東方狂宴舞   作:ホッピングミキサー

14 / 29
どうもいつも元気なホッピングミキサーです!
最近になって大学のレポートが大変になってまいりました…
前回で魔理沙が戦線離脱し、振り翳されるレヴァ剣に煉君も諦めモードに入った時ついに裏の彼が姿を現した!二つの狂気のぶつかり合う先には何があるのか?
では、shoot13 紅と黒の交錯 お楽しみ下さい


shoot13 紅と黒の交錯

フランside

振り下ろされた炎剣は次の瞬間には三分の一が削り取られ、中折れの間抜けな風貌に変わっていた。それだけでなく標的の青年の姿すら目の前から消え失せている事が私に初めての疑問を与えた。何故剣が折れている、あの男はどこに消えた、そもそも戦うのを諦めたのではなかったのか…一つの疑問が浮かぶとそれを契機に様々な疑問が浮かんでくる。そのまま呆然と立ち尽くしていると聞き覚えのない声が背後から聞こえてきた。

 

煉side

 

「ドウシタンダイ?随分ト間抜ケナ顔をしてイルケド、追っかけテイタ蝶にニデモ逃げラレタノカイ?」

 

へし折った炎剣の刀身を指で回しながらいつも通りのニヤけた笑みで相手を見据える。

やっぱり煉君、キミは戦いがヘタクソだ。ボクがお手本を見せてアゲルヨ。回していた刀身を止めると"同種"がお決まりの台詞を吐いてきた。

 

「貴方…ダレ?お兄チャンじゃないヨネ?」

 

「やれやれ…まさか同種にすらその質問ヲサレルトハネ。でも教えてアーゲナイ!」

 

持っていた刀身を握り潰し、一歩で相手の懐に潜り込む。そのまま突き出した拳はフランの顔面に吸い込まれていきその小さな身体を遥か後方に吹き飛ばした。余程の威力があったのか飛んで行った軌道上の床は削り取られ、叩きつけられた壁は蜘蛛の巣状のひび割れを起こし数センチ陥没していた。

 

「あーあ…もうオワリなの?ちょっとキミには興味持っテタンダケド、残念ダナァ」

 

煉君、こんなのに手こずッテタノ?幾ら何でもコレはナイデショ…ワンパンで終わっちゃったんダケド。溜息と共に背を向け立ち去ろうとした瞬間聞きたかった声は背後ではなく真上から降ってきた。

 

「禁忌『フォーオブアカインド』」

 

「ヘェ、分身かぁ…忍者ミタイデ面白いなぁ」

 

真上には三人のフランが皆変わらない無表情で此方を見下ろしていた。スペル名が『フォーオブアカインド』ってことは恐らくさっき殴ったのはあの分身の中の一体だったということだろう。そっか…まだ楽しませてくれるンダネ。

 

「やっぱり君は面白イヨ!モット一緒ニ遊ボウカ」

 

「貴方って全然壊レナイノネ!こんなに楽シイノハ初メテヨ。次の攻撃を耐えきれるカシラ?禁忌『クランベリートラップ』.禁忌『カゴメカゴメ』.禁弾『スターボウブレイク』」

 

ただでさ強力なスペルが連続して起動され、最早豪雨と化した弾幕の嵐が襲ってきた。

降り注ぐ濃密な色取り取りの弾幕は宛らボク等の遊びを飾るスパークリングシャワーだ。

小気味よく弾けて素材に抑揚を付け、身を引き締める。でも、それは素材を生かしこそすれ殺すことは出来ない。

第一波『クランベリートラップ』ボクの周りを小さな魔法陣が取り囲みそこから赤と青の弾幕をばら撒いてくる。飛んでくる弾幕を円を描くような歩法で次々と避けていく。

 

「ホラホラ、ソンナ攻撃じゃ目を瞑ってテモ避けられるヨ?ハイ、捕まえタ」

 

分かれたフランの頭を掴み地面に叩きつける。その瞬間俺の手からフラン身体は消え去りひび割れた床だけが残った。

 

「後、二人」

 

「アハッ、流石ダネ!じゃあコレはドウ?」

 

第二波『カゴメカゴメ』先ほどとは打って変わり、低速の拳大の弾幕がボクの退路を遮る様に格子状に広がっていく。まるで"彼の"スペルを受けてるみたいだな…そう思うと顔が緩んでいく。ここは、やっぱり"力押し"かな?ボクの体を中心に黒色の煙が溢れ出し翳した右手に集まっていく。黒いカードの形に固まった煙を掴みその名を呟く。

