invisible渾身のギャグがどこかにあります。
笑わなかったやつ、あとで呼び出しだ。
そんなわけで死神編の最初の方ですね。
「まず、烏間先生とビッチ先生を引き離すか。そしたらまたくっつける!」
今回の作戦のリーダーである前原が指示すると、片岡が職員室に入っていった。
《作戦その1!まずは2人を別の場所に離すべし!》
「ビッチ先生ー、フランス語会話教えてくださーい」
「え?あ、しょーがないわね、ここに座んな……」
「天気もいいし、今日は外でやろーよ外で!!」
と言い、半ば強引に外にビッチ先生を連れてくことに成功した。
前原はそれを覗きながら、スマホのトランシーバーアプリで神栄に伝えた。
「買い出し班、大丈夫か?」
『大丈夫だ。問題ない』
一度言いたかったので、とりあえず言ってみた。
◇◇◇
《作戦その2!買い出し班は、ビッチ先生へのプレゼントを買いに行くべし!》
買い出し班、と言っても修学旅行の班と同じで、カルマ、神崎、杉野、渚、茅野、奥田で行くことになった。
「クラスのカンパは5000円、この額でどーすんだよ」
「その5000円の約8割は俺だよな?」
神栄は4000円を寄付してあげた。
なんて優しい人なんだろう。もう俺を神として崇めるべきだよ。
『神』栄だけに!ってな、あはは……は……はは……はははっ…………。
「まぁ、それはいいとして、ビッチ先生のことだから、大体のプレゼント貰ってそうじゃん」
「確かにねー……どうしよ」
……と5000円の入った封筒を持っていると、車の近くにいた人から声をかけられた。
「あ、君達!あの時は大丈夫だったかい?」
「あの時?」
「ああ、おじいさんは大丈夫だった?」
その一言でやっと理解した。
「あー……俺らがやらかした時には救急車呼んでくれた人じゃん」
「そーそー、で、今なんかプレゼントが欲しいとか言ってたよね?」
「あ、はい」
すると、その人は花を出してきた。
「こんなのは、どうかな?」
「花束か、なかなかいい趣味してるな」
「ものの1週間で枯れるものに数千〜数万円。ブランド物のバッグより実はずっと贅沢なんだよ」
「うお……すごい説得力あるけど、電卓持ってっからなぁ……」
「いや……一応商売なんでね…。どーする?これも花の縁だし、安くするよ?」
「じゃあ300円でよろしk」
「ありがとうございます」
茅野が神栄の腹を肘で殴り、「何言ってんのよ!」と小声で言うと、神栄は、
「なんで花如きに金かけなきゃいけないんだよ。だったら他のがあるだろ」
と言い返した。
だが、神栄の言葉は全く届かず、花束を買った。
しかも、5000円全額使った。
「とりあえず作戦完了か、前原に報告……と」
神栄はスマホを取り出し、前原に作戦完了の報告をした。
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「それで?フランスの男はどーゆー殺し文句に弱かったの?」
場面は変わりE組校舎前の校庭。
買い出し班以外の人たちは、ビッチ先生の周りで話を聞いていた。
すると、原がピアノを持ってきたり、
岡島と菅谷が悩殺ポーズを要求したり。
何やらビッチ先生は大人気のようだ。
最近元気のなかったビッチ先生を元気付けているスキに、買い出し班がこっそりと職員室まで走っていった。
職員室には、烏間先生がいた。
「イリーナに誕生日の花束?何故俺が?君らが渡したほうがあいつも喜ぶだろ?」
なんて鈍感さだ。鈍感力530000あるんじゃねぇの?
「あのビッチが必要な戦力だと思うなら、同僚の人心掌握も責任者の仕事じゃね?あ、俺らが用意したのはナイショで」
カルマがそれっぽいことを言うと、烏間先生も納得し、花束を持っていった。
神栄らは職員室から出ると、
「前原、烏間先生に渡した。次の作戦に移るぞ」
『………了解』
外では前原の指示に従い、みんなは帰った。
といっても、本当に帰ってはいない、職員室の近くでスタンバイしている。
そしてビッチ先生はひとりぼっちになった。
耐えられなくなり職員室に戻ると、烏間先生がいた。
「ちょっと聞いてよカラスマ!ガキ共が……」
「丁度いい、イリーナ。誕生日おめでとう」
突然の事態に、ビッチ先生は何が何だかわかっていない。
「え?」
「遅れてすまなかった。色々と忙しくてな」
ビッチ先生は嬉しそうに花束を貰った。
「まさか、なんか企んでたりしてないでしょーね?」
「バカ言え、祝いたいのは本心だ、恐らくは最初で最後の誕生日祝いだしな」
「え…………?何よ、最初で最後って」
ビッチ先生は冷めた口調で言うと、烏間先生は話を続けた。
「当然だ、任務を終えるか地球が終わるか2つに1つ。どちらにせよあと半年もしないで終わるんだからな」
ビッチ先生は悔しそうに、そして悲しそうに烏間先生を見ると、窓のほうまで歩いて行った。
思いっきりドアを開け、こそこそと隠れて見ていた俺らを冷たい目で見下す。
「……こんなことだろうと思ったわ」
と言うと、ビッチ先生は本物の拳銃を取り出し、発砲した。
(そうか……思い出したわ。このガキ共とはただの業務提携関係、平和か世界で先生ごっこをしていただけ)
「おかげで目が覚めたわ、最高のプレゼントありがと、カラスマ」
ビッチ先生は花束を烏間先生に返し、荷物を持って去ってしまった。
「烏間先生、流石にアレは無いと思うんですけど……」
「まさか、まだ気づいてないんですか!?」
「そこまで俺が鈍く見えるか?」
はい、見えます。超見えます。
と言いたいが、空気を読んで神栄は黙っていた。
「非情と思われても仕方ないが、あのまま冷静さを欠き続けるのなら、俺は他の暗殺者を雇う。色恋で鈍るような刃なら、ここで仕事をする資格は無い……それだけのことだ」
◇◇◇
「へぇ……なるほどねー。英語教師がいなくなって、クラスの仲が壊れてきてるねぇ……。碧君に盗聴器つけてて正解だったね」
イヤホンで現在の状況を確認している茜音は、歩きながら笑っている。
「動くんだったら、そろそろ……かな?2つの事件を目の前にして、碧君は正気を保っていられるかな…………?アッハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」
椚ヶ丘市の住宅街には、茜音の笑い声が聞こえていた………。
死神と茜音が動き出しましたね、
次回、ほぼオリジナルストーリーの予定です。
茜音がまた出てきて、神栄はまた危険な状態になる!
次回をお楽しみに〜