こんな遅くに投稿したの久しぶりだなぁ……。
「……触手は、意思の強さで動かすものです。イトナ君に力や勝利への病的執着がある限り触手細胞は強く癒着して離れません。そうこうしてる間に肉体は強い負荷を受け続け、最終的には触手もろとも蒸発して死んでしまいます」
この時神栄達は触手の恐ろしさを知った。
「…………まぁ、それは仕方ないとして、イトナにもこうなった理由があるはずだ。なんか知ってる人いないか?」
「その事なんだけどさ、律と一緒に調べてたら、イトナ君、『堀部電子製作所』って所の社長の子供だったの」
不破がケータイを見せると、みんなはすこし驚いているようだ。
「聞いたことあるな……世界的にスマホの部品を提供してた町工場だったきがするんだが………」
「でも、おととし負債抱えて倒産しちゃったんだって……それで社長夫婦は息子を残して雲隠れ……」
「へー………それでグレただけかよ。つまんねーの」
寺坂はイトナを掴むと、吉田、村松を連れて行った。
「俺んとこでこいつの面倒見させろや、そこで死んだらそれまでだろ」
「…………」
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寺坂達の動きをみんなは覗いている。
悪ガキ達のやることが心配なのか、それともイトナの暴走を防ぐためか、よくわからないがとりあえずついていくことにした。
「寺坂、どうやってイトナの心を開く気だ………?」
「はぁ?あいつが何か策を持ってると思ってんのか?磯貝」
「え?ああやってるってことは、何かあるってことだろ?」
神栄は呆れている。
「無計画バカが計画を立てた時、日本は異常気象が………!ってくらい寺坂には策がない」
「え………?」
「さてお前ら…………」
「なんだ?寺坂」
村松が首を傾げる。
「どーすっべ?これから」
「「「…………」」」
「何も考えてねーのかよ!」
「本当無計画だなお前は!!」
「うるせー!4人もいれば考えの1つあるだろ!!」
「………ほら、何も考えてないだろ?」
あのバカが計画を立ててたら、マジで日本は異常気象になってるわ。
すると、狭間が提案をした。
「村松の家ラーメン屋でしょ?一杯食べたらこの子も気が楽になるんじゃない?」
「お………おお」
◇◇◇
松来軒にて、
イトナは少し嫌そうな顔でラーメンを食べている。
「……マズイ、おまけに古い。手抜きの鶏ガラを化学調味料で誤魔化している。トッピングの中心には自慢気に置かれたナルト、4世代前の昭和のラーメンだ」
「ひでぇ言われようだが、反論できる要素が1つもないのがかわいそうだ」
「んだと寺坂ァ!」
村松は中指を立てた。
しかし、寺坂はどうも思ってない。
「じゃあ次はうち来いよ。こんな化石ラーメンとは比較になんねー現代の技術見せてやるよ」
「お前もうるさいぞ吉田ァ!」
お次は吉田の家、吉田モーターズという場所だ。
吉田はイトナを後ろに乗せ、バイクに乗っている。
いや、中学生がなにバイク乗ってんだよ!ってなる人もいるだろう。
バイク屋の敷地内で走っているので、無免許でもいいんだとよ。
(本当はダメだけどね)
「どーだ?テンション上がってきたか?」
「………悪くない」
バイクはどんどんとスピードを上げる。
「よっしゃいくぜ!必殺!高速ブレーキターンだ!!!」
一応、その、なんとかターンは成功したが、イトナが飛ばされた。
まぁ理由は、吉田に掴まってなかったからだ。
その後、寺坂達がバカなことばっかやっていると、狭間が本を何十冊かイトナの前に置き始めた。
「復讐したいでしょ、シロの奴に。だとしたら、名作復讐小説「モンテ・クリスト伯」全7巻2500ページ。これを読んで暗い感情を増幅しなさい?あ、最後の方は復讐やめるから読まなくていいわ」
「うわぁ………読みたくねぇ……」
「怖そうだよな、それ」
「もっとねーのかよ!簡単にアガるやつ!だってこいつ頭悪そう……」
……といった時、イトナが震え始めた。
最初は寺坂にバカにされたからだ、と思っていたが、バンダナがぶっ壊れた時、違うと確信した。
触手の発作。まだイトナは力を求めているようだ。
「俺は……適当にやってるお前らとは違う!今すぐあいつを殺して……勝利を………!!!」
村松、吉田、狭間が逃げる中、寺坂はその場で止まっている。
「奇遇だなイトナ、俺もあんなやつ今日にでも殺してぇって思ってるさ、でもよ、お前には今すぐあいつを殺すなんて無理なんだよ」
「………」
「そんなビジョン、捨てちまえ。楽になるぞ」
「…う……うるさい!!!」
イトナは躊躇いもなく寺坂に攻撃した。
しかし、寺坂は腹で触手を抑える。
「2回目だし、弱ってるから捕まえやすいわ………でも、吐きそうな位クソ痛いけどな………」
「…………!!!」
「吐きそうといえば村松の家のラーメン思い出した……。あいつな、タコから経営の勉強奨められてんだよ。今はまずくてもいい、『いつか』店を継ぐ時があれば、繁盛させてやれってよ……。吉田も同じだ。『いつか』役に立つかもしれない……ってな」
「それが……どうした!!」
寺坂は拳を握ると、イトナを殴った。
「「「「「!?」」」」」
「一度や二度負けた程度でグレてんじゃねーぞ、『いつか』勝てればそれでいいじゃねーか!今殺れなくてもいい、100回失敗してもいい、3月までに1回でも殺せれば、それだけで勝ちなんだよ。親の工場なんざその時のカネでなんとかなるだろーが!」
「それでも……耐えられない……次の勝利のビジョンが出来るまで……俺は何をすればいいんだ……?」
「アホか、さっきみたいにバカやって過ごすんだよ。そのためにE組があるんだろ?」
その瞬間、イトナの触手の力が抜けた。
そのついでに、目から執着の色が消えた。
「……俺は、焦っていたのか?」
「ああ、だと思うぜ」
「……流石です寺坂君。イトナ君、今なら君を苦しめる触手細胞を取り払えます。大きな力を失う代わりにら君は多くの仲間を得ます。明日から、殺しにしてくれますね……?」
「勝手にしろ……もう、触手も兄弟設定も飽きた…………」
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次の日、神栄はいつも通り登校していた。
前には、バンダナをしている奴がいた。
「…………よう、イトナ」
「……誰だ?」
「ふざけんな、俺は神栄だ。覚えとけ」
イトナと一緒に歩いていると、殺せんせーに会った。
「おはようございますイトナ君。気分はどうですか?」
「最悪だ。力を失ったんだから……でも弱くなった気はしない。最後は殺すぞ、殺せんせー」
ついに、堀部 イトナが3年E組に加入した。
とりあえず、明日からは平和な日だ…………と思う。
「村松、金がない。吐くの我慢するからラーメン食わせろ」
「金ならいくらでもやるよ……それか、俺の家泊まるか?」
「それは嫌だ。か………神……かさ……かみかさ」
「絶対こいつわざとだろ……」
もう決めたよ、こいつに絶対お金あげないわ。
次回でイトナ編が終わる!
そしたらデートじゃあああああ!!!