if〜刹那君は引きこもり〜   作:猫舌

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今回で、コラボは最終回です。


番外編ふぁ~すと! 《ifのif~刹那君と人外さん~》 最終話

刹那サイド

 

 

夜の街を僕はバイクで駆けていた。腰に装備された無双セイバーを抜き、引き金を引くと、無双セイバーに装備されている銃弾が発射可能になった。弾数は四発。僕はその一発を空中にいる一気のISに撃ち込んだ。直撃した機械人形は背中から煙を上げながら落下して行き、地面に落ちた。僕はバイクで走りながらISへ接近し、ギギギと立ち上がるISを斬り裂いた。

 

 

『グゲゲ・・・ガァッ!』

 

 

ISと一体化したホムンクルスが一瞬だけ姿を現し、風化して消えていった。まさかコイツ等一機一機に居るのか!?そう思っていると、僕の頭上に大量のISが群がり始めていた。

 

 

「なら・・・コイツでどうだ!」

 

『《イチゴ》!』

 

 

赤いロックシードを取り出して、解錠する。すると上空からイチゴの形をした鉄塊が出現する。僕はオレンジとイチゴを入れ替えてセットした。

 

 

『《LOCK ON》~♪~♪』

 

 

そしてブレードを振り下ろす。

 

 

『ソイヤッ!イチゴアームズ!《シュシュッと・スパーク》!』

 

 

鉄塊が鎧となって纏われ、両手には専用武器《イチゴクナイ》が装備される。僕はそれを空中へ投げつけた。イチゴクナイは空中で大爆発を起こしてISを空中から落下させた。僕の手には再びイチゴクナイが握られる。

 

 

「おお、これは便利だ。これで決める!」

 

 

ドライバーのブレードを三回振り下ろす。

 

 

『《イチゴ・スパーキング》!』

 

 

空中にイチゴクナイを投げると、巨大なイチゴの模様が浮かんで大量のクナイが降り注ぐ。ISの集団はクナイの雨に晒され、火花を上げて爆散し、大量の人型が浮かび消えて行く・・・。一先ず自分の範囲は終わり、アキ兄を援護に行こうとしたその時、

 

 

「はあ!?また歪みかい!」

 

『今度は60機来ます!』

 

「仕方ない・・・ん?」

 

 

その時僕の目に入ったのは二人の人だった。その二人は目にも止まらぬ速さでISをバラバラにしていった。そんな中、その内の一人らしき女性から端末に通信が入る。何で僕の番号知ってるんだ?そう思いながら僕は通信に出る。そこからは女性の声がした。

 

 

『貴方がアキトのお気に入りね?』

 

「えっと・・・貴方は一体・・・」

 

『質問を質問で返さないでちょうだい。・・・私は《シェルス》。アキトの救出とホムンクルスの破壊に来たわ』

 

「貴方がアキトさんの言っていた大切な人・・・」

 

『ふえっ!?そ、そんな事言ってたの?』

 

「とても嬉しそうに語ってましたよ。本当に好きなんだなって思いました」

 

『そう・・・』

 

「でも、ちょっと妬けちゃうな・・・」

 

『妬ける?』

 

「初めて出来た兄貴分だったから・・・ちょっとチクッとして・・・」

 

『・・・ねえ、私の事お姉ちゃんって呼んでもらえるかしら?』

 

 

シェルスさんの突然の頼みに一瞬困惑した僕は恐る恐る口にした。

 

 

「え、えっと・・・シェルスお姉ちゃん・・・?」

 

『はうっ♡』

 

「しぇ、シェルスさん!?」

 

『だ、大丈夫よ・・・ガブリエラ、ティッシュ頂戴』

 

『・・・何をやっているのだお前は』

 

 

通信の向こうでシェルスさんがもう一人の人とやり取りをした後、シェルスさんから声が掛かる。

 

 

『・・・キミ』

 

「は、はい!」

 

『私達はこの歪みから出てくるISは私達で潰すからアキトの事をお願い』

 

「・・・良いんですか?」

 

『ええ。アキトの弟分は私の弟分だもの。姉貴分が増えれば貴方も嫉妬しなくて良いし、増えて一石二鳥じゃない』

 

「・・・ありがとう《シェル姉》!」

 

『さあ、行きなさい!此処は私達が食い止めるわ!付いてきなさいガブリエル!』

 

『やれやれだな。頼んだぞ坊主』

 

「はい!」

 

