昔っから俺は泣き虫だった。
喧嘩も弱かったし、人と話すのが苦手だったから、いつも1人だった。
そんな俺とは違い、同い年の姉は人気者だった。
完璧と言わざるを得ないくらいすごくて、頭良くて、喧嘩も強い。
そんな姉に、俺は少しだけ憧れていた。
でもその憧れは、やがて憎しみに変わる。
今は………言うことじゃないかな………。
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神栄はゆっくりと茜音の方に向かう。
「もう弱虫な俺じゃねぇんだよ。いい加減気づけ」
「そんなこと知ってるよ。私が……世界で一番知ってるわ!!」
茜音が尋常じゃないスピードで走る。
反応が遅れた神栄は、足が動かない。
「ぐっ……!」
茜音突然跳躍し、ヒーローキックみたいなことをするのかと思ったら、
後ろ回し蹴りで神栄の腹を狙う。
茜音はニヤリと笑みを浮かべた。
だが、神栄もニヤリとしている。
「……!?」
「そんなので………勝てると思うなああああ!!!」
神栄はわざと蹴りを喰らっていたのだ。
そして茜音の足を掴み、投げる。
「う……わっ!こんなパワーあったんだ……」
茜音が感心していると、神栄は追撃する。
「なっ……!」
茜音は舌を出して目を細める。
「なーんちゃって♡これも想定の範囲内だわ」
殴ろうとした神栄は後退しようとするが、もう遅い。
(これって………)
「残念」
茜音はクロスカウンターを決めるつもりだ。
(嘘だろ……!?こんなドンピシャなタイミングで……!!)
「うふふ………」
ドゴッ!!!
完璧なタイミングで神栄は殴られた。
◇◇◇
結果からして、神栄はやられた。
あんな完璧なクロスカウンターを決められたら、誰でも倒れる。
だが、まだ負けたわけじゃない。
「まだだ……俺はまだ負けてねぇ!」
足がフラフラしているが、神栄は立ち上がる。
「それでやるつもり?押しただけで倒れそうじゃん」
「んなわけ………あるか!!」
神栄は一歩踏み出す。
「あ………れ?」
カクン!と膝カックンされたように神栄は倒れる。
「これが私の実力よ。さて、これは負けってことでいいかな?」
「う……る……せぇ……!!!」
神栄はポケットの中から例の物を取り出す。
言うまでもなく、薬だ。
しかし、茜音は手を蹴る。
「そんなもの使わせないわよ………こうして碧君の頼みの綱は切られた。さぁ、どうする?」
「……どうする、ねぇ……。ならこうだ!!」
神栄は茜音の足を掴む。
茜音にとってが意外だったのか、少しビックリしている。
「……顔を蹴られたいの?」
「……………」
神栄は無言で足を掴む。
「あっそ……そういう態度取るなら……!!」
茜音は足を大きく上げ、サッカーボールをシュートするように蹴る。
「ガハッ………!!!」
それでも掴むのをやめない。
「どんだけ私をE組に入れたくないのよ……」
「そんな理由じゃねぇ………負けるのが嫌なんだよ……!俺は負けない……誰だろうと負けたくねぇんだよ!!!!」
「へぇ、でも
茜音は神栄の腕を振りはらおうとする。
「鬱陶しい。早く負けを認めなさいよ」
「………嫌だ」
「ならこっちもやることやらしてもらうよ」
茜音は掴まれてる足とは逆の足で神栄の腕を踏み潰そうとした。
「これで………終わりよ!!」
と足を上げた瞬間。
「終わるのはお前だ、くそ野郎」
神栄は素早く立ち上がり、手を引いて茜音を転ばせる。
「………え?」
「これが……俺の本気だ。そんで、終わるのはお前だ」
神栄が殴ろうとする。
茜音は怯まない。
(諦めたのか?それでもやってやる!!)
拳が顔に迫っている。
その時。
パァン!
と、見たことのある事を茜音にされた。
猫騙し、だ。
「裏の裏を読んだ結果よ。残念だったね。あと少しだったのに」
「………く……そがぁ!!!」
今度こそ、勝負が決まった。
完全に神栄の負けである。
(また………ダメだったのか……くそ……)
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「………」
ようやく意識を取り戻したのか、神栄は起き上がる。
「やぁ、おはよう」
「……………」
神栄は何も言わずに帰る準備をする。
こんな家からとっとと出て行きたいからだ。
「……帰る」
「そう、じゃあ明日からよろしくねー」
神栄は静かにドアを閉め、茜音の家から去った。
家から出ると、殺せんせーがいた。
「なんの用ですか?」
「いやぁ、茜音さんがE組に来ると理事長から聞いて、どんなものかと見ていたんですよ」
「……そうかよ」
「神栄君。単刀直入に聞きますが、君は何故茜音さんの事が嫌いなんですか?」
「…………言わねぇ、って言ってもあんたは聞こうとするよな」
「そりゃそうですよ。生徒の過去は知りたいですもん」
「そのくせして自分の過去は言わねぇよな」
「私の過去は言うほどのものでも無いですし」
「そうかい……」
神栄はしばらく黙る。
「どうかしましたか?」
そして、神栄はゆっくりと語り始めた。
自分の過去の事を。
「俺は………………」
さて、唐突ですが次回から神栄の過去編に行きます。
そして、残念なお知らせが……。
えー、文化祭の準備をしなければならなくなり、僕は文化祭で見せる映画のシナリオを書くことになりました。
それを書くのとセリフを覚えたり色々準備がある為、しばらくの間投稿ができなくなりそうです。
いつも見てくれる方には本当に申し訳ないです。すいません。
出来れば近況の報告をしたいのですが、活動報告が見れない方もいると思うので、Twitterなどフォローしてくれれば近況報告見れると思います。
それでもダメなら、LINEでも近況報告します。
ここでは言いませんので、教えてほしかったら感想欄にお願いします。
本当、すいません。
では次回、過去の時間、神栄の場合でお会いしましょう。
それと、質問があります。
授業中寝ている生徒を面白おかしく起こすストーリーを現在考えてます。
何かありますかね……?
あったら教えてください!お願いします!
それではここまで見てくれた読者の皆さん、ありがとうございました。
(作品はまだ終わらないよ!)