今回は2度目の戦闘パートになりますが…前回出てきた白黒の侵入者誰だかもうお察しかと思います。煉君はどういった戦いを見せてくれるのか?
ではshoot09 騒がしい白黒 お楽しみ下さい
「そういう訳には行かないぜ!パチュリーがこの地下室を必死になって隠そうとしてたからな。そのでかい扉の向こうにはよっぽど価値のあるお宝があるんだろ?私が貰っていってやるよ」
は?何言ってんだ、こいつ…そんな事のためにこの館に侵入して好き勝手やってくれたのか?余りに身勝手で自由な言動の彼女に半ば唖然とし、そして次の瞬間には俺の中から感情というものが消えた。
「…警告はした、今すぐ立ち去らない場合お前は俺の、お嬢様の敵だということで削除させてもらうぞ」
「お嬢様って…やっぱりお前もこの異変の主犯の仲間なのかよ。だったら私が退治してやるぜ!」
どうやらこいつに理性的な話は通じないようだ。この館の連中もそうだったがどうやら言葉より先に手が出る奴が多いようだ。俺も人の事は言えないが…ただこいつは言ってはならない事を言ってしまった。
「退治、退治ね…それは俺をもとい主犯であるレミリア嬢を"殺す"っと言う風に捉えても構わないんだな。成る程成る程…」
「おい、なんか勘違いしてないか?私達は異変を解決しに来ただけだぜ?だから殺すとかそんな事はー」
ブツン
頭の中で張っていた一番太い糸が千切れるような音が聞こえた。まだあいつは何か喋り続けていたが関係ない。銃を抜き奴の間抜け面目掛けてぶっ放つ。警告も予備動作もない躊躇ない一撃。放たれた銃弾は奴の顔面に大穴を開け、暗い地下室に大輪の紅い花を咲かせる…筈だった…
「ひゅう。危ねぇなぁ、いきなり撃ってくるなんてよ〜私の大事な帽子がお釈迦じゃねぇか」
「……」
弾丸は狙ったはずの"的"から数十センチ上にずれ、存在を主張しまくる大きな魔女帽子を撃ち抜き後ろの階段の一部を削り取った。その軌道にあるのは硝煙を吐き続ける銃と未だに震え続ける手で銃を構え先程までとはうって変わる青ざめた表情を浮かべた俺の無様な姿だった。
一瞬…そう一瞬あいつの顔が"あの時"に撃ち抜いた少女の顔と被ってしまった。数えるのも嫌になる数の人間を殺してきた俺がたった一人の少女を撃つのを躊躇うのはあの時撃つのを躊躇えなかった事への贖罪のつもりなのか…まぁ無様な姿を晒す俺の動きが止まったことに変わりがないが。
「スキありだぜっ!」
「ッ‼︎」
白黒の周りに張り巡らされた魔法陣と思わしき光のアートの様なものから放たれた数本の熱線が俺の頬を掠める。あと少し回避が遅れていたらコンガリ焼かれるか火箸で突かれたように穴だらけになっていただろう。あれが俗にいう『弾幕』というものだろうか…どうやら悠長に構えている暇はなさそうだ。奴は余裕そうな笑みを浮かべながら如何にも楽しそうに言った。
「お前やるなぁ。あの体勢から立て直すのはかなり難しい筈なんだけどな」
「はっ、そりゃどーも」
相手の挑発に乗ってはダメだ。頭はクールに相手の動きを読み、数歩先を見据え…撃ち抜くだけのことだ。ハンマーを上げ、シリンダーを回し次弾をセットする。足を撃ち機動力を削いだ後、頭を撃ち抜いたらそれで終わりだ。ハッなんだ…簡単な事じゃないか。
「もうじき死ぬ奴に聞くことなのかは分からないが、あんたの名前を教えてもらえるか?」
「霧雨 魔理沙、普通の魔法使いだ!それに私はそう簡単にやられたりはしないぜ⁉︎」
「霧雨か…その雨は一体どんな色をしてるんだろうな?」
「…?」
何言ってんだこいつ、雨に色なんてあるわけないだろ?みたいな事を考えてるんだろう。
目の前の魔法使いの目には懐疑的な光がカメラのフラッシュの如く瞬いていた。奴を見る俺の目が称えるであろう奈落の闇で俺は奴に最後になるであろう言葉を発する。
「俺の目に映る雨の色は…いつも赤色だ」
暗い地下室に二度目の銃声が鳴り響いた
如何だったでしょうか?いやぁ、戦闘パートって難しいですねついグダクダとしたものになってしまいました。それでは次回でまたお会いしましょう