if〜刹那君は引きこもり〜   作:猫舌

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友人に、番外編の続きが読みたいと言われたので本編を投稿しつつ、書いて行きたいと思います。
この話は前回の番外編から続いていますので、番外編せかんど!から読んでいただければ分かりやすいと思います。
それでは、どうぞ!


番外編さーど!
番外編さーど! 《刹那君がダンジョンで無双するのは間違っているだろうか》 第1話


刹那サイド

 

 

転生してから3年、僕はとある異世界でたくさんの人達と出会い、その思い出を胸に自分の世界へと戻った・・・筈だった。

 

 

「・・・筈だったのに、なぁ」

 

「せ、刹那?そろそろ反応してくれないとお母さん泣いちゃう・・・」

 

「み、澪さん!ほら泣かないでください!刹那さんもそろそろ構ってあげてください。20歳越えた女のマジ泣きとか痴態以外の何物でもありませんから!」

 

「・・・はあ」

 

 

異世界《箱庭の世界》からお母さんの持って来たロストロギアで転移した僕達は座標をミスした所為で、再び別の異世界へと転移してしまった。

そして辿り着いた街の名は《オラリオ》。街のど真ん中に巨大な塔が聳え立つ文化レベルが明らかに古い街であった。中はダンジョンになっているらしい。

幸い、アテナさんの知っている世界であった為に彼女の案内によって彼女が所有するお屋敷に招待してもらったのだが・・・、

 

 

「アテナさんまで転移出来ないとか・・・」

 

「こ、この世界のルールなんです」

 

 

なんでもこの世界ではアテナさんの他にも神様がおり、その恩恵を貰った人達《冒険者》を束ねた《ファミリア》と言う集団が存在するらしい。そして神様は自分の力を使用してはいけないらしく、あくまで冒険者へと恩恵を与えるだけらしい。

先程冒険者ギルドで僕とお母さん。そしてギフトカードの中で休んでいるジャンヌ達もアテナさんのファミリア《アテナ・ファミリア》への所属として冒険者登録を済ませて来た。僕は終始お母さんを無視したけど。

僕はそんな事を思い出しながらお母さんの前で腕を広げる。お母さんはノータイムで僕を抱きしめた。

 

 

「ごめんね刹那!お母さん役立たずでごめんねぇ!」

 

「僕も無視して悪かったから泣き止んで。あと息荒くて怖い」

 

「ハアハア・・・息子の匂い」

 

「ギャー!?」

 

 

結局もみくちゃにされてHPが凄く減った。精神的に。

お母さんから解放され、チラッと外を見ると夕方になっていた。ふとお腹が鳴った事でアテナさんがニコニコとしながら言った。

 

 

「それではご飯にしましょうか。美味しいお店を予約しておいたんです。ささ、カードの中の皆さんも行きましょう」

 

「皆、御飯だよ。行こう」

 

 

そう言って僕はギフトカードから箱庭の世界で友達に、眷属になってくれた皆を出す。気を使って全員カードの中に入っちゃうんだもん。

カードの中から出て来た仲間達に目を向ける。

 

 

----金髪の聖女《ジャンヌ・ダルク》

 

----銀髪の龍殺し《ジークフリート》

 

----優しい狂戦士《アステリオス》

 

----和服美人《清姫》

 

----自称アイドル?《エリザベート・バートリー》

 

 

彼女達はカードから出ると各々の反応を示す。ジャンヌとジークは何時でもOKな雰囲気を。アステリオスもニコニコとしている。清姫さんは自然な動きで僕の手を握って来た。エリザベートさんはそれを見て何故か顔を真っ赤にしている。

そんな個性的なメンバーで僕達はアテナさんの予約した料理店《豊穣の女主人》へと向かった。

 

 

~数分後[豊穣の女主人]~

 

 

「いらっしゃいませ、アテナ様と御一行様方」

 

「こんばんわ、《リュー》さん」

 

「あら可愛いエルフさん」

 

「えと・・・こんばんわ」

 

 