 

「魔法使い様、あんたの力を"喰わせて"貰ウヨ。えーっと…確カこんな感じダッケ?陰符『スナッチイーター』」

 

黒いスペルカードから数本の腕の形をした影が伸び、側で倒れる魔理沙を取り囲み巻きついていく。彼女の姿が真っ黒に染まった時、ボクの左手にはもう一枚の黒いスペルカードが握られていた。スナッチイーターを解き左手をフランに向け"あり得ないスペル"を唱える。

 

「そら、キミがボコった魔法使いノ技ダヨ!

恋符『マスタースパーク』」

 

「ナ、ナンデ!?」

 

左手から打ち出された黒色の雷砲が自分を取り囲んでいた弾幕諸共驚愕の表情を浮かべるフランを消し飛ばす。どうやら力加減を間違えたようだ…撃ち抜いた軌道上の天井に大穴を開けてしまった。後でどやされそうだダナァ…マッ怒らレンのは彼だし別にイイカ。未だに放電を続ける左腕を腰に当て、最早最初の余裕溢れる表情が完全に消え去ったオリジナルのフランに笑みを送る。

 

「また一人にナッチャッタね…そろそろボクも飽きチヤッタシ、終わりにシヨウカ」

 

「ナンドモイワセナイデヨ!アナタハワタシノオモチャナノ!オモチャハワタシガドウスルカキメルワ!」

 

完全に喋り方が変わってしまっている。狂気といってもこんなものか…そう思うと何時もと同じ脱力感に襲われる。コイツにもボクを満足サセラレルだけのモノは無カッタナァ、やっぱり詰まらナイヨ…この世界は。新たに作り出した最後のカードを右手に構え、それみよがしに振りフランにもスペルカードの使用を促す。

 

「ホラ、多分これで最後なんだからキミも使いナヨ」

 

「キャハハッ、じゃアツギデワタシノ勝ちネ」

 

ボクはゆっくりと、フランは荒々しく最後のスペルを唱えた。

 

「やれやれ…魔剣『ダーインスレイブ』」

 

「コレでオワリヨ!禁忌『レーヴァテイン』」

 

黒と赤の剣撃がこの空間を埋め尽くす。二振りの剣が打ち合い、ぶつかり合うたびに炎が飛び、血のようなオーラが弾ける。白熱した死合いにも関わらず二人の表情はまるで対局だった。

 

「ハァハァ…ナンデコワレナイノ!?」

 

「…もう飽きた、キミからは何も感じないヤ」

 

何百合打ち合っただろうか…もうボクの興味は目の前のモノからは無くなっていた。力任せに振られた炎剣を根元からへし折り、よろけるフランの頭を掴み壁に叩きつける。一度、二度、三度…

 

ガンッ、ガンッ、ガンッ

 

普通の人間なら耳を覆いたくなるような鈍い音が響きわたる。五度目に頭を持ち上げた時ボクの身体にも異変が現れた。途轍もない眠気、それは『表のボク』が目を覚ます前兆であり、こいつにトドメを刺すなら目覚めてしまう前の今だという事だということ。掴んでいた手を離し右手の魔剣を消して代わりに拾っておいたリボルバーを構える。

 

「彼が起きる前にさっさと終ワラセナイトネ…」

 

シリンダーに影で生成した"黒い銃弾"を装填しながら呟くボクの顔は多分物凄く詰まらない顔をしているだろう。ハンマーを下ろし丁度"心臓"の位置に銃口を向ける。

 

「こんな生殺しみたいなことヲスルなんて、キミも趣味が悪いヨ…ボクの能力に合わせてスペルを作っておくナンテサ」

 

嵐が通り過ぎ去った後の様な地下室に残ったのは苦虫を噛み潰した表情でボヤき彼が持っていたカードを唱える"黒い悪魔"の姿だった。

 

「消去『メモリーブレイカー』っト」




如何だったでしょうか?初めてsideを使ってみましたが中々に難しい…ストックもといネタが切れかかっているのでまた投稿は遅くなるかもしれません。感想ご意見はいくらでも受け付けておりますのでお願いします。
ではまた次回でお会いしましょう
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。