神栄 碧と暗殺教室   作:invisible

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宿題が終わらない。





第123話 姉弟の時間

 

昔っから俺は泣き虫だった。

 

 

 

喧嘩も弱かったし、人と話すのが苦手だったから、いつも1人だった。

 

 

そんな俺とは違い、同い年の姉は人気者だった。

 

 

完璧と言わざるを得ないくらいすごくて、頭良くて、喧嘩も強い。

 

 

 

そんな姉に、俺は少しだけ憧れていた。

 

 

でもその憧れは、やがて憎しみに変わる。

 

 

 

今は………言うことじゃないかな………。

 

 

 

============================

 

 

神栄はゆっくりと茜音の方に向かう。

 

 

「もう弱虫な俺じゃねぇんだよ。いい加減気づけ」

 

 

 

「そんなこと知ってるよ。私が……世界で一番知ってるわ!!」

 

 

 

茜音が尋常じゃないスピードで走る。

 

 

 

反応が遅れた神栄は、足が動かない。

 

 

 

「ぐっ……!」

 

 

 

茜音突然跳躍し、ヒーローキックみたいなことをするのかと思ったら、

 

 

後ろ回し蹴りで神栄の腹を狙う。

 

 

茜音はニヤリと笑みを浮かべた。

 

 

 

だが、神栄もニヤリとしている。

 

 

「……!?」

 

 

「そんなので………勝てると思うなああああ!!!」

 

 

神栄はわざと蹴りを喰らっていたのだ。

 

 

そして茜音の足を掴み、投げる。

 

 

 

「う……わっ!こんなパワーあったんだ……」

 

 

 

茜音が感心していると、神栄は追撃する。

 

 

「なっ……!」

 

 

 

茜音は舌を出して目を細める。

 

 

 

「なーんちゃって♡これも想定の範囲内だわ」

 

 

 

殴ろうとした神栄は後退しようとするが、もう遅い。

 

 

 

(これって………)

 

 

「残念」

 

 

 

茜音はクロスカウンターを決めるつもりだ。

 

 

(嘘だろ……!?こんなドンピシャなタイミングで……!!)

 

 

「うふふ………」

 

 

 

 

ドゴッ!!!

 

 

完璧なタイミングで神栄は殴られた。

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

結果からして、神栄はやられた。

 

 

あんな完璧なクロスカウンターを決められたら、誰でも倒れる。

 

 

だが、まだ負けたわけじゃない。

 

 

「まだだ……俺はまだ負けてねぇ!」

 

 

 

足がフラフラしているが、神栄は立ち上がる。

 

 

「それでやるつもり?押しただけで倒れそうじゃん」

 

 

「んなわけ………あるか!!」

 

 

神栄は一歩踏み出す。

 

 

「あ………れ?」

 

 

 

カクン!と膝カックンされたように神栄は倒れる。

 

 

 

「これが私の実力よ。さて、これは負けってことでいいかな?」

 

 

 

「う……る……せぇ……!!!」

 

 

神栄はポケットの中から例の物を取り出す。

 

 

言うまでもなく、薬だ。

 

 

 

 

しかし、茜音は手を蹴る。

 

 

「そんなもの使わせないわよ………こうして碧君の頼みの綱は切られた。さぁ、どうする?」

 

 

「……どうする、ねぇ……。ならこうだ!!」

 

 

 

 

神栄は茜音の足を掴む。

 

 

 

 

茜音にとってが意外だったのか、少しビックリしている。

 

 

 

「……顔を蹴られたいの?」

 

 

「……………」

 

 

 

神栄は無言で足を掴む。

 

 

「あっそ……そういう態度取るなら……!!」

 

 

茜音は足を大きく上げ、サッカーボールをシュートするように蹴る。

 

 

「ガハッ………!!!」

 

 

 

 

それでも掴むのをやめない。

 

 

 

「どんだけ私をE組に入れたくないのよ……」

 

 

 

「そんな理由じゃねぇ………負けるのが嫌なんだよ……!俺は負けない……誰だろうと負けたくねぇんだよ!!!!」

 

 

 

「へぇ、でも現実(リアル)は甘くないの、見せてあげるよ。現実を」

 

 

 

茜音は神栄の腕を振りはらおうとする。

 

 

 

「鬱陶しい。早く負けを認めなさいよ」

 

 

「………嫌だ」

 

 

「ならこっちもやることやらしてもらうよ」

 

 

 

 

茜音は掴まれてる足とは逆の足で神栄の腕を踏み潰そうとした。

 

 

 

「これで………終わりよ!!」

 

 

 

と足を上げた瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「終わるのはお前だ、くそ野郎」

 

 

 

 

神栄は素早く立ち上がり、手を引いて茜音を転ばせる。

 

 

 

「………え?」

 

 

 

「これが……俺の本気だ。そんで、終わるのはお前だ」

 

 

 

神栄が殴ろうとする。

 

 

 

茜音は怯まない。

 

 

 

(諦めたのか?それでもやってやる!!)

 

 

 

拳が顔に迫っている。

 

 

 

 

その時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パァン!

 

 

 

と、見たことのある事を茜音にされた。

 

 

 

 

 

 

猫騙し、だ。

 

 

 

「裏の裏を読んだ結果よ。残念だったね。あと少しだったのに」

 

 

 

「………く……そがぁ!!!」

 

 

 

今度こそ、勝負が決まった。

 

 

 

完全に神栄の負けである。

 

 

 

 

(また………ダメだったのか……くそ……)

 

 

 

============================

 

 

「………」

 

 

 

ようやく意識を取り戻したのか、神栄は起き上がる。

 

 

「やぁ、おはよう」

 

 

 

「……………」

 

 

神栄は何も言わずに帰る準備をする。

 

 

こんな家からとっとと出て行きたいからだ。

 

 

「……帰る」

 

 

 

「そう、じゃあ明日からよろしくねー」

 

 

 

神栄は静かにドアを閉め、茜音の家から去った。

 

 

 

 

 

 

家から出ると、殺せんせーがいた。

 

 

 

「なんの用ですか?」

 

 

「いやぁ、茜音さんがE組に来ると理事長から聞いて、どんなものかと見ていたんですよ」

 

 

「……そうかよ」

 

 

 

 

「神栄君。単刀直入に聞きますが、君は何故茜音さんの事が嫌いなんですか?」

 

 

 

「…………言わねぇ、って言ってもあんたは聞こうとするよな」

 

 

「そりゃそうですよ。生徒の過去は知りたいですもん」

 

 

「そのくせして自分の過去は言わねぇよな」

 

 

「私の過去は言うほどのものでも無いですし」

 

 

 

「そうかい……」

 

 

 

神栄はしばらく黙る。

 

 

 

「どうかしましたか?」

 

 

 

 

 

そして、神栄はゆっくりと語り始めた。

 

 

 

 

 

 

自分の過去の事を。

 

 

「俺は………………」

 




さて、唐突ですが次回から神栄の過去編に行きます。






そして、残念なお知らせが……。

えー、文化祭の準備をしなければならなくなり、僕は文化祭で見せる映画のシナリオを書くことになりました。

それを書くのとセリフを覚えたり色々準備がある為、しばらくの間投稿ができなくなりそうです。


いつも見てくれる方には本当に申し訳ないです。すいません。

出来れば近況の報告をしたいのですが、活動報告が見れない方もいると思うので、Twitterなどフォローしてくれれば近況報告見れると思います。

それでもダメなら、LINEでも近況報告します。

ここでは言いませんので、教えてほしかったら感想欄にお願いします。

本当、すいません。


では次回、過去の時間、神栄の場合でお会いしましょう。

それと、質問があります。

授業中寝ている生徒を面白おかしく起こすストーリーを現在考えてます。
何かありますかね……?

あったら教えてください!お願いします!


それではここまで見てくれた読者の皆さん、ありがとうございました。
(作品はまだ終わらないよ!)
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