東方狂宴舞   作:ホッピングミキサー

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どうもホッピングミキサーです!
今回で対魔理沙戦も佳境に入ってまいりました。
煉君はどうなるのか…ではshoot11 スペルカードお楽しみ下さい


shoot10 スペルカード

何故だ…何故こいつは未だに生きている。いや、何故この戦闘が未だに続いていると言った方が正しいか… 八雲氏が言った通りこの世界では『殺害』というものは御法度とされており、代わりにこの『遊戯戦闘』が確立され物事の決着をそれでつけているとの事だ。

話を戻そう、俺の放った銃弾もとい霊弾は確かに霧雨の右脚を捉える寸前で躱された。

そう…俺が奴の熱線を避けるた時と全く同じ動きで。こいつは俺が下らない回想をしている間に俺の動きを自己流に分析、学習し自分の物にしてしまったのだろう。大した奴だ…そう素直に感心するほど奴の学習能力は高かった。

 

その後跳弾を使った攻撃を仕掛けてみるも奴の熱線によって相殺され、速度で上回ろうと早撃ちを試みるも先読みされ後ろから星型の弾幕をぶつけられるという醜態を晒す結果に終わった俺の顔に焦りの色が浮かび始める。原因はこの銃の使用限界が近づいてきていることだ。このリボルバーの装弾数は6発

その内先程までに4発使っていることから後2発撃てば再装填方法の知らない俺は主力武器無しで戦うことになる。ナイフ一本でこの魔法使いを倒せる確率は高く見積もっても10%がいいところだろう。それにもう一つの原因は…

 

「はぁはぁ…くそっ、ちょこまかと飛び回りやがって」

 

「どうした?随分と苦しそうだな?」

 

 

 

そう、体力面の限界が来ていた。幾ら銃を使っているとはいえ元々体力がある方じゃない俺が箒という飛行ユニットに乗っている霧雨より先に体力が尽きるのは明らかだった。

この圧倒的に不利な状況を打開する方法は一つしかなかった…いや、それしか思いつかなかったと言った方がいいか。

懐に入れておいた"ブツ"を取り出す。即興で作ったこいつがどこまでついようするのかは分からんが試している時間は無い。

 

「…認めてやるよ、お前は強い。ここまで追い詰められたのはお前で二回目だよ。でもな、それでもここを通す訳にはいかないんだよ!」

 

『スペルカード』使用者の術や技を封じ込めた物で、決め技などに使う事が多いもの…ここでは定番のカードを見た霧雨の目が驚愕に見開かれた後悪戯をする前の少年の様な目に変わった。

 

「おっ!お前もスペカ持ってんのか、受けて立つぜ!」

 

ったく…こいつ目もそうだが言葉に邪念というものが全く感じられないからとんでもなくやりにくい。まぁここを通さない事に変わりはないが…全てが終わったらこいつと色んなことを話してみたいな。思わず浮かぶ甘い考えを打ち消すようにスペルを叫ぶ。

 

「散弾『鈍色の牢獄』‼︎」

 

「たった1発の弾で何が…げっ、なんだこりゃ!?」

 

俺が初めて作ったスペルは全部で2つ。その内の1つである『鈍色の牢獄』は攻撃用のスペルではない。放たれた1発の霊弾は対象の懐に潜り込むや否や格子状に広がり文字通り弾幕の牢獄に相手を閉じ込め拘束するスペルだ。よく見ればあちこちに穴が開いており脱出は可能なのだが初見で攻略するのは困難を極める…筈だ。

 

「中々に難しいスペルだな。動けねぇ…なんてな!魔符『スターダストレヴァリエ』!」

 

霧雨の手にある六角形の箱から大量の星が放出され鋼の檻を破壊していく。我らが魔法使い様は俺の渾身の戦術を力業で潰してくれたようだ…少しは頭を使って出ようとしようよ、魔法使いなんだろ?

爆音と閃光の後に残ったのはやや呆れ顔で見上げる俺と檻を粉砕し弾幕の放出を終えた箱をこちらに向け、明らかなドヤ顔をきめている魔法使いだけだった。

 

「さて、私のスペルは残り1枚だけどお前は?」

 

「奇遇だな俺も後1発しか弾が残ってないんだ…ここはひとつ力くらべといかないか?」

 

「いいな!最後だし出し惜しみは無しでいこうぜ!」

 

あぁもう!なんでこいつは戦いの最中にこんなにも澄んだ目をしやかんだよ!最後の最後で沸いてきた雑念を振り払いハンマーを起こし最後の弾をセットし照門を空中の魔法使いに合わせる。両者の間に会話は無い。お互いこの一撃が最後になる事が分かっているから。

 

「これで決めるぜ!恋符『マスタースパーク』!」

 

「ここは通さねぇ!霊砲『マグナムブラスト』!」

 

両者が叫ぶと同時に放たれた青色と黄色の光の本流は周囲の石壁を削り取りながらぶつかり合い、世界を白く染め上げた後消滅した。

嵐が過ぎ去った後のような地下室に残ったのはへたり込む俺に箱を向ける魔法使いの姿だった。

 

「ははっ、強ぇな魔法使い…いや霧雨魔理沙」

 

「お前もかなりいい線いってるぜ。ちゃんと訓練すればかなりの強さになる」

 

「あんたのお墨付きとは心強いな。ハハハ」

 

戦いの後にこうやって笑いあう…俺がいくら求めても手に入らなかったものが目の前にある。涙が出そうになった時丁度俺の背後から聞き覚えのある声が聞こえた。

 

「貴方達ガ新シイオモチャ達?」




如何だったでしょうか?
今回で10話目になりますが…正直ここまで続くとは思ってもいませんでした。皆様方読者の方々のお陰です!
今後ともよろしくお願いしますと言うとともに、締めさせていただきます。では次回でお会いしましょう
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