リューさんと呼ばれた耳の長い女性が無表情でペコリとお辞儀を返してから僕達を席へ通してくれた。そして席に座るとすぐに大盛りの料理が運ばれて来る。

 

 

「あいよ!特性チキンソテーお待ち!」

 

「ありがとうございます、《ミア》お母さん」

 

「アンタが来るのは随分と久しぶりだからね。サービスしとくよ!」

 

「やりました!さあ、皆さんどうぞ!此処の料理はオラリオ一ですよ!」

 

『いただきます!』

 

 

アテナさんの声を皮切りに僕達は手を合わせてから料理を食べ始めた。チキンソテーは鶏肉の焼き加減と味付けがまた絶妙で手と口が止まらなかった。それ以外にも料理がたくさん運ばれて来る。

 

 

「これ美味しい!」

 

「ますたぁ。あ~ん、です」

 

「あ~ん、はむっ。これも美味しい!」

 

「ふふっ。たくさん食べてくださいね♪」

 

「うん!はむはむ・・・」

 

「ああ、頬張るお姿もまた可愛らしい・・・!」

 

「ちょっと清姫、鼻血垂らさないでくれる?」

 

「このスープも美味しいですね」

 

「すまない。最後の一つを食べてしまってすまない」

 

「これ、おいしい」

 

「アステリオスちゃん、ほら付いてる」

 

 

僕達は各々の食事を楽しむ。アステリオスも最早お母さんに息子扱いされている。なんか見ててほのぼのする。うーん・・・僕が兄でアステリオスが弟?でも年齢的には向こうが断然上だし・・・。

そんな事を考えていると、ドアの向こうから僕達以外の団体さんが来た。

 

 

「ミア母ちゃん!来たで~!」

 

 

そう言って赤い髪の女性が特徴的な細目で手を振る。その後ろからは一目で歴戦の猛者と分かる雰囲気を纏った人達が来た。そして周りの人達が何やら騒ぎ始める。

 

 

「おい、あれ・・・《ロキ・ファミリア》だぜ」

 

「ああ。それにあれを見ろよ、《アイズ・ヴァレンシュタイン》だ」

 

「アイズってあの《剣姫》か?」

 

 

そんな声を聞いて僕は首を傾げる。

 

 

「・・・剣姫?」

 

「ファミリアで優秀な成果を出した人には二つ名が送られるんです」

 

「そうなんですか・・・はむっ」

 

 

お肉を頬張ってロキ・ファミリアの面々を見る。あ、エルフの人が居る。あの人達双子なんだ・・・。

ロキ・ファミリアの方々は席に着くと酒盛りを始めた。どうやらダンジョン帰りらしい。何時までも見ているのは失礼だと思った僕は視線を料理へと戻して食事を再開する。暫くすると、ロキ・ファミリアの方から周りの迷惑お構いなしの大声が聞こえた。

視線を向けると、獣人の男子が酔っぱらっていた。

 

 

「なあアイズ!あの話、聞かせてやれよ!」

 

「あの話?」

 

「あれだって!帰る途中で逃したミノタウルス!最後の一匹、お前が5階層で始末したんだろ!?そんであん時居たトマト野郎の!」

 

 

ミノタウロス。その言葉に反応したアステリオスの手を僕は握る。所詮は3歳の手だから握ると言うには程遠かったけど。

 

 

「せつな、ありがと」

 

「・・・大丈夫?」

 

「うん。だい、じょうぶ」

 

 

そう言ってアステリオスはニコッと笑って僕を撫でてくれた。ゴツゴツとした手は大きく、とても温かかった。そんな僕達を余所に、獣人の男性はヒートアップして行く。

 

 

「こっちは疲れてたってのに、しつこく17階層から逃げて来やがってよ。それでソイツが逃げた先に居たんだよ!駆け出しでひょろくせえ冒険者(ガキ)がよ!」

 

「・・・乱暴な方」

 

「魅力の欠片もないわね・・・」

 

 

清姫さんとエリザベートさんが冷たい目で向こうを見ている。気付いていない彼はそのまま続けた。

 

 

