頂きを目指すもの(改訂版)    作:しゅてるんるん

4 / 6
全開の投稿からすこし時間が空いてしまいましたがこれからもがんばっていきます




第三局

 

Other side

 

寛が宿泊する予定のホテルは、試合会場から歩いて数分の位置にあるため、毎年どこかの学校が宿泊している

 

もちろん、記者や高校麻雀の熱狂的なファンなども泊まることはよくある

 

今年は東東京代表の名門白糸台高校が団体で宿泊している為、大所帯の学校は泊ることが出来ない為、例年ほどの混雑はしていないようだ

 

とはいっても、出場しない選手たちも普通に連れてきている為、それなりには混雑している

 

寛が現在、ホテルにチェックインできずにロビーで受付を待っているのもそういう理由だったりする

 

「それにしても、金持ちの学校は違うな。選手以外の部員まで連れて来るとはな。ウチ(土浦東)は顧問すら連れてきていないのにな」

 

大所帯が入っていくのを眺めながら寛はあらかじめ買っていた炭酸飲料でのどを潤していた

 

数分ほどすると全員の移動が完了したのか、ホテルのロビーは静けさを取り戻した

 

「さて、俺もそろそろチェックインするか」

 

チェックインはすぐに終わり、寛は部屋のカギを渡された

 

「お、369か。受験番号と同じだった気がするな」

 

部屋に到着した寛は荷物を置いて一息ついたときにあることに気が付いた

 

「……そういえば、暇つぶしの道具何も持ってきてないな」

 

一人だから出来ることは限られると思い、トランプなどを置いてきた事を寛は今になって後悔していた

 

大会は抽選会と表彰式の全てを合わせると約一週間ほどの期間がある

 

にも関わらず、遊び道具どころか、本すらも持ってきていない寛は空き時間は寝る以外の選択肢が無くなってしまった

 

「しゃあねえ、下にあった売店で適当に本でも買ってくるか」

 

寛は部屋を出て、ホテルの一階へと向かっていった

 

寛side

 

ホテルの一階の売店は土産を買えるようにか色々なものが売っている

 

中にはこんなもの買う奴は流石に居ないだろなんて物も売っている

 

「……何だこの怪しい栄養ドリンクは。色が体に良くないぞ」

 

原色の液体が入っている栄養ドリンクらしき便のラベルは文字を読むことが出来ない

 

「……こんなの買う人間がいるのか?」

 

店においてある以上は買う人間がいるんだとは思うけど、買う人間は何を考えてるのかわからない

 

「………すみません」

 

通路をふさいでいたみたいで、後ろから声を掛けられた

 

「あ、悪い悪い」

 

後ろから歩いてきた白糸台の制服に身を包んだ少女に道を譲ると、その子はさっきまで俺が見ていた怪しいドリンクを手に取るとレジの方まで歩いて行った

 

「……まじかよ」

 

世の中には居るもんなんだな

 

あんな怪しげなドリンクを買う子が

 

しかも女子高生って…

 

「……買うもん買ったしに一旦部屋に戻るか」

 

部屋で飯の時間までゆっくりするとしよう

 

 

部屋に向かって歩いているとさっき売店にいた変な栄養ドリンクの少女が俺の少し前を歩いていた

 

同じ方向に部屋があるのか、しばらく後ろを歩いていると彼女のポケットから財布が落ちたが、彼女は一向に気づかない

 

「そこの白糸台の子、財布落としたぞ」

 

一応声を掛けはしたものの、白糸台の生徒が多すぎるせいか、彼女は全く気付かない

 

「さっき売店で怪しいドリンク買ってたお前だよお前!!」

 

俺がさっきよりも少し大きな声で呼ぶと、小走りで俺のところまで来た

 

照side

 

菫に頼まれて売店に来たものの、言われた栄養ドリンクは手に取ることを躊躇させるような怪しい色をしていた

 

「…これ飲んで大丈夫なのかしら?」

 

売ってるんだし、飲んでも大丈夫なんだろう

 

頼まれたもののほかに、いくらか自分の好きなお菓子を買って部屋に向っていると、後ろから白糸台の生徒を呼ぶ声が聞こえた

 

誰かが財布を落としたみたいね

 

私は、自分には関係ないと思い完全に無視して部屋に歩いて行った

 

「さっき売店で怪しいドリンク買ってたお前だよお前!!」

 

さっきよりも大きな声で呼んでいる内容を聞いて私は慌てて後ろにを振り向いた

 

後ろを振り返ると、サングラスにアロハシャツといういかにも怪しげな服装をした男の人が私の財布を片手に私の事を呼んでいた

 

怪しいとは思ったけれど、財布を拾ってくれている以上逃げるわけにもいかないし、私は男の人に近づいた

 

「財布拾ってくれてありがとうございます」

 

「おう。もう落とすなよ」

 

結構優しい人みたいでよかった

 

「あと、一つ聞いていいか?」

 

「?なんでしょうか?」

 

「その栄養ドリンク?って飲めるのか?」

 

「私は友達に頼まれただけなんでちょっとわからないですけど…まずそうですよね」

 

「だよな。色とか絶対体に良いものが入ってると思えないし。聞きたかったのはそれだけ。わざわざありがとな」

 

「こちらこそ、財布を拾っていただいてありがとうございました」

 

私はもう一度軽く頭を下げると自分の部屋に向かって歩き出した

 

 

寛side

 

「さて、そろそろ飯でも食べるとするか」

 

財布を渡した後、部屋で適当に時間をつぶしていると夕飯の時間になった

 

このホテルの料理はうまいって評判だからな

 

 

「予約してた藤原です。」

 

このバイキングはホテルに泊まっている人間ならただで食べれる

 

そのせいか、泊っている人間のほぼ全員がここに食べにくるから、時間制でさらに予約制だ

 

部屋の電話からここにあらかじめ予約しておかないと入れない

 

まぁ、面倒ならルームサービスって手もあるがそれはすこし割高だ

 

好きなものを好きなだけ食べれるバイキングがあるんだから行くに決まってるだろ

 

食べ物を見てもどれもうまそうだしとりあえずサラダ辺りからいってみるか

 

~90分後~

 

「あ~うまかった。」

 

ステーキやラーメン、ピザなどの高カロリーな食べ物を食べまくった

 

しかもデザートも結構食べたからで腹がいっぱいになった

 

高級なホテルだけあって食い物はどれもかなりうまかった

 

「部屋帰ってシャワー浴びて寝るか」

 

明日の抽選は出来るだけ面白い奴らと当たりたいものだな

 

部屋に戻ってシャワーを浴びた俺はベッドに入ってすぐに寝た

 

 






読んでくださってありがとうございます!!




誤字・脱字の指摘、感想等ありましたらお書きください
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。