爆発し、その中から人形のナニカが姿を一瞬だけ現し、サラサラと消えていった。それを見た後、お礼を言おうとアキ兄を見ると、冷や汗を流していた。

 

 

「ど、どうしたのアキ兄!?」

 

「刹那・・・かなりヤバイかもしれん。アイツ等只のISじゃない・・・」

 

「ど、どう言う事?」

 

「ISは本来喋らない。そしてさっきの奴から出て来たナニカ。あれは俺の居た世界で最も厄介なバケモノ《ホムンクルス》だ・・・」

 

「何でホムンクルスがISと一体化してるの?」

 

「俺にも分からん。だが油断できないのは確かだ。刹那、ISが全部で幾つ出現したか分かるか?」

 

「取り敢えず出てきたのは此処だけみたいだから全部で108体って所かな?」

 

「そんなに居るのか・・・そう云えばセシアは大丈夫か?盛大に折れただろ?」

 

 

アキ兄に言われてセシアを見ると、暫くは修復しかできそうに無かった。僕はセシアに声を掛ける。

 

 

「セシア、戦極ドライバーとロックシード出して。セシアは修復に専念して」

 

『了解です。マスター、ごめんなさい』

 

「気にしないで。後は僕とアキ兄に任せて」

 

 

僕はドライバーを腰に装着する。するとドライバーの横に鎧武者の横顔が描かれた。そして僕はロックシードの一つを取り出し開錠した。

 

 

「セットアップ!」

 

『《オレンジ》!』

 

 

次の瞬間、頭上からチャックが現れてその中からオレンジを模した鉄塊が降りてきた。それと同時に僕に青いジャケットが装着される。そしてドライバーにロックシードを填め込んだ。

 

 

『《LOCK ON》~♪~♪』

 

 

ドライバーから法螺貝の様な音が鳴り始める。そしてドライバーのブレードを斬り降ろした。

 

 

『ソイヤッ!オレンジアームズ!《花道・オンステージ》!』

 

 

鉄塊が僕に落ちて、変形し、鎧として装着される。それと同時に組み込まれていた年齢魔法が発動し、僕の体は大人モードへと変わった。腰には専用武器《無双セイバー》が装着され、右手にもオレンジアームズの専用装備である《大橙丸》が握られていた。因みにこの大橙丸は任意で出したり消すことが可能である。

 

 

「刹那・・・それは・・・」

 

「これは僕の新しい力・・・アーマードライダー《鎧武》さ」

 

 

そう言うと僕はロックシードを一つ出して開錠する。それは変形し、桜を模したバイク《サクラハリケーン》へと変わった。僕はそれに跨る。そしてもう一つロックシードを出して変形させると、それはバラを模したバイク《ローズアタッカー》へと変わる。

 

 

「アキ兄はそれに乗って。空中戦じゃこっちが不利だから相手を撃ち落としてから地上で仕留める」

 

「分かった。それじゃあ、向こうは任せたぜ」

 

 

そう言ってアキ兄はローズアタッカーを走らせ、街中へと消えていった。僕もサクラハリケーンに跨り、別の方角へと走り出した・・・。

 

 

刹那サイド終了




どうも猫舌です!
コラボ会も次回で最終回です!
実は最近気になって新しい小説を書こうかなと思っています。
・・・ええ、分かってます。他のを書いてないのにと自分でも思ってます。でも、書かずにはいられないんスよ!
では、次回!


刹那「これ以上仕事を増やすなバカ作者!」パンチ!

猫舌「ペサァ!?」バキッ!
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