「笑ったぜ。兎みたいに壁際へ追い込まれ止まってよ!ミノを見て気絶してやがったんだぜ?」

 

「それは・・・」

 

 

アイズさんと呼ばれていた女性は何かを言いたそうに眼を伏せていた。あまり強く言えない人なんだろうか?そんな中、ロキさんが聞いた。

 

 

「それで、その冒険者はどうしたん?」

 

「アイズが間一髪ってところで細切れにしてやったんだよ、な?」

 

「・・・」

 

「それでそいつ、あのくっせえ牛の血を全身に浴びて真っ赤なトマトになっちまったんだよ!くくくっ、あー!腹痛え!」

 

「うわぁ・・・」

 

 

それを想像したのか、それとも男性に対してなのか褐色の女性が引いた目で獣人の男性を見ていた。そんな事お構いなしに酔っ払いの彼はアイズさんに笑い掛ける。

 

 

「アイズ、あれ狙ったんだよな?そうだよな?頼むからそう言ってくれ・・・!」

 

「そんな事、ないです」

 

 

獣人の男性は涙を浮かべて馬鹿笑いし、他のメンバーも失笑したり、周りの人達も嘲笑うかの様な素振りを見せる。僕達はその空気に途轍もない不快感を感じていた。

誰だって怖い時はある。しかもそのトマトの人が僕達と同じ駆け出しだとしたらビビるのは当然だと思う。人間、全員が肝っ玉を持っている訳ではないし、むしろ恐怖する心があるからこそ人間なんだと思う。

恐怖も何もなかったら只の機械か可笑しな思考回路の人だろう。

そんな事を思っていると、ロキ・ファミリアのエルフの女性が不快感を露わにした表情で獣人の男性を見ていた。

 

 

「いい加減そのうるさい口を閉じろ、《ベート》。ミノタウロスを逃したのは我々の不手際だ。巻き込んでしまった少年に謝罪する事はあれ、酒の肴にする権利はない」

 

「おーおー、流石エルフ様だ。誇り高いこって。でもよぉ、そんなヤツ庇護して何になるってんだ?それはテメエの失敗をテメエで誤魔化す為の、自己満足だろ?ザコをザコって言って何が悪いんだ?」

 

「これ、やめえ。ベートも《リヴェリア》も。酒が不味くなるわ」

 

 

既にこっちはメシマズ以外の何物でもない状態なんですけども。あのジャンヌとジークですらマジで切れる5秒前ですよ。

そんな事を思っていると、僕達の後ろから突然僕と同じ白髪の少年が走って行った。一瞬見えた彼の目を僕は忘れられなかった。思わず席から降りてアテナさん達に声を掛ける。

 

 

「すぐ戻ります!」

 

「あっ、刹那さん!?」

 

 

夜の街を僕は掛けて行く。少年の足は真っすぐ、聳え立つ塔へと向かっていた・・・。

 

 

刹那サイド終了

 

 

三人称サイド

 

 

「今のあのトマト野郎か!?こりゃあ、最高だぜ!笑いものにされて食い逃げして行きやがった!」

 

「ベート!」

 

「ああん!?うっせーなあ。あんな下層で突っかかってるアイツが悪いんだろうが。どの道アイズがいなかったら死んでただろ。まあ、あんなザコは死んでもどうとも思わねえけどnわぶっ!?何しやがる!」

 

 

一人愉快に笑うベートの頭上に突如水が降って来る。怒りに染まった表情で見上げると、そこには表情は笑顔だが目が笑っていない澪が空のコップを持って立っていた。

 

 

「いやあ、子どもが悪酔いしてたから大人として水を提供してあげたのよ。それが何か?」

 

「人が気持ち良く話してたってのに邪魔してんじゃねえよ!」

 

「こっちは不愉快極まりないんだよこの犬っコロ」

 

「っ!?」

 

 

ベートが怒鳴った瞬間、澪の雰囲気がガラッと変わった。その目は絶対零度と比喩出来る程冷たく、この豊穣の女主人に居るアテナ・ファミリア以外の全員が動けなくなった。その中の一人、ロキは冷や汗を流しながら思考する。

