案外あっさり神栄は目覚める
そしてみなさんお待ちかねのこk………!?
俺は…………何をしてたんだ?
なんか、痛い。
そして…………何か、光っている。
光っている道が、うねうねとしている。
そこにはたくさんの人が流されていて、何というか、ガヤガヤしている。
光っている場所以外は、完全な闇だ。
俺は誰かに押され、流された。
すると、流れは急に早くなり、気づけばもうすぐ闇の中にのみ込まれる。
時折、光の道からこぼれて闇の中へ堕ちていく人も見えた。
その人は、多分………死んだ。
(まずい……!このままだと……俺も………死…………!?)
流され、あと数メートルで闇の中へ堕ちようとしたその時!
「うわぁぁああぁぁああああぁぁあ!!!!!!」
目覚めると、そこは病院だった。
辺りを見渡すと、ケータイが立っていて、なんか神崎が寝ている。
「俺………何してたんだ?」
神栄は今までの事を覚えていない。
だから、何故病院にいるかわからない。
(………神崎寝てるなぁ…起こさないようにしないと………)
そーっと布団を神崎にかけて、いざ外に出ようとすると、足が動かない。
左足が固定されている。
「折れてんのかよ………まぁいいか、神崎起こさなけりゃいいや」
神栄は再び寝ようとする。
すると、
「碧君………お……きて…?」
(……ッ!寝言か…よ……?起きてるんだけどな………)
今の状況を理解できないまま、数分が経つ。
今は………何時だろう?
ケータイを取り出そうとするが、以前自分で壊したことを思い出す。
「そうだ……壊しちゃったんだよな………それで、神崎が………俺に……」
「……………碧君?」
あ、起きちゃった。
「お……おう、久しぶり……なのか?」
神栄はははっ!と笑うと、神崎が飛び込んできて、何故か、泣いていた。
「本当……心配したんだよ?2日も起きなくて……もう………!!」
「まー泣くな泣くな、俺はこの通り(怪我してるけど)元気だ。しばらくすれば学校いけるだろ」
すると、コンコン、とノックした後、誰かが入ってきた。
「やぁ、神栄君だね?しばらく起きなくて心配したんだが、もう大丈夫のようだね。よかった」
「病院の人っすか、まぁ元気ですよ」
「そういえば、君のお姉さんが謝っていた。『すまなかった、もう、許してくれ』とね」
「ははっ!俺には関係ない話ですよ。俺は許すつもりはないですし、許さない、ということもないです。"普通"ですよ。好きでもないし嫌いでもない。これでいいんだ」
「………君は本当に中学生か?随分と冷静だな」
「最近の中学生はこんなもんですよ」
「……そうか、ならいいんだ。では、これで失礼するよ」
神栄は帰ろうとする医師を止めた。
「なんだね?」
「あいつには、ライバルという存在であってほしい、と言ってくれませんか?」
「………わかった」
今度こそ、医師は去っていった。
「なぁ神崎、あのさ…………」
「どうしたの?」
今度こそ、伝えるべきだ。
今まで言えなかった、『好き』の一言を………。
「その………前に神崎言ったじゃん?『好きだ』ってさ……」
「う……うん」
ものすごく緊張している。
もう、ヤバイ。
「あの時の返事がまだだったんだが………俺は………」
今にも心臓が飛び出そうだ。
今になって、ヘタレと言われていた理由がわかった気がした。
でも……そのヘタレを………
今、壊すべきだ。
「俺も……その………好きだ。だから………その……あの……」
「やっと言ってくれたね、碧君!私も好きだよ!碧君の事」
うわぁ笑顔の神崎すげぇかわいい。
「……お、おう。そうか」
「これからずっと………よろしくね、碧君」
「……………で、そこにいる女、出てきやがれ」
「あ……ばれた?」
出てきたのは………なんと。
「あ、ばれた?じゃねぇよ早希さんがああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
東条 早希だった。
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「もしE組の奴らなんかに言ってみろ、怪我治った瞬間殺す」
「私の方が年上なのにそんなこと言っちゃう?Sか?Sなのか?」
「Sだ!」
「開き直んないでよ……」
まぁ、なんとか言わないでくれるようにはしてくれた早希さんだが、めちゃくちゃ怖い。
絶対言うだろ、あの人。
2週間後、神栄は退院し、怪我も完治した。
茜音の事は知らないが、どうやら俺よりも先に退院し、授業に出ているらしい。
この事件は誰にも知られず、真相はつかめていない。
ただ、シロがやった、という事だけは知っている。
シロは一体、どんな人で、何のために殺せんせーを殺そうとしているのか?
神栄は全くわからないまま、学校へ行く用意をした……。
「おはようございます、神栄君」
「早速今日から殺しにかかるぜ、殺せんせー!!!」
元気良い挨拶と、エアガンを打つ時の音が一緒になる。
これが、3年E組の暗殺教室。
始業のチャイムが、今日も鳴る。
"狂気"編、 完…………?
◇◇◇
「はぁ、碧君には嫌われっぱなしだ……」
3年A組の教室で、神栄 茜音はため息混じりに言って、顔を伏せた。
「まぁ、仕方ないよ、何をやったかは知らないけど、やり方を変えればいいんじゃないのか?」
浅野 学秀がアドバイスすると、茜音は顔を上げ、何かを思いついた。
「そうだ!今度は…………!!!!」
「はぁ、今度は一体何をするんだ?神栄さん」
「ひ、み、つ♥︎」
今度こそ、"狂気"編 完
ついに"狂気"編が終わりました。
次回からは原作の通りに進めていきたいですね。
突然ですが、問題です。
Q.『なぜユダヤ人は大量に殺されたのか』
「キリスト殺し」「成功者への妬み」以外の答えでよろしくお願いします。
正解すると、僕の世界史の成績が上がり、執筆スピードが速くなるかもしれません。
正解したら、その人を尊敬しますよ。マジで。
では次回、「茅野、大活躍」「神栄、ヘタレ」「神崎、可愛い」の3本です。
追記、TRPGやりたいです