神栄 碧と暗殺教室   作:invisible

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睡魔って強いですね。


勝ったことはほとんどないです。





第117話 死神の時間、2時間目

 

 

『聞こえるかな?E組のみんな。君たちがいるのは閉ざされた地下空間、外に通じる出口には全て電子ロックがかかっている。ロックを解くキーは、僕の眼球の虹彩認識のみ。要は僕を倒さないとここから出れないってことさ』

 

 

 

 

たくさんの場所から出てくる死神の声は、正直怖かった。

 

 

 

だが、そんなこと言ってる暇はない。

 

 

『実はね、竹林君の爆薬で君たちが逃げて嬉しかったんだ。これだけの人数の殺し屋達を一度に相手するのは滅多にない。君たち全員に、僕のスキルを高める相手をしてもらうよ………じゃあ、どこからでも殺しにおいで』

 

 

 

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「役割を決めよう、狭い屋内じゃ全員でいても身動きが取れない」

 

 

 

「OK、じゃあA班は戦闘、連絡役の茅野以外はバトル要員だ。積極的に探して見つけ次第一気に叩く」

 

 

 

A班にはカルマ、磯貝、岡野、渚、茅野、木村、千葉、前原、村松、吉田がいる。

 

 

 

本来神栄もここに入るつもりだったが、戦力の偏りがひどいので、別の班に入った。

 

 

 

「B班は救出、気絶してたビッチ先生が心配だし、人質として敵の手駒にさせたくない。片岡、神栄、杉野が守りながら助けに行ってくれ」

 

 

 

「C班は情報収集、寺坂を壁に各自の力で偵察と脱出経路を探してくれ」

 

 

「そして律、お前は各班の円滑な連絡頼んだぞ!」

 

 

 

 

 

と磯貝がスマホを見ると、

 

 

 

 

『やる気しねぇ〜。死神さんに逆らうとかマジありえないし。働くくらいなら電源落とすわ』

 

 

 

 

「もうハッキングしたのかよ!『優れた殺し屋は万に通じる』って、マジだったんだな」

 

 

 

 

「よし……散るぞ!!!」

 

 

 

 

 

〜A班〜

 

 

 

周囲を警戒しながら、死神の場所を探していた。

 

 

 

「多分死神は、不意打ちで襲ってくる。それをかわしてバトルに持ち込めば、俺らにも勝機がある!」

 

 

 

……と言っていると、遠くから足音が聞こえた。

 

 

 

 

カツーン……カツーン……

 

 

 

 

カツーン……カツーン……

 

 

 

 

やってきたのは、死神。

 

 

 

花屋の時の面影は全く無く、姿が見えない。

 

 

 

その光景を見たA班の特攻隊、村松と吉田が小型スタンガンを片手に死神に近寄った。

 

 

 

すると、

 

 

 

 

死神は2人の背後にいた。

 

 

 

肘打ちで2人を倒すと、死神は語り始めた。

 

 

 

「僕が殺し屋になって一番最初に磨いたのは正面戦闘のスキルだった」

 

 

 

と言いながらも、木村をアッパーでなぎ倒す。

 

 

 

「殺し屋には99%必要ないスキルだが、これがないと残りの1%の標的を殺り漏らす。世界一の殺し屋を目指すなら必須のスキルだ」

 

 

死神が走ると、磯貝と前原の間を抜け、茅野の目の前に立った。

 

 

 

 

そして、一蹴。

 

 

 

「あっ……がっ……!」

 

 

 

蹴った瞬間、バキバキッ!と音がした。

 

 

 

「っと、あばら折ったか?女子はさすがに脆いな。残りの人質は粗末に扱えないか……」

 

 

 

 

 

みんながやられている姿を見て、渚が立ち上がった。

 

 

 

 

「どいてみんな!僕が殺る」

 

 

 

渚はナイフを持って死神に近づいた。

 

 

 

 

 

============================

 

 

 

「…………」

 

 

 

 

段々と距離が近くなっている。

 

 

 

それでも死神は動じない。

 

 

 

片手にナイフ、ポケットの中にはスタンガン。武器は揃っている。

 

 

 

渚がやるのは、鷹岡にやったあの技。

 

 

 

(みんなのお返しを……この両手で!!!!!)

 

 

 

 

 

 

 

渚がそっとナイフを落とす。

 

 

 

そして両手で死神の顔の手前で叩こうとしたその時。

 

 

 

 

 

 

 

 

渚の目の前には両手があった。

 

 

 

 

 

パァン…………!