 

 

「(なんやあの女。神であるウチですら動けへん!?それどころか心すら読めんわ!?)」

 

「ロキだかロリだか知らないけど、会話の内容くらい選べっつうの」

 

「澪さん、殺気出過ぎです」

 

「あらやだ。ごめんね~ボク~?怖かったでちゅか~?」

 

「なっ・・・んな訳ねえだろうがババア!」

 

『あっ・・・』

 

 

アテナ・ファミリアの全員が確信した。この獣人死んだと。次の瞬間にはベートの体は店の外へと吹き飛び、すぐに澪がマウントを取って顔面パンチを叩き込んでいた。

 

 

「右手でポカポカ~左手でポカポカ~♪」

 

「落ち着いてくださいませお義母様!ポカポカではなくグシャグシャと鳴っています!」

 

「そ、そうよ!それに殴ったら汚れるわよ!?」

 

「こ、此処は裁定者である私に任せてください!」

 

「それはマズイぞマスターの母よ」

 

「みお、おち、ついて・・・」

 

 

ファミリア全員で取り押さえ、澪はようやく止まった。

 

 

「ふう、スッキリした」

 

「あが・・・うぅ・・・」

 

「ねえ、私の事・・・怖いでしょ」

 

「ひっ・・・うぁ」

 

 

澪は笑顔のままベートの胸倉を掴んで睨みつける。ベートはボロボロの顔で澪から必死に目を逸らす。その目は恐怖に染まっていた。

 

 

「だよね。それが当たり前。誰だって自分の許容範囲を超える物を見たら恐怖する。それが人の、いや、生物の基本なんだから。今私に恐怖してる君はさっき出て行った子と同じなんだよ?この世に恐怖しない人間なんて居ない」

 

 

そう言って澪はベートを地面に乱雑に投げ捨てて、店に戻る。そして店主であるミアに謝罪した。

 

 

「お騒がせして申し訳ありません」

 

「家の中で暴れて物壊したんだったら容赦しないけど、外でやったからね。別に気にしてないよ。それに、あのロキ・ファミリアのベートを倒して説教なんてまた店に客が来るからね!」

 

「あはは・・・」

 

 

ミアの商売根性に澪は苦笑した。そして店の奥からこちらを見るリューに手招きをする。訝しんだ目で近付いたリューの耳元で澪は囁いた。

 

 

「昔の勘でも起こしちゃった?ごめんね」

 

「っ!?貴女は何者なんですか?」

 

「う~ん・・・今は一児の母だよ。エルフちゃん♪」

 

 

ウインクしながら澪は笑った。現在20を超えた澪の容姿はかなり若く、見た目は15、6歳の少女にしか見えない。それ故にベートのBBA発言にかなりご立腹であった。因みに最近、趣味で購入したセーラー服を着ていた所を刹那とセシアに目撃されて二人が気絶した記憶はトラウマになっている。お互いに。

 

 

「久しぶりですね、ロキ」

 

「誰かと思えばアンタのファミリアかいな・・・アテナ」

 

「はい。私の初めての眷属ですね♪」

 

「そか。それで、ウチの子に手ェ出したんや。分かっとるんやろな?」

 

「そうですね。こちらをどうぞ」

 

「なんや?・・・な、なんっじゃこりゃぁ!?」

 

 

そう言ってロキが床に叩きつけたのはアテナ・ファミリアに対する請求書だった。内容は、自分達の食事中に不快な発言で全て台無しにした事や澪に対するBBA発言による精神的被害の賠償金であった。

ロキはイライラしながらも笑顔でアテナを見る。

 

 

「お、面白い冗談考えるなぁ」

 

「冗談ではありませんよ。それと、ロキ・ファミリアではなくあのベートと言う眷属に払わせてくださいね」

 

「はあ!?なんでんな事せなあかんねん!」

 

「当り前でしょう。今回の事は監督不届行きとはいえ、あんな暴言を公衆の面前で吐いて、辛くて出て行った子に対しても追い打ちを掛けた。普通ならこの店出禁になりますよ?」