 

僕はバイクを走らせてアキ兄の元へと急いだ。・・・あ、あの人達僕の性別見抜いてた!絶対良い人だ。そう思いながら全力で進む。そして目の前にISの集団に押されているアキ兄が目に入った。その瞬間、僕の中の何かが切れた。

 

 

「アキ兄に何しとんじゃゴルァ!」

 

『《パイン》!《LOCK ON》~♪~♪』

 

 

ISをバイクの後輪を当てて飛ばしながらアキ兄を守る。

 

 

「せ、刹那?」

 

「待ってて。全て蹴散らしてシェル姉達と直ぐに会わせるから」

 

「シェル姉って・・・シェルスか!?」

 

「うん。さあ、木偶人形共。スクラップにしてやる!」

 

『ソイヤッ!パインアームズ!《粉砕・デストロイ》!』

 

 

ブレードを振り下ろして、黄金色の鎧と専用武器《パインアイアン》が装備され、僕はそれを振り回して辺りのISを砕く。そして一箇所に留まった残りのISに向かって飛び上がる。そしてブレードを一回振り下ろした。

 

 

『ソイヤッ!《パイン・スカッシュ》!』

 

「ハァッ!セイハアァァァァ!」

 

 

そしてエネルギーが溜まったパインアイアンをISに向かって蹴る。ISは全て潰れ、粉砕された。僕は全滅を確認しながら着地する。

 

 

「アキ兄!大丈夫?」

 

「ああ、お前のお陰でな。それで、シェルス達ってのは?」

 

「うん、ガブリエラとか言う人と一緒に来てたみたい」

 

「アイツも来てんのか。よし、行こう」

 

「分かった。セシア、どう?」

 

『全快です!何時でもどうぞ!』

 

「セシア、セットアップ!」

 

 

僕はドライバーを解除してからセシアを纏う。今度は元の身長に戻って忍者刀を抜く。

 

 

「アキ兄、僕に掴まって。全力で飛ぶよ!」

 

「飛ぶってどうsってうおっ!?」

 

 

僕はアキ兄の腕を掴んで飛ぶ。兎に角急がないと・・・!待っててシェル姉。シェル姉達がいた所に戻ると、シェル姉達が地面に倒れていた。

 

 

「シェルス!大丈夫か!?」

 

「えっと、ガブリエラさんも大丈夫ですか?」

 

「ごめんなさい。しくじったわ」

 

「まさか最後の最後であんなのが来るとはな」

 

 

シェルス姉達の視線は空中に向いていた。見上げると、其処にはISの刀を持った女性型の黒い何かが此方を見下ろしていた。何かが口を開いて喋る。

 

 

『まさか人間が此処まで奮闘するとは思ってもいなかったぞ。まあ、其処の二人が来ようが私には勝てんがな。ハハハハハ!』

 

「・・・お前がシェルス達をやったのか・・・」

 

「・・・お前がシェル姉達を・・・・」

 

 

僕とアキ兄は立ち上がり、武器を向ける。それを見て相手は笑い声を上げた。

 

 

『だったらどうする?』

 

「「ぶっ殺す!」」

 

 

僕とアキ兄は分散し、攻撃を仕掛けた。僕はアクセルシューターを使い、一気に叩き込む。

 

 

『馬鹿め。私には停止結界があるんだよ』

 

「・・・バカはお前だ」

 

『何?ガハッ!?』

 

 

ISは背中に攻撃を受けて地に落ちていく。

 

 

『な、何故私の停止結界を・・・!アレの防御は完璧なはずだ!』

 

「それはそっちの世界の話でしょ。こっちには魔法がある。今の背中への攻撃も魔力による物だからね」

 

「刹那、ナイス惹きつけだったぜ」

 

「そっちこそよくあの距離から当てられたね」

 

「まあな。さて・・・どうしてくれようか」

 

「少なくとも直ぐには殺さないよ・・・」

 

『あ・・・ああ・・・ま、待て!待ってくれ!話を聞いてk』

 

「死ね!」

 

「くたばれ!《バオウ・ザケルガ》!」

 

----バオオオオォォォォォォ!