 

 

 

 

 

叩いた後、死神は素早くカルマ達の背後に行き、全員を倒した。

 

 

 

 

再び渚の目の前に立った。

 

 

「……クラップスタナー、ロヴロや君のでは単なる猫だまし、このスキルにはもう一段階上がある。人間の意識には波長があって、波が山に近い時ほど刺激に対して敏感になる」

 

 

 

 

「あ………あぁ……」

 

 

 

 

渚は口が思うように回らず、何を言っているのか自分でもわからない状態になっていた。

 

 

 

「相手の意識が最も敏感な山の瞬間に、音波の最も強い山を当てる。その衝撃は一瞬ビビらすなんてレベルじゃない。当分は神経が麻痺して動けなるなる……まぁ、こんなもんさ」

 

 

 

全員が倒れるのを確認すると、死神はまた歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

〜B班〜

 

 

「このドアの先にビッチ先生がいると思う。この鍵くらいなら爆薬でなんとかなるね」

 

 

 

片岡と三村が爆薬をドアにセットし爆破させると、神栄が腕を組んで壁にもたれかかっていた。

 

 

 

 

 

「死神が来てるか見てるから、お前らでビッチ先生救出して来なよ」

 

 

 

「……そう、ならしっかり見ててね」

 

 

 

 

そう言って神栄以外の人たちは中へ入って行った。

 

 

 

 

「ビッチ先生!」

 

 

 

「まだ息はしてる……よかった」

 

 

 

 

杉野がビッチ先生をおんぶし、この部屋から抜けようとしていた。

 

 

片岡と杉野は後ろの方にいて、残りはドアから外へ出ようとしている。

 

 

 

 

 

三村が一番最初に外に出た瞬間、

 

 

 

 

 

 

杉野と片岡が倒れていた。

 

 

 

 

さっきまで気絶していたビッチ先生が何かを持っている。

 

 

 

「6ヶ月くらい眠ってたわ。本来の自分の姿を忘れて……さて、逝かせてあげるわボーヤ達」

 

 

 

 

「ビッチ先生……!!」

 

 

「まさかとは思うけど、1人で俺らと戦うつもり?」

 

 

 

 

「当たり前じゃない……それともなに?『俺らは訓練してるし、ビッチ先生程度余裕で倒せるんだけどなー』なんて思ってんのかしら?フフ……じゃあ、アンタらに最後の授業をしてあげるわ」

 

 

 

 

ビッチ先生はゆらりゆらりと迫ってきた。

 

 

 

 

両手には注射針のようなものを持っている。

 

 

 

 

B班の人たちまで、残り数メートル。

 

 

「あっ……痛ぅ!裸足で石踏んだ……」

 

 

 

 

「え……大丈……」

 

 

三村と矢田が心配そうにビッチ先生を見ると、ビッチ先生は突然立ち上がり、2人の首に注射針で刺した。

 

 

 

刺された後2人は倒れた。

 

 

 

 

またよろっとしながら歩き、今度は岡島と中村にしがみつき、腕に刺した。

 

 

 

お次は布を使って神崎と速水の視界を真っ白にさせ、布越しに首もとを刺した。

 

 

 

「訓練が良くたって、結果を出さなければ意味がない。手段はどうであれ、私はこの場で結果を出し、あんたたちは出せなかった。これも経験の差よ。修羅場を踏んだ数が違うと心得なさい」

 

 

 

 

 

 

 

 

ビッチ先生が部屋から去ろうとすると、

 

 

 

 

 

 

拍手が聞こえた。

 

 

 

 

「いやー……さすがビッチ先生、と言うより殺し屋だな、流石だね」

 

 

 

 

「カミサカ、あんたも相手になって欲しいの?」

 

 

 

「まーそうだね。でも俺はあいつらと違って、きちんと結果を出すから、また眠っててくんないかな?」

 

 

「嫌だ、と言ったら?」

 

 

 

 

 

 

 

「ぶち殺す」

 

 

 

 

 

そう言うと神栄は薬を取り出し、噛み砕いた。

 

 

 

 

 

その瞬間、神栄の目の色が黒に侵食され、ビッチ先生に向かって突進した。

 

 

 

 

 





神栄!ついに薬物に手ェ出しやがったな!

次回ビッチ先生vs狂気神栄&…………!?


眠い!寝たい!

けど寝れない!
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