 

「でもベートの言った事は事実でもある」

 

「ならあの眷属もザコ同然ですね」

 

「・・・なんやて?」

 

 

アテナの言葉にロキの声に怒気が籠った。アテナは気にせず話す。

 

 

「だってそうでしょう?走って行った彼はミノタウロスに恐怖した。眷属の彼も澪さんに恐怖した。どっちも同じでしょう?その片方がザコと呼ばれるならもう片方もザコと言う事になりますよね?」

 

「上等やないか・・・なんならウチの子達と戦わせるか?」

 

「良いですよ?と言っても私の眷属は誰でも全滅させられる自信がありますけど」

 

「良く言ったな!?なら勝負や!詳しい事は追って知らせる!こっちが勝ったらそっちの全員で謝罪と賠償金や!」

 

「構いません。こっちがかったらそっちこそ全員で謝罪とあの獣人の子の個人での支払いと、走って行った彼への謝罪を追加してもらいますね」

 

「構へん構へん。その美貌、醜く歪ませたる」

 

「こっちこそ。その胸、もっと凹ませてあげましょう」

 

「む、胸の話はすんなあああああああっ!?」

 

 

まさに絶壁とも言える胸をコンプレックスに持つロキは、涙を流しながら店を後にした。ベートは澪がサイフォジオを掛けてから、ロキに向かって投げつけた。

アテナは溜息を吐いて眷属達を見る。全員の表情はやる気に満ちていて、今にも爆発しそうであった。

 

 

「・・・さあ、刹那さんを探しに行きましょうか」

 

 

アテナもまた、笑顔の裏に怒りの表情を隠しながらも眷属達と刹那を探しに夜の街へと飛び出して行った・・・。

 

 

三人称サイド終了

 

 

刹那サイド

 

 

「待ってよ!お兄ちゃん!」

 

「うるさい!放っておいてくれ!」

 

 

僕達が走っているのはダンジョンの6階層辺り、僕の前を白髪の少年は駆けて行く。いい加減ウンザリした僕は少し足に力を入れて彼の前へと移動する。少年は何が起きたのか分からない表情をしていた。

僕はそんな彼の胸に向かって頭から飛び込んだ。

 

 

「えいっ!」

 

「グッフォア!?」

 

 

変な声を上げて倒れた少年に僕は笑いかけた。

 

 

「捕まえた!」

 

「・・・捕まっちゃった?」

 

「少しは落ち着いた?」

 

「うん・・・ありがと」

 

 

そう言って少年は僕を退けてから涙を拭った。そして数秒程静寂な時間が流れ、突然に目を見開いて叫んだ。

 

 

「なんで子どもの君が此処にいるの!?」

 

「今更!?」

 

「だ、だって後ろなんて見てなかったし・・・まさか子共なんて」

 

「むっ・・・僕はもう3歳だよ!」

 

「十分に子共じゃないか!?」

 

 

そんな事を言い合っていると、ダンジョンの壁から影の様な魔物が出現した。少年は焦った表情で僕を庇う様に立って、武器であるナイフを構えた。

 

 

「僕から離れないで!・・・クソッ!」

 

「ねえ、僕がやろうか?」

 

「そんなの出来る「《ザケル》!」わ、け・・・」

 

「ね?出来たでしょ?」

 

 

僕はザケルを放ち、魔物を一層した。魔物達は消滅すると、宝石の様な石《魔石》を落とした。冒険者は、この魔石を換金して生活費にしている。僕はそれを取り敢えずギフトカードに収納した。

立ちあがって少年へと微笑むと、少年は更に白くなって、明日のジョーみたいになっていた。

 

 

「お、お兄ちゃん!?」

 

「は、HAHAHA・・・子どもの手から雷がバーンッて・・・僕の方が年上なのに・・・AHAHA・・・」

 

「し、しっかりしてー!」

 

 

この後元に戻すのに一時間位掛かりました・・・。

 

 

刹那サイド終了

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