今回でEXボスの登場です!
フランと同じ容姿の狂気に煉君は立ち向かえるのか…
ではshoot11 紅い悪魔 お楽しみ下さい
煌びやかな金髪に血のように赤い服、そして背中の宝石の様な翼…間違いない、この子が…
「フラン…なのか?」
「……お兄サマ?」
違う…何故かは分からないがそう直感した。俺が話していたフランはあんな空虚な声はしていなかった。儚げだがそれでも自分というものをはっきり持った暖かい声をしていたんだ。間違ってもこんな無機質な声じゃない。
「お前、誰だ?」
「酷イワ、お兄サマ…さっきあんなにお話シシタジャナイ?私ハ『フラン』ヨ?」
違う!こんな"モノ"をフランと認めるわけにはいかない。それにあの機械が発する様な声には聞き覚えがある。割と最近にも聞いた厄災の権化であり不幸の象徴…
「お前…『狂気』だな?」
「…フフフ、アハハハハッ…バレちゃったかぁ、ソウダヨ?私はこの子ノ中ニイル『もう一人のフラン』タダそれだけの存在ヨ。アハハハハッ」
狂ったように笑い続ける"フランの形をしたモノ”を睨みつけながらゆっくりと立ち上がる。先程の霧雨との戦いで霊力の殆どを消耗し、体力も殆ど残っていない。はてさてどうしたものか…さっきから膝がガクガクと震えっぱなしだ。その事を悟られないように後ろにいる霧雨に言葉を投げる。何にしても人払いをする必要があるからな。
「悪い…霧雨。今すぐ此処から出て行ってくれ…ここから先はあんたには関係ない事だ。身内の事は身内で片をつけないとな」
茫然とこのやり取りを見ていた彼女は俺のその言葉で現実に帰ったような顔をし、そして俺の震える背中を支えるように腕を回すと、清々しい笑みを浮かべながら首を横に振った。
「こいつが誰なのかは私は知らないし、お前の言うことを聞かないといけない理由もない。お前はこいつをどうしたいんだ?」
この勝者の笑みには少しイラっとくるが言っていることは理に叶っており、俺に最も簡単な答えを与えてくれた。『フランをどうしたいのか?』単純で明解な問い。グチャグチャになっていた俺の頭の中が一掃されたような気がした。フランをどうしたいか…そんなのは決まっている…俺は、
「こいつを助けたい!俺の大切な家族なんだ!頼む…霧雨、力を貸してくれ」
「勿論だぜ!」
ははっ…本当にこいつの言葉には邪気というものが無いな。ここまでくると清々しく思えてくる。霧雨に助けられながらも軋む体に鞭打ち、囚われたままの家族に問いかける。そうだ、俺の本質は自分でよく分かってるじゃないか…俺は殺人鬼で殺す事でしか自分を保てない馬鹿みたいな人間だったじゃないか。
「約束したもんな…全部が終わったら外に連れて行ってやるって、その為にも…テメェは俺がぶち殺す!」
「アナタがコンティニュー出来ナイノサ!」
如何だったでしょうか?
紅魔異変も佳境となって参りました。ここからスピードを上げて書こうと思いますのでよろしくお願いします!