 

 

『た・・・助けてくれーーーーーーー!?』

 

 

断末魔を上げてアンノウンは消滅した。あの停止結界とやらはアキ兄から聞いていて、基本何でも防御されて厄介らしいが、魔法が相手なら話は別だ。僕とアキ兄なら倒せる。僕達はシェル姉達の所へ戻り、回復魔法を掛ける。

 

 

「これで大丈夫。改めまして、如月 刹那です。よろしくお願いします」

 

 

シェル姉達は全快し、自己紹介した僕を見ると、目を見開いた。

 

 

「どうしたの?」

 

「な、何で縮んでるのよ・・・」

 

「これが僕の元の身長だよ。アレは年齢魔法って言ってね・・・」

 

「か、可愛いいいいい!」

 

「ふぎゅ・・・く、苦しいって・・・」

 

 

シェル姉の抱きしめに息が止まりそうになる。く、首入ってます。

 

 

「何よこの子さっきまで守ってあげたい系男子だったのに今度は育てたい系男子になるなんて。アキト!こんな子と数日感もいた訳?」

 

「まあな。でも刹那は凄いぞ。俺達に出来ない事もポポンとできちまう」

 

「そうなの?良い子ね刹那は~」

 

「あ、あの・・・撫でないで・・・」

 

 

シェル姉はずっと僕の頭を撫でてくる。この人も上手いな。僕の周りにはテクニシャンが多い。そう思っていると、上空の歪みが塞がり始めた。それと同時にアテナさんから通信が入る。

 

 

『皆さん、聞こえますか?』

 

「アテナさん。全て倒しましたよ」

 

『ありがとうございます!それで、アキトさん達は早くあの歪みへ!アレが唯一戻る方法です!』

 

「唯一って、彼処までどうやって行くんだよ!」

 

「僕が連れて行くよ。皆僕に掴まって!」

 

「ま、待て刹那。まさかまたか?」

 

「うん。だから早く!」

 

 

皆を捕まらせて、僕は上空へと飛んだ。このままならギリギリ間に合う。僕はスピードを上げて、穴のギリギリまで、来た。すると、アキ兄達の体がふわりと浮いて歪みへと吸い込まれていく。アキ兄達は僕に声を掛けた。

 

 

「刹那!色々とありがとな!お前は最高の弟だぜ!」

 

「私も貴方の事は忘れないから!また会いましょう!」

 

「アキトが世話になった。この礼は何時か必ず!」

 

「うん!また、何時か!」

 

 

こうして、アキ兄達は歪みの中へ消えて行き、世界は元通りに動き出した。こうして、引きこもりと人外さんの長い様で短い物語は終わった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~数日後~

 

 

「何時の間にか~♪タ○プワイ○ド~・・・ん?」

 

 

ある日、アキ兄の部屋を片付けていると布団の下から一枚の手紙が出て来た。手紙の裏には《deer刹那》と書かれていた。僕は手紙を開いてそれを読む。

 

 

刹那へ

 

コレを読んでいるって事は、もう俺は元の世界に帰ってるだろう。俺はこの世界に来て、お前達に会って最高に幸せだった。何せ俺の世界は堅物とか偏見持った奴が殆どだったからな。

なあ、刹那。お前はきっと、強大な運命に立ち向かわなければいけない事になる。怒りや憎しみに震える時だってある。でも忘れないで欲しい。お前がそれに囚われたら、残されたお前の家族達はきっと悲しむ。それは俺もだ。だから、どうかお前は綺麗な心を忘れないでくれ。

辛い時だってある、悲しい時だってある。でも、お前のたった一つの思いがきっとこの先の未来を切り開いてくれる。お前ならきっと出来るさ。

何時かまた会う日まで、またな・・・刹那。

 

暁 アキト

 

 

手紙を読み終えた僕は空を見上げる。何時かまた会えると信じて・・・。

 

 

「・・・うん、僕・・・頑張るよ。だからまた、未来で!」

 

 

窓から見える空は綺麗な青色をしていた・・・。

 

 

刹那サイド終了

 

 

----番外編ふぁ~すと[終わり]

 

 

 

 

 

 

 




以上、コラボ会でした!
次回からは本編を再開します。
記憶を失くした刹那。何も覚えていない彼に、魔(変態)の手が!


セシア「光源氏計画・・・グヘヘ」

真希「今の内に女装っ子へ・・・ふひひ」

アインス「待てお前ら。女装というのは恥じらいがあってk(ry」

金剛「ヤバイのしかいないデース・・・」


頼りはマテリアルズ&金剛だけ!刹那の明日(貞操)はどっちだ!
次回をお楽しみに!

P.S.《if~城下町の転生者~》も応援お願いします!
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