今後も移動時間などを使ってこのくらいのペースで書いていければなと思っています。
今後ともよろしくお願いします。
寛side
八月も終わりに近づいて来たある日、俺は東京駅に来ている。
健夜さんの紹介で雀荘でバイトをするようになって半月ほとが経過したが、麻雀をしているだけでお金が貰えるという俺にとって最高の環境での時間はあっという間に過ぎさっていき、気がつくと今日になっていた。
今日は夏休み最後の一週間を楽しんでこいっていう店長の計らいでバイトを休みにしてもらっている。
「うぃっす!久しぶりだな寛。」
「ああ夏以来だな。」
目の前にアロハシャツを着て立っているのは朝井修平。
この前の全国大会で個人四位のやつだ。
色々あって上位四人のやつで飯でも食べるかって話になり、今日は修平と一緒に大阪へと向かう。
「いやあ、この夏休みは全国大会の結果を見た女の子達からのお誘いで忙しくなると思って全部予定空けてたんだけどな。」
「で?結果はどうだったんだ?」
「一切連絡はありませんでした!」
「だろうな。」
悪いヤツじゃないし、麻雀も弱くないんだが、こういう所がだめな理由なんだろうな。
項垂れてる修平を置いて新幹線の改札へと向かう。
◆
新幹線に乗ること約数時間。
新大阪駅で新幹線を下りた俺と修平はそのまま待ち合わ場所に向かう。
「寛大会以来やな。わざわざ東京からお疲れさん。」
「すまんな今回は大阪で集まることになってもて。」
待ち合わせ場所には既に上島康平と川井隆司が待っていた。
「かまへんかまへん!どうせ全国大会は東京なんやからな!」
「似非関西弁やめろや。なんかキモい。」
「そんなんやからあれなんやで。」
隆司が修平の頭を軽く叩き、康平がため息をつく。
「あれってなんや!しかもキモくない!めっちゃいい感じだろ!」
「あ、三箇牧の女子高生が「どこだ!?」…はぁ。修平は置いて飯食べに行くか。」
見え見えの嘘に引っかかりどこかへ走っていった修平を置いて康平の案内する店に向かう。
「居なかったじゃないか!って誰もいない!」
後方から聞こえてくる大声に笑いを堪えながら他人のフリをする。
◆
たこ焼きを食べたあと、どこかへ行く話になっていたんだが、康平は急な部活からの呼び出しを受けて高校に向かい、修平は隆司を無理矢理メイド喫茶へと連れて行った。
俺は修平を蹴り飛ばしてなんとか助かったけど、あのときの修平は普段の二倍は速かったな。
一緒に来ていた奴らが誰もいなくなり、手持ち無沙汰になったから適当にファストフード店で時間でも潰そうかと思い、店を探していた。
「寛!寛だよな!?」
しばらく歩いていると後ろから声をかけられた。
大阪に誰か知り合いとかいたか?と思いながら振り返る。
「真治か!なんで大阪にいるんだ?」
服装とか荷物を見た感じ観光中ってわけでもなさそうだし、親戚の家に遊びにきて、今は買い出しの途中ってところか?
「俺は従兄妹の家に遊びに来てるんだ。そっちは旅行みたいだな。」
当たり。まあお互いの服装を見れば一目瞭然か。荷物の多い俺と、かなりの軽装具合な真治。
「まあな。四人で回ってたんだが、色々あって今は自由行動なんだ。適当に時間が潰せる場所を探している途中にお前にあったってわけだ。」
「ということは今は暇なのか?」
「暇といえば暇だな。」
クーラーの効いた店内でゆっくりと時間を潰すって目的はあるが、これはすることがなにもない故の苦渋の決断だからな。
他にすることがあるならそれに越したことはない。しかも、この辺りに住んでるイトコがいるなら暇つぶしができる場所にも詳しいかもし)ないしな。
「なら俺の従兄妹の家に来いよ。従兄妹が寛のファンなんだ。休憩もできるしちょうどいいだろ?」
確かに、何時間か潰すことを考えるとタダでゆっくりできるのは大きい。
だが、他人の家に上がり込むこんだ状況で休まるほど神経も太くないんだよな。
「アイスもつけろよ。」
「ありがとう!これで従兄妹に大きな顔ができるよ。早速行こうか。」
軽やかな足取りで歩く真治の後ろを着いていくこと数分、ごく普通の一軒家が目に入った。
「おーい!憩!帰ったぞ!」
憩side
「おーい!憩!帰ったぞ!」
麻雀で勝ったから真治兄に買い出しに行かせたけど、帰ってくるのに二十分はかかっとる。
コンビニ徒歩三分やのに、なんかしとったんやろか?
「真治兄遅いわ〜。ジュース温くなってまうで。」
「ごめんごめん。そこで知り合いとあってな。入ってくれ!」
真治兄の知り合いっていうことは茨城の人が遊びに来てたんやろか?
それにしても自分家ちゃうんやから勝手に人呼んだらあかんやろ。お母さんはなんも言わんやろうけど。
「お邪魔します。」
「憩!藤原寛を連れてきたぞ!」
リビングに入ってきたのは私が目標にしとる高校個人チャンピオンの藤原寛さんやった。
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