神栄 碧と暗殺教室   作:invisible

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夏休みなのに、夏休みって感じが全くしない……。





第119話 死神の時間、4時間目

 

 

「さて、どうする死神。生徒ごと殺すのなら俺はここでお前を倒す」

 

 

 

(思ったより隙がないな、強靭な肉体に武装もしている。殺すのに時間がかかる……だとしたら、あのタコを殺すことが最優先だ!!)

 

 

 

死神は空いているドアから走ってどこかへ消えた。

 

 

 

「くそ………!!」

 

 

少し遅れて烏間先生も死神を追う。

 

 

 

 

 

 

 

一方、牢屋ではビッチ先生がまだいる。

 

 

 

「確かにカラスマはすごいけど、死神はそれ以上にすごいわ。このタコですら簡単に捕らえたしね」

 

 

ビッチ先生は首につけた爆破装置を外しながら、俺らに話していた。

 

 

 

「ビッチ先生……なんで裏切ったんだよ。今まで楽しくやってたじゃねーかよ」

 

 

 

「………」

 

 

 

 

 

「怖くなったんだろ?ビッチ先生」

 

 

 

「……!?」

 

 

 

「散々プロだの何だの言ってた先生が、緩い学校生活で殺し屋の感覚を忘れて。だから俺らを殺そうとした。アピールしたかったんだろ?ビッチ先生」

 

 

 

ビッチ先生は爆破装置を牢屋に向かって投げた。

 

 

 

 

「あんたたちに私の何がわかるのよ!」

 

 

 

「………だとしても!」

 

 

 

 

神栄が何かを言おうとしたが、ビッチ先生は死神の指示を聞くのに耳を傾けており、そのまま階段を上がってしまった。

 

 

 

 

 

============================

 

 

場面は変わり、烏間先生が移動しているところに移る。

 

 

走っているとドアを見つけた。

 

 

 

普通なら何事もなく開けるのだが、

 

 

 

何かがおかしい。

 

 

違和感が少しある。

 

 

 

それでも烏間先生はドアを開けた。

 

 

 

 

 

その瞬間ドアが爆発し、周りの壁が壊れた。

 

 

 

その光景を防犯カメラで見ていた神栄達は、驚いていた。

 

 

「うわっ……!烏間先生大丈夫かよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「チッ!思ったより強力だったな」

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

多少の傷はあるものの、烏間先生はほぼ無傷。

 

 

 

 

「なになになに!?何が起こった?」

 

 

 

 

 

「烏間先生はトラップの内容ら見抜いてました。だからあえてドアを開け、爆風と同じ速さで後ろ受け身を取ったのです」

 

 

 

 

「なんて人だ。人間じゃねー!」

 

 

 

そして烏間先生はどんどんと先に進む。

 

 

 

曲がり角に着くと、とんでもない量の弾丸が烏間先生を襲う、

 

 

 

それをモニターで見ていたE組一同は、弾を撃っている奴に驚いていた。

 

 

 

 

「犬が銃を撃ってる……!?」

 

 

 

 

「あれだ、調教ってやつだ。全部死神がやったんだろ」

 

 

烏間先生は一旦引き、再び犬の元へ行くと、(超怖い)笑顔で歩き始めた。

 

 

 

 

「俺は犬が大好きなんだ……!だから傷つけられない。お前らの主人には悪いが、優しく(!?)通らせてもらうぞ」

 

 

 

犬は誰かに「やめろ!こいつに逆らうと殺されるぞ!」と言われたのだろうか、何もできずに烏間先生を通した。

 

 

 

 

 

その後もたくさんのトラップに阻まれるが、烏間先生はダメージを食らわずに水流操作室へと向かった。

 

 

 

 

一方、牢屋では。

 

 

 

 

「こりゃ勝てねーわ。全部俺らとは桁が違う」

 

 

「確かにそうですね。彼らはとても強い。でも君たちはどうするんですか?」

 

 

 

 

 

「………」

 

 

「今この場で彼らや牢屋より強くなるのか、勝てないと言って土俵を降りるか」

 

 

 

 

 

みんなが黙っている中、一人、声を出した。

 

 

 

 

 

 

そう、神栄だ。

 

 

 

「違う、弱者なりの殺り方を見つけて、強者を驚かせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうです。弱いなら弱いなりの戦い方があります。いつもやってる暗殺の発想でいけば、大丈夫ですよ」

 

 

 

 

 

とは言うものの、現状ここから抜け出す方法は見つからない。

 

 

 

 

みんなが周りを見ていると、

 

 

 

 

「あ……!」

 

 

 

「ん?どうした三村」

 

 

 

 

 

「見つけたかも。死神に一泡吹かせる方法が」

 

 

 

 

============================

 

 

「参ったな……これじゃあ足止めにもならない。だったら……」

 

 

 

死神はタブレットで烏間先生とE組の動きを見ながら、操作室とは逆の方へ歩いて行った。

 

 

 

 

操作室まであと少しのところで、烏間先生は止まっていた。

 

 

 

狭い一本の道があり、下に落ちたら即死するほどの大きな穴。

 

 

 

少しづつ動き始めると、奥から殺気を纏った者がこちらに近づいてくる。

 

 

 

 

烏間先生は拳銃を取り出すと、

 

 

「殺気の察知も完璧か、見くびってたよ烏間先生」

 

 

「………まるでトラップの見本市だった、多彩なもんだな」

 

 

 

 

「まぁね。人殺しのスキルを身につけると、片っ端から使いたくなるんだよ」

 

 

死神が指を鳴らすと、後ろから誰かに発砲された。

 

 

 

 

 

 

幸いかすり傷で済んだが、烏間先生はかなり危険な状態になっている。

 

 

 

片方を放っておけば、どちらかに殺される可能性がある。

 

 

 

 

とりあえず撃たれた方を見ると、ビッチ先生がいた。

 

 

 

烏間先生はビッチ先生を狙い拳銃を構える。

 

 

 

「死ぬぞ、イリーナ」

 

 

「死ぬなんて覚悟の上よ。アンタには理解できないだろーけどね。でも、死神はわかってくれた。『僕とお前は同じだ」ってね」

 

 

 

 

 

「………!?」

 

 

 

「そうだね。イリーナなら僕の気持ちをわかってくれる。たとえ………」

 

 

 

 

 

死神は『EXPLODE』と書かれた場所をタップする。

 

 

 

 

その瞬間、烏間先生とビッチ先生のいる所の天井が爆発し、がれきが落ちてきた。

 

 

 

 

「たとえ僕が君を捨て石に使おうと、ね?」

 

 

 

「お前……!!」

 

 

 

「おや?生きてたのか……だが閉じ込められただけマシさ。多分タコや君単独ならこのトラップだってたやすく抜けただろう」

 

 

 

烏間先生はがれきを投げたりはらったりしながら、死神のいる所へ行こうとする。

 

 

「だから僕は彼女を雇った。君たちみたいな怪物を惑わすためにね」

 

 

 

その言葉で烏間先生は後ろを見て、ビッチ先生が倒れてることに気づく。

 

 

「可愛らしいくらい彼女は迷ってたね。その迷いは伝染する。君も彼女を攻撃してもいいのか?と迷っていた。これで僕の勝ちだ。じゃあね」

 

 

 

 

 

死神はゆっくりと操作室へと向かった。

 

 

 

「くそっ……!」

 

 

 

『大丈夫ですか!?烏間先生!イリーナ先生!』

 

 

 

 

スマホから殺せんせーの声が聞こえた。

 

 

 

「俺は大丈夫だが、イリーナはがれきの下敷きだ……。だが構ってる暇はない。俺は死神を追う」

 

 

 

 

『ダメ!どうして助けないの烏間先生!!!』

 

 

 

倉橋が大声を上げて烏間先生に言う。

 

 

確かに、それは神栄も思っていたことだ。

 

 

 

でも、烏間先生の選択も決して悪くはない。

 

 

「倉橋さん……。彼女なりに結果を求めて死神と組んだ結果だ。責めもしないし、助けもしない。プロなら自己責任だ」

 

 

 

 

『烏間先生!プロだとか今はどうでもいいだろ!15歳の俺らが言うようなことじゃねーかもしれないけど、ビッチ先生はまだ20歳だぞ!?』

 

 

 

「神栄君……」

 

 

『ビッチ先生は、安心の無い世界で育ったから、大人になる途中で大人のカケラをいくつか拾い忘れたんだよ。だから助けてあげてくださいよ!』

 

 

 

 

「だが……時間のロスで君たちが死ぬぞ?」

 

 

 

 

『んなこと気にしなくて大丈夫ですよ。死神は多分、目的を果たせずに俺らのところへ戻ってくるはず。だからビッチ先生を助けてあげてください』

 

 

「……?」

 

 

 

 

その自信はどこからあるんだ?と思いながら、烏間先生はビッチ先生の上にあるがれきを持ち上げる。

 

 

 

 

「ぐっ……!重いな……!」

 

 

 

 

「…………え?」

 

 

 

 

ビッチ先生はゆっくり目を開けた。

 

 

 

すると、なぜか烏間先生が助けている。

 

 

 

「さっさと出てこい。重いもんは背負ってやる」

 

 

 

 

「カラスマ……」

 

 

 

============================

 

 

 

操作室に着いた死神は水流を流すためのボタンを探していた。

 

 

「殺す前に………と。彼らは何をしているかな……」

 

 

確認がてらタブレットでE組の動きを見ていると、誰もいない。

 

 

 

 

「……!?全員逃げ出しただと!?」

 

 

 

 

 

 





多分あと2、3話くらいで死神編終わります。


まぁそれは置いといて、個人的にやりたいことが一つありましてね。
(ここから先は最近のジャンプ読んでる人にしかわからないかもしれないので、俺マジ単行本派だから!って人は見ない方がいいかもしれません)




E組内で殺せんせーを殺す派と殺さない派で勝負しましたよね。

結局渚がカルマを倒して殺せんせーを助ける、という風になったんですが、この小説ではちょっと違う感じでストーリーを進めたいと考えてます。

『もし、カルマが渚を倒したら』というパターンと
『原作通り、渚がカルマを倒した』というパターン二つを同時並行で書いてみようかな?みたいな感じです。

通称、『殺ルート』と『守ルート』ですw

それに伴い、殺ルートと守ルート一緒に投稿するので、投稿ペースがとんでもなく遅くなります。

まだまだ先の話ですけどねw


長文すいませんでした。では次回、死神vs烏間先生!

まで行ければいいな